卑怯者と並ぶ留年生の文字がダブルで目に痛い。いたって普通の「牛乳ジャンキー」でありたいものだ
ヨーグルティング現役プレイヤーのみなさま,そして,これからプレイしようと思っているみなさま,こんにちは。前回“事故”でついてしまった称号「卑怯者」を消し去るために,愛娘を放置プレイしていたら今度は「留年生」の称号をいただき,感涙にむせぶ次第。もう恥ずかしくてグラウンドで踊れない。こうなったらむしろ,「落第王」をはじめとする恥ずかしい称号のコンプリートを目指そうかと,詮ない情熱の炎を蒼く燃やしている今日このごろ。
さて,正式サービスもいよいよアナウンスされ,ロッカー(倉庫)の実装予定も明らかに。これまで泣く泣く持ちきれない各種制服を,売ったり捨てたりしていたプレイヤーには朗報だろう。
余談だが,巷にはエスティバー学園制服のコスプレ衣装を販売している専門ショップもあると聞く。心中ひそかに「あぁ,宵月の制服が販売されていたら買うのにな」とつぶやいたことは,私だけの秘密だ。というか,誰か私を止めてほしい。
あるんじゃないかと疑ってはいたのだが,やっぱりあった宵月学院「旧校舎」。3年生になると活動の場は主にこの旧校舎に移っていく。以前から述べてきたように,やたら霊的存在の多い宵月学園に旧校舎などという絶好の舞台があるならば,それが活かされないワケがない。
蔦の生い茂る忘れられた校舎,荒れ果てた教室,そして単位をもらえず退学を強いられた生徒達の残留思念(このへん,勝手な妄想です)。本校舎で繰り広げた暗田君やサム先生,水蓮火蓮姉妹との明るい交流(?)とは打って変わって,ちょっとダークな旧校舎のエピソードをご紹介しよう。
撮影中にはただの暗い校舎にしか見えなかったが,改めて画像を見るとかなりホラーですよ,これ
ヨーグルティングを未プレイで,これから参加しようとしている読者には,この段落はできれば飛ばして読んでほしいところだ。ホラーにネタバレは御法度だし。
うるわしのエミリーちゃんと出会う「トイレのエミリーちゃん」は,のっけからプレイヤーを恐怖に陥れてくれる素敵なエピソード。初めて挑戦する人には,ぜひとも部屋の電気を消して,スピーカーの音量を上げてからプレイすることをお勧めする。
開始と同時に飛ばされるのは,なんと男子トイレ。女性キャラクターをこんな禁断の地に放り出すのは,ある種の“プレイ”なのかと妄想をたくましくしていると……。突如始まる真っ暗なムービー,しかしてゆっくりと動く何か小さな点が向こうから。いやぁぁぁぁぁ〜っ(涙声)!
エミリーちゃん登場! いやもぅ本当に心臓が縮み上がりましたし,夜中にトイレに行けなくなりました
お願いこっちにこないで(涙)と切に訴えかけたところで、うごめくエミリーちゃんは止められません
ヨーグルティングでちょっと残念なのは,こうしたエピソードでなぜ,どうしてエミリーちゃんが出没するのか,エミリーちゃんとは何者なのか? といった根本的な謎が,なかなかプレイヤーに伝わらない点だ。
エピソードを終えても,プレイヤー(キャラクター)は「で,エミリーちゃんて結局なんだったの?」と立ち尽くすばかり。ストーリーによっては学年の後半,あるいは次の学年で謎が明らかになる場合もあるが,その場で最小限の答えが出ないエピソードも多いのが,ちょっと気になるところだ。
それはともかく,実を言うとエミリーちゃんエピソードにこれといったコツはない。床から次々ポップアップするエミリーちゃんの恐ろしい顔に負けないよう,全力で倒し続けるだけだ。廊下の向こうでポップしたエミリーちゃんが,体を引きずりながら近寄ってくる様子,夢に出ますよ。
来てみて初めて知ったのだが,旧校舎は立ち入り禁止になっていたらしい。まぁ床に穴も開いていて危険だし,無理もないが。そんな旧校舎にこっそり入っている生徒を追い出す当エピソードには,真面目そうな「ホヤン君」と切なげな「メイイェンちゃん」という二人のNPCが登場する。ホヤン君は今や書籍にすらなった大流行の“メガネ男子”スタイル。
