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「アラド戦記」“日韓戦”のPvPイベント第一ラウンドが開催。僅差の激戦を制したのは日本チーム!
「アラド戦記」で日本と韓国の代表が激突
本イベントは,アラド戦記における日韓の最強プレイヤー達が,本作のPvPモードで激突するゲーム大会。今回の決勝大会に先駆けて,日本では2007年12月下旬に,韓国では2007年7月〜12月に予選試合が行われ,その結果各国6名,計12名の代表選手が選出されている。
ちなみに,「アラド戦記」の正式サービスは2006年9月から始まっているいるが,新クラスの追加やレベルキャップの開放をはじめとしたアップデートが着実に行われてきており,今ではハンゲーム内の主力コンテンツの一つとなっている。ハンゲームの各タイトルは,現在遊んでいるプレイヤーの実数がポータルサイト上で確認できるが,この数字を見てもかなり好調のようだ。
しかし,韓国における「Dungeon & Fighter」(アラド戦記の韓国でのサービス名)の人気は,まさに桁違い。大掛かりな会場で開催される本作の大会はテレビ放映され,ムービーを見るだけでも,その盛り上がりぶりがひしひしと伝わってくる。実際,「Dungeon & Fighter」は,韓国における有数のビッグタイトルの一本として認知されているのである。
このような激戦を潜り抜けてきた韓国チームの猛者に,(運営期間的に)後発の日本チーム勢がどこまで食い下がれるか,というのが今回の焦点の一つであった。
本大会のレギュレーションについて触れておくと,日本版と韓国版とでゲームバージョンに差異があることから,基本的に日本側のバージョンに準拠している。次に試合用のキャラクターは,各選手が普段使用しているものを,そのまま大会専用サーバーにコピーする方法。よって純粋なPvPテクニックに加え,選択するスキルや装備も勝敗を大きく左右するというわけだ。ただし回復ポーションを始めとした消費アイテムは,一部を除き使用不可となっている。
ゲームクライアントは全選手が日本語版で,これは韓国側の選手にとってプレイしにくいのでは……? と心配されたが,各選手の様子を見る限り戸惑った様子は見受けられなかった。それどころか,ゲームパッドを使わずにキーボードで操作する選手や,中にはウィンドウモードでプレイ(!)している猛者がいたのには驚かされてしまった。また韓国側の選手達は終始和気藹々としており,テンションも妙に高く,なんというか,こういったイベントに場慣れているなぁと感じた次第だ。
勝者決定が最終試合までもつれ込む大激戦
試合内容の報告へ入る前に,まずは両チームの出場選手を紹介しておこう。
今回のJAPAN Roundでは,1回戦として「1対1の個人戦」が計6試合,2回戦として「3対3の勝ち抜き戦」が計2試合,そして3回戦「2対2のダブルス」が計3試合行われる。各試合では,先に2本先取した側が勝利だ。
実際の試合内容だが,もうとにかくハイレベルの一言に尽きる。もともとアラド戦記は日本のアーケードゲームに大きな影響を受けて作られたタイトルで,アクション性の高さは素晴らしいものがある。しかも上位職への転職を始めとしたRPG要素がフィーチャーされており,これらのハイレベルキャラクターが繰り出すアクションの数々は,見ているだけで痛快である。
●1回戦
●2回戦
この勝ち抜き戦ならではの特徴としては,相手を倒した後に自身のライフが回復せず,傷ついたままの状態で次の試合に挑まねばならないということ。そのため,たった一人で相手チーム3人をゴボウ抜きといった展開は難しく,ほとんどの試合で両チーム共に3人目が登場する結果となった。
2回戦は,第1試合の途中でマシントラブルが発生。復旧にかなりの時間を要してしまい,これが両チームのコンディションに若干の影響を及ぼしたかもしれない。
結局,日本チームは2試合とも“1-2”と惜敗。結果,ポイントは「3-5」となってしまい,日本チームは韓国チームにリードを許すことに。
●3回戦
崖っぷちに立たされた状態で迎えた最後の試合は,2対2のダブルス戦。日本チームは“gaia201x選手,寿選手”と,“輝ノ進選手,ファバル選手”と,“あー君選手,アミリア選手”という編成だ。
ダブルス戦はこれまでの試合と異なり,画面上で4体のキャラクターが同時に戦う。そのため例えば,格闘家が接近戦で相手を引きつけている間に,後ろからガンナーが強烈な遠距離攻撃を叩き込むといったチームワークが勝敗を決する……はずなのだが,ナゲール氏の実況解説が追いつかないほどのハイスピードな展開で,チームプレイがうまくいっているかどうかの判別も難しいほど激しい試合内容となった。
そのような感じなので,試合展開を目で追っていくだけで精一杯だったのだが,第1試合は寿,gaia201xチームが,第2試合はファバル,輝ノ進チームがともに勝利をものにし,なんとポイント「5-5」という劇的な展開のまま本日の最終試合へ。ラストはあー君,アミリアチームが韓国チームを下し,なんと「6-5」で日本は見事,逆転勝利を収めたのであった。
2月3日,韓国で開催される第二ラウンドにも要注目!
