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印刷2019/04/26 12:00

プレイレポート

初めてのハクスラは「ラストイデア」でいい。賢いトレジャーハンターの仕事術を解説

 トレジャーハンターたるもの,指示されたとおりに冒険していてはまだ見ぬ宝物になどありつけない――わけでもないのが,スクウェア・エニックスが配信中のスマホゲーム「ラストイデア(LAST IDEA)」iOS / Android)であるが,より賢く遊ぶためには新米トレジャーハンターとして覚えておきたい仕事術がある。

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 本稿ではトレジャーハンティングRPGの文法を知り,ハック&スラッシュの解法を学び,装備やスキルの取捨選択をばっちりキメて,周囲に一歩差をつけるための術を伝授する。なお,ゲームの概要紹介は省くので,そこから知りたい人は下記を参照してほしい。

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 スクウェア・エニックスの新作スマホゲーム「ラストイデア(LAST IDEA)」が今春に配信される。今回はトレジャーハンティングRPGを謳う本作を先んじて触れてみたのだが,どうやらこのゲームは“王道の皮を被ったゴリゴリの悪魔(ハクスラ)”のようである。

[2019/03/22 00:00]

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※以下,ゲーム画面は開発中のものを含んでいるため,現在の仕様とは異なる可能性があります。


序盤は“普通に遊ぶ”のが賢い!


 ゲームをはじめる前に覚えておきたいのは,以下の3点である。

・リセマラをする必要はいっさいない
・スキルの取捨選択は思うがままに
・無暗に高難度に挑むのはとても危険


 “ガチャなし”を謳う本作のアプリ内課金は,お得なトレジャーダンジョンのプレイ権やスタミナ回復,いくつかの定額サービスが主な対象となる。昨今のスマホゲーム市場においては搦め手というほかない収益スタイルに見えるが,これがまた単なる話題作りのための奇策で終わっておらず,「ガチャがないのが正攻法なゲーム性」になっている。

 これにより,我々(と言っておくが該当していなければ遺憾の意を胸に秘めるだけで許してほしい)はまず最初に,新作恒例のリセマラ運動から解放された。これ自体にお祭り感を覚える人には申し訳ないが,本作では「素晴らしいチュートリアルを何度も見たい」といった理由がないかぎり,リセマラの必要性は皆無だ。素直にゲームをはじめよう。

 そして序盤のプレイ方針については,普通に遊んで,普通に進めていれば100点である。キャラメイクのコツなど教えても大きなお世話だろうし,やっておくべきことも,取り返しがつかないこともほぼないので,親切なゲーム進行の狙いにまんまと乗っかっていこう。まずはゲームをある程度進めて,各機能をアンロックしていくのが最優先である。

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 プレイヤーはゲーム開始時,「剣」「炎」「弓」「死霊」の中からひとつ,長らく付き合うことになる自身のスキルツリーを選択する。バトルは基本的にアクションゲーム的な操作感であるが,剣なら手動操作でランド内(バトルエリアのこと)を縦横無尽に飛び回れて,ほかの3種なら遠距離主体のセミオート気味な操作で戦える。

 操作はいわゆる「マウスジェスチャー」的なものだ。やり応え,ないし負担は剣が最も高いものの,オート操作もあるので大きな差ではない。また,このゲームは装備面に強く依存するため,「まったく使い道がなかったスキルが特殊効果付きの装備で一線級になる」ことを何度も体験していく。なので,序盤ではそれぞれの強弱など考えるだけ無駄だ。自分なりのフィーリングで選んでしまおう。

 スキルの細かな取捨選択ができるようになるのはLV5からだが,スキルやステータスの振り直しは手頃なゲーム内通貨を支払えばいいだけなので,深く考えずともよい。ここでも大切なのはスキルの強弱ではなく,自分がどんなスキルを使えるのかを知っておくことだ。回避にしか使えないからいいやと思っていた瞬間移動の“テレポート”が,「移動地点に雷撃が落ちる」追加効果で一気に化けるなど,こういうことがよくあるのである。

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 戦闘のコツとなると,スキルの構成次第ではあるが,LV10でアンロックされる操作方法の変更システム「スキルセット」は調整しておくといい。ゲーム内でオススメされている操作方法も無視して,“自分のやりやすい操作に使いやすいスキルを設定”が最善だ。

