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「トキメキファンタジー ラテール」のサービスイン8周年に際して,今後の運営方針や2015年内の展開について,運営チームに聞いてみた
2015年4月にサービスイン8周年を迎えた,GMOゲームポットがサービスを提供するMMORPG「トキメキファンタジー ラテール」(以下,ラテール)。7月1日の大型アップデートでは,初となるレベルキャップ開放が実施されるなど,本作はここに来て,さまざまな変化を見せているようだ。今回,4Gamerでは,そんなラテール運営チームのGMオレンジ氏とGMぷるーん氏に,最近の動向や,2015年内の展開などを聞いてみた。
「トキメキファンタジー ラテール」公式サイト
コンテンツ強化と運営施策により,プレイヤー数は増加傾向に
一方のGMぷるーん氏は,GMオレンジ氏のあとを引き継ぐ形で,今後のラテール運営を担っていくことになる人物だ。実のところ氏は,2013年ごろまで,3年以上にわたってラテールの運営チームに在籍していたのだが,しばらくラテールから離れていた。今回,中心人物として再び運営チームに戻ってきたというわけだ。
一時的に離れてはいたものの,ラテールが抱える課題や,それらがどのように改善され,現在プレイヤーからどう受け止められているかについては,把握しているとのこと。
「ラテールは,4月26日にサービスイン8周年を迎え,さらに先日,登録会員数が100万人を突破しました。そして7月1日の大型アップデート『INFINITY〜サラナルジゲンヘ〜』(関連記事)もプレイヤーの皆さんから評価されています。今後は一層大きく展開していくところを,皆さんにお目に掛けられるのではないかと考えています」(GMオレンジ氏)
7月1日のアップデートでは,レベルキャップが従来の200から220に引き上げられたが,これはラテールのサービスイン以来初の引き上げとのことで,実に8年めにしてようやく実施されたわけだ。
「レベルキャップの開放については,長らく日本の運営から開発チームにリクエストを出していました。しかし開発チームは,全レベル帯のレベリングにコンテンツが不足しているという理由から,レベル200までのコンテンツの充実や,バランス調整を優先していました。そして今回,満を持してレベル220まで開放されたわけです。今後は続々と上位コンテンツが追加されていく予定です」(GMオレンジ氏)
また,ラテールがいま抱えている大きな課題は,日本と韓国とでプレイヤーキャラのステータスに大きな差が生じている点だとGMオレンジ氏は話す。その原因はそれぞれの運営方針の違いにあり,日本では皆でファッションを楽しむカジュアルゲームとして,韓国ではステータスの違いがプレイに影響を与えるようなアクションRPGとして展開されてきたことにあるそうだ。
「高難度のダンジョンは,ゲーム全体でのバランスを取らなければならないため,大きく難度を変更できずに日本に実装していました。しかし,強ステータスの装備を実装してこなかった日本ではごく一部のプレイヤーしかクリアできないような状況が続いていました。そこで,日本でも少しずつステータスを韓国に近づけられるように進めてきました」(GMオレンジ氏)
「7月に実装した新ダンジョンは,難度を一切変更していないにも関わらず,なかなかバランスが良いという感想をプレイヤーの皆さんからいただいていますが,それはGMオレンジが進めてきた施策がようやく効果を現したからだと捉えています。たしかに,カジュアルに遊んでもらうという,これまでの運営方針は決して悪くないのですが,それによって多くのプレイヤーさんが遊べないコンテンツが生じてしまっては本末転倒です」(GMぷるーん氏)
開発チームによるコンテンツの強化と,運営チームの施策により,最近はプレイヤーの離脱数よりも休眠者の復帰を含めた増加数のほうが上回っているという。それがひいては登録会員数100万人突破につながったわけだが,今後もキャンペーンの展開などを通して,ゲーム内を盛り上げていくとのことだ。開発チームも,2016年に実装を予定しているコンテンツの企画開発を鋭意進めているという。
「ラテールも8周年を迎え,サービスイン10周年が視野に入ってきました。開発チームも次々に新コンテンツを企画開発しており,『10年程度では終わらない』という気概を見せています。とくにゲームとして遊ばせることに非常に力を入れているようです。そういった部分に関しては,現在プレイを休眠している方にも,もう一度ラテールで遊んでいただきたいです」(GMオレンジ氏)
