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「アラド戦記」初の大人数コンテンツ「アントンレイド」の先行体験会が開催。5つのパーティが協力して突破する高難度ダンジョンに上級プレイヤーも苦戦
また記事の後半には,体験会終了後に行われた開発者へのインタビューも掲載している。
巨大モンスター「アントン」の体内にある複数のダンジョンを各パーティが同時に攻略
なお,アントンレイドにはレベル85から参加可能で,ダンジョン内でのモンスターのステータスはパーティメンバーの数と関係なく一定となる。またダンジョン内では,メイジ(男)の不死回復時間と,カオス悪神アテン復活のクールタイムがそれぞれ120秒となる。
アントンレイドは2つのフェーズに分かれている。ただ,結論から書いてしまうと,今回の先行体験会ではフェーズ1をクリアすることができなかったため,本稿ではフェーズ2については言及できない。実際にプレイして確かめてほしい。
参加者の名誉のために述べておくと,アントンレイド実装時には,同内容で難度が低く,1人でもクリアできる一般ダンジョンも実装される。したがって通常であれば,プレイヤーは先に一般ダンジョンをプレイし,攻略法を把握してから高難度のアントンレイドに挑戦できるというわけだ。しかし先行体験会では,参加した20名全員が初見の状態で高難度のアントンレイドに挑戦することとなったのである。
アントンレイドのフェーズ1では,複数のダンジョンを同時に攻略する必要があるため,5つのパーティがそれぞれどこを担当するか決めることになる。
最初に攻略するダンジョンは「黒い煙の根源」で,これを計4回クリアすると,「艦砲防御戦」「揺れる激戦地」「堅固な足」というダンジョンがオープンする。また揺れる激戦地および堅固な足は,それぞれA・Bパートの2つのダンジョンに分かれている。各ダンジョンにそれぞれのパーティが挑戦し,最終的に制限時間40分以内に堅固な足A・Bを2回ずつクリアすれば,フェーズ1は成功となる。
ただし堅固な足以外のダンジョンは,1回クリアすれば終わりではなく,クリア後360秒経過で再オープンする。しかも各ダンジョンはオープンしてから180秒経過でほかのダンジョンに悪影響を及ぼすようになり,オープン後360秒経過で全ダンジョンが初期化され,黒い煙の根源攻略からやり直しとなってしまう。つまり堅固な足A・Bを2回クリアし終わるまで,ほかのパーティは担当のダンジョンをクリアし続けなければならないのである。
艦砲防御戦は,無数に集まってくる敵を倒さなければならないディフェンス型ダンジョンだ。目的は,アントンの背中にそびえる火山を冷凍することで,そのために冷凍ビーム砲を破壊しようとする敵と戦うことになる。最終的に,敵の守護兵からエネルギーを奪取し,冷凍ビーム砲を稼動すればクリアだ。
揺れる激戦地は,アントンの関節部分を探険するという内容で,ネームドモンスター2体が待ち受けている。ほかのダンジョンよりも比較的簡単とのことで,パーティ内に敵を拘束できるキャラクターがいれば無難にクリアできるという。
そして堅固な足は,脚部を攻撃してアントンの進撃を阻止するダンジョン。ほかのダンジョンとは難度が桁違いであるため,アントンレイドに参加する中で最強のパーティが担当する必要があるそうだ。
会場では,アントンレイド攻略のためのアドバイスが提示された。まずパーティの基本構成は,回復支援系キャラクターの「ホーリーオーダー」が必須で,そのほかは攻撃役が2人(物理/魔法),拘束役または支援役が1人だという。さらに回復アイテムや支援アイテムも,必要だと思えるものはそろえておいたほうがいいとのことだった。
参加者達は,2回アントンレイドに挑戦したのだが,いずれも40分間の制限時間内にクリアできず失敗。しかし2回めのチャレンジでは,ボスの攻撃を回避するときなどに,お互いに声を掛け合うなど,会場で初めて会った同士であるにも関わらず連携を取り,1回めよりも格段に攻略スピードが上がっていたのが印象的だった。
また会場では,アントンレイドのクリア報酬も紹介された。その中でも,レベル85武器の「魂の救済」シリーズは,使用者の最も高い属性強化値の属性が付与され,スキル攻撃力最大55%増加という性能となっている。
また先行体験プレイ終了後の質疑応答にて公開された情報によると,アントンレイドは今のところ毎週火/土/日曜日に開催されるとのことで,実装後のプレイヤー動向に応じて変更も検討するという。
加えて今後のアップデートでは,さらなる高難度コンテンツを用意することも検討しているそうなので,我こそはと思う上級プレイヤーは期待の高まるところだろう。
先行体験会終了後,アラド戦記開発チームのスタッフに,アントンレイドについて話を聞くことができた。最後にその模様をお伝えしよう。
──本日はお疲れ様でした。まずは,体験会の感想をお願いします。
イ・ジョンウォン氏:
今日,会場にいらっしゃった皆さんは,アラド戦記をやり込んでいる方ばかりだと感じました。アントンレイドは,極めて難しいコンテンツであるにも関わらず,皆さん,慣れるのがとても早く,感心しました。
