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ポーランド生まれのシングルRPG,「Witcher」の日本語化MODがメーカー公認へ
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以前掲載したレビュー記事でも触れた日本語化MODだが,公認されたのは「こちら」のページで,通称JPMODと呼ばれるプロジェクトを進めている日本人有志が開設したものだ。2008年4月にカスタムMODの制作を可能にするVersion1.3パッチの公開を受けて翻訳Wikiページを開設。早くも5月には機械翻訳による完全日本語化MODをリリースしている。この話をどこかから聞いたCD ProjektがMOD制作を行うthewitcher.jpn.orgに連絡を取り,今回のオフィシャルファンサイト認定へと結びついたということだ。
「The Witcher」Japan Fansite
「The Witcher」オフィシャルファンサイト一覧
管理人のEthelion氏によると,当初CD Projektから連絡があったとき,てっきりお叱りを受けるものと思いおそるおそる返信したところ,「日本で有志が翻訳MODを作っているとは感激だ」という趣旨のメールをもらい,かえって戸惑ってしまったとのこと。その後,何度か連絡を取るうち,CD RrojektがMODを問題にするどころか,翻訳上の微妙なニュアンスの質問に答えてくれたり,ツールの文字化けの問題に対策を始めてくれたり(今のところ,結果は出ていないそうだが)と積極的なサポートを行ってくれることがはっきりした。
そこで,日本にファンコミュニティを作りたいというCD Projektの意向を受け,Wikiではなく静的HTMLを制作し,さらにCD Projektとのイメージのすりあわせなどを行ったのち,サイトの公開に至ったということである。
公開までの約1か月,Ethelion氏らはJPMODのバグフィックスやリビルド,そしてファンサイトの制作など,睡眠時間が数時間という厳しい作業を行ってきたが,ポーランド側の熱意や,プレイヤーに向き合おうという真摯な姿勢がそれを後押ししてくれたと語る。
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市場規模などの問題により,完全日本語化されるタイトルが減っている印象を受けるPCゲーム業界だけに,こうしたユーザー主導のMODプロジェクトがデベロッパの公認を受けたという出来事には注目する必要があるだろう。Witcher以外にも,さまざまなタイトルで日本語化MODプロジェクトが進んでいるが,どうしても著作権,とくに翻訳権の問題に関するグレーゾーンが残ることにより,メディアとして積極的に取り上げにくい部分があったのも事実。また,MODの導入によって発生した問題を問い合わせられても困ることから,MODの存在を好まないパブリッシャ/デベロッパもあったようだ。
とはいえ,最近は欧米を中心に「積極的にUCC(User Created Contents)を取り込んでいこう」という動きが活発であり,また日本にはないような長いMOD文化の伝統を持つこともあって,状況は変わりつつあるようだ。多くのメーカーがツールや内部情報を積極的に公開し,MOD制作をサポートしている。
今回のWitcherに見られるようなユーザーとメーカーの良好な関係が今後ますます増えていくことでPCゲームの裾野が広がるなら,我々としても嬉しい話である。
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