メイイェンちゃんは女子高生というよりは戦前の女学生っぽく,これまた王道を行く「おさげ」スタイルなのだが,二人の着用している制服が,これまた少し古めかしいのだ。旧校舎にいる以上,宵月の生徒だとは思うのだが,つまりこれはかつての宵月学院の制服なのだろうか。
いずれ彼らの制服もアイテムとして入手できることを,強く強くお星様に願っておきたい。
群がるニワトリ「コッコー」。実は闘鶏用じゃないかと思うぐらい,するどいクチバシで突っついてきますが,お尻がラブリーなのでアップで撮影してみました
背景が暗めのエピソードを立て続けに紹介した後は,楽しいエピソードを二つほどピックアップしよう。一つは「カレーなる日々」で,ひさびさに爆弾娘・火蓮と再会することになる。
毎日毎日出てくる神父様手作りのカレーに飽きた火蓮が,何か違うメニューを作ってほしくて鶏肉を入手するという,アットホームなストーリーで始まるエピソード。まったくの余談だが,筆者は大のカレー好きで3日間3食すべてをカレーで済ませたことすらある。毎日カレーなんてとても幸せじゃないだろうか……? あ,いや,すんません。
攻略は極めてシンプル。ニワトリ「コッコー」を一定数倒し,巨大な肉を持ち上げて神父様のもとへ運ぶだけだ。もちろん運んだ鶏肉で作ってくれるメニューは……カレーである。
愛の形もまたさまざま。男女だけがカップルではないことを教えてくれる,実に勉強になるエピソードだ。深いなあ,ヨーグルティング
もう一つのユニークなエピソードが,「学校の中心で愛を煮込む」である。このタイトルもよく考えれば時事モノであり,遠からず何のパロディか分からないプレイヤーが続出する気もする。
学校中に摩訶不思議なラブラブムードが流れた宵月学院。これを「ラブラブ中毒症」と名づけた保険室の妖艶先生のお願いにより,調査を行うのだが,まずはイチャイチャしているカップルを引き離すという極悪非道な行為を要求される。彼氏・彼女がおらず,道端でカップルを見るとあえて割って通りたくなる,そんなプレイヤーにとっては気分爽快なエピソードだ。筆者は……や,やりませんよ。まさか。
エピソードの攻略はとりあえずここまで。次回はいよいよ神父と狐姉妹の秘密に迫るエピソードに到達して……いたいものである。ところで,ここのところご無沙汰だったファッションショー。筆者としても寂しかったので,担当編集の制止を振り払ってでもお見せしよう。
旧校舎をバックにお披露目第一弾は,あの生徒会役員と同じ制服だ。淡いクリーム色を濃紺と黒のラインが引き締めており,可憐な中にも生徒会の威厳を感じさせるデザインとなっている。顔の表情は変わらないのに,いつもより愛娘がキリリとして見えるのは親バカの証拠でしょうか?
厳密には3年生で出る制服ではないが,組み合わせにより演出が可能な「ロングスカート」がこちらだ。脇にはかなりきわどいスリットが入っており,化学部の「マスク」と木刀を持たせれば,往年の名作(?)テレビドラマ「スケバン刑事」に相通ずるモノを感じずにはいられない。ちなみにロングスカートはPvPエピソードのランダムBOXでしか入手できないレア物だ。
これは何でしょう? 答えは青虫モンスター「ゲトー」の着ぐるみ。芋虫だの青虫だのを見ると「きゃあ!」なんて悲鳴を上げるのが女子高生というものかもしれないが,いっそ着てしまえばラブリー&キュート。とくにお腹のあたりのでっぱり具合と,黒いタイツには親しみすら感じてしまう。なお女性専用となっており,男子学生にはゲトーではなく,ネズミの「ラッチュー」の着ぐるみが用意されている。
といったところで,今週はおしまい〜。最後は絶対領域やら女子高生の制服やらに悶々とするこの罪深い煩悩をイメージした画像でお別れしたいと思います。オールヴォワール!