サクセスの新作アプリ「メテオジーン」プレイレポート。複数のキャラが連続攻撃を繰り出すバトルも見どころ

　サクセスが2017年6月16日に配信を開始したスマートフォン向けRPG「メテオジーン」（iOS / Android）は，「天の涙」と呼ばれる隕石落下事件をきっかけに，遺伝子変化ウィルスが世界中に蔓延し，人類のほとんどがアンデッドと化して滅亡の危機に陥っている世界が舞台となる。
　そんな中，プレイヤーは特殊能力を持つ人間“メテオジーン”の1人となって，仲間と共にその謎に迫り，世界を救うための冒険に繰り出すことになる。

4年間昏睡状態だった主人公（プレイヤー）が目覚めることで，物語が動き出す

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　本作は練り込まれたストーリーも魅力的だが，最大の特徴はバトルシステムにある。まずはそのバトルシステムを紹介しよう。

　本作のバトルシステムは，キャラクターをタップして行うターン制のコマンドバトルをベースにしており，前衛3人，後衛3人，控え4人の合計10キャラクターでパーティを組んで戦う。
　とはいえ，実際バトルに参加するのはメインとなる前衛と後衛の6人で，控えの4人はバトル中に前衛のメンバーと交代できるサブ要員だ。また，前衛のうち1人はゲスト枠となっており，別のプレイヤーのメインキャラクターが入るので，実質プレイヤーがパーティメンバーとして組み込めるのは9キャラクターとなる。

バトル中，自ターン開始前なら前衛と後衛の入れ替えや，前衛内での場所の入れ替えがフリック操作で可能。状況に応じてメンバーを入れ替えながら戦える。ただし，ゲスト枠のキャラクターは後衛と入れ替えられない

　バトルでは，パーティ全体でBP（アクション値）を共有しており，キャラクターは攻撃，必殺技，アイテム使用，チェンジといった行動をするときにBPを消費する。
　BPが無くなってキャラクターが攻撃できなくなるか，最初の攻撃から20秒経過すると自ターンが終了して敵のターンへと移行。そして各ターンの開始時，生存しているメンバーの数に応じてBPが回復し，防御を行うとBPの回復量が増加する。

画面左の数値と中央のゲージでBPが表示され，右には残り時間が表示されている。攻撃可能なBPがなくなると該当のキャラクターアイコンが「×」に変化

　バトル中は画面下のキャラクターアイコンをタップすることで通常攻撃ができ，キャラクターのアイコンを右にフリックすると防御，上へフリックすると必殺技（条件を満たしている場合のみ）が使用できる。
　なお，防御は攻撃前ならいつでも使用できるが，一度防御するとそのターン中は他の行動ができないので注意したい。

　通常攻撃はキャラクターごとに3種類が用意されており，攻撃するたびに順番に切り替わっていく。通常攻撃後はクールタイムが発生し，キャラクターアイコンが再度点灯するまで次の行動は不可能。同キャラクターで攻撃を続けるのではなく，複数のキャラクターを順番にタップして攻撃するといいだろう。

画面下にはキャラクターアイコン，HP，SP，バフ・デバフ情報，通常攻撃の種類といったキャラクター情報が表示される。通常攻撃は左，中央，右と攻撃するたびに点灯して切り替わり，右の次は左に戻る。また防御中は防御と表示される

　直接攻撃，浮遊攻撃，対空攻撃，HP回復，バフ・デバフの5種類が存在し，直接攻撃，浮遊攻撃，対空攻撃といった，キャラによって異なる通常攻撃を連続で行うことで連撃（コンボ）が成立，ヒット数がカウントされる。
　ヒット数が一定に達すると「BURST！」「FEVER!!」と表示が変化し，追加ダメージボーナスが増加していく。

　また，浮遊攻撃は敵を空中に浮かせて浮遊状態にでき，その間にさらに浮遊攻撃や対空攻撃などを当てるとダメージがアップする。積極的に空中コンボを狙っていけば戦闘も有利になるというわけだ。ちなみに対空攻撃は，地上の敵より浮遊状態の敵に対してダメージが増加する効果的な攻撃がある。

