レビュー : 新型Sound Blaster X-Fi「Xtreme Gamer」2モデル

ゲーマー向けを謳う新Sound Blaster X-Fiの立ち位置を確認する

Sound Blaster X-Fi
    Xtreme Gamer Fatal1ty
    Xtreme Gamer

Text by Jo_Kubota
2006年12月14日

 

 Creative Technology(以下Creative)の日本法人,クリエイティブメディアは,2006年11月に,サウンドカードシリーズ「Sound Blaster X-Fi」のラインナップを一新。従来の下位モデル2製品「Sound Blaster X-Fi Platinum」および「Sound Blaster X-Fi Digital Audio」に代わり,新たに「Sound Blaster X-Fi Xtreme Gamer Fatal1ty Professional Series」と「Sound Blaster X-Fi Xtreme Gamer」,「Sound Blaster X-Fi Xtreme Audio」の3モデルを投入してきた。

 以下本稿では製品名表記時に「Sound Blaster X-Fi」を省略するが,価格を含めた新モデルと,新モデルの登場後も“上から2番め”に位置づけられている「Sound Blaster X-Fi Fatal1ty」(発表時の製品名はSound Blaster X-Fi Fatal1ty FPS,以下Original Fatal1ty),そして終息するPlatinumのスペックは表1にまとめた(詳細は2006年11月2日の記事を参照してほしい)。本稿はレビューとして,実機の具体的な特徴を順に見ていくことにしよう。

 

 

 

●Xtreme Gamer Fatal1ty Professional Series

 

Xtreme Gamer Fatal1ty。製品ボックスの中はカードとドライバCD-ROM,マニュアル程度と,非常にシンプルだ

 日本ではともかく,世界的に著名なプロゲーマーであるJohnathan“Fatal1ty”Wendel(ジョナサン・ワンデル)氏の名を冠した製品だ。以下本稿では“Professional Series”を省略し,Xtreme Gamer Fatal1tyと呼ぶが,これはOriginal Fatal1tyと基本的なスペックは同一のまま,5インチベイ内蔵型I/Oボックスの省かれた製品という理解が正しい。

 カードが持つ最大の特徴は,専用キャッシュメモリ「X-RAM」のメモリチップ構成が変わっていることだ。Original Fatal1tyでは,512Mbit品×1で容量64MBを実現していたのに対して,Xtreme Gamer Fatal1tyでは256Mbit品×2で同じ64MBを実現する仕様に変わっている。2チップ構成を採ることに,メリットらしいメリットは見いだせないので,コスト面の事情かもしれない。また,サウンドチップ(DSP)側のメモリアクセス方法に,従来と何らかの違いが生じている可能性はある。

 

左はXtreme Gamer Fatal1ty,右はOriginal Fatal1tyのメモリ周り。使用した個体の話と断って続けると,どちらもMicron Technology製で,前者は「48LC32M8A2-75」,後者は「48LC32M16A2-75」を搭載。PC133 SDRAMで総容量64MBという点では変わりない

 

 この変更により,チップレイアウトにも若干の違いが生じている。分かりやすいのは,(付属こそしていないものの,ハードウェアとしては引き続きサポートされる)内蔵I/Oボックスとの接続用となるピンヘッダ配置だろう。一方,D/AコンバータがCirrus Logic製の「CS4382」×1,オペアンプがST Microelectronics製の「4558C」×3,そしてA/DコンバーターがWolfson Microelectronics製の「WM8775EDS」というのは,Original Fatal1tyから変わっていない。

 

メモリ周りや配線など,微妙にレイアウトの異なるXtreme Gamer Fatal1ty(左)とOriginal Fatal1ty(右)だが,基板の型番は「SB0460」で同一。後者のサウンドチップにヒートシンクが搭載されていないのは試用したのが初期ロット品のためだ。現在はヒートシンク付きで出荷されている

 

 

●Xtreme Gamer

 

