蒙古に攻め込まれた対馬を描く「Ghost of Tsushima」は，オープンワールドのステルスアクション

　現地時間の2017年10月30日，フランスで開催された「PlayStation Live From Paris Games Week 2017」で初公開され，多くのゲーマーの注目を集めた新作タイトル，「Ghost of Tsushima」（関連記事）。それを開発するSucker Punch Studiosの開発者に行われたインタビュー映像が公開された。


　「inFAMOUS」シリーズで日本での知名度も高いSucker Punch Productionsが新たな題材に選んだのは，蒙古軍の侵攻を受けた13世紀後半の対馬で，日本のゲームでもあまり取り上げられない，なかなかマニアックなテーマだ。元と高麗の軍勢にほとんどの武士が討たれ，村を焼かれる中，生き残った侍が九州からの援軍にも期待できないまま，孤立無援の戦いを繰り広げていくことになるという。


　「Ghost of Tsushima」（対馬の幽鬼）というタイトルどおり，プレイヤーは神出鬼没な兵士として，オープンワールドを舞台にミッションをクリアするというステルスアクションになるという。
　トレイラーには，水芭蕉の咲き乱れる沼地や，雪の積もる山岳地帯，さらに立派な五重塔など，「日本の原風景」ともいえそうな情景が次々に登場し，欧米の人達にはファンタジーとして映りそうだ。とはいえ，甲冑のデザインなど，割としっかり時代考証をしているという印象も受ける。


　主人公のバックストーリーについては詳しくは語られていないが，パフォーマンスキャプチャのアクターとしては，クウェートで生まれて日本で育ち，小学生の頃にアメリカに移住した日系アメリカ人俳優のダイスケ・ツジ（Daisuke Tsuji）さんが務めている。シルク・ドゥ・ソレイユや舞台で経験を積み，映画「硫黄島からの手紙」では洞窟にこもるチョイ役の兵士として出演したこともあるという。2017年春に北米で放映が始まって以来，話題を集めているテレビドラマ「ブロックマイヤー」（Brockmire）では，準レギュラーのヨシ役で出演しており，日本語版の予定があるかどうかは分からないものの，キャラクターの動きのリアリティにも期待が持てそうだ。