通常攻撃の種類を把握しておけば，浮遊攻撃後に再び浮遊攻撃や対空攻撃を使って空中コンボが繰り出せる。さらに，地上へ落ちたところを直接攻撃で追撃して大ダメージを狙える

使用する通常攻撃の種類や消費BP，必殺技も含めたアクションなどはキャラクターデータで確認できる。バトル中はあまり見ている余裕がないアクションもここでじっくりと見られるのは嬉しい

　バトル中，敵への攻撃や敵からの攻撃，アイテムの使用や結晶の取得（コンボ数が増えるとドロップする）などによって，SPが増加し，これがMAXになるとキャラクターアイコンが発光して各キャラクター特有の必殺技が使用可能になる。
　そして，必殺技を複数のキャラクターが使用可能の場合，必殺技を連続で使用してラッシュモードに突入できる。ラッシュモード中は，あとから使用した必殺技ほどより高い追加ダメージボーナスが発生し，敵に大ダメージを与えられる。

必殺技は高いダメージが期待できる強力な攻撃で，カットイン演出も挿入される。必殺技を連続して使いラッシュモードに入れば，その演出もさらに派手になっていくのだ

　こうしたバトルシステムに加えて，本作には戦士，護衛士，射撃手，念術師，治療師という5つの職業が存在し，登場するキャラクター達は基本的にいずれかの職業に属している。職業毎に特徴が異なるほか，治療師以外の4つの職業は互いに優劣の関係にあり，得意な職業に対してはダメージが増加し，苦手な職業に対してはダメージが減少する。
　序盤ではあまり気にならないが，ゲームが進むにつれて，こうした部分も大事な要素になってくる。それぞれの職業の特徴は以下のとおりだ。

・戦士
戦士はピンチに追い込まれるとより強さを発揮し，HPが少ないほど攻撃力が高くなる。
得意な職業は護衛士，苦手な職業は念術師。

・護衛士
強い意思の力で仲間を守る護衛士は，前列に配置すると後列の仲間を敵の攻撃から守れる。
得意な職業は射撃手，苦手な職業は戦士。

・射撃手
すばやい連続攻撃を得意とする射撃手は，クールタイムに入るまで一気に2セットの攻撃が可能だ。ただし，クールタイムは少し長め。
得意な職業は念術師，苦手な職業は護衛士。

・念術師
効率的に戦う手段を持っており，通常攻撃時や敵から攻撃を受けたとき，ほかの職業よりSPが増加しやすい。
得意な職業は戦士，苦手な職業は射撃手。

・治療師
ダメージを回復する治療師は，通常攻撃や必殺技が回復系の技になっており，毎ターン自身のHPを回復する。
治療師は得意な職業も苦手な職業もない。

誰がどの職業なのかはキャラクターアイコン左上の職業アイコンで判別できる。HPが回復できる治療師は，できれば最低1人はパーティに組み込みたい

豊富なコンテンツと育成要素でじっくり長く遊べる

　本作はステージをクリアしながらメインストーリーを追いかけていくという，スマホRPG定番のオーソドックスな作りだが，そのほかにも多くのコンテンツが用意されているので紹介しよう。

　フィールド上にステージとして登場する「探索」マップでは，配給される食料と水を消費しながらマスで区切られたマップを1マスずつ移動し，ゴールを目指すことになる。食料と水がなくなったら探索失敗だ。
　マップは基本的にブラインドの状態で，プレイヤーがそこへ移動するまで何が起こるか分からない。敵の出現や障害物による通路封鎖，水や食料の増減に加え，ほかのプレイヤーのパーティ（NPC）が現れて戦闘になることもある。

探索マップはプレイヤーが未踏の場所へ移動することで見えるようになり，移動先でさまざまなイベントが起こる。敵が現れている場合はプレイヤーの移動後，敵がプレイヤーを追いかけるように移動してくる

