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「ミラクルガールズフェスティバル」のインプレッションを掲載。ただのキャラゲーではない,端々から感じられる“原作愛”にシビれた
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印刷2015/12/17 12:00

プレイレポート

「ミラクルガールズフェスティバル」のインプレッションを掲載。ただのキャラゲーではない,端々から感じられる“原作愛”にシビれた

画像集 No.031のサムネイル画像 / 「ミラクルガールズフェスティバル」のインプレッションを掲載。ただのキャラゲーではない,端々から感じられる“原作愛”にシビれた
 本日(2015年12月17日),セガゲームスから発売されたPlayStation Vita用ソフト「ミラクルガールズフェスティバル」のインプレッションをお届けしよう。
 本作は,人気アニメのキャラクターが登場するリズムアクションゲームで,今年3月の発表時には豪華な収録作品のラインナップに高い注目が集まった。現在,テレビアニメが放映中の「ご注文はうさぎですか??」「ゆるゆり」をはじめとする全11作品は以下のとおり。

「ミラクルガールズフェスティバル」収録作品

  • ゆるゆり
  • 這いよれ!ニャル子さんF
  • ビビッドレッド・オペレーション
  • きんいろモザイク
  • 蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-
  • てさぐれ!部活もの あんこーる
  • Wake Up, Girls!
  • GO!GO!575
  • のうりん
  • 未確認で進行形
  • ご注文はうさぎですか??

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 プレイヤーは「ディレクター」と呼ばれる立場となって,キャラクター達が繰り広げるライブをあれこれ手助けしていくことになる。淡々とリズムゲームをプレイするのではなく,実際にライブに参加しているかのように,キャラクター達と一緒に盛り上がれるというわけだ。そのタイトルどおり,アニメファンのための「お祭り感」に溢れたゲームと言えるだろう。

登場キャラクターは全47人。3Dモデリングで忠実に再現されたキャラクター達が滑らかに動く様子は,アニメと比べても違和感がない
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「ミラクルガールズフェスティバル」公式サイト



リズムゲームのシステムは「Project DIVA」を踏襲


 本作には,1つのアニメ作品からOP曲やED曲,あるいは挿入歌が2曲ずつ収録されており,全22曲のラインナップとなっている(全曲にテレビサイズとフルサイズの2バージョンあり)。

 リズムゲームのシステムは,本作と同じくセガゲームスから発売されている「Project DIVA」シリーズを踏襲したもの。基本的には,画面の外から流れてくる[△/◯/×/□]ボタンに対応したターゲットが,画面上のアイコンと重なった瞬間にボタンを押すというシンプルな操作方法になっている。難度が上がれば,方向キーとボタンの組み合わせ,ボタンの同時押しや長押しなども登場し,やり込みがいも十分だ。
 ちなみに「Project DIVA」シリーズをプレイしたことがなくても,4つの難度設定やサポートアイテムが用意されているので,安心して楽しめるだろう。

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 これまでの「Project DIVA」シリーズにはなかった本作独自の要素「ボルテージ」は,ボタンをタイミングよく押していくと,画面下に表示されている「ボルテージゲージ」が徐々に上昇し,100%以上の状態でサビに入ると「ミラクルフィーバー」が発動するというもの。特別な演出が発生するだけでなく,より高得点が狙えるメロディアイコンも出現する。最終的なスコアにはボルテージゲージも加算されるため,積極的に狙っていきたいところだ。

「ミラクルフィーバー」の発動にはコンボを継続することも重要だ。どうしてもゲージが足りないというときには,難度を下げて再挑戦してみよう
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クリア報酬は楽曲やステージ,新規録り下ろしメッセージ。好きな衣装でライブに挑める!


