6月23日実装予定の「G14S3」はもちろん，「G14S4」「G15」の情報も飛び出した「マビノギ」6周年記念オフラインイベントをレポート

　2011年6月18日，オンラインRPG「マビノギ」の6周年記念オフラインイベントが，東京都内のラフォーレミュージアム六本木にて開催された。このイベントでは，事前の募集に応じた参加希望者の中から，抽選で各サーバーから60名，合計360名が招待され，次回アップデートの内容紹介や，サーバー対抗のクイズ/ゲーム大会などが行われた。その模様をお届けしよう。

「G14S3」のストーリークエストには“紙人間”が登場！？

　会場では，最初に6月23日に実装される「ジェネレーション14 シーズン3」（G14S3）の内容が紹介された。
　登壇したのは，司会の“イソッチ”こと声優の磯村知美さん，ネクソンのゲーム運用チーム 大塚宏美氏およびマーケティングチーム 佐野康行氏の3名だ。

　G14S3では，「ゴルバン」と題されたストーリークエストが追加される。このストーリーは，シェイクスピアの未発表作品という設定で，紙でできている“紙人間”のゴルバンとアシュリンがNPCとして登場するとのこと。なぜ紙なのか，紙人間とは何なのかは，ストーリーを通じて明らかになっていくそうだ。

ゴルバン

アシュリン

　クエストはNPCアイラと，一冊の本に関して話すところから始まる。会場で披露されたダンジョンのスクリーンショットには，禍々しい何かがあふれ出ている井戸や，エイヴォンに生息する紙羊などとともに，何があったのかプレイヤーと対峙して怒っているアシュリンが映し出されていた。アシュリンとは直接対決することになるようだが，紙人間だけにファイアボルトなどの攻撃に弱いかもしれないと，大塚氏は話していた。
　ダンジョンをクリアすると，いよいよゴルバンの登場だ。紙人間とはいっても，アシュリンは立体的だったのだが，ゴルバンは厚紙のようにペラペラな見た目である。
　なお，このストーリークエストは，G14のメインストリームをクリアしていると受託できる。


　加えて4つ目の演劇ミッションとして「神々の看守」が登場する。題名の通り，エイヴォンの看守「ブラン」と対決する展開となり，報酬として，ランス/シリンダー用の新規エンチャントなどが入手できるとのことだ。

　またエルフとジャイアントのNPCの新規モーションも動画で公開された。武器屋と雑貨屋のエルフは，自分の店の商品を磨いたり，両手に持ってアピールしたりするような動作を披露。またジャイアントの女性は，鏡を見ながら自分の髪やメイクをチェックしているような仕草を見せる。一方，ジャイアントの男性は，ジョッキを掲げて乾杯するような動作を見せていた。

　新しい機能としては，累積100レベル以下のキャラクター向けに，「将来希望システム」が導入される。これは該当キャラクターが選択した「初心者の将来の希望」に応じて，初心者向けのタイトルおよび装備を提供するというもの。また，一定レベルに達すると，自動でスキルを習得できるそうだ。会場では，初心者の将来の希望選択時に再生される各職業のムービーも上映された。

「G14S4」には「G15」に繋がる重要な要素が登場。新システムにも注目

　続いて，次々回アップデート「ジェネレーション14 シーズン4」（G14S4）の情報も公開された。G14S4の舞台となる新マップ「カブ港」は，交易の中心地として栄える港町で，ダンバートンの東側に位置している。
　カブ港は北欧風のクラシカルな街並みが特徴で，会場では灯台を登って展望台から街の全景を見られること，とくに夜景が幻想的で美しいことなどが紹介された。また，広い釣り場も用意されており，カブ港でしか入手できない魚もいるそうだ。
　カブ港に登場するNPCとして，孤独な灯台守のアスコンと，パブを経営する女性のアニックも紹介された。G14S4のストーリークエストでは，アスコンの悲哀に満ちた孤独な半生が描かれているという。

