ソニー・コンピュータエンタテインメントは本日(2014年2月13日),同社が2014年夏に発売を予定しているPlayStation Vita用ソフト「
俺の屍を越えてゆけ2」の最新情報を公開した。
今回は,3人の登場人物のほか,2種類の職業,一族を強化するのに欠かせないダンジョン「迷宮」とそこでの戦闘,交神と遺伝,そして交神できる4体の神様の詳細が明らかにされている。
本作は,わずか2年ほどしか生きられない「短命の呪い」と,人との間に子を成すことができない「種絶の呪い」という2つの呪いを背負いながらも,復讐を心に誓って戦う一族の姿が描かれるRPGだ。
この呪いをかけたのは,帝に仕える不死身の陰陽士
「阿部晴明」。主人公一族を陥れ,惨殺に追い込んだ張本人だ。主人公達は,一族惨殺に対する復讐と,呪縛からの解放を果たすため,晴明に立ち向かうことになる。また,晴明の傍らには,腹話術師の人形のようにおどけた口調で喋る
「鬼頭」という,鬼の仮面が存在している。
「黄川人」が天界より連れてきた
「夜鳥子」は,自らの命と引き替えに主人公一族を蘇らせた女神だ。後に転生し,一族の一員となるが,彼女も一族同様,2つの呪いにかかっている。しかし,転生をすることで何度でも蘇えれる存在であるため,あまりその影響を受けていないようだ。また,陰陽士でもある彼女は,式神を使役し,一族とともに戦うこともできる。
さて,本作には基本8種類の職業が登場する。現在公開されている「剣士」「弓使い」に加え,優れたリーチと高い攻撃力を兼ね揃えた
「槍使い」,広範囲への攻撃や回避能力に長けた
「踊り屋」という2種類が,今回の情報で判明した。
鬼が巣食うという
「迷宮」は,一族が拠点としている地域に存在する,いわゆるダンジョンで,プレイヤーによって種類,構造,出現する鬼などが異なる。ここでは,キャラクターの成長に必要な「戦勝点」と,交神の儀に必要な「奉納点」を得られるほか,武具や道具などの戦利品も入手できる。
このほか,迷宮における戦闘や,交神の儀の遺伝,新たに公開された4体の神様については,以下のリリース文で確認してほしい。
『俺の屍を越えてゆけ2』
“阿部晴明”と対峙する一族
宿敵“阿部晴明”(あべのせいめい)に立ち向かう一族。晴明の両脇には双頭の大蛇が現れているが、晴明が使役した式神なのだろうか。一族以外に“夜鳥子”(ヌエコ)の姿が見受けられる。その腕は蟹の鋏(はさみ)を思わせる形状に変化している。
〜新たに明かされた物語〜
〜一族惨殺。その黒幕の名は“阿部晴明”〜
平安中期。天変地異で荒れ果てる京の都。その混乱の中、惨殺された主人公一族。一族を惨殺へ追い込んだ者は、帝の信任が厚い、当代一の陰陽士(おんみょうし)“阿部晴明”(あべのせいめい)。
晴明は、御所の警備を担っていた主人公一族に責任を負わせ、一族惨殺へと追い込んだ。さらに、死した一族のされこうべに『短命(たんめい)の呪い』『種絶(しゅぜつ)の呪い』をかけたのもまた、晴明。その目的は一切謎に包まれている。
蘇った一族は、一族惨殺に対する復讐と、呪いからの解放のため、晴明に立ち向かう。
〜一族を蘇らせた女神“夜鳥子”〜
無残にも河原に並べられた一族のされこうべ。そこへ現れた天界の使い“黄川人”(きつと) 。黄川人が連れてきたのは“夜鳥子”(ヌエコ)という女神であった。黄川人は一族たちに復讐することを促す。
阿部晴明を倒すため、一族は『二つの呪い』を背負うことを覚悟した上で、復活することを望む。一族の覚悟を受けて、黄川人はこう告げる。
「…といってもボクは見ているだけ。やるのはこの人」
言葉を向けられた黄川人の傍らに横たわる、拘束された夜鳥子は、夜鳥子は自ら拘束具を解き放ち、「反魂の儀」(はんこんのぎ)を行い、自らの命と引き換えに一族を復活させる。夜鳥子から命を与えられた一族は、晴明を討つ力を蓄えるため、全国へ散っていった。
〜登場人物〜
阿部晴明(声:平川大輔)
「不死身の私をどうやって殺しましょうね?よかったら相談に乗りますよ。ふふふ…」
一族を罠にかけた憎き宿敵
不死身の力を持つ、謎に包まれた陰陽士
帝の信任厚い、当代一の陰陽士(おんみょうし)。一族の惨殺を謀った上に、『二つの呪い』をかけた張本人。どんなにひどい怪我をしても瞬時に治り、何度死んでも生き返る不死身の力を持つ。
なぜ、一族を惨殺へと追いやったのか。そして、一族のされこうべにまで『短命(たんめい)の呪い』『種絶(しゅぜつ)の呪い』をかけたのか。晴明の思惑は謎。不死身である彼を倒す方法はあるのだろうか。
鬼頭(声:中尾隆聖)
「おお! 今だけ限定のお試し期間!
