12人対12人の大乱戦が楽しめる，拡張パック「真・三國無双 Online 〜神将乱舞〜」のお披露目会をレポート

オンラインゲーム担当 執行役員
友池隆純氏

　本日（3月11日），オンラインアクション「真・三國無双 Online」の拡張パックである「真・三國無双 Online 〜神将乱舞〜」（以下，神将乱舞）のメディア向けのお披露目会が，コーエーの会議ホールにて開催された。

　神将乱舞は，「こちら」の記事でお伝えしたように，3月17日に実装される予定の，すべてのプレイヤーが無料でアップデートできる拡張パックだ。本記事では，会場で発表された内容とともに，発表された各項目について開発スタッフに確認した情報と併せて掲載しよう。なお，話を聞いたのは開発プロデューサーの藤重和博氏と，開発ディレクターの今村一太氏のお二人である。

　お披露目会場では，オンラインゲーム担当 執行役員を務める友池隆純氏が，真・三國無双 Onlineの現状を「登録会員数30万人以上，同時接続者数も当初の5倍以上となり順調に推移している」と報告。神将乱舞のお披露目会について「スタッフ一同，自信を持ってお披露目会に臨んだ」と，その意気込みを語ってくれた。

開発プロデューサー
藤重和博氏

　続いて藤重和博氏は，「無双アクションをオンラインで実現できれば，新しい遊びになる」という思いを抱き，2004年から試行錯誤を重ねて真・三國無双 Onlineの開発を続けてきたという裏話を披露。そうした技術面のほかにも，サービス面でのチャレンジとして4か月ごとの大型アップデートを含めた，毎月のアップデートに取り組んできたことを述べた。
　また今回の神将乱舞のコンセプトについては，「1日1回，一騎当千。」であると発表。これは，今までに寄せられた多くの意見や要望を形にして，プレイヤーに毎日ログインして楽しんでもらえるコンテンツを提供するという意味が込められているという。そこで導入されるのが，「乱戦」「錬成」「動物副将」の三要素である。



　そうした藤重氏の発言を受けて登壇した今村一太氏により，神将乱舞の三要素について，具体的に紹介された。以下で各要素ごとに見ていこう。

総勢24人での対戦が楽しめる新戦闘システム「乱戦」

開発ディレクター
今村一太氏

　「乱戦」は，12人対12人で対戦可能な戦闘システムだ。従来の「激突」は4人対4人だったので，一気に3倍規模となったわけだが，これはコーエーのノウハウを結集することで，アクション性を損なうことなく実現できたものだという。さらに12人対12人ならではの要素が随所に盛り込まれており，単純に大人数になっただけではない。

　また，大人数で協力して戦うことにより，今までプレイヤースキルに自信がなかった人にも活躍の機会が与えられるとのこと。それをサポートするためのシステムとして，新たに「方針」コマンドが実装される。方針コマンドは「攻撃」「破壊」「移動」といったプレイヤーの戦闘中の行動を仲間に伝える機能で，互いの作戦を共有するために利用するものだ。また各プレイヤーには，設定した方針に沿ったパラメータの補正が行われるという。


　乱戦は，開催日時が設定されており，プレイヤーは参戦するためにあらかじめ「参加予約」を行うことになる。開催時刻になると自動的に召喚されるため，それまでは自由にプレイして問題ない。なお，当面は運営イベント的に，週末に集中して開催される予定だ。
　ルールは，画面上部に赤または青のバーで表示された敵の兵糧をゼロにした側が勝ちというもの。敵の兵糧を減らすためには，敵の拠点を制圧しなければならない。敵陣奥にある「火薬庫」を壊し，火計を発動することで，一気に大量の兵糧を奪うという手段もあり，大逆転を狙うことも可能となっている。

戦いとは違った，プレイヤー間で楽しめる生産システム「錬成」

　錬成は，服飾や消費アイテムを生産する新システムで，服飾の色を染め直す「染色」，服飾を異なるデザインに変化させる「仕立て」，消費アイテム同士を合体させてより強力なものにする「合成」がある。お披露目会では錬成について，“集める”“作る”“使う”の三つの楽しみがポイントとして挙げられていた。すなわち，戦闘や特務を通じて材料やレシピとなる処方を“集め”，家具アイテムを道具として生産を繰り返し，高めた生産スキルで自分だけの服飾などを“作り”出す。それを実際に着てフレンドに見せたり，あるいはギルドメンバーでお揃いの服飾を着たりといった“使い方”ができるというわけだ。
　また，錬成によって生産された新たな服飾や装飾品は，これまでとは異なる効果を発揮するとのことで，それによってさらに使う楽しみを高めているという。

服飾錬成前

服飾錬成後

人間だけがパートナーじゃない。新副将システム「動物副将」

　従来の副将システムに動物タイプの副将（今回のアップデートでは「狼」）が実装される。また，副将システム自体にも新たな機能が追加され，親密度が高まると副将を街に連れ出せるようになるほか，戦闘時にアイテムを拾ってくる「献上品」システムが登場する。動物副将については，「狼」だけではなく，ほかの動物も追加していきたいとのことだ。


　このほか，今村氏は，既報である1日一度，武将に会いに行くことでスタンプが溜まり，一定数を超えるとレアアイテムなどと交換できる「無双盤」や，新シナリオ「赤壁大戦」の開始，3種類の新武器実装について言及。気になる3種類の新武器については，祝融使用武器「投弧刃（トウコジン）」，曹操使用武器「将剣（ショウケン）」，関平使用武器「斬馬刀（ザンバトウ）」であることが明らかとなった。

祝融使用武器「投弧刃（トウコジン）」

曹操使用武器「将剣（ショウケン）」

関平使用武器「斬馬刀（ザンバトウ）」

もちろん新服飾も登場。左は男性用「童虎連牙袴(ドウコレンガコ)」，そして女性用「大熊猫愛裘(ダイユウビョウアイキュウ)」となる

「赤壁大戦」における初期勢力マップ

「赤壁大戦」では，曹操/劉備/孫権による三つ巴の勢力争いが繰り広げられる

　今村氏による新要素紹介ののち，再び登壇した藤重氏は，2009年夏に中国/台湾/韓国における神将乱舞アップデートの実施，映画「レッドクリフ Part II」とのタイアップ，そして2009年7月には次期大型アップデート「Revolution 4」を予定していることなどを発表。神将乱舞に関しては，プレイヤーの期待に応えるべく，またより面白いコンテンツを提供するため，1年以上の開発期間をかけて作り上げた自信作であると述べ，お披露目会を締め括った。

神将乱舞では，ギルド拡張や新シナリオ争奪軍議，新戦場地形「連峰」（レンポウ）といった盛りだくさんの追加要素も魅力だ