 あと,序盤で最も大切なのは「自身の戦闘力とかけ離れたクエストには行かないこと」である。バトルは操作が得意な人であれば,いろいろと打開策が見つかるのは確かだが,彼我の数値差が第一の壁なので,どうにもならないこともある。ワラワラいるザコ敵をすり抜けて移動するのが困難なので,囲まれてしまえば逃げられないケースもザラだ(しかし,中盤以降の戦闘力数値はビルドによっては無視でいい)。

 とくに死霊は,敵を倒して“魂”を確保しないとスキルを使えないのに,バトル開始時は魂0でスタートするスキルツリーなので,序盤では最もなにもできずに開幕即死させられることだろう。そしてそのうえで「別にクエスト失敗でもよくない?」と思えない作りになっているのが,こちらの緊張感を煽ってくるのだ。その理由は今から説明しよう。

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 本作では,どんなクエストでも☆4(エピック)☆5(レジェンド)といった高レア装備が手に入る可能性がある。ゴロゴロと出たりはしないが,低すぎない確率でポロっと出てくるので,どうでもいいクエストがない。「1クエスト行けば嬉しくなれるかも」の期待値が優れている結果,クエストに挑戦するための「スタミナ」の価値が高いのだ。

 無策で高難度に挑んで失敗しても,プレイ中に獲得した宝箱はもらえる。クエストクリアの可否は数値が絶対ではないので,4人パーティなら容易だったりするが,クリアできなければ実入りは期待できない。高レア装備を得られたかもしれない可能性が消えている。こうなると1クエスト,ひいてはそのためのスタミナが大事に思えてくる。

 しかし「いけるかも」「物は試しに」で彼我の戦力差を確認するのも怠ってはいけない。ある程度ゲームを進めたあとは“いかにギリギリでクリアできるクエストで高効率な報酬を得るか”が追求されていくので,この見極めを養っておくのは無駄にならない。ただ,1クエストごとの成長を感じやすい序盤では,それを避けるべきという話だ。初心者はつまるところ,普通に遊んで,普通に進めていれば100点なのである。

 そのうえで,かなり重要な秘策を授けよう。賢いトレジャーハンターは「パーティプレイ」を利用するといい。パーティはホストではない,ゲストメンバーとして参加すると“スタミナ消費なしでクエスト参加可能”なのだ(1日3回まで)。友人知人と協力してマルチプレイを効率的に回すのはもちろん,気になるパーティ募集やコミュニティ(1人10個まで加入可能)から参加するだけでも,お得に遊べる機会が増えるだろう。

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ビルドは“気分で作る”のが賢い!


 ビルドに関して憶えておきたいのは,以下の3点である。

・2つめのスキルツリーは追加しなくても正解
・主力スキルのスキルLV20を目指すのが効果的
・ビルドに悩みはじめたら,もうやめどきはない


 先ほど少しだけ触れたが,LV上昇に伴うスキルポイントの獲得,その後のポイントの振り分けは「とりあえず一通り試してみて,リセットしてパパッと振り直して,自分や装備に合ったものを見つけ出す」のが大切と言える。最弱と思っていたスキルが1アイテムで最強の武器になってしまうこの環境において,正解のビルドなど人それぞれでしかない。

 スキルツリーは,その道の頂点に立つ人物「イデア」との出会いで開放される。現状は剣,槍,盾,斧,弓,二刀,炎,雷,氷,闘気,オーラ,死霊,呪詛の計13種で,謎めいた「???」欄もある。ツリーはゲーム開始時に1種,LV15で2種,LV30で3種まで選択できて,剣+炎+死霊などそれぞれのスキルを混在させて扱えるようになる。

 スキルポイントはLVUPのほか,特定のクエストクリアなどでも獲得できるが,LV15時点ではひとつのスキルツリーにも満足にポイントを振れていない状態である。また各ツリー内のポイントの振り直しはお手ごろだが,ツリー自体の選び直しには特殊なアイテム「転生の宝玉」(かなりのレア物)が求められるため,序盤は「追加しない」の判断もありだ。それでもなお選ぶのであれば,“必要なスキルがあるかどうか”をしっかり判別しておくべきである。