アスコン

アニック

　新機能としては「収集日記システム」が導入される。これは作った料理の品質，調教した動物の戦闘力，釣り上げた魚の大きさなどを，収集日記に記録していくというもの。その内容に応じて，タイトル/ジャーナル/生活武器などの報酬が得られるようになっている。当初は，収集日記に記された項目のコンプリートが目的となるが，それを達成したら☆5つの高品質のものを集めていくこととなる。

　さらに会場では，韓国でも未公開という「ジェネレーション15」（G15）に関する情報も一部公開された。G15のモチーフとなるのは，シェイクスピアの「ベニスの商人」。G14までとは一転し，喜劇的な展開となるが，ストーリーはより核心に迫っていく。
　会場では，新規マップ「ベルバスト島」の設定画が数点紹介された。なお，この島はカブ港から船で行き来できるかもしれなかったり，G14S4に登場するNPCの邸宅があったりと，G14との関連性も高い模様である。

　そのほか，G15のヒロインとなる，莫大な遺産を相続した貴婦人ポーシャなども紹介された。
　またベルバスト島は魔族と人間が一緒に暮らしているという設定で，少しとぼけた雰囲気の魔族のNPCも登場する。
　なおG15には新コンテンツとして「貿易システム」が実装され，この貿易で経験値を得られるようになるという。


　プレゼンの最後には，2011年夏実装目標のプレミアムキャラクターカード衣装「ミニ浴衣」が紹介された。男性用/女性用とも可愛らしくデザインされたとのことで，浴衣なのにリボンのついたソックスを履いていたりする。

ベルバスト島の設定画

魔族NPC

貿易に使う象の設定画。荷物と一緒にプレイヤーも上に乗れそうだ

ミニ浴衣のイメージイラスト

コンテンツのアップデートだけでなく，サーバーやセキュリティの問題にも順次対応中

　会場では，事前に募集した質問に，大塚氏と佐野氏が答えるコーナーも設けられたので，その中からいくつか抜粋して紹介しよう。
　まずサーバーが重いという件に関しては，すでに2011年7月に機器を交換する予定があるとのこと。加えて，セキュリティ対策についても，現在，ゲーム内に2次パスワードを導入できないか，開発元と検討しているそうである。
　また，アニメとのタイアップイベントは，2011年内予定で企画が進行しているという。そのほかネコ島のイベントや，浪漫農場のペットや設置物追加なども順次実現する見込みだ。


　質問コーナーの次は，来場者をサーバー別に分けて対抗戦が行われた。対抗戦では，ゲームに関連する質問に○か×かで答える「○×大会」，スキージャンプの記録を競う「ゲーム大会」，そしてゲーム内のさまざまな知識を問う「クイズ大会」の3部門が行われ，それぞれで獲得したポイントの合計で勝敗を決めた。
　設問の中には，超イントロクイズのように，一瞬だけ音を聞かせてどのNPCのBGMかを当てさせたり，あるいは表示されたプレイヤーキャラクターが13歳であるかどうかを当てさせたりと，かなり難しいものもあって，ベテランプレイヤーであっても迷っていた。
　○×大会の終了時点では，上位3サーバーにあまり点数差がなく，接戦だったのだが，最終的には「トリアナ」サーバーが優勝となった。

サーバーごとにお題の絵を描き，一番うまく描けたサーバーが得点を獲得するという設問も。「ダンカンの家にいる変なネコ」と「パナッシュヘッドギア」がお題だった

「人気タイトルベスト10」「人気ペットワースト10」を当てる問題では，1位のものを答えてしまうとマイナス50点。一番人気のタイトルは「女神を救出した」，一番人気のないペットは「アングリーパンプキン」らしい

対抗戦の合間に，フィギュアや開発スタッフの直筆イラストなどが当たる抽選会も行われた

　対抗戦の結果発表が終わると，イベントは閉幕。最後に大塚氏が「あっという間の2時間でしたが，皆さんに楽しんでいただけました。実施できてよかったです」と感想を述べ，続いて佐野氏が「来年以降も，この盛り上がりを続けていきたいです」と展望を述べて締めくくった。

「マビノギ」公式サイト