　メインストーリーのマップ内に存在し，クエストからも選択できる「イベント広場」では，期間限定で配信されるイベントクエストを楽しめる。
　さらに，ルームを作ってほかのプレイヤーと一緒に戦える「共闘クエスト」（マルチプレイ）や，貴重な収集品をほかのプレイヤーと奪い合う「争奪戦」，毎月定期的に開放されてほかのプレイヤーとポイントを奪い合う「ランク戦」，ギルドメンバーと協力して臨む「防衛戦」，期間中にサブマップに移動してポイントと稼ぎながら報酬を獲得していく「開拓」など，開発版ではプレイできなかったものもあるが，コンテンツの数は非常に多い。

多くのコンテツが楽しめる本作。メインストーリーはマップを移動しながらクエストを進めていく形で，通常時はもちろんアドベンチャーパートでもLive2Dを使ったアニメーションがヌルヌル動いて目に楽しい

　本作はキャラクターの強化や進化だけでなく，キャラクターに装備させる武具に関しても，素材を集めて製作したり，強化・進化したりと育成の幅がとても広い。

　キャラクターはバトルをクリアしていくことでEXPを獲得してレベルが上がるほか，別のキャラクターを素材として強化させることもできる。
　同レアリティの同キャラクターを素材として強化すると限界突破となり，レベル上限が上昇したりステータスにボーナスが入ったりもする。

　キャラクターごとに特定の素材を集めることで覚醒でき，覚醒するとレア度や能力値，レベル上限などが上昇する。

　加えて本作には，「交流」というキャラクター達と触れ合える要素が存在する。これは毎日数回キャラクターを直接タッチして親密度を上昇させていくもので，親密度が一定値に達するとそのキャラクターの専用ステージとシナリオが開放され，クリアすることで専用のスキルなどを獲得できるのだ。

キャラクターを素材とした強化は，素材にするキャラクターのレア度によって獲得できるEXPが変化する。強化専用のキャラクターを使用することで効率的に強化していける

強化元のキャラクターと同じキャラクターを素材にすると限界突破ができる。限界突破は最大5回まで可能なので，長期的な育成プランを練りたいところ

交流は女性キャラクターだけでなく男性キャラクターでも可能。キャラクターが喜ぶ部位をタッチするとメーターが上昇し，制限時間内にメーターがMAXになると好感度が上昇する。嫌がる部位をタッチするとメーターは下がるので注意しよう

　武器や防具はクエストの報酬やショップでの購入を通じて入手でき，ゲームをある程度進めると開放される「研究所」を利用することで，強化はもちろん素材を使った武器・防具の製作や鍛錬，改造や再製，武器の進化といった行動を選択できる。

　製作は，素材とゲーム内マネーを消費して装備だけでなく，別の素材を作ることもできる。いろいろな素材を作り，そこからさらに装備の製作へと発展させていこう。
　装備の強化は5段階まで可能で，別の装備に進化させてしまうと強化レベルが初期に戻ってしまう部分には注意だ。

　鍛錬は，実行すると武器の基礎攻撃力を上昇させられ，レア度によってその幅や必要なゲーム内マネーの額が異なる。改造は武器ごとに付与できる効果の中からランダムで付与され，再製は武器によって決まっている通常攻撃の順番をランダムに入れ替えて変更できる。

　最後の進化は，素材を消費して現在の武器から別の武器（武器によって種類は異なる）に進化させられる機能だ。

製作では武器・防具だけでなく，素材やアイテムなども作れる

短剣の場合は長剣への進化のみ可能。武器によっては複数の種類の中から進化先を選べる

　本作は日本語ローカライズが施された台湾生まれのタイトルだが，日本人の好みに近いキャラクターで馴染みやすく，そのキャラクター達には多数の人気声優が声を吹き込んでいる。
　バトルはコツを掴むまで思うようにいかないことも多いが，慣れてくるとスピーディで爽快感あふれるバトルを楽しめるだろう。

　難しいという人にもボタン1つでオートモードが使えるのでご安心を。豊富なコンテンツがありながらプレイのハードルは高くないので，RPGが好きだったり，バトルシステムに興味を持ったりした人はぜひプレイしてみてほしい。

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