イベントの終了後,NHN JapanのGMで本大会の実況解説も務めた「ナゲール」氏に,手短ではあるがお話を伺った。
今日はお疲れ様でした。イベントを終えての感想はいかがですか?
GMナゲール氏:
ありがとうございます。大会の各試合は,我々の予想以上に盛り上がったと思います。最初は,日本チームが一方的に負けてしまわないか内心ヒヤヒヤしていましたが,韓国のレベルに追いついてきてるなと実感できたのが特に嬉しかったですね。しかし,マシントラブルによりイベント進行が遅れてしまったのは大いに反省しています。
4Gamer:
マシントラブルが発生したのは,いずれも日本チームが使用しているPCでしたよね。例えば,ゲームパッドの導入に関連した相性問題が発生したのでしょうか?
GMナゲール氏:
トラブルの原因はまだ不明なのですが,ゲームデバイスの導入による影響とは考えにくいです。これまで,そういったトラブルは発生していないので……。ただ,次回のイベントまでには解決させ,このようなことが二度と起こらないようにします。
4Gamer:
期待しています。続いての質問ですが,オフラインでPvP主体のイベントを日本で行うのは,今回が初めてですよね。運営や進行上,とくにどういった点に注意をされましたか?
GMナゲール氏:
イベントそのものについては,経験が豊富な韓国サイドの意見を参考にしました。あとは,基本的に韓国版のほうがゲーム内のアップデートが早いので,試合時のレギュレーションを日本側のバージョンに合わせることに注意しました。日本チームを不利にさせるわけにはいきませんからね。
4Gamer:
なるほど,同じ土俵で戦えるようにしたわけですね。ちなみに現在の日本・韓国の両バージョンは,例えばどういった部分が大きく違っているのでしょうか? それを踏まえたうえでの,今後のアップデートスケジュールのさわりだけでも聞かせてくれると嬉しいのですが。
GMナゲール氏:
この1年間で,「Act1」から「Act4」の大規模アップデートを行い,現在は韓国版のバージョンに大分近づいてきました。現在導入に向けて最終調整に入っているのは,「鬼剣士」のクラスのバランス調整ですね。これにより,鬼剣士のプレイがかなり面白くなるはずなので,期待していて待っていてください。
4Gamer:
そういえば,会場風景を眺めていて気になったのですが,スタンド看板に今まで見たことのないキャラクターが描かれていますね。これってもしかして,今後のアップデート要素に関係していますか?
ええと,これは日本ではもう少し先の導入予定内容なので,今回は詳細発表は控えようと思っていたのですが(笑)。
1点だけ申し上げると,このキャラクターは「使徒」と呼ばれるボスモンスターの一種です。使徒はアラドの世界観に深く関わっている存在で,例えばこの看板に写っているのは,「カイン」という名前です。
4Gamer:
カインというのは,本作のサーバー名称でもありますよね。本作は,日本と韓国とでサーバーの設置場所が違うのに,両方で同じ名前を使う理由が少々気になっていましたが,そういった背景があるわけですか。ということは日本の第二サーバーの「ディレジエ」や,韓国版サーバーの「シロコ」「アントン」といった名前も,いずれは使徒として登場するんでしょうか?
GMナゲール氏:
すみません,今はそれ以上はちょっと申し上げられないです(笑)。
4Gamer:
分かりました,今年もかなりのアップデートが期待できそうですね。本日はありがとうございました。
2月に韓国ソウルで行われる第二ラウンドは,日本チームにとってアウェーとなり,相当なプレッシャーが待ち受けていることだろう。日本チームの選手達には,ぜひそんなプレッシャーなど跳ね返し,見事に勝利を収めてくれることを大いに期待したい。
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アラド戦記
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