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 仮に「剣と槍のビルド」とした場合,主武器を剣と槍のどちらにするかでロスが発生する(最終的には無駄にならないビルドもあるかもしれないので「当面は」の意味)。ただ,各武器を使用可能にするスキル“極意”にはパッシブ効果もあるので,単純な能力強化のための確保も無駄にはならない。どのように考えるか次第だ。ちなみにスキルは最大LV20まで上昇させられ,極意にはLVに応じて新たな武器種を扱えるようになるものもある。

 一方,バトルで操作するアクティブスキルの場合,簡単に振り直せるとは言えどもロスがないほうが望ましい。スキル効果はLVに応じて高まるので,例えばファイアLV17とサンダーLV3を両立するより,ファイアLV20のほうが間違いなく有用である。当面は「これだと思うものをLV20に」と構築していくのがコツだ。だが,スキルのLV上昇に伴う使用MPの増大も小さくない課題なので,手数用に低LVスキル運用もありである。状況を見極めて,コントロールしよう。

 序盤でスキルツリー2種を進めるとしたら,スキル画面の「メニュー」から「イデアリスト」で全スキルを確認しておき,“必要そうな1スキル”を選び抜こう。近接スキルしかないから遠距離攻撃を,遠距離系だけだと逃げられないから突進スキルを,バフや回復も確保しておきたいなど,思案してほしい。あまり効果的でなかったら,ツリー自体は置いとくほかないにせよ,多少のゴールドを支払ってポイントを戻せば実害は少ない。

 もうひとつ注意点も。スキルポイントの振り直しを選択すると,各スキルの操作を割り当てていたスキルセットがリセットされる。これを調整しないまま,意気揚々とクエストに臨むと,使いたいスキルがそれまでの設定になっていなかったりするので注意しよう。この手痛い教訓をしておくのは,新米トレジャーハンターならではの儀式である。

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 ここまで,ゲーム進行もビルドもそれほど建設的なアドバイスはしなかったが,LV15からは事情が変わってくる。本作ではこのあたりからLVUPが遠ざかっていくので,注力すべきスキルとそのビルドへの取捨選択が求められる。しかも,一定LVになると新スキルが開放されるので,悩ましさはどんどん加速していく。そのおかげで「ビルドを完成させたい!」という欲望がゲームプレイへの熱量に変換されていく。なんともニクい設計だ。

 上述した話も絡めたワンポイントアドバイスとしては,スキルツリーを含めたビルドは最大5つまで別個のビルド枠に記録できるようになるので,ビルド自体はいくらでも試せる(レベルは1からだが)。転生の宝玉を使ってリセットするか,ほかのビルドで試してみるか,状況次第で考えていこう。そのうえで,まずは失敗を気にせず,いろいろとビルドを試してみるのが先決である。

 それと本作には,いわゆる経験値ダンジョンはない。一応ゲームを進行せずとも,一般的なストーリークエストとは異なる,マルチプレイ&難度変更に対応した特定のダンジョン「周回スポット」で,ノーマル,ハード,ベリーハードなどと難度調整をしていけば効率化は図れる。どちらが無法者なのかもはや分からないほど暴力が跋扈している「無法者の館」など,人気レベリングスポットも存在する。

 だが,まずはゲーム進行が詰まるところまで進めてみよう。親切すぎるスマホゲームの枠からは外れているが,ゲームとしては「進行に応じて強くなる」を至極真っ当に実感できる構造だからだ。本作は“RPGらしい文法”に則って楽しんでもらうために,普通にプレイを進めてもらうことに楽しみを見い出してもらう。そういった挑戦をしているのだろう。それにイデアやオークションなどのアンロック要素を踏まえると,素直に物語を進めていくほうがよっぽど効率的だ。

 トレジャーハンターらしく,未知の道を歩んでいくのが賢明である。

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装備は“よく見比べる”のが賢い!


