YNK JAPANがサービス予定の
「魔境奇談」は,横スクロールタイプのアクションゲームだ。方向キーと攻撃ボタンを組み合わせて,さまざまなコンボを繰り出したり,“守護霊”と呼ばれる猫や狸などを使役したりしながら戦う。また,墨絵調のグラフィックスも特徴で,独特の雰囲気を生み出している。
今回は,日本でのパブリッシャであるYNK JAPANが,開発元であるGFzoneに行った
インタビューが公開されたので掲載しよう。独特のグラフィックスが誕生した理由などを,プロジェクトディレクターであるハン ソンウォン氏が語っている。
現在第2次クローズドβテスターの募集が行われている。CBTではあるが,10月28日までに無料会員登録を済ませれば,もれなくテストに参加できるので,墨絵調のグラフィックスで描かれた世界でドタバタ暴れたい人は,登録を忘れずに。
◇開発会社GFzoneの魔境奇談プロジェクトディレクター・ハン ソンウォン氏インタビュー
本日は、魔境奇談の大きな特徴の1つとなる『墨絵調の美しいグラフィック』について色々とお伺させていただきます。まずは、自己紹介をお願いいたします。
ハン: こんにちは。GFzoneのハン ソンウォンと申します。今回、魔境奇談のプロジェクトディレクターを努めております。皆様に認めていただける楽しいゲームを目指し、日々頑張っております。よろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。早速ですが、魔境奇談の特徴となる『墨絵調のグラフィック』が誕生したきっかけを教えてください。
ハン: まずは、「妖怪を退治する"退魔士"のゲームを作ってみましょう」という話しから始まりました。退魔士に一番ふさわしいグラフィックは何かと考えたところ、「墨絵」という案が浮かびました。「墨絵」というグラフィックについて色々と考えたところ、様々な良いアイデアが浮かんだため、「このグラフィックは楽しいゲームになる」という確信を持てました。
デザインのコンセプトやイラストを通じてプレイヤーにアピールしたい事などありますか。
ハン: 一番アピールしたいのは、「わいわい楽しい〜!」です(笑)ドアを開いて入ってみると"本当に楽しそうに笑っている"という雰囲気のゲームにしたかったのです。落ち着いた格好いい雰囲気は無いけれど、その空間にいるだけで楽しくなる、そんな雰囲気を絵で表現してみたかったのです。どの絵を見ても『魔境奇談の世界』を感じられるようにしたかったので、墨絵調だけど白黒だけでは無く、明るく派手な色で表現してます。
「ジンム」「ミンミン」「テムジン」「シンガク」というキャラクターがいますが、それぞれのデザインコンセプトを教えてください。
ハン: それぞれ各国を代表する"退魔士"という設定でデザインしました。しかし、それはキャラクターの基本的なデザインコンセプトであり、ゲームの中では多彩な服装を準備することで、プレイヤーの好みの組み合わせを楽しめるようなデザインとなっております。使用する武器や装備により様々な個性を出せるようにしております。
グラフィックを描く上で心がけている事や気をつけている事は何かありますか。
ハン: 一番力を入れている部分は「線」です。魔境奇談の線は整っていません。"完璧で修正の必要が無いグラフィック"より、"地味だけと親しみを感じられる"そんなグラフィックが好きです。少し足りない部分があった方が人間らしさが感じられるじゃないですか?(笑)
プレイキャラクターや妖怪など、魔境奇談には様々なキャラクターが登場しますが、お気に入りのキャラクターやイラストはありますか。
ハン: 一番お気に入りのイラストは、『絵巻の青空』です。このイラストのコンセプトについて説明すると、まず、インターネットという巨大な空間を"底がない青空"として表現しました。魔境奇談の世界は"終わりがない絵巻"だと仮定し、ジンムは1人のユーザーとして守護霊と一緒に魔境奇談の世界へ飛び込んでいます。他のキャラクターは先に楽しんでいるプレイヤーとして表現しました。この一つの絵の中だけで、魔境奇談を通じて伝えたいイメージが説明できるので好きです。
それでは、GFzone社のデザイナーについてお伺いしたいと思います。デザイナーはどのくらいいるのでしょうか。
ハン: 現在グラフィックチームは4名で頑張っています。
デザインが完成するまでの流れを教えてください。
ハン: 企画がまとまるとすぐに作業に着手いたします。企画に基づいて基本的な1次作業を行いますが、そのイラストを基に新しいアイデアが出たりします。常に情熱的に仕事をしているのでアイデアは尽きず、作業が山のようになっていたりします(笑)
イラストが完成するまでにどのくらいの時間がかかるのですか。
ハン: 簡単なイラストなら3時間ほどで完成しますが、アイデアがまとまらないと2〜3日かかる場合もあります。
デザイン作業での失敗談は何かありますか。
ハン: 「ForTress」というゲームをデザインした時の話ですが、制作の過程で色々な人からの意見を取り入れたデザインした結果、「ゲーム」、「アニメーション」、「マンガ」それぞれのキャラクターデザインがバラバラになってしまいました。同じキャラクターだとは思えないほどです(笑)キャラクターは、基本コンセプトから外れた修正を行なうと、まったく違ったキャラクターになってしまうことがあります。その時、キャラクターというのは、基本コンセプト(設定)がとても大事だということを痛感いたしました。
第2次クローズドβテストにて実装を予定している、「コミュニティー空間」のデザインコンセプトについて紹介をお願いします。
ハン: 「コミュニティー空間」につきましては、公開できる情報が少ないのですが、多くのプレイヤーが集まって遊べる空間であり、各種イベントなどが開ける場所となります。プレイヤー同士が楽しくコミュニケーションをかわせるような楽しいデザインを心がけております。コミュニティー空間だけでも楽しめるゲームなどを準備する予定となっておりますので、ご期待ください。
今後の目標や挑戦していきたい事はありますか。
ハン: 魔境奇談のキャラクターが1つのタイトルで終わるキャラクターではなく、他のゲームにも通用するようなキャラクターにしたいです。魔境奇談のキャラクターを見ただけで、楽しいゲームを期待するようなそんなキャラクターにもしたいと思っています。
本日はありがとうございました。
☆魔境奇談では、現在「第2次クローズドβテスター」を募集しております。
10月28日(火)までに会員登録いただいた方全員が「第2次クローズドβテスト」に参加することが可能です。
第2次クローズドβテストのお知らせはこちら
http://makyo.gamecom.jp/Board/View.aspx?MenuID=56&Idx=470
☆YNKJAPANコンテンツ掲載サイト「テレビYNK」において、YNK動画・第3話「タビダチ、、マブダチ」が公開されました。
コンテンツ掲載サイト「テレビYNK」はこちら
http://makyotv.gamecom.jp/
「魔境奇談」公式サイト:http://makyo.gamecom.jp/
「魔境奇談」開発日記:http://makyogm.blog59.fc2.com/