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「ローズオンライン」,間もなく第4の惑星「オロ」実装。来夏には惑星戦も
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そもそも本作は,「ローズオンライン」としてスタートした当初から,“七つの惑星が登場するMMORPG”というコンセプトだったにも関わらず,2005年5月に第3の惑星「エルダン」が実装されて以来,2年以上の時が流れてしまった。この間,本作はさまざまな苦難に見舞われたりもしたものだが,それについては以前の記事を参照してほしい。
何はともあれ,フェイスが本作のソースを買い取り,自社開発に切り替えたことによる最初の大きな成果が,オロであると考えても良いだろう。
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「オロ」の実装により明らかになる歴史
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すでに惑星ジュノンの冒険家の草原には,巨大な謎の物体が登場しているが,これについてもミステリークエストの中で明らかになるとのこと。ミステリークエストの適性レベルは,40以上となっているので,比較的新参のプレイヤーでも楽しめるだろう。
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また,オロが優れた科学技術を持っているという設定から,「カート」の上位モデル「GTカート」や,新登場となる浮遊タイプの移動兵器「エアロバイク」,そして「キャッスルギア」の進化形「キャッスルギア NEO」が導入される。GTカートは,エンジン音も一新され,サーキット状のマップでレースを楽しめるようになるそうだ。GTカートは近日実装され,キャッスルギア NEOは年内に,エアロバイクはミステリークエストの過程で登場することになる見込み。
ちなみに,オロのBGMにはアレクサンドル・ボロディンの歌劇「イーゴリ公」より「ダッタン人の踊り」が採用されている。この曲の持つエスニックでミステリアスな雰囲気が,オロの秘史を一層際立たせてくれるだろう。
なお,公式サイトに設けられた特設サイト「Legend of Oro」では,「伝説」「黙示録」「神器」と題した各コンテンツで,オロ実装に向けた世界観の紹介がされている。とくに神器に登場する,謎の黒いシルエットは,本作のプレイヤーならば気になるところだろう。果たして「いにしえの力」とは何を指すのだろうか……。
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2008年夏には惑星戦も実装
2008年夏には「惑星戦」が実装される予定であるという。つまり,オロの歴史を体験していく流れで,惑星戦の勃発へと物語が展開していくという形だ。
となると,惑星戦の詳細が気になるところだが,現時点で得られた情報は,「新たなエネルギー資源をめぐる大規模PvP」であること,「惑星戦限定武器“オロ ウェポン”が登場する」こと,そして「プレイヤーはルナ,エルダン,オロの三つの惑星のいずれかに帰属する(スターレベル)」ことぐらい。
なんでも,1か月程度のスパンで勝敗が決するようなイメージになるらしいのだが,どのような形(方法)で惑星に帰属するのか,帰属プレイヤーの数に隔たりが生じた場合に惑星間の戦力バランスに著しい格差が生じることはないのか,など疑問は尽きない。だが,フェイスからは,「いろいろなアイデアを煮詰めている段階」という回答しか得られなかった。
とはいえ,フェイスが自社開発を始めてからの開発スピードは,「以前(韓国Triggersoftが開発していた頃)と比べて,10倍以上になっている」そうなので,オロの実装後のプレイヤーの反応なども見つつ,急ピッチで開発を進めていくことになるのだろう。
なお,第5の惑星は2008年度に実装予定で,残りの二つの惑星も含めた企画当初のコンセプトは,あと3年程度ですべて形にできるそうである。そしてその後は,また新たな展開も視野に入れているとのことなので,少々未来の話にはなるが,長い目で注目していきたい。
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各種コラボレーション企画も進行中
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この手の企画は今後も引き続き行われ,本日は「世界的人気アニメ」のキャラクター「ラスカル」「パトラッシュ」とのコラボレーションアイテムの販売がスタート。装備時にパトラッシュが元気に吠える頭装備「パトラッシュハット」をはじめ、両キャラクターの可愛さを生かしたアイテムが,続々投入されるとのことだ。
これ以外にも,「アーティストエイド」と題された“芸術家×ローズ”で展開する企画も進行しており,その第一弾として年内に,海外で活躍する日本人アーティストとのコラボレーションが企画されている。ゲーム内のBGMや,アイテムなどをそのアーティストが手がけることになる模様だ。
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こちらは現在のところ,専門学校や工科系の大学などと話が進んでいるそう。具体的な例としては,デジタルハリウッドでは学生がモンスターをデザインしており,これをローズオンラインの正式サービス版に実装する計画もあるという。
この手のクリエイター育成支援というと,ゲームに直接関係する学校だけを対象としたもののような印象があるが,フェイスは「ローズオンラインを発表の場として使ってほしい」との思いで,服飾系や音楽系の専門学校にもアプローチをしているのだそうだ。これもまた,コラボレーションの一形態と言ってもいいだろう。
コラボレーションの企画というと,商業的な側面が強くなりすぎてしまい,ゲームが持つ世界観を壊してしまう危険性があるのは否めないところ。しかしフェイスでは,ローズオンラインに関してはそういう心配をしていないらしい。というのも,「惑星ごとにまったく異なる文明や文化,ファンタジーが存在しても不思議はない」からだそうだ。
そして,そんな「世界観のゆるさ」があってこそ,MMORPG的な戦闘のみならず,カートレースのようなミニゲーム,着せ替え,スペースオペラ的な物語,古代文明の不思議さなど,さまざまなエッセンスを詰め込める点に,ローズオンラインの魅力があると考えているという。
ただ,こうした施策が一般のプレイヤー達に,どのように受け止められるかは,また別の話である。プレイヤーそれぞれが,ローズオンラインに対して抱いている思いと,フェイスがかじ取りをしていこうという方向に,適切な落としどころが見つかれば大きな問題にはならないだろうが,ここでしくじってしまったタイトルというのも過去にいくつかある。
だがこの点について,運営陣はプレイヤーのブログなどを細かくチェックしながら,常に反応を見ているのでとくに懸念していないそうだ。もちろん,プレイヤーの意見をそのまますべて受け入れるというわけではないが,「どんなときでも,良い意味で期待を裏切っていくために,プレイヤーの反応はどんな些細なことでも知りたい」とのこと。そして,何か改善すべき点があれば,「自社で開発している強みを生かして,即座に対応できる」と語ってくれた。
オロの実装と時を前後して,さまざまな新要素が追加されるローズオンライン。新要素の内容はもちろん重要だが,今後,プレイヤーに愛され続けるタイトルにすべく,ローズオンラインをどのように運営していくつもりなのか,その姿勢をどこまで打ち出せるのかが,オロ前後に行われるアップデートの最大のポイントかもしれない。
- 関連タイトル:
ローズオンライン
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