晴明って親切だね。こわい顔に似合わず」
阿部晴明のイカレタ相棒、腹話術の鬼の面
腹話術師の人形のようにおどけた口調で喋る鬼頭。クールな晴明の態度に反した鬼頭のクレイジーな口調は、晴明のもうひとつの人格か?
夜鳥子(声:林原めぐみ)
「儂の命を使って、この者たちをあの世から呼び戻す」
天界に封じられた、記憶を失っている女神
一族を復活させ、共に行動をするミステリアスな女性
“黄川人”(きつと)が天界より連れてきた神様。自らの命を使って死者を蘇らせる「反魂の儀」(はんこんのぎ)を行い、一族を復活させた命の恩人。死んだはずの夜鳥子だが、後に転生し、一族の一員となる。
夜鳥子は一族の一員として転生してくるため、一族同様、『二つの呪い』にかかっている。転生を繰り返し、何度でも蘇ることができる。夜鳥子は陰陽士であり、式神を召喚することができる。一族の出撃隊に参加し、共に戦うことも可能だ。
〜職業紹介〜
本作に登場する職業(基本8種類)の中から、今回は「槍使い」と「踊り屋」をご紹介。
■槍使い
リーチに優れた攻撃を得意とし、威力も高く強固な防具も装備できるためバランスがよい。身軽でありながら攻撃力も高いため強い戦力になり得る職業。
■踊り屋
術を得意とする職業。威力は低いが、広範囲に攻撃可能な扇を装備できる。また、身のこなしが軽く、敵の攻撃を回避しやすい。戦略に応じては要になる。
〜迷宮・戦闘〜
「迷宮」とは、鬼が巣食う場所。一族が拠点としている地域に存在する。一族は迷宮内を探索し、鬼を討伐することで、力を蓄えていく。鬼との戦闘では、「戦勝点」(せんしょうてん)(いわゆる経験値)と、「交神の儀」(こうしんのぎ)を執り行うために必要な「奉納点」(ほうのうてん)を得る。また、武具や道具などの戦利品も得られる。
今回は、迷宮と戦闘についてご紹介。
●「迷宮」
主人公一族が拠点とする屋敷の周辺には、「迷宮」がいくつか存在している。迷宮は、プレイヤーによって、種類、内部構造、出現する鬼なども異なっているため、攻略は一筋縄ではいかない。また、物語が進むと出現する特殊な迷宮も存在する。その迷宮の奥にはどのような鬼が待ち受けているのか。
●「百鬼祭り」(ひゃっきまつり)と奪われた“祭具”
見た目が派手な「百鬼祭り」という名の迷宮。その奥には奪われた“祭具”が眠っている。 ちょうちんやぼんぼりなどが連なり、賑やかな様子の迷宮に鬼が巣食う様は、訪れる者に奇妙な印象を与えるだろう。
●シンボルエンカウント
迷宮内を動き回っている敵シンボルに接触すると戦闘に移る。その際、敵の背後から接触すれば戦闘が有利になり、敵に背後を取られたら不利になる。敵シンボルをうまく避けて通れば、戦闘を回避することも可能。積極的に戦闘を行い戦勝点などを稼ぐか、極力戦闘を避けて進むかはプレイヤー次第だ。
●「火時計」
討伐中は画面右下に「火時計」が表示される。時間経過と共に火が消えていき、全ての火が消えるとゲーム内での一ヶ月が経過、屋敷へ戻るか、もう一ヶ月探索を続けるかの選択をすることになる。火時計の中には、近くにいる敵や宝箱などの情報が表示されるので、迷宮探索に役立つことだろう。
●「戦利品スロット」
戦闘開始時には「戦利品スロット」が現れる。その戦闘で手に入る戦利品は、揃った目で決定する。未入手の戦利品は黄色で表示される。またスロットで同じ目が三つ揃うと、獲得できる戦勝点の倍率が上がる。欲しい戦利品が出たり、同じ目が揃った時は戦闘を慎重に進めたい。
●「熱狂の赤い火」
火時計には、通常青い火が灯っているが、「熱狂の赤い火」(ねっきょうのあかいひ)が灯っていたらチャンス到来だ。「熱狂の赤い火」の時は、BGMや敵シンボルも変化する。「熱狂の赤い火」が灯っている状態で戦闘になると、戦利品スロットが派手になり、希少な戦利品が入手しやすくなる。さらに、戦利品スロットの上部にルーレットが追加され、当たることで「熱狂の赤い火」が火時計にひとつ追加される。「熱狂の赤い火」が灯っている時は、積極的に戦闘を行おう。