チョン・ウォンソク氏:
日本の皆さんはパーティプレイをあまり好まないという印象があったので,20人で協力するアントンレイドは大丈夫かと憂慮していたのですが,実際にはお互いに言葉を交わしながら連携したりと,非常にいい雰囲気でした。実装後の盛り上がりにも期待しています。
キム・デヒョン:
まずは参加していただいた皆さんに感謝します。皆さんが楽しんでいる姿を見て,アラド戦記を開発してきてよかったと感じました。
チョ・イス氏:
私はデザイナーとしてアラド戦記の開発に携わり2年になるのですが,実はプレイヤーの皆さんが遊んでいる姿を見るのは今回が初めてだったんです。今日はアラド戦記を心から楽しんでくださっているのが分かって,本当にうれしいです。
──アントンレイドは,アラド戦記初の大人数プレイコンテンツですが,実装の狙いをあらためて教えてください。
イ・ジョンウォン氏:
アラド戦記は1人で遊ぶスタイルが主流になっていますが,もっとプレイヤー同士が協力して遊ぶ流れを作れないかと考えました。そこで今回は,ゲーム内でやることがなくなってしまったという上級プレイヤーに向けて,高難度のエンドコンテンツを用意したんです。こうしたエンドコンテンツは,新規プレイヤーの目標にもなりますしね。
そして私達開発チームとしては,横スクロールのアクションゲームで,20人が協力するという,ほかには例のないコンテンツにチャレンジしてみたんです。結果として,複数のダンジョンを連携させる形式を実現できました。
──先行して実装された韓国では,どのくらい数のプレイヤーがアントンレイドをクリアしているのでしょうか。
イ・ジョンウォン氏:
韓国では2014年5月に実装されたのですが,現在のところ,レベル85に到達しているプレイヤーの2割くらいです。開発チームとしては,当初考えていた以上にクリア率が高いので,今後さらに高難度のモードを用意する予定です。
──参加者の中には,韓国版アントンレイドのプレイ動画と比較して,今日プレイしたバージョンは難度が高いんじゃないかと言っている人もいましたが。
イ・ジョンウォン氏:
いえ,それはないです。今日皆さんがプレイしたバージョンも,2月25日に日本で実装するバージョンも,難度は韓国版と同じです。
普通なら,同じ構造で難度の低いアントン一般ダンジョンを攻略してからアントンレイドに挑戦する流れになりますから,今日はとくに難しく感じたのかもしれませんね。
──会場では,結局フェーズ1をクリアできませんでしたが,これは予想していましたか。
イ・ジョンウォン氏:
おそらくそうなるだろうな,とは予想していました。
チョン・ウォンソク氏:
もしクリアされてしまったら,どうしようかと思っていました(笑)。会場では,皆さんがその場でうまく連携を取ってくださいましたし,ちょうどいい結果に終わったとホッとしています。今日,見られなかったフェーズ2の展開に,ぜひ期待してください。
──ちなみに制限時間40分というのは,これまでのアラド戦記のコンテンツと比較して長めですよね。
イ・ジョンウォン氏:
20人のプレイヤーを集めるのは大変です。それなのに10分でコンテンツが終わってしまったら,もったいないですよね。そこで40分──実はフェーズ2まで含めると1時間20分になるのですが──の間,ジックリ楽しめるようにしました。
──初めて挑戦するプレイヤーにアドバイスはありますか。
イ・ジョンウォン氏:
アントンレイドは,支援職が重要になるコンテンツです。したがって各パーティにホーリーオーダーの存在が必須ですし,ほかにも敵を拘束できる支援職が必要です。あとは強力な攻撃ができる職業ですね。
──参加者からは,パーティ内で属性が偏っていると不利という声が挙っていましたが。
イ・ジョンウォン氏:
そこは,属性を一時的に変更するアイテムで対応できます。今日いらっしゃった皆さんも,1回めのプレイでそれに気づいていたようですね。
──そのほか,アントンレイドでここに注目してほしいというポイントはありますか。
キム・デヒョン氏:
アントンレイドでもっとも重要なのは,20人のプレイヤーが協力することです。これまでになく難しいコンテンツとなっていますので,ボイスチャットなどを駆使して攻略する必要があるでしょう。このアントンレイドで,ゲーム内のコミュニティがさらに盛り上がることを期待しています。
チョ・イス氏:
デザイナーとしては,今までになかったエフェクトや派手な演出に注目してほしいです。ダンジョンをクリアすると動画が流れますので,ぜひ見てください。
イ・ジョンウォン氏:
アントンレイドは,これまで展開してきたストーリーの終着点です。どんでん返しも用意していますので,きっと皆さんに楽しんでいただけると思っています。
またアントンとの決戦でストーリーに一旦区切りは付きますが,アラド戦記はまだまだ続きます。ぜひ今後の展開にも期待してください。
──ありがとうございました。
「アラド戦記」公式サイト
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