 本作のメインとなる「ツアーモード」は,文字どおり,アニメのキャラクター達が出演するライブツアーを全国6か所で開催していくモードだ。1つのツアーはいくつかのデイ(日程)によって構成されており,全日程でライブ(リズムゲーム)を成功に導くと,次のツアーが選べるようになる。リズムゲームのクリア条件は,与えられたノルマの観客動員数(スコア)をクリアすることで,さらにツアーが進むにつれて楽曲やステージが追加されていく。

最初のステージでプレイできるのは「ゆるゆり」と「ビビッドレッド・オペレーション」の楽曲。デイによってプレイできる曲は固定だが,ツアーを進めていけば自由に選べるようになる
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 また,ツアーモードでは,セットリストのすべての楽曲でミラクルフィーバーを発動させると,最後に「アンコール」が発生し,プレイした楽曲のフルサイズバージョンを1曲プレイできる。さらにアンコールを成功させると,キャラクターからプレイヤーへの「スペシャルメッセージ」が届くのだ。原作ファンならクスリと笑ってしまうセリフもあり,嬉しいファンサービスとなっている。

スペシャルメッセージは,本作のために新規収録されたボイスだ。獲得したメッセージは「バックステージ」で確認できる(※声優の松来未祐さんが演じた「這いよれ!ニャル子さんF」のクー子のみ,ボイスではなくテキストとなっている)
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 選択できるようになった曲は,「ワンマンライブ」で好きなコスチュームとステージを選んでリズムゲームが楽しめる。最初は低い難度やテレビサイズの曲しか選べないが,さまざまな目標を達成して曲ごとに設定されている「ビンゴ」を揃えていくと,高い難度やフルサイズの曲が開放されていく仕組みだ。
 ちなみにツアーモードやワンマンライブでは,リズムゲームのクリア後に「ミラクルコイン」や「プレミアムチケット」が手に入る。これらは「バックステージ」でコスチュームを買ったり,「ミラクルくじ」を引くときに必要なものだ。

コスチュームは各キャラクターに2着ずつの全95着(「のうりん」の草壁ゆかのみ1着,本名の木下林檎として2着収録)。さらに,追加コスチュームのDLC配信が予定されている
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 バックステージで「ミラクルくじ」を引くと,キャラクター達のフィギュアを獲得できる。さまざまな衣装やポーズのフィギュアが用意されており,なかには専用ボイス付きのレアなものも。手に入れたフィギュアは「コレクション」で鑑賞したり,ケースに自由に配置したりして楽しめる。

バックステージでは,フィギュアを配置するケースも購入可能。学校や海,山など,さまざまなシチュエーションを再現できる
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「分かってる」演出が目白押し。アニメファンよ,これが「みがる」だ


 さて,ここまでの紹介だけだと,読者の中には「いわゆる人気作品のキャラクターと音楽を使っただけのゲーム」と思われた人がいるかもしれない。しかし,本作に注ぎ込まれている開発陣の“原作愛”は,「キャラゲー」の範疇には決して収まらないものだ。

 まず前述したとおり,本作では3Dモデルのキャラクターが,ステージでパフォーマンスを繰り広げる姿が見られる。このモデル自体,いわゆる「二次元絵」を原作の雰囲気そのままに3D化しており,非常にクオリティが高い。元々3DCGアニメである「てさぐれ!部活もの あんこーる」に関しては,むしろ原作よりも出来がいいのでは?とすら思えるほどだ。

 そのモデルを動かすモーションもまた,開発陣の並々ならぬ意気込みが伝わってくるものになっている。「Wake Up, Girls!」の楽曲では原作の声優陣で結成される同名のアイドルグループが,そのほかの作品はアイドルグループ「アフィリア・サーガ」の皆さんがモーションアクターを担当しているだけあって,キャラクターの動きは実に自然だ。髪の毛やスカートなども動きに合わせてしっかりと揺れる。

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 さらにダンスの振り付けは,「のうりん」や「Wake Up, Girls!」といった原作でライブが登場する作品はそのシーンを,そうでない作品は声優陣によるライブやミュージックビデオを元に再現している。それが驚くことに,ライブ映像とゲームを照らし合わせてみても,まったく不自然に感じないほどに細かなところまで再現されている。

