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印刷2007/11/29 12:00

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PCケースを替えると,ゲーム環境は快適になる 自作派ゲーマーに捧ぐ,静音&高性能PCケース「COSMOS」

Text by 山家 弘

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 「PCケースなんてどれも同じ」。そう考えている自作派ゲーマーは少なくないだろう。だが実は,PCケースこそが,最終的なPCゲーム環境の快適さを左右する存在なのだ。今回は,Cooler Master(クーラーマスター)の力作「COSMOS」を使って,PCケースの正しい選択が,ゲーマーにとってどういったメリットをもたらしてくれるのかを,テストを通じて明らかにしてみたいと思う。

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 ゲーム用PCを自作するうえで,好みの分かれるPCパーツの一つがPCケースである。グラフィックスカードの搭載を考えると,ゲーマーの選択肢はタワー型がメインになると思われるが,価格や形状,機能面で,選択肢は実にさまざまだ。コストを重視して,とにかく安価なものがいいという人もいるだろうし,見栄え重視で選択する人もいるだろう。あるいは,ハイエンドクラスの大型グラフィックスカードを搭載できることを第一に考える人も少なくないと思われる。

 そんな状況にあって,ゲーマーに対しては,一つだけ言えることがある。それは(場所が許すなら)「大は小を兼ねる」ということだ。

 まず,大きいPCケースであれば,余裕のあるそのサイズを,ケース内冷却のため有効に利用できる。小型のPCケースでは小型のケースファンしか取り付けられないところに,大型PCケースなら,大型のファンを取り付けられるから,同じ冷却能力なら,より低回転(=静かな動作音)で実現可能。さらに,静音化や冷却能力向上のためのギミックを取り付けるためのスペースも確保できるので,静かに冷却したい,発熱の大きなグラフィックスカードを冷却したいといったときに,融通が利く。

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Intelが投入予定のゲーマー向けハイエンドプラットフォーム「Skulltrail」では,ATXより大きなExtendedATX仕様のマザーボードが投入される

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 そしてもう一つ,ハイエンド志向の人にとってはより重要なポイントとして,大型化するハイエンドのグラフィックスカードやマザーボードに対応できる可能性が増す点が挙げられよう。実際,AMDは2008年の早い時期に投入するハイエンドグラフィックスカードがデュアルGPUモデルになると予告しているほか,Intelも最上位のゲーマー向けプラットフォームでは,通常のATXフォームファクタよりも大きく,一般的なATXケースには搭載できないサイズのマザーボードを投入する予定だ。こういったハイエンドの選択肢を考慮に入れられるかどうかは,ゲーム用PCを作るうえで看過できない。

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一般的なサイズのミドルタワーケースと並べてみると,COSMOSの大きさがよく分かる

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 一般的なPCユーザーは,“普通の”ミドルタワータイプよりも高価で,大きなスペースを占有する大型PCケースを敬遠しがち。しかし,PCゲームをプレイするためのハードウェア環境を本気で突き詰めようというなら,本来的には,何をさておいても大型のPCケースを選ぶべきなのである。

 では今回紹介するCooler Master製PCケース「COSMOS」はどうかというと,サイズは266(W)×628(D)×598(H)mmと,かなり大きい。ごくごく一般的なATXミドルタワーケースだとサイズは190〜220(W)×480〜520(D)×430〜450(H)mmくらいといえば,COSMOSの存在感はイメージしやすいのではなかろうか。

排気&静音性最重要視の空調システム 大型PCケースらしい,余裕のある作りにも注目
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本体天面&背面の排気機構。いずれもファン回転数は1200rpmだ

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一方こちらは底面の吸気機構。防塵フィルタ付き

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 もう少し細かく,写真を交えてCOSMOSの特徴をチェックしてみよう。

 COSMOSが持つ最大の特徴は,「底面吸気→天面&背面排気」になっていることだ。「前面吸気→背面排気」仕様の一般的なPCケースとは大きく異なる。さらに,天面には120mm角ファン×2を搭載し,エアダクトによって本体後方に排気される。さらに,背面にも120mm角ファン×1を搭載しており,排気を重視したつくりになっている。

 吸気口は,本体底面の前後一か所ずつ。このうち前方には標準で120mm角ファン×1が取り付けられているのだが,後方は底面吸気タイプの電源ユニットを直接取り付けるようになっている。要するに,底面吸気タイプの電源ユニットはケース内冷却の任から解かれており,結果として電源ユニット自体の冷却効率向上=ファン回転数低下に寄与しているというわけだ。