Xtreme Gamer。カードとドライバCD-ROM,マニュアルのほか,Low Profile対応のブラケットが付属する

 前述の記事でも紹介しているように,Sound Blaster X-Fiシリーズとして初のLow Profile対応製品だ。もっとも,カードとしての基本的なスペック――X-Fi Xtreme Fidelityチップを搭載し,EAX ADVANCED HD 5.0に対応することなど――は従来の最下位モデル「Sound Blaster X-Fi Digital Audio」と変わらない。D/Aコンバータやオペアンプ,A/Dコンバータの主要チップ構成,そしてキャッシュメモリが2MBというのも継承しており,ゲーマーとしては,単に小型化し,安価になった製品という認識で問題ないはずだ。
 基板面積が縮小されたことによって,5インチベイ内蔵I/Oボックスと接続するピンヘッダが省かれたり,デジタルサウンド出力周りが上位モデルから変更されていたりするが,ゲームプレイに当たって障害になることはないと思われる。

 

これも入手した個体についての言及だが,Xtreme GamerはHynix Semiconductor製「HY57V161610ETP-6」,PlatinumはSamsung Electronics製「K4S161622H-TC60」を搭載。いずれもPC166 SDRAMチップということになる

 

Xtreme Gamerは「SB0730」基板を採用。SB0460基板のPlatinumと比べると,若干短い

 

Xtreme Audio。製品ボックスには,外部デジタルI/Oボックスが付属し,光角形/同軸RCAによるデジタル入出力をサポートする

 なお,今回はせっかくの機会なので,ゲーマー向けの2モデルとは差別化され,音楽鑑賞向けと明確に位置づけられている最下位モデル,Xtreme Audioの実機も用意した。何がどう異なるのかとチェックしてみようというわけだが,カードを見てみると,キャッシュメモリを確認できない。また,サウンドチップのパッケージも,X-Fi Xtreme Fidelityチップとは異なった印象だ。

 スペック的にも,EAX ADVANCED HDはバージョン4.0までの対応,最大同時発音数も64で,Xtreme Gamer以上のSound Blaster X-Fiとは明らかに別物である。

 

「SB0790」基板を採用するXtreme Audio。D/AおよびA/Dコンバータは上位モデルと同じだ。チップのシールを剥がすと「CA0111-WBTLF」という刻印が見える。Audigy 2系のマイナーアップデートチップか?

 

 

ソフトウェアアップデートが簡単になった
「Creativeソフトウェアオートアップデート」

 

Creativeソフトウェアオートアップデートのウィンドウ。相変わらずの半角カナには閉口するが,使い勝手は悪くない

 一方ソフトウェア周りでは,一つ,注目すべき革新がある。それは,ドライバのアップデートが行われたとき,自動的にパッチなり何なりをダウンロードしてインストールする「Creativeソフトウェアオートアップデート」が追加されたことだ。

 これまでも,クリエイティブメディアの日本語サイトから,少なくとも「Sound Blaster Live!」以降の製品についてはドライバをいつでも入手できていたので,不便は感じなかったかもしれない。ただ,その作業を自動化してくれる新機能のほうが,利便性は確実に上である。初回インストール時の「標準インストール」によってセットアップすると,PCの再起動直後にアップデートを自動的にチェックしてくれるほか,スケジュールを設定しておけば,自動的かつ定期的にアップデートをチェックできる。

 

ざっくりとはしているものの,分かりやすい説明がついており,どれを導入すればいいかすぐ分かるのはいい。ちなみに,英語版ドライバをインストールした状態でも,Creativeソフトウェアオートアップデートは日本語で起動するが,アップデートは英語版で行われるのでご安心を

 

 なお,ハードウェア的に上位モデルと比べて明らかに異なるXtreme Audioが,インストールされるソフトウェアでも差別化されていることは――本筋からは若干外れるが――指摘しておきたい。
 決定的に異なるのは,Xtreme Audioで「ゲームモード」と「オーディオクリエイションモード」を選択できず,「エンターテインメントモード」しか利用できないことだ。同時に,エンターテインメントモードからも,Xtreme Gamer以上が持つ,低域(バス)や高域(トレブル)の調整ツマミが削除されており,かなり制約を受けているのが分かる。

 

Xtreme Audio(左)とXtreme Gamer(右)とでエンターテインメントモードのインタフェースを比べてみたが,かなり違っている。もちろん,「X-Fi CMSS-3DとX-Fi Crystalizerを利用可能であればX-Fi」というCreativeの“定義変更”に従って,両機能はXtreme Audioから利用可能だが,EAX ADVANCED HD 5.0ベースで前者を使えるわけではない

 