 装備に関して憶えておきたいのは,以下の3点である。

・強い武具の獲得は次々とクエストを進めるべき
・武具LVは大事だが,プロパティが満足度のカギ
・装備必要ステータスはHPとMP以外,気にしない


 武具とアクセサリーの収集は,「お目当てのものがドロップする場所をひたすら周回する」のが常套手段である。周回スポットは連続周回機能,一瞬でクエストクリアになる即時終了機能(専用チケットが必要)もあるので,うまく活用できれば期待値は高まる。

 ただ装備に関しても,序盤はこれまた普通にゲームを進めよう。武具にも性能を示すLVがあり,難度に応じて値が変動するからだ。高レア装備は,か細い糸を手繰るようにひたすら周回するより,ポロっと落ちる日を待つほうが健全でいられる。なにより,それらが落ちやすい「トレジャーダンジョン」もゲーム進行に応じて開放されるのが大きい。

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 装備品にはひとつひとつ異なる「プロパティ」(付与効果)が付いている。高LV装備のパラメータはそれ自体が信頼できるものだが,プロパティの具合によっては価値につながらない。たとえ☆5のキラキラなLV50装備だろうと,スキルツリーとのシナジーがないと扱いづらいので,グラフィックスにだけ影響する「見た目装備」として使うべきだ。

 プロパティには,特定の武器や属性に影響する「ダメージUP」をはじめ,装備すると使用可能になる「スキル」,スキル性能を変化させる「パッシブ効果」など,物によってはパラメータを引き換えにしても構わない“当たり”が存在する。個人的には「スキルLV+1」系の効果は大好物で,高LV防具が手に入っても入れ替えに渋る。装備効果を併用すると,スキルLVを最大値のLV20以上にできるからだ(最大LV25まで。LV20以降は効果の上昇幅が少なく,付加効果もない)。

 武具は「特定のスキルツリー向けの専用武具」も多くあり,見当違いなプロパティが散乱しないよう,付与内容はシナジーが得やすい確定枠と,ドキドキのランダム枠で調整されている。だとしても当人のビルド次第では,かたや献上品かたや粗大ゴミ,などといった明暗がハッキリと分かれてしまう。本作において,最初に拾ったものがその人の最良の逸品であることなど,砂浜に1粒だけしかない星の砂を1回で拾い上げる確率に等しい。

 そして覚えておくべきは「このビルドがやりたい」を貫く意志と同様,「こんなん出たからこっちのビルドにしよう」と,アイテム次第でビルドを組み替えることだ。ゲーム進行に詰まったときの打開策は地道なレベリングよりも,手のひらをクルッと反してビルドを鞍替えすることである。カバンの中身はスッキリかつ充実させておこう。

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 こうなってくるので,憧れのビルドは紹介できても,オススメの武具は紹介しようがない。誰かにとっては最強武器でも,専攻しているスキルが違えばそれだけで価値はなくなってしまうし,そもそもオススメした効果付きの武具が獲得できる保証などない。すべてはハクスラの神に頼るほかない。唯一教えられることなんて「ひたすら掘って満足いくものを見つけよう」くらいだ。一応,序盤でも終盤でも“どんなプロパティがつくかは完全ランダム”なので,全難度に意味があるとは言える。

 ゲームを進めていけば「鍛冶屋」で武具LVの強化,プロパティの打ち直しが可能になるが,これまた先の長い話である。目の前のやることがなくなってからで十分だ。お気に入りの装備を後生大事に抱えていてもいいが,どうせ次から次へと魅力的な武具が手に入り,ビルドという名の悪魔が襲ってくるのだから心配することもない。それと,敵は各武器に対する属性相性を持っているが,序盤は調整しようがないので大雑把で問題なしだ。中盤からが問題なので。

 なお,ゲームをある程度進めたら「おまかせ装備」の使用は控えるようにしよう。おまかせ任せでも眼前のクエスト攻略に困ることはないだろうが,おまかせは“プロパティも含めて俺が考えた最適装備”は考慮してくれない。こだわり派の皆々は,部位ごとに装備を変える癖を付けていこう。ここもどうせ,装備の組み合わせを考えるのが楽しくなってしまい,クエストよりもビルドに時間をかけるようになってしまうから問題なしだ。

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 ほかにも考えておきたいのは,各武具の装備時に求められる「装備必要ステータス」の存在だ。これはキャラクターの3種のステータス値「力」「技」「魔」が条件を満たしているかどうかの項目で,簡単に言えば“力が10ないと装備できない剣”などがある。