 また,本体前面のパネルはメッシュ加工されており,ここからも自然吸気される。本体前面の扉は,音が漏れ出すのを防ぐ壁としても機能する仕掛けだ。

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天面を本体後方から見ると分かるが,ファンの風は後方に向かって出るような仕組みになっている。ちなみに右は前面パネル部の扉を開いたところ

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底面吸気ファンは,底面の前後中央部に用意される(左)。本体前面下にある吸気口よりも奥まったところに置くことで,ファンノイズを減らそうというわけだ。なお,2か所の吸気口にはどちらも“引っ張り出す”ことで簡単に取り外せる防塵フィルタが付いている。水洗い可なので,マメに掃除したい

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 HDDベイは6基用意され,すべてアルミ製のカートリッジで取り付ける仕様。カートリッジには防振ゴムが装着され,HDDの振動や騒音を抑える工夫がなされている。このカートリッジに入れたHDDは,底面にある吸気口からの空気の流れによって冷却されるというわけだ。

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防振ゴム付きのHDD用カートリッジ×6は,本体前面に固定して使うイメージ。マザーボード部とは別系統で冷却される

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圧倒的な静かさをサウンドでチェック COSMOSが静かな理由はどこにある?

 前置きが長くなったが,実際にCOSMOSの実力をチェックしてみよう。まずは静音性からだが,どんなにうんちくを述べたところで,判断するユーザーの耳には敵わないため,今回はダイレクトに音を聞いてもらいたいと考えている。

 あえてテスト環境は後述するが,下に示したのは,ハイエンドの構成を採用したゲーム用PCシステムの動作音を,COSMOS,あるいはCooler Master向けの一般ユーザー向けPCケース「Centurion 5」に入れた状態,PCケースに入れず机の上に並べたバラック状態で,それぞれ録音したものである。やや録音レベルが低いので,できればヘッドフォンで聞いてみてほしい。

音声ファイルを再生する
音声ファイルを再生する
音声ファイルを再生する
  • 0〜3秒:電源を入れる前の部屋の暗騒音
  • 3〜5秒前後:電源を入れる「カチッ」という音
  • 10秒前後:HDDのシーク音,またはGPUクーラーの音
  • 29〜32秒前後:電源断。このときGPUの電源警告音が一瞬だけ鳴る
  • それ以降:暗騒音
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テスト環境。テスト時はもちろん側板を閉じている

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 テスト環境はのとおりで,“熱量重視”で選択したハイエンド構成。CPUの「Core 2 Extreme QX6850」はTDP(Thermal Design Power)130Wだ。

 また,ハイエンド環境を想定して,HDDはブート用のほか,ゲーム用として500GB×4のRAID 0構成を導入し,計5台となっている。騒音源はCPUクーラー,GPUクーラー,吸排気ファン,HDDのモーターといったところだ。なお,比較対象となるCenturion 5とバラック状態に限り,HDDはブート用の1台のみとなっている。

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 録音に当たっては部屋を締め切り,PCケースを床置きして,正面30cm,床からの高さ30cmの位置にマイク(オーディオテクニカ「AT9440」)を設置。マイクはオンキヨー製のUSBサウンドデバイス「SE-U55X」に入力し,マイク入力レベルを最大化し,Windowsベースのサウンド測定ツール「WaveSpectra Ver1.31」でデジタルデータ化した。

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静音化に大きく貢献する,本体底面の吸気口,本体側のゴムパッキン,そして側板の吸音材

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 当然ながら,録音設定&状況はまったく同一。そのため,バラック状態を基準に,COSMOSとCenturion 5の騒音レベルを聞き比べると,その静かさは十分確認できるはずだ。Centurion 5ではファンの音がはっきりと聞こえるのに対し,COSMOSではかろうじてHDDのシーク音だけが聞こえるレベルだが,これは録音ミスでも何でもなく,歴然とした事実なのである。

 では,なぜCOSMOSはここまで静かなのだろうか?

