［TGS 2015］「ソフィーのアトリエ」と「よるのないくに」の最新情報が続々。ガストのスペシャルステージ

　コーエーテクモゲームスは，東京ゲームショウ2015の3日め，一般公開初日となる2015年9月19日，ガストブランドの新作タイトルを紹介する「ガスト スペシャルステージ」を実施した。

　ステージで紹介されたタイトルは，アトリエシリーズの最新作「ソフィーのアトリエ 〜不思議な本の錬金術士〜」（PS4 / PS3 / PS Vita）と，ガストによる完全新規タイトルとなる「よるのないくに」（PS4 / PS3 / PS Vita）の2本だ。本稿では，各作品の開発陣が登場し，各作品のゲーム内容や最新情報が明かされた，ステージの様子をお届けしよう。

主人公「ソフィー」役の相坂優歌さん（左）と，本作のキャラクターデザインとイラストを担当したイラストレーターのゆーげん氏（中央），岡村佳人氏（右）。相坂さんは，ソフィーの“変身後”の姿で登場と相成った

　ステージでまず取り上げられたのは，11月19日に発売予定となっているソフィーのアトリエ 〜不思議な本の錬金術士〜だ。ステージには，本作のディレクターである岡村佳人氏と，イラストレーターのゆーげん氏，そして声優の相坂優歌さんの3名が登場し，作品解説や発表を行った。

　さて，岡村氏はマイクを取ると「せっかくなので，早々にとっておきを出しましょう」と，初公開となる本作のオープニングアニメーションをスクリーンで上映。その後，氏はオープニング映像のコンセプトを「（前作，前々作である）黄昏シリーズだと，世界観を伝える雰囲気中心の映像だったので，今回は物語のイメージをハッキリ伝えられるような映像を目指しました」と述べている（※）。

映像の品質は非常に高い印象。これを見た相坂さんは「アニメ化しましょうよ！」と興奮気味に語っていた

※アトリエシリーズのタイトルは，伝統的に「◯◯のアトリエ 〜□□の錬金術師〜」という命名規則が使われているのだが，それとは別に，同一の世界観を持つ作品群は，黄昏シリーズ，アーランドシリーズといった形で，シリーズとして扱われる。

　ステージでは続いて，ゲーム内映像を用いて本作の紹介が行われた。ここで出てきた画面はすべて初公開だ。

シナリオが進行するアドベンチャーパート。日常的なシーンの中でも，キャラクター達のさまざまなアクションを見ることができる

戦闘はターン制。キャラクターのステータスや，プレイヤーの入力したコマンドによって行動順が変化する。また，過去シリーズとは異なり，本作ではプレイヤーキャラクター全員がアイテムを使用可能となった

　基本的なゲーム内容が解説された後には，登場キャラクターが紹介されることに。ここでは，キャラクターごとに，制作秘話などが語られた。
　なお本作は，シリーズで初めて，ゆーげん氏とNOKCO氏，2名のイラストレーターが起用されているのが大きな特徴だが，この意図について岡村氏は「内側と外側の世界の対比を表現するために，拠点となる町の中に住む人々はNOKCOさん，町の外側の人間はゆーげんさんにデザインをお願いしています」と明かしていた。キャラクターの姿をチェックするときは，その違いに目を向けてみると，面白いかもしれない。

錬金術士の卵である主人公，ソフィー・ノイエンミュラー。自信に満ち溢れた彼女を演じた相坂さんいわく「“何もかも吹き飛ばすくらい元気に”と演技指導をいただいたので，収録時は自由に楽しく，とにかく元気いっぱいに演じました」とのことだ

意思を持った錬金術の本であるプラフタが，ストーリーが進行する中で体を得た姿。デザインを担当したゆーげん氏は「ゲームシステム上，色々と姿が変わるので，シルエット的なボリュームは抑えつつ，フリルなどで装飾に趣向を凝らしました」と話していた

本作には，さまざまな姿のプラフタが登場する。これらもすべて，ゆーげん氏が個別にデザインしたものだという

プラフタは，錬金術を駆使することで組成を変更し，新たな体を作り出せる

　以上が，ステージで明らかになった情報だ。コーエーテクモのブースには試遊台が用意されているので，明日，東京ゲームショウ2015の会場へ出かける予定のある人は，ぜひチェックしてみてほしい。

「ソフィーのアトリエ 〜不思議な本の錬金術士〜」公式Webページ

よるのないくにの開発プロデューサーを務める菊地啓介氏

　続いては，2015年10月1日の発売が迫る新作アクションRPG，よるのないくにである。本作の解説役は，開発プロデューサーの菊地啓介氏だ。

　冒頭でも紹介したとおり，よるのないくには，ガストの完全新作タイトル。本作の舞台は，邪妖がはびこる呪われた世界で，生け贄に捧げられた聖女「リュリーティス」（CV：五十嵐裕美）と，聖女を守る騎士「アーナス」（CV：M・A・O）の2人による“真実の愛の物語”が語られるという。


　ステージでは，ゲームプレイ映像を上映しながらのゲーム内容解説が行われた。
　本作のプレイヤーキャラクターはアーナスで，ゲーム部分のキモは「従魔」（セルヴァン）と呼ばれる仲間キャラクターだ。一定の条件を満たすことで敵を従魔として味方に加えることができるようになっている。
　仲間に加えた従魔は，戦闘時に一緒に戦ってくれる。［△/○/×/□］の各ボタンに召喚する従魔を設定できるので，自分の好きな組み合わせで戦えるというわけだ。
　また，戦闘中に累積するゲージを消費することにより，アーナスはアーナスで，さまざまな姿に変身可能。変身中は強力な必殺技を繰り出せるようになっている。

物語の拠点は「ホテル」と呼ばれる場所。ここで装備武器や従魔などのエディットをが行える

こちらは戦闘シーン。従魔には，かなり巨大なものも存在するようだ

　ゲーム内容の紹介が終わったところで，新情報として「追加DLCの無料配信」が発表された。その詳細は後日発表されるそうなので，本作を購入予定の人は期待して待っておこう。

ひとしきりの説明が終わった後，「ソフィーが訊く！ 教えて！『よるのないくに』」という，作品の枠を超えたQ＆Aセッションがあり，ここでは，よるのないくに登場する2人の主要キャラクターや，アーナスの変身した姿などが紹介されていた

　なお，よるのないくに関連では，「4Gamer×ガスト『よるのないくに』限定ムービー」を別途掲載しているので（関連記事1，関連記事2，関連記事3），興味のある人は，そちらも合わせてチェックすると幸せになれるかもしれない。

よるのないくに 公式Webページ

4GamerのTGS 2015特設ページ