 例えば,「ご注文はうさぎですか??」の「Daydream café」では,主人公5人がキュートに歌って踊るだけでも眼福だが,シャロに押さえられたチノがあわあわと手を動かしたり,リゼがココアに追われてわたわたと逃げ回ったり,リゼがケーキを切り分ける仕草をしたり。そんな場面を「ごちうさ」のキャラクター達が披露してくれるのだから堪らない。

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 同作品の「ぽっぴんジャンプ♪」でも,「チマメ隊」による元気いっぱいな歌と踊りが完全再現されている。とくに,サビの部分で3人が順に右手と片足を上げてポーズを決めるシーンは,彼女達の可愛らしさがこれでもかとばかりに溢れている。チノ,マヤ,メグの3人がコロコロと変わる表情と溌剌(はつらつ)とした動きを見せてくれる「ぽっぴんジャンプ♪」は,ファンなら大満足間違いなしだ。

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 もちろん,再現されているのは振付だけに限らない。ライブ中には,それぞれの原作ならではの演出があちこちに散りばめられている。
 「ビビッドレッド・オペレーション」は,女性キャラクターの「おしり」の描写にスポットが当てられている作品だ。作中,ホットパンツを着用しているキャラクター達をバックから捉えた,言わば「狙った」アングルのシーンが数多く登場するが,なかでも有名なのは「ビビッドアングル」と呼ばれるもの。少女の「おしり」そのものではなく,女性の臀部と太もも,その隙間から覗く神秘的(?)な光景である。

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 複数のED曲が存在する「ビビオペ」だが,「ミラクルガールズフェスティバル」に収録されているのは第5話のED曲「ありふれたしあわせ」,そして第6話から第11話までのED曲である主役5人の合唱曲「Vivid Shining Sky」となっている。とくに「Vivid Shining Sky」は,最も長くオンエアされたということもあり,最も印象深い「ビビオペ」のED曲だろう。その曲の出だしは,いったいどんなシーンなのか。下の画像をご覧いただきたい。

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 いっそ清々しいほどのローアングルと,「おしり」のアップ。これこそが「ビビオペ」と主張するようなシーンは,まさしく「ビビッドアングル」を再現したもの。そのほかにも,ついつい「おしり」に目を奪われるシーンが多く,原作の雰囲気を忠実に再現していると言えるだろう。

 さらに,何より嬉しいポイントとして,原作では描かれることのなかった「バレットスーツ姿の黒騎れい」が収録されている。ネタバレになってしまうため,詳しい説明は割愛するが,彼女がバレットスーツを着て,仲間達と一緒に仲良く踊っている姿を見られるだけでも,ファンにとっては感動ものだ。
 ただ忠実に原作を再現するだけではなく,アニメファンに向けたさまざまなファンサービスが詰め込まれている。その強烈な“原作愛”こそ,「ミラクルガールズフェスティバル」の魅力だろう。

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 ここからは,さらに筆者が気づいた“原作愛”を紹介していこう。
 「ゆるゆり」は,赤座あかりをはじめとした主人公4人の日常を描いた,ほのぼの系の作品だ。現在,第3期アニメが放映中で高い人気を誇っている。「ミラクルガールズフェスティバル」には第1期と第2期のOP曲が収録されており,第1期OP曲「ゆりゆららららゆるゆり大事件」では,アニメでおなじみのあかりのぷんぷん顔が巨大な立像となってステージに現れたり,夜空に「アッカリーン」の文字が花火として浮かび上がったりする演出が盛り込まれている。

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 また「てさぐれ!部活もの あんこーる」では,下から突き上げるようなカメラワークからのタイトルロゴという,OP曲の一連の流れがちゃんと再現されている。さらに「這いよれ!ニャル子さんF」でも,ニコニコ動画ではおなじみの“弾幕”がステージのスクリーンで流れるといった具合だ。

ファンには嬉しい演出。くどすぎない適度なさじ加減のネタが心地いい
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 もちろん,今回紹介していない作品にもファンなら思わずニヤリとしてしまう演出やネタが豊富に仕込まれている。それらを探してみるのも,本作ならではの楽しみだろう。

本作にはPV鑑賞モードも搭載されている。リズムゲームに夢中になって,ライブを楽しむ余裕がなくなってしまう人も安心だ
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溢れんばかりの“原作愛”と躍動する彼女達に感動