●敵の大将の存在
鬼は、敵の大将が率いた群れで一族に襲いかかってくる。敵の大将を倒すか、もしくは敵を全滅させることで、プレイヤーの勝利となる。「戦勝点」(せんしょうてん)と、交神を執り行うために必要な「奉納点」(ほうのうてん)は、敵を倒した分だけ得られる。戦闘に勝利した場合は、「戦勝点」と「奉納点」に加え、戦利品を得られる。しかし、敵が逃亡する際は全ての戦利品を持っていってしまう。多くの「戦勝点」を稼ぐため敵を全滅させるか、戦利品を必ず獲得するために、敵の大将に攻撃を集中させるか、プレイヤーの判断が問われる。
●鬼神との戦闘
迷宮内を進むと、強大な力を持つ鬼神(おにがみ)(ボスキャラ)が現れる。通常の戦闘画面と異なり、一族の後方からの視点で迫力のある戦闘を行うことになる。
●「進言」
戦闘時、一族の出撃隊長はコマンドを入力し戦うが、出撃隊長以外は個性に応じた三通りの行動を「進言」してくれる。「進言」を採用せずに行動を指示することも可能。
●迷宮探索から戦闘まで、“コーちん”がいつだってサポート!?
屋敷内では、出撃隊の編成提案や道具の整理などのアドバイス、一族の記録閲覧など、さまざまな形で主人公一族をサポートしてくれる“コーちん”。“コーちん”は、屋敷内だけでなく、迷宮探索や戦闘においてもサポート。迷宮内では、イタチに姿を変え一族と共に行動し、一族の体力や健康状態、周辺の敵の強さなどに応じたアドバイスをくれる。また、戦闘時には攻撃や術など、直接的なサポートを行ってくれる。サポートしてくれるのは嬉しい限りだが、時に攻撃しようとして転んでしまったりと、ドジな一面もある。
〜交神と遺伝について〜
『短命(たんめい)の呪い』によって、わずか二年ほどしか生きられず、『種絶(しゅぜつ)の呪い』によって、人との間に子を成すことができない主人公一族。一族は「交神の儀」(こうしんのぎ)を執り行い、神々と交わることで血を残すことができる。「交神の儀」を執り行うためには、戦闘で得た「奉納点」(ほうのうてん)が必要。神様に奉納点を捧げることで、交神し、子を成すことができる。
今回は交神と遺伝の特徴についてご紹介。
●「奉納点」
神様によって必要な「奉納点」は異なり、能力が高い神様と交神するためには多くの「奉納点」が必要となる。同じ神様との交神回数を重ねていくと、神様の能力が上がり、交神時の台詞も親密なものになっていく。 能力の高い神様と交神したり、お気に入りの神様と交神回数を重ねたりと、プレイヤーは自由に交神相手を選ぶことができる。
●遺伝要素は「能力」と「容姿」
交神で受け継がれていく「能力」は属性ごとに分かれていて、各属性の棒グラフが長いほど素質が高いため、成長の目安となる。また、両親の顔の特徴や、体型などといった「容姿」も受け継がれていく。顔の模様や角などといった特徴ある神様が親の場合は、その子孫にも同様の特徴がまれに出現することもある。能力を取るか、容姿を重視するか、子孫に何を受け継がせるのか悩むのも、交神の楽しみである。
交神相手の神様により、一族の子孫の素質や能力に影響が出てくる。容姿も両親の特徴を受け継ぐ。
〜新規神様の紹介〜
「交神の儀」によって交神できる神様。容姿は様々。本作より新たに登場する神様のうち、今回は4柱をご紹介。
紅笠 お誘(ベニガサオユウ)
「うふふ、私が誰だかわかってる?」
坂上ノ菊理媛(サカノウエノククリヒメ)
「初めてが あなたでよかったわ」
八尋 鰐彦(ヤヒロ ワニヒコ)
「血の匂いがする女か」
若竹コサン(ワカタケ コサン)
「掘り出し物とは、ボクのことです」