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追加コンテンツへの対応や,ニンテンドーeショップのWeb化構想も明らかに。岩田社長による決算説明会 講演内容全文が任天堂公式サイト内IRページに掲載
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印刷2011/10/28 21:17

業界動向

追加コンテンツへの対応や,ニンテンドーeショップのWeb化構想も明らかに。岩田社長による決算説明会 講演内容全文が任天堂公式サイト内IRページに掲載

画像集#001のサムネイル/追加コンテンツへの対応や,ニンテンドーeショップのWeb化構想も明らかに。岩田社長による決算説明会 講演内容全文が任天堂公式サイト内IRページに掲載
 任天堂は本日(10月28日),第2四半期(中間)決算説明会を開催した。
 同社の第2四半期決算の概要については,「こちら」の記事でお伝えしたとおり,売上高で前年比-40%の2157億3800万円,経常利益は-1078億7200万円,純利益で-702億7300万円と,厳しい数字が並んでいる。
 本日行われた決算説明会では,岩田 聡社長自らが,任天堂の現状と,来期に向けたビジョンを説明した。その講演内容の全文が,任天堂公式サイト内IRページにて公開されているので,関心のある人は目を通してみるといいだろう。なお,決算説明会後に行われた質疑応答の内容も,後日IRページで公開される予定とのことだ。

任天堂 第2四半期(中間)決算説明会 岩田社長講演内容全文

「任天堂」公式サイト


 今回の決算説明会では,来期に「任天堂らしい利益水準を取り戻す」べく,ニンテンドー3DSを軸としたさまざまな施策が紹介されている。中には,先日配信された「Nintendo Direct」(関連記事)でも語られていなかった,興味深い話題も含まれていたので,本稿で軽く紹介していこう。


「良い意味で驚いていただけるような製品の展開」を予定


 岩田氏によると任天堂では,「ゲームに興味や関心をあまりお持ちではない方にも興味を持っていただけるような、新しいジャンルのソフトも、来期に向けて開発」しているとのこと。具体的なジャンルやタイトルは明かされなかったが,「任天堂のハード・ソフトを一体に提案できる強みと、年齢・性別・ゲーム経験の有無を問わず、幅広いお客様に受け入れていただける製品を仕上げる強みを活かして、良い意味で驚いていただけるような製品の展開」を予定しているそうだ。
 ニンテンドーDSやWiiでは,「脳トレ」「Wii Fit」といったタイトルで大成功を収めた任天堂だが,果たして3DSではどのようなタイトルで我々を驚かせてくれるのか,今後の情報公開に期待したい。


いずれはニンテンドーeショップがWeb化され

PCやスマホからアクセス可能に


 11月末に行われる予定のニンテンドー3DS本体更新については,Nintendo Directでも紹介されていたが,今回の決算説明会では,ニンテンドーeショップの機能追加についても説明された。中でも興味深いのは,

【11月末の本体更新】
・追加コンテンツへの対応
・起動回数を制限する試遊版の提供
・スリープ中のソフトダウンロード


といった機能/サービスが利用可能になること。追加コンテンツへの対応に関しては,11月末の本体更新で準備が整い,対応ソフトを徐々に増やしていくという。

 また,その先のステップとして,ニンテンドーeショップをWeb化し,PCやスマートフォンからもアクセス可能にする取り組みを進めているそうだ。当初は,PCやスマートフォンから直接ソフトを購入することはできず,画面に表示されるQRコードを3DSのカメラで撮影し,ショップへジャンプするというものになるらしいが,将来的には,PC/スマートフォン上でソフトを購入できるようにしたいと,岩田氏は語っている。
 良質な情報/コンテンツが揃っているものの,基本的には“閉じた”システムだったニンテンドーeショップ。これがWeb化されれば,新たな課題が生まれる可能性もあるが,利便性や口コミによるバイラル効果などはまず間違いなく高まるだろう。


 決算説明会ではそのほかにも,アメリカ,カナダにおいて展開されている,Netflixの動画配信サービス(Wii/3DS)についても触れられた。これに関しては,普及台数の少ない3DSにおいても,Netflixアプリケーションが40万台以上にダウンロードされており,ハードの普及に伴って,順調に利用者を伸ばせるとの見通しを岩田氏は語っていた。
 また,アメリカの大手テレビネットワークが中心となって設立したHuluが展開する有料動画配信サービス「Hulu Plus」についても,アメリカでのサービス開始(Wii/3DS)を近日中に予定しているという。

 また来期には,Wiiの後継機となる「Wii U」の発売も予定されている。「Wii Uについては、来年のE3で、その最終形をお見せしたいと思っていますが、ニンテンドー3DSでの苦い経験もふまえて、初動で躓くことのないように、万全の準備を進めていきます」と,慎重な構えを見せる岩田氏だが,決算説明会で語ったさまざまな取り組みをもって,来期には「任天堂らしい利益水準を取り戻す」ことを見込んでいるという。

 プラットフォームの転換期に苦戦が続く任天堂だが,本体値下げの効果でニンテンドー3DSの出荷台数は307万台に達しており,年末には「マリオカート7」(3DS)や「ゼルダの伝説 スカイウォードソード」(Wii)など,有力タイトルが控えている。年末商戦で大きな盛り上がりを生み出し,来期以降へ繋がる確かな結果を残せるかどうかに注目したい。
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