 まとめに入る前に,こちらも本作独自の機能である「コール」に触れておこう。
 ライブでは,観客側から掛け声や手拍子などの合いの手を入れることがある。それがコールと呼ばれるもので,アイドルやアニメのライブではお馴染みになっている。
 本作にも曲ごとのコールが用意されており,歌声とともに観客の合いの手が聞こえてくるのだ。ライブの臨場感を再現する試みとしては非常に面白く,コール自体も非常に「らしい」ものとなっている。

 実はコールの存在を知ったとき,「どうせ数パターンのコールをつなぎ合わせただけだろう」「どうせ微妙な出来だろう」と思っていたのだが,ここでも開発陣の“ライブ愛”を垣間見た。

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 さまざまなパターンのコールが,それぞれの曲に合ったタイミングで使われているのはもちろん,サビで盛り上がる部分では観客も一緒に歌詞を合唱する。それも「ああ,確かにここは歌いたくなる!」と共感できるようなバッチリのタイミングなのだ。

 そのなかでも,「のうりん」の挿入歌「コードレス☆照れ☆PHONE」のコールは,開発陣の“原作愛”が感じられる象徴的なポイントだろう。「のうりん」は,主人公が通っている農業高校にアイドルが転校してくるところから幕が開く学園ものコメディ。そのアイドル,草壁ゆかがソロで熱唱しているのが「コードレス☆照れ☆PHONE」だ。

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 原作において,第1話の冒頭に流れた超人気アイドル・草壁ゆかのライブシーンは,細やかな振付や指先で虹を描くシーンにいたるまで再現されている。そのライブで欠かせないものといえば,キュートな歌の合間に流れるファンによる熱いコールの嵐だ。原作同様,ゲームでも「ゆかたん」コールや間奏部分の長台詞,歌詞に応える「いいよー!」のコールなど,そのすべてを堪能できる。
 しかも,原作で描かれなかった2番以降のシーンには,某ライブを彷彿とさせる「ゴンドラ」が登場。「ゆかたん王国」の雰囲気が最大限に表現されており,「のうりん」ファンならフルバージョンは必見と言える。

「コール」は設定でオフにすることも可能。キャラクター達の可愛らしい歌声だけを楽しみたい人もご安心を
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 そうした溢れんばかりの“原作愛”がヒシヒシと伝わる「ミラクルガールズフェスティバル」だが,まったく気になった点がないというわけでもない。
 本作に対してリズムゲームだけでなく,「ライブ鑑賞」にも期待している人は少なくないはず。好きなアニメのキャラクターが綺麗な3Dモデルとなって,画面の中で歌って踊りまくるのだから,じっくりと眺めたいと考えるのは自然だろう。ただ,そのあたりのフォローは物足りない,というのが本音である。

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 PV鑑賞モードであっても,ライブの映像は巻き戻しや早送りができない仕様になっている。「このシーンをもう一度見たい」というときには,ライブを最初からスタートするしか方法がない。
 また,コレクションでは原作のポーズや衣装を再現したフィギュアをさまざまな角度から鑑賞できるが,制限時間付きなのだ。ズームや回転をしてアングルを調整しても,しばらく操作していないとカメラがデフォルト位置に戻ってしまう。しかも,その時間は約3秒であり,「じっくりと鑑賞したい」という希望を叶えられない。また,カメラ視点を上下に動かせない点も残念だ。

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 とはいえ,本作に込められた原作への愛情はそうした不満点を補って余りある。アニメでは二次元的にしか見られなかったキャラクター達が,原作の雰囲気そのままに三次元空間で躍動している様子を眺められるのは,本作ならではの価値と言えるだろう。
 例えば「リゼちゃんがあわあわしているところを見たい」という一心だけでも楽しめるし,もし知らない作品があったとしてもプレイしていくうちに徐々に興味を持つようになっていくはず。1本でも好きな作品があれば,あるいは作品を好きになれば,間違いなく楽しめるゲームだと思う。

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