ロシアのTotem GamesがPC向けに2009年秋のリリースを予定しているシミュレーション，「Ironclads: High Sea」のデモ版を4GamerにUpした。アメリカ南北戦争における南軍と北軍の海戦をテーマにした作品で，帆船のほかに蒸気機関を使用した装甲船なども登場する。現代や第二次世界大戦の海戦とはまったく違う，この時代ならではの艦隊戦が楽しめる，おそらく唯一のゲームだ。

「Ironclads: High Sea」公式サイト

　デモ版では北軍，または南軍のどちらかを選択してシングルプレイ艦隊戦を楽しめるシナリオが一つ収録されており，難度は3段階用意されている。

　プレイする軍隊を選ぶと，艦船購入画面となり，所持金の許す範囲で好きな船を何隻でも購入できる。購入した船は，次の編成画面で艦隊編成を行おう。艦隊は三つまで持てるので好きなように船を割り振り，それが済めば，いよいよ戦闘のスタートだ。

　操作方法が独特な割にチュートリアルがないので，ここで簡単に説明しておこう。船の操作はすべて艦隊単位で行うことになり，各艦船へ個別の指示は出せない。
　艦隊の一番先頭の船が旗艦となり，旗艦をクリックすると進路や速度の変更が可能となる。速度は画面下部右側にある数字で調節でき，右が前進で左が後退の速度だ。その上にあるスライダーで進路を変更するのだが，艦隊を右へ動かしたければスライダーを右へ動かしてやればいいだけだ。


　画面下方，インタフェース中央上部には，ゲームの速度を調節するボタンがある。ゲームの速度としては「通常」「早い」「停止」の3段階あり，その隣には艦隊に砲撃をさせるか中止させるかを命令するボタンが用意されている。

　当時の船の構造上，砲撃は艦船の横方向へしか行えないので，いかに敵の進路を予測して有利な位置に艦隊を持っていけるかが勝負の分かれ目となるだろう。スピード感はあまりないが，レーダーもミサイルもなかった時代の艦隊戦が十分に楽しめるはずだ。

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