「Diablo III」にコンソール版が登場か？　ファンコミュニティの騒ぎにBlizzard Entertainmentが公式見解を発表

　Blizzard Entertainmentの公式サイトの人材募集ページにて，「Diablo III」に関係した，コンソール向けタイトルの開発上級職の募集が開始され，大きな話題を呼んでいる。

「Diablo III」コミュニティページ

　募集されているのは，コンソール機向けのリード・デザイナー/リード・プログラマー/シニア・プロデューサー/シニア・クエストデザイナーの各職で，ファンコミュニティはこの募集によって，「Diablo IIIがコンソール機向けに発売される！」と，蜂の巣をつついたかのような騒ぎとなっている。
　この騒ぎについて，Blizzard Entertainmentは公式な声明を公式フォーラムに公開したので，まずはその訳文を紹介しておこう。

「我々は，コンソール機におけるDiabloシリーズのコンセプトを模索しており，『Diablo III』チームの別ウィングとして，複数のコンソールゲーム向けの上級開発者枠を公募しています。過去にもお話ししたように，やり方によっては『Diablo III』はコンソールプラットフォームにもフィットするものになり得ると考えており，このようなプロジェクトに興味のある人材がいないかどうかに興味があるのです。もし，Diabloシリーズに情熱を持っており，必要なスキルや経験をお持ちであるとお考えでしたら，ぜひ人材募集用のサイトをチェックして，応募してみてください。

　ただ，このコンソール向けタイトルは，まだ公式にアナウンスできるようなものではないということはお忘れなく。我々は，まずWindowsおよびMacintosh向けの『Diablo III』の開発に集中しており，コンソール機用タイトルの開発のために，本編の制作を遅らせたり，ゲームプレイに影響を及ぼしたりするようなことは考えていません」


　今回の声明文でもお分かりのように，このコンソール向けの「Diablo III」は，まだ企画段階に達する以前のアイデアであることが明白であり，それがどのような作品になるのかは，これから新たに雇用されるだろう，上級職の開発者達の腕に掛かっているといえる。文面を読む限り，直球の移植ではなく，コンソール機に適合した「Diablo III」か，もしくは同じ世界観を使った別モノという可能性もありそうで，いずれにせよ，少なくとも数年越しのプロジェクトになるのは間違いないだろう。

　350人の雇用者を抱えるといわれるBlizzard Entertainmentでは，公式サイト上の“Career Opportunities（人材募集）ページにて，開発や経営など，今も150種を超える幅広い職種から雇用を募っている。
　もし読者の中にゲーム開発の豊かな経験を持ち，アメリカに渡って「Diablo III」のコンソール版を生み出してやろう，という野望がメラメラと沸いてきているような人がいたなら，「こちら」から同社に履歴書を送ってみてほしい。なにせBlizzard Entertainmentは，ランチ，スナック，フィットネスジムの利用が無料という，太っ腹な企業なのだから。