 以上,ハードウェアとソフトウェアの両面から新しいSound Blaster X-Fiを見てきたが,ここからは,ゲームにおいて,Sound Blaster X-Fiがどういったメリットをもたらすかを,主にベンチマークテストから判断してみよう。
 今回は主役となる2製品+Xtreme Audioの比較対象として,Original Fatal1tyとDigital Audioを用意。また,2006年12月時点の4Gamerリファレンスマザーボードである「P5B Deluxe」が搭載するHD Audio CODECであるAnalog Devices製「AD1998B」(以下ブランド名であるSoundMaxと表記)もテストする。
 このほかテスト環境は表2のとおり。CPUは,Core 2 Duo E6700/2.66GHzだけでなく,Pentium 4 630/3GHzも用意しているが,この理由は後述する。

 

 

 サウンドデバイスのテストに当たっては,Windows XPの「サウンドとオーティオデバイスのプロパティ」から「スピーカーの設定」にある「詳細設定」を「ステレオヘッドホン」に固定。負荷をかけるべく,CMSS-3DHeadphoneを有効にできる製品については,すべて有効にしている。一方,イコライザは設定せず,X-Fi Crystalizerや「EAX Effects」は無効化した。エフェクト設定によるフレームレートレートの影響がないことは,特集「3Dゲーマーに贈るSound Blaster X-Fi集中講義 第2回」で明らかになっているため,すっきりさせているというわけだ。
 また,サウンドカードのテストということもあり,4Gamerのベンチマークレギュレーションには準拠していない。テスト方法は,適宜説明したい。

 

 

CPUの性能向上によって
パフォーマンス面のアドバンテージは相対的に低下

 

 さて,まずは3Darkシリーズ中,2006年12月時点で唯一,サウンドテストの行える「3DMark03 Build 3.6.0」(以下3DMark03)を使って,サウンドの同時発声数がフレームレートに与える影響を見てみる。
 3DMarkでは,サウンドなし(No Sounds),16音(16 Sounds),24音(24 Sounds)でテストが行われるが,SoundMaxは3DMark03から認識されなかったため,またXtreme Audioは実行しようとするとシステムが再起動する問題が発生したため,いずれもスコアをN/Aとした。Xtreme Audioの問題について問い合わせたところ,クリエイティブメディアもこの問題を認識しており,将来的なドライバのアップデートで対処されるという。

 以上を踏まえてグラフ1,2を見てみると,CPUのパフォーマンスに関わらず,X-Fi Xtreme Fidelity搭載Sound Blaster X-Fiのポテンシャルは,すべて互角と判断できそうである。Xtreme Gamerに,“Low Profile化によるペナルティ”のようなものも見受けられない。

 

 

 

 続いて,音数の違いごとにCPU使用率を計測できる「RightMark 3DSound 2.3」(以下RightMark 3DSound)で,DirectSound 3D利用時の負荷率を計測し,その結果をグラフ3,4にまとめてみた。グラフは横軸が同時発音数,縦軸がCPU使用率のパーセンテージとなり,同時発音数が同じなら,値の低いほうが優秀ということになる。
 ただし,見た目の分かりやすさを重視して,縦軸は目盛りの一番上を100%ではなく12%としているので,この点をあらかじめ注意しておいてほしい。

 さて,ここでもSoundMaxは動作しなかったためN/Aとしたが,それ以外の5製品で比較してみると,まず,X-Fi Xtreme Fidelity搭載4製品は,CPUの違いに関係なく,共通した傾向を見せており,3DMark03におけるテスト結果の正当性を裏付けている。
 そのなかで,異常とも思えるスコアを叩き出しているのが,Xtreme Audioだ。Core 2 Duo E6700を用いたグラフ3では,常時1%台のCPU負荷を維持しているのである。一方,Pentium 4 630を用いたグラフ4では,Xtreme AudioのCPU負荷が全体的に高いうえ,63音でほかのモデルと同じようにCPU負荷が上がっている点が目を引く。
 ここでの考察はいったん保留して,次に進もう。

 

 

 

 DirectSound 3Dに,EAX 1.0/2.0の負荷をプラスしたときのCPU負荷率を計測した結果がグラフ5,6だ。一言でまとめるなら,Core 2 Duo E6700を利用したグラフ5は先ほどのグラフ3と同じ傾向を示し,Pentium 4 630を利用したグラフ6はやはりグラフ4と同じ傾向を示している。