 その理由はいくつかあるが,電源ユニットが底面後方と耳から遠いこと,全体的な剛性が高いこと,そして,ゴムパッキンで密閉され,さらに吸音材も取り付けられた側面パネルが,よけいな振動を一切生んでいないことが,三大要因といっていい。

 また,大型PCケースの場合,(スピーカーシステムのサブウーファと同じ理屈により)内部で音が反響することで,低域の音が増幅され,本体が振動してしまいがちなのだが,COSMOSの場合,まず密閉度の高い本体が反響を抑えている。また,デザイン上のギミックにも見える“脚”が上手い具合に振動を吸収しているのだ。まさに,静音&防振対策が標準装備された状態といえる。

発熱の多いハイエンド構成を用意してCOSMOSの冷却能力をチェック
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VRDのテストにおいては,丸で囲んだ部分に温度センサーを差し込んだ

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 もっとも,どんなに静かでも,冷却能力が伴っていなければ意味はない。ここからは,冷却能力のチェックに入っていこう。

 テスト環境は先ほど示したハイエンド構成で,温度計測に当たっては,CPUとマザーボードのセンサー,マザーボードの電源部に当たるVRD(Voltage Regulator-Down,電圧レギュレータ),マザーボードのセンサー,HDDの4か所をチェックする。

 CPU温度とマザーボードの温度センサーは,ASUSTeK Computer製マザーボードに標準で付属するモニタリングソフト「ASUS PC Probe」で測定し,VRDのテストでは,温度センサーユニットをVRDヒートスプレッダのフィンで挟み込むように取り付け,市販の温度計で読み取るほか,HDD温度はHDDの「S.M.A.R.T」情報を読み取れるフリーソフトウェア「Mam’s S.M.A.R.T Reader」を利用する。なお,温度条件を一定にするため,吸気温度(≒室温)を監視しつつテストを進めることにした。室温は21℃だ。

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いずれも92mm角のファンを搭載するHyper L3(左)とHyper TX2(右)。ファン回転数は前者が1100〜2800rpm,後者が1800rpmだ

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COSMOSには,GPU冷却用のエアダクトが用意されるが,GeForce 8800 GTXのように,PCI Express x16スロットが“外”を向くタイプだと,ダクトが干渉する場合がある。今回は取り外してテストした

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 また,今回のテストに際して,Cooler Master製のCPUクーラーを2種類用意した。一つは,Intel純正クーラーと同様,CPUに向かって風を送るような仕様になっている「Hyper L3」,もう一つは,搭載するファンがCPUやマザーボードに対して直角(※エアフローは,直接ケースファンに向かう)タイプの「Hyper TX2」だ。短評を述べるなら,ファンの風量で勝るHyper L3,ヒートシンク能力で勝るHyper TX2といったところ。取り付けられたファンの向きとCOSMOSの相性を見ていきたいと思う。

 なお比較対象のCenturion 5は,CPU用のパッシブダクトを搭載するため,CPUクーラーは必然的にHyper L3となる。また,CPUの省電力機能は無効にし,ファンコントロール機能も無効化。テストは最大回転となるよう設定して行う(※先ほどは触れなかったが,これは騒音計測時と同じ設定だ)。

 CPUとマザーボードの温度センサー,VRDのテストにおいては,システムの起動後30分経過した時点を「アイドル時」,「ロスト プラネット エクストリーム コンディション」(以下,ロスト プラネット)のベンチマークテストモード「PERFORMANCE TEST」を4Gamerのベンチマークレギュレーション4.1準拠でループ実行し続け,30分経過した時点を「ロスト プラネット実行時」とした。また,MP3エンコードソフト「午後のこ〜だ」ベースのCPUベンチマークソフト「午後べんち」を耐久モードで実行して30分経過した時点を「午後べんち実行時」として,それぞれのスコアを取得する。

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COSMOSの吸気ファンカバーと同じ形状の12CM FAN BRACKET FOR COSMOSは,HDDトレイの真上,5インチベイの最下段に取り付けられる

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 また,HDD温度のテストは,それ以外のテストで良好なスコアを取得したほうのCPUクーラーを利用した状態で,アイドル30分→ロスト プラネットのPERFORMANCE TEST実行30分→午後べんち実行30分と続け,最後にHDDベンチマークテスト「WinBench 99 ver.2.0」の「High-end Disk WinMark」を5回連続実行してHDDに30分間負荷をかけ続け,その間,5分おきにスコアを取得。また,最後にはHDD冷却用となるCOSMOS専用オプション,「12CM FAN BRACKET FOR COSMOS」と回転数1200rpmの120mm角ファンを取り付けて再びHigh-end Disk WinMarkを実行し,HDDの冷却を強化した状態のスコアも取得する。