「7月15日から展開している100万人達成記念キャンペーンは,ログインボーナスによる人気武器のプレゼントや,武器強化の成功率を100%以上にするためのアイテムがもらえるイベントなど,盛りだくさんの内容になっています。また,1キャンペーンのメインイラストは,初めて日本のイラストレーターさんに描いていただきましたので,そこにも注目していただけると嬉しいです。そのほか,ビッグな企画を用意していますので,今後の情報公開に期待してください」(GMぷるーん氏)
2015年10月にフィールドボス,そして12月には新職業「ブラックソード」が登場
続いて,2015年内のアップデート予定を紹介していこう。
まず2015年10月予定の大型アップデートでは,数体の「フィールドボス」が実装されるという。ボスはいずれもプレイヤーキャラの2〜3倍のサイズとなっており,討伐するには多人数のプレイヤーが協力する必要がある──つまり,いわゆるレイドボス戦が発生するわけだ。
「ラテールには『プリリン』というマスコット的なモンスターがいるのですが,以前,その巨大なバージョンをゲーム内に出せないかと,開発チームに打診したことがあります。そのときはアップデートプランの優先順位を考えると難しいという話だったのですが……ひょっとすると今回のフィールドボスは,その話が形を変えて実現したものかもしれません」(GMぷるーん氏)
巨大イイダコソルジャー |
巨大ジンジャーブレッドマン |
巨大メカプリン |
先行して実装された韓国では,これらのフィールドボスをイベントのように展開しており,プレイヤーからは非常に人気があるとのこと。日本でも同様に,実装後は定期的にゲーム内に登場させていく予定だと,両氏は話していた。
そのほかにも,ユーザーインタフェースの変更など細かな改善が行われる。たとえばプレイヤーキャラの選択画面では,多数のキャラを同時に表示できるようになり,利便性が増すとのことだ。
そして,2015年12月に行われる予定の大型アップデートでは,8番めの新職業「ブラックソード」が登場する。この職業(キャラクター)は,闇の力を行使できるが,記憶を失っており出自が不明という少々ミステリアスな設定で,ストーリーはその失われた過去を追う内容となる。
ゲーム内のブラックソードは,パーティメンバーを強化するサポートの役割に加え,近接攻撃,そして遠距離の範囲攻撃の選択が可能という,わりとオールマイティな存在だ。転職は4次職まで可能(サブクラス不可)となっている。
「1次職の武器は武器は太刀とランタンとなっています。そこにサポート職としての役割を加えた形となっていて,一歩間違えば最強職となりかねません。開発チームがどんなバランスで仕上げてくるのか,運営としても楽しみです」(GMオレンジ氏)
また新規職業と共に,高レベル帯プレイヤーを対象とした新マップや新ダンジョンも登場し,アップデート全体のボリュームは,2014年10月にカードマスターが実装されたときと同等になる予定だという。ただし,新ダンジョンはカードマスターのときと異なり,新職業のブラックソード専用にはならず,どの職業でもチャレンジできるようになるとのことだ。
ほかにも2015年内には,人気IPなどとのコラボレーション企画を予定しているほか,公式生放送も引き続き展開していくという。
最後に,お二人から今後のラテールの展開について,あらためて意気込みを語ってもらった。
「ラテールが8年という長い年月を越えて,今なお元気なのは,プレイヤーの皆さんのおかげです。今後も,皆さんの期待を裏切らない形でさまざまなアップデートを提供していきますので,これからもぜひラテールを楽しんでください」(GMぷるーん氏)
「ラテールの運営チームも新体制となり,今はGMぷるーんのようなベテランと若いスタッフが協力しながら,新しい企画を進めています。また私自身も完全にラテールから離れてしまうわけではなく,今後も社内にてさまざまな形で関わっていくことになります。ジャンルを問わずPCオンラインゲームは,あまり元気がない状況ですが,皆さんから『ラテールは変わらず元気ですね!』とおっしゃっていただけるよう,新運営チームともども頑張っていきます」(GMオレンジ氏)
「トキメキファンタジー ラテール」公式サイト
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