 このことから,CPUのパフォーマンスが高い場合,X-Fi Xtreme Fidelityを利用するよりも,CPUをサウンド処理に用いるほうが,結果としてのCPU負荷率は低くなる場合があることが言えそうだ。2006年12月時点のハイエンドPCにとって,Sound Blaster X-FiによるCPU負荷低減のメリットはあまりなく,メリットが生まれるのは,Pentium 4 630や,2005年末に同じようなテストを行ったAthlon 64 4000+/2.4GHzクラスのCPUを搭載する,一昔前のシステムということになる可能性が高い。

 

 

 

 以上を踏まえつつ,実際のゲームにおけるSound Blaster X-Fiのパフォーマンスをチェックしてみよう。
 今回は,4Gamerのベンチマークレギュレーション2.1で採用するゲームタイトルのうち,テスト時にサウンド出力が行われる「GTR 2 - FIA GT Racing Game」(以下GTR2)と「Half-Life 2: Episode One」について,テストを行う。グラフィックスカードに負荷をかける必要はとくにないため,アンチエイリアシング&異方性フィルタリングの設定は行わず,標準設定のみを用いる。

 さて,レギュレーションの解説から想像のつく人もいると思うが,サウンドという観点に立ったとき,GTR2のリプレイデータはかなり負荷が高いものになっている。40という参加台数分だけエンジン音やタイヤのスキール音が存在するうえ,ほかのクルマを音源として見たとき,音源もプレイヤーもリアルタイムで移動するからだ。もちろん,すべてが忠実に再生されているわけではないのだが,サウンドテストには適していると予想される。

 そんなGTR2におけるテスト結果をまとめたのがグラフ7,8だ。Core 2 Duo E6700ベースではグラフのバーがきれいに並び,Pentium 4に換装すると状況が一変するというのは,ベンチマークソフトを用いたテストに似た傾向といっていいだろう。
 1024×768ドットで,Pentium 4 630を用いたシステムでは,Sound Blaster X-Fi Xtreme Gamer以上を用いたかどうかで,平均3fps以上の違いがある。少ない違いとはいえ,サウンドカードの違いだけでフレームレートに違いが出たのは確かであり,看過できないテスト結果といえよう。

 GTR2のリプレイは,40台ものクルマをコントロールするため,CPU負荷が比較的高い。このため,CPUパフォーマンスが低いときに,Sound Blaster X-Fiがその負荷の一部を引き受ける形で,フレームレートへの好影響が出ているのだろう。もっとも,解像度1600×1200ドットになったときのように,グラフィックス描画負荷が高まると,それがボトルネックとなり,差が見えにくくなることは覚えておきたい。

 

 

 

 続いてHalf-Life2: Episode Oneだが,GTR2とはうって変わってサウンド負荷が低いタイトルだ。テストに用いているリプレイデータでも,音数が多くなる銃撃戦のシーンは短く,音がフレームレートに与える影響はGTR2よりも低そうである。

 果たして,テスト結果はグラフ9,10のとおり,Pentium 4 630であっても,フレームレートに差はほとんど生じていない。グラフ9の1280×1024ドット設定時にのみ,SoundMaxのスコアが大きく落ち込んでいる――何度計測し直してもグラフで示した値近辺のスコアになった――のは気になるが,全体的に,X-Fi Xtreme Fidelityチップを搭載する,フレームレート的なメリットは見えにくい。

 

 

 

 ここまでの結果から,最新のハイエンド環境では,Sound Blaster X-Fiを差すことに,以前ほどのフレームレート的なメリットを見いだせなくなってきていることが分かる。  とはいえ,ここまでテストしてきたのは,いずれもEAX 2.0までの対応タイトル。数こそ少ないものの,EAX ADVANCED HD 5.0に最適化したタイトルもある以上,それでテストを行えば,スコアにより大きな違いが出てくるかもしれない。

 

Xtreme AudioでEAX ADVANCED HD 5.0モードを利用しようとすると「互換性」がないというダイアログが表示され,選択できない(※画像をクリックすると全体を表示します)