 ……というわけで,テスト結果だ。

 まずグラフ1のアイドル時を見てみると,ファン回転数で勝るHyper L3が,Hyper TX2よりもCPU温度で良好なスコアを示した。また,VRD,GPU温度もHyper L3搭載時のほうがいい。一方,Centurion 5はパッシブダクトが効いてCPU温度やVRD温度が低くなっている。

グラフ1

 続いてはロスト プラネット実行時(グラフ2,3)。ここでもHyper L3のほうがスコアは良好だ。また,SnowとCaveでスコアに大きな差はないが,よりCPUベンチマークの色合いが濃くなることもあって,CaveのほうがCPU温度はやや高め,GPU温度はやや低めに出ている。

 Centurion 5と比較してみると,やはりパッシブダクト効果のある分,CPU温度とVRD温度はCOSMOSが若干譲るものの,ケース全体の冷却システムが上手く回っているようで,マザーボード温度はむしろ低い点に注目したい。

グラフ2
グラフ3

 午後べんち実行時のCPU温度はほぼ互角(グラフ4)。ただしVRD温度はHyper L3のほうが低い。Centurion 5はここでもパッシブダクトの効果がVRD温度に出ている。

グラフ4
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HDD用のケーブルは,本体の右側面からすっきりと取り回し可能。これも冷却能力にプラスの影響を与えている

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 最後にHDDの温度だが,予告どおり,ここでは結果で上回ったHyper L3を利用する。

 HDDは上段に3台,下段に2台装着し,ブート用の「HDD 1」は下段に置き,RAID 0構成の4台からは,HDD温度が最も高かった(上段の)2台のスコアを「HDD 2」「HDD 3」としてピックアップする。残る2台のスコアは,HDD 3と同じか,若干低いと考えてもらっていい。

 前面パネルから直接吸気し,さらにファンによってアクティブに冷却されるうえ,ブートドライブ1基という構成のCenturion 5のスコアが飛び抜けていいのは当たり前だが,むしろここで注目しておきたいのは,COSMOSで5台のパッシブクーリングを行いつつ,HDDの動作温度上限である55℃を下回っている点だ。もっとも,やや高めなのも否めないので,複数台のHDDを搭載する場合は,別売りのファン取り付けユニットと回転数1200rpm程度のファンを吸気用に取り付けることをお勧めしたい。ご覧のとおり,温度は一気に40℃を割り,まったく問題のない水準になるからだ。

グラフ5
騒音に邪魔されることなくゲームに集中できるハイエンド指向のPCゲーマーすべてにオススメ
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本稿の主題とはやや離れるが,COSMOSのちょっといいところ×2。4基の5インチベイはスクリューレスでドライブを固定可能。天面前方には電源ボタン,リセットボタンが用意されるほか,USB 2.0,eSATA,サウンド,IEEE 1394インタフェースを引き出せる

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 HDDを5台搭載し,熱量的にはかなり不利な状態で,冷却能力を第一に考えられた一般ユーザー向けPCケースと互角の冷却能力を持つCOSMOS。一般的なミドルタワーPCケースであれば,その熱がGPUやマザーボード温度に直接影響してくるのだが,COSMOSではHDDの熱がPCケース内全体の温度にはほとんど影響しない点も注目すべきだろう。さすがに,ファンの風がHDDに直接当たる仕様の製品と比べると,HDDの冷却能力は一歩譲るものの,オプションを取り付ければまったく問題ない。

 もちろん,今回のテストからも明らかなとおり,純粋に冷却能力だけを求めるなら,より安価なPCケースでCOSMOSと同等以上の効果を得られることもある。しかしCOSMOSであれば,「冷却能力を重視した」PCケースと同じレベルの冷却能力を,圧倒的な静かさとセットで手に入れられるのだ。COSMOS 1台で,高い熱量のPCパーツを組み合わせて冷却できるうえ,しかもファンの音はほとんど外に漏れ出してこない。つまり,熱暴走を心配したり,ファンの風切り音に悩まされたりすることなく,純粋にゲーム世界へ没頭できるのである。

 冒頭で説明したように,大型ゆえに末永く使えるのも魅力で,3万3000円前後(2007年11月29日現在)という実勢価格は,総合的にまったく高くないと断言できる。ハイエンドのPCゲーム環境を安全かつ静かに運用したいなら,COSMOSは,何を置いても真っ先に検討すべき製品。こうまとめて結論としよう。

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  • 関連タイトル:

    そのほかのハードウェア

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