じゃまな車は蹴散らしてしまえ！　PC版「Burnout Paradise」のプレイムービー2本を掲載

　2001年の第一作（日本未発売）以来，これまで全6作が制作されてきたBurnoutシリーズは，欧米を中心に人気の高いレースゲーム。とはいえ，「知らない」という4Gamer読者も少なくないはず。なにしろ，従来作はすべてコンシューマ機向けにリリースされてきたため，PCゲーマーにはあまりなじみのないタイトルだったのだ。
　というわけで，2009年2月にElectronic Artsからリリースされたシリーズ第7弾「Burnout Paradise: The Ultimate Box」は，シリーズ初のPC向けタイトルとなる。ちなみに，コンシューマ機向けはすでに2008年2月に発売されているが，今回のUltimate Boxは，リリース後に登場したダウンロードコンテンツなどを同梱したお得パック。


　Burnoutシリーズの大きな特徴は「クラッシュ」にある。これは，レースゲームで本来避けるべきクラッシュを意図的に発生させて敵車を破壊し，レースを有利に進めるというシステム，というか「考え方」だ。そのため，クラッシュシーンの演出はかなり迫力あるものになっており，爽快感は非常に高い。実写をモデリングしたレースゲームでは，メーカーとの兼ね合いなどもあり，通例，それほど派手な破壊は起きないが，Burnoutシリーズに登場するのはすべて架空の車/バイクなので，遠慮会釈なくグッシャリいってくれる。

　比較的狭い範囲でレースを行っていたシリーズ従来作に比べ，本作には架空の大都市，Pradise Cityが登場し，そこを自由に走り回りながら，さまざまなバトルに挑むことになる。それらに勝ち，キャリアを伸ばしていくことで，さまざまな車やスキルを手に入るというダンドリだ。
　Paradise Cityはかなり広大で，ダウンタウンあり山間部あり。ロサンゼルスのようなニューヨークのような魅力的な街だ。単に，のんびり道を流しているだけでも海外旅行をしているようで面白いが，信号に停まってしかるべきキーを押せば，ただちにレースだのスタンだのクラッシュ合戦だのといったイベントが開始される。あとはもう，突っ走るだけだ。


　掲載したムービーの一つに収録したのは，レースのシーン。一見あまりレースらしくないのは，実は筆者が道を間違ってしまったからだ。だが安心してほしい。どんなルートを通ろうが，誰より早くゴールにたどり着けば勝ちという分かりやすいルールなのである。ムービーにもあるように，あちこちに設けられたショートカットを利用することもまったく問題なく，コースなんか気にする必要はない。


　もう一本のムービーでは，本作のメインである「Road Rage」と呼ばれるレースモードが確認できる。ルールはシンプルで，上記のように敵車をクラッシュ（“Take Down”と呼ばれる）させ道路からはじき出すだけだ。あらかじめ設定された時間内に必要台数をTake Downすればレースはクリアとなるわけだ。
　車のクラッシュシーンは迫力ある演出で再現され，非常にカッコよろしい。ムービーにもあるように，たとえ自車がドーンといっちゃっても，すぐにレースに復帰できるので難しいことをあまり考えずにゲームができるのだ。
　2月5日の記事にもあるように，PC版Burnout Paradise: The Ultimate Boxは，エレクトロニック・アーツのオンラインストア「EA STORE」でダウンロード販売されているので，購入にはクレジットカードが必要なものの，入手は非常にラク。PCゲームに殴り込んできた暴れん坊レースゲーム，Burnout Paradise。その走りを確認してほしい。