 というわけで,EAX ADVANCED HD 5.0への最適化が明言されている「Battlefield 2」(Version 1.12。「HDA X-Plosion 7.1 DTS Connect」のレビュー時と同じバージョン&同じリプレイを用いて,新製品3種のテストを行ってみる。
 テストに当たっては,ゲーム解像度を1024×768ドットに固定したうえで描画オプションをすべて「高」とし,「オーディオ設定」の詳細は,「EAX有効」チェックボックスを有効にしてから,「オーディオレンダー:Hardware,サウンドクオリティ:高」もしくは「オーディオレンダー:Creative X-Fi,サウンドクオリティ:最高」を選択する。前者はEAX ADVANCED HD 4.0モード,後者はEAX ADVANCED HD 5.0モードと理解すると分かりやすいだろう。
 なお,言うまでもないことだが,Xtreme Audioは前述のとおりEAX ADVANCED HD 4.0までの対応となるため,EAX ADVANCED HD 5.0モードといえる“Creative X-Fi&最高”は選択できないので,念のため付記しておきたい。

 テスト結果はグラフ11のとおり。Core 2 Duo E6700搭載システムでは差が出ず,Pentium 4 630搭載システムではXtreme Audioのスコアが落ちるという点で,GTR2と同じような傾向になった。
 同時に,Xtreme Gamer Fatal1tyが搭載し,Battlefield 2における対応も謳われているX-RAMの効果は,Creative側のドライバがアップデートされた2006年12月時点においてもまったくないという状態に変わりはないようだ。

 

 

 

 

メリットは次第に機能面や音質の優位性へ移行?
カギを握るCreativeの“やる気”

 

 Sound Blaster X-Fiのデビューから1年強。テスト結果から判断するに,CPUパフォーマンスの劇的な向上という事件の発生によって,Sound Blaster X-Fiが持つ,純然たるパフォーマンス面の優位性は,1年前と比べて相対的に低下している。
 ちらほらとβ版ドライバ登場の噂が聞こえてきているWindows Vista対応がどうなるのかといった不確定要素は残るものの,CPUが今後も性能向上を続けていけば,サウンド処理がCPUに与える負荷はいよいよ小さくなっていくはず。一昔前のシステムでサウンド負荷の高いゲームをプレイする人を除くと,純粋にパフォーマンス,もっといえばフレームレートの向上を期待してSound Blasterを選ぶ時代は,終わろうとしているのかもしれない。

 

 ただし,そのほかのメリットには,まだ十分,あるいはそれなりに魅力があるのも確かだ。3DMark03やRightMark 3Dで確認できる,業界標準としての互換性(≒信頼性)の高さは,安定動作を望むゲーマーには心強いだろう。また,すでに多くのファンを獲得しているバーチャルヘッドフォン機能,CMSS-3DHeadphoneなどを,フレームレートの低下なく利用できるのは,Sound Blaster X-Fiならではの魅力である。
 その意味において,ゲーマーにとってSound Blaster X-Fiは,まだ十分に価値がある。デビューから1年以上が経過してもなおX-RAMに対応したゲームが6タイトルしかなく,その効果にも疑問符がつく現状を考えると,X-RAM搭載モデルは割高だが,ラインナップの整理によって従来よりさらに安価となったXtreme Gamerは,多くのゲーマーにお勧めできる。とくにヘッドフォンでゲームをよくプレイする人や,オンボードサウンドで音が途切れたり,音の移動を今一つつかみづらかったりした人にとっては,今もなお,入手しておいて損のない製品といえるだろう。

 

Battlefield 2,Battlefield 2: Special Forces,Battlefield 2142,Prey,Quake 4,Unreal Tournament 2004

 

 同時にCreativeには,機能拡張や品質向上,そしてEAX ADVANCED HD 5.0/X-RAMの対応タイトルを増やす方向での努力を求めたい。大きなメリットの一つが失われようとしている今,Sound Blasterブランドのサウンドカードが生き残れるかどうかは,同社のやる気にかかっていると言っても,決して過言ではないのだから。

 

タイトル Sound Blaster
開発元 Creative Technology 発売元 クリエイティブメディア
発売日 - 価格 モデルによる
 
動作環境 N/A

(C)2007 Creative Technology Ltd. All rights reserved.

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/review/x-fi_xtreme_gamer/x-fi_xtreme_gamer.shtml