 ステータスポイントはLVUPごとに3獲得でき,自由に割り振れる。ステータス自体がもたらす影響は大きくも小さくもないくらいなので,「HPの力」「MPの魔」は調整しつつも,最優先は“装備のために振る”と言える。序盤はどのように振っても困らないはずなので,サクッと振ってしまい,調整したくなったらゴールド支払いで戻せばいいだろう。

 この装備必要ステータスによる制限を気にするようになるのは,ゲーム中盤以降のことである。武具LVが上昇すると,要求値も同時に上がっていくからだ。そして基本的に困ったら力に振っておけばいい。最後に勝つのは体が強いやつだ。

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 ついでにアクセサリーもだが,キャラクターは「指輪」「首飾り」を複数装備できる。これらのアイテムはスキル関係のプロパティが豊富で,メインの武具で起きがちな「新しいこれにはソレが付いていない」などの補いきれない部分をフォローしやすい。入手の如何は操作しづらいところだが,豊富に集めておけば泣きを見ることが減るはずだ。

 それと,ゲーム進行によって装備欄が開放される「レリック」は特殊な装備品となる。レリック自体は1つしか入手することができず,強化して性能を高めていくことで,ステータス面を総合的に高められる。タワー型コンテンツ「試練の塔」における上層のアンロックにも対応していくらしいので,プレイ状況に合わせて気にかけられるとベストだ。

 装備を整えると,戦闘風景はガラッと変わる。高LVでも装備がダメならダメ。低LVでも装備が良ければ良い。実にRPGらしい。なお,キャラクターの成長具合はクエスト中に画面左端の「DPS」ボタンを押すと出てくる,特殊なインジケータで把握しよう。ここでは1クエストでどれだけダメージが出ているのかを常にチェックできるので,さっきまで10000ダメージだったのが500000ダメージになっているなど,自身の成長を目にできるはずだ。

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トレダンは“毎日潜る”のが賢い!


 各コンテンツで覚えておきたいのは,以下の3点である。

・当面の目標はトレダンの全開放
・オークションに必勝法などない
・賢く遊びたい人のアプリ内課金


 本作には毎日1回潜れる「トレジャーダンジョン」が存在する。ダンジョンは曜日制となっており,期間限定のイベントダンジョンや,ストーリーの進捗によって開放される常設ダンジョンなどが用意される。何度めかになるが,いくつものトレダンを開放するためにゲームを普通に進めていくのが,とても賢いトレジャーハンターである。

 トレジャーダンジョンは通常のクエストと比べ,装備品のドロップ数と質が飛躍的に高まっている。☆5もそうかと言うと,そうとは言いきれないが,それでも「ポロっと出てくる感」は段違いな気がする。なんにせよ,お得な場所には変わりないので,毎日1回その日のトレダンを消化するのが,とっても賢いトレジャーハンターである。

 トレジャーダンジョンは種類によって,キャラクターの装備品のほか,鍛冶屋やレリックで使う素材「エーテル鉱」や,オークションで運用するゲーム内通貨「エメット」も確保できる。いずれも豊かなゲームプレイのための必需品だ。

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 このゲームにはオークションが存在する。オークションではエメットを用いて,プレイヤー同士で装備品や特殊アイテムを売買できる。剣プレイヤーが「いらね」と出品した☆5 斧が,斧プレイヤーにとって垂涎の逸品となる。剣プレイヤーがうまく売りさばいて大量のエメットを確保できたら,今度は自身のお目当ての☆5 剣を狙う。実に楽しい。

 オークションは入札制だが,“入札時点で入札価格と同額のエメットを預ける”ため,エメットを担保しないといけない。件のエメットは有料通貨ではなく(エメットを稼げるトレダンを有料で周回すればそのかぎりではないが),あくまでプレイで入手できるゲーム内通貨の区分であるため,真摯なゲームプレイか,巧みなディールがモノをいう市場である。

 また,取引対象は特定できない。主流の戦法は「落札の即決価格を狙う」である。入札額を刻むのも賢いやり口だが,落札寸前のギリギリバトルからは誰も逃れられないので,最後まで安心できないはずだ。それに通貨のインフレを避けるためか,落札された側のプレイヤーは落札時に手数料25%が取られるので注意しよう。正しい設計ではあるが,おのれ胴元め。

