アメリカのゲームオンデマンドサービス，「OnLive」が月額料金を廃止。今後はゲーム利用権を販売

　2010年6月から北米でのサービスが始まっているゲームオンデマンドサービス，「OnLive」が，これまで行っていた月額システムを廃止し，ユーザーが遊びたいゲームに対して支払う利用料や，レンタル料のみが徴収されることになるという。

　これは，OnLiveの創立者でCEOでもある，Steve Perlman氏の公式ブログで明らかになったもので，これまで，OnLiveの利用には，会員費用として月に14.95ドルが必要になっていたが，今後はクレジットカードなどの情報を入力することなく，デモやスペクテイター（観客）モード，そしてフレンドとのメッセージ交換などが無制限に楽しめる。

「OnLive」公式サイト

　OnLiveは，プレイヤーのPCにソフトをダウンロードすることなくゲームが楽しめるという画期的なサービスで，サーバー側でゲームのグラフィックスまで処理し，ストリーミングするというものだ。現在のところ，「Assassin's Creed II」や「Just Cause 2」「Mafia II」といったアクションゲームを中心にしたラインナップで，レイテンシの問題の少ない北米の一部地域のみでのサービスが行われている。


　PCにOnLive用のソフトをインストールするか，テレビを使用する場合は「OnLive MicroConsole」というデバイスとゲームパッドを購入すれば遊べるようになる。新たな価格は，例えば「Kane & Lynch 2: Dog Days」なら無制限に遊べるものが49.99ドルで，3日間のレンタルが5.99ドル，6日間のレンタルが8.99ドルといった具合だ。

　最先端のクラウドゲーミングシステムとして鳴り物入りで登場したものの，対応タイトルの少なさも手伝ってか，今のところ大きな人気は獲得できておらず，そのため今回の変更に踏み切ったようだ。