 なお,オークションの開放は「メインストーリー 2-7」のクリア時となる。本作の物語は全体で見ると1本道だが,2-1クリア時に2-2 and 2-3が開放されるなど,どちらを進んでいくかはプレイヤーの自由だ。オークションへの最短は2-3ルートであるが,難度もそれなりの急角度で上がっていくので,ストレートに目指す人はビルドに注意しよう。

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 さて,「ガチャなしでどうやって収益得るの?」の問題だが,本作では定額サービス(サブスクリプション)が採用されており,ゲームプレイの時短のため,下記のような有料コンテンツが提供される。

■スタミナブースト1(月額1550円)
スタミナ上限1.5倍&回復時間50%速度アップ

■経験値ブースト1(月額980円)
獲得経験値量50%アップ

■ゴールドブースト1(月額980円)
獲得ゴールド量50%アップ

 いずれも効果を100%アップにするアドオンも存在する。また現時点では実装されていないが,ゲームに役立つアイテムや特別なログインボーナスの提供,オークションでの出品上限の開放などを受けられる「VIPシステム」も検討されている。

 言ってしまえば,往年のPC向けMMORPGのような月額サービスのようなものだが,スマホゲームとして見れば,一般的なマネタイズの構造ではないのは確かだ。これらをどう捉えるべきなのかは,我々プレイヤーにとっても,運営チームにとっても,時間をかけて理解していくものなのかもしれない。

 とりあえずは,スタミナは間違いなく欲しくなるだろうし,次に経験値も欲しくなるだろうから,自身のプレイスタイルに応じて取捨選択すればいいだろう。

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 といったところで,賢いトレジャーハンターの仕事術はここまでとする。詳しいビルドや装備,具体的な攻略方法などが気になる人もいるだろうが,一例を挙げてそれをなぞらせるのも無粋な話なので,やはり4Gamerではここまでとする。

 どんな物語が展開していくのか。どんな強敵と戦っていくのか。どんなお宝と出会えるのか。どんな掘り出し物を激安価格で落札できるのか。すべては君次第だ。自分なりにハックしてスラッシュして,主人公とともに本物のトレジャーハンターを目指してほしい。そうやってくぐり抜けていった冒険の数々が,きっと探していたものになるだろう。

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「■それでも人気ビルドが気になる人へ」


 とはいうものの「雷やめろ」「斧とまれ」「竜タイマンしろ」などと,本作の高難度を前に苦しんでいる人は多いだろう。筆者は現在「氷ビーム折れろ」と願っているところだ。というわけで,筆者なりの経験と,昨今の事情を鑑みて,ビルドのアドバイスはしておく。

 まず,サービス当初から圧倒的な回転力で支持されている「斧」ビルドだが,HPや火力で困っている人は,斧のスキルツリーで「ワールウィンド」を確保し,回転しよう。これ以上の説明は不要である。体感せよ。

 それ以前に「斧のバルディオスが倒せない」と困っている人は,自身の装備とスキルを見てみよう。当面の攻略は複雑に絡み合わせたビルドではなく,「単一属性ダメージだけを高めて,それ用のLV20スキルを用意」である。斬撃でも炎でもなんでもいいので,装備面をなるべく一色に染めていこう(ファッションは見た目装備でフォロー)。

 筆者は死霊最強至上主義としていたが,斧に心を折られ,炎スキルでどうにかし,ついでに取っていた雷スキルと雷装備を身に付けてみたら,あらやだ。DPSが3000から30000に大変身した。それ以降,死霊のスキルツリーはなにも取っていない真っ暗な画面を晒している,恥知らずの元ネクロマンサーとなった。

 ビルド愛? そんなのは「今日はなに着ていこっかなー」くらいの愛情で十分だ。強さこそ最強である。電子の回転たる「サンダー」「レールガン」「サンダーストーム」の3種の神器があればいい。こういう“その人次第の「俺のビルドこそ至高」という最強観”が出てくるのが,ハクスラの魅力なのだ。詰まっている人ほど柔軟な気持ちで遊ぼう。

とはいえ,ウチの「薄塩」がイスタルク大陸で一番カワイイのだけは不変である
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