レベルが上がりコダマやピクシーなんて楽勝！　となったところで今度はナカノ方面，つまりマップ東側へと進んでいこう。マップ中央あたりまで行けば，ケットシー（レベル7）やスライム（レベル6）などが出現する。続いてはこのあたりでレベル上げをするといいだろう。
　ただし，スギナミマップの右半分に行くと，途端に悪魔のレベルが高くなる。その分獲得できる経験値が多くなるのはもちろんだが，倒されて死亡する確率も急上昇。死亡するとデスペナルティを受けて，経験値の一部を失ってしまうので，カーシー（レベル13）やイヌガミ（レベル18）といった悪魔には，レベルが一桁のうちは近寄らないほうが賢明だ。

 

　さて，バーチャルトレーニングでスネークマンが言っていたことだが，各悪魔には武器や属性に対する相性が設定されている。例えば，コダマはアギ（炎属性の魔法）に，ケットシーは銃撃に，スライムはカウンター攻撃に弱い，という風になっている。弱点となる攻撃でダメージを与えたときは，ダメージ量と共に「WEAKPOINT！」と表示されるので，すぐに気がつくはずだ。いろんな戦い方を試して弱点を見つけ，戦闘で活用していこう。
　なお戦闘での補足だが，敵の攻撃を受け流して反撃するカウンターは，連続して発動させることができない。つまりは，“待ち”の戦闘ができない仕様となっているのである。ちゃんと通常攻撃をメインにしつつ，そこに織り交ぜるような形で利用していくべし。

　また，本作では同じ場所に留まった状態で悪魔と戦闘を繰り返していると，悪魔を倒したときに獲得できる経験値が減る「アンチモノポリーデメリット」が設定されている。5〜6体倒すと経験値が少なくなり，以後10％ずつマイナスされる。15〜16体倒した頃には獲得経験値はゼロになってしまうので気をつけてほしい。アンチモノポリーデメリットが発生しそうになったら，マップを移動しながら戦闘するように心がけるといいだろう。

 

　マップ中央の北側，橋を越えたあたりにはアイテムショップ“山羊屋”がある。どこからどう見ても悪魔っぽい，怪しさ満点の店長が営むこの店では，第三ホームでは売られていない武器，両手剣のツーハンドソードとショットガンのRhフェザーライトや，各種補助アイテムが販売されている。レベル上げの拠点として利用するのもいいだろう。

 

　ちなみに，各フィールドには中ボス的存在の悪魔が出現することがある。それらの悪魔はザコ敵よりもはるかに強いため，もし勝てそうになかったら素直に逃げるのが得策だ。出現法則は不明だが，体感では悪魔がわんさか湧いている場所に出現することが多い気もするので，レーダーにオレンジの点がたくさんあるときは気をつけてほしい。
　筆者は“荒ぶる化身 コダマ”を初めて見たときに，「ん？　大きなコダマだな，経験値もたくさんもらえそうだ，よっしゃ突撃ーッ！」と無策で突っ込んで見事返り討ちにあったり，ピクシーを狩っているときに巨獣オルトロスに体当たりされ，跳ね飛ばされて即死したりと，中ボスには散々な目に遭いまくっている。どうか読者の皆さんは，周りにいるプレイヤーと協力するなどして，中ボスが生み出す悲劇の主人公にならないようにしてほしい。

　続いては，スギナミのプライベートダンジョン“スギナミ魔階坑道”について解説しよう。スギナミのマップを開くと，フィールドの中央南に「D」の文字が見えるはず。そこがスギナミ魔階坑道の入口だ。
　このダンジョンは，プレイヤーキャラクター（とそのパーティメンバー）のみが入れるインスタンスダンジョンとなっている。いわゆる「横殴り」（人が戦っている悪魔に攻撃を加えて，経験値を一部横取りすること）をされず，経験値稼ぎができる。またダンジョンでは，悪魔を倒したときの獲得経験値がフィールドより高く，アンチモノポリーデメリットも発生しないというメリットがある。基本的に悪魔はリスポーンしないが，レベル上げには最適の場所だ。

 

　ただし，スギナミ魔階坑道に入るには，入口前にいる“山羊屋”から“スギナミ魔階坑道プレート（銅）”なるアイテムを購入（まれにケットシーやジャックフロストなど，悪魔からドロップされる場合もある）しなければならない。プレートは200マッカするので，早い段階で挑戦したいのならば，無駄遣いを抑え，マッカを貯めておこう。
　なお，山羊屋では「スギナミ魔階坑道プレート（銀）」も1000マッカで販売されているが，実際に購入しても使用できなかった。こちらについては，詳細が判明次第続報をお届けするので，しばしお待ちいただきたい。

 

　スギナミ魔階坑道の仕組みについて，もう少し詳しく説明しておこう。プライベートダンジョンは，入るたびにランダムに階層が変化する構造となっている。簡単に言えば，入るたびに違うダンジョンになる，というわけだ。また，ログアウトするなどしていったんダンジョンから出てしまうと，同じダンジョンに入れないという制限がある。パーティを組んでいるときも同様で，一度外に出てしまうと，パーティメンバーが外に出るまで再び合流することはできないので気をつけてほしい。
　一度入ったらクリアするか途中でギブアップするまで外には出られないため，スギナミ魔階坑道では，しっかりとした事前準備が必要となる。回復アイテムなどを揃えるのは当然だが，できれば予備の武器弾薬も買っておいたほうがいいだろう。ダンジョン内で武器が壊れて，悪魔への攻撃手段がなくなる……なんてことになったら目も当てられないからだ。
　武器について書いたところで補足しておくと，直接攻撃系の武器から射撃武器に装備を変えたときは，弾丸も一緒に装備しておくこと。弾丸装備を忘れて「あれ？　撃てねーよ!?」とオロオロしてる間にボコられて死亡，なんてことにならないよう，気をつけよう。

　また，スギナミ魔階坑道に登場する悪魔は，フィールドに比べて強者揃い。仲魔にすれば心強いヤツらともいえる。レベルを上げながら，仲魔集めにも励もう。
　なかでもオススメなのは，天使エンジェル（レベル11）。見た目のエロさ……もとい美しさもさることながら，レベルが上がると各種回復魔法を使えるようになるため，回復役のパートナーにもってこい。悪魔合体の素材としても優秀なので，何匹か仲魔にしてもいいだろう。

 

　ダンジョンの奥へ進むと，ダンジョンのボスである巨獣ガルムとの戦闘に突入する。ケットシー十数匹が同時に登場し，にぎやかかつ激しい戦闘となるが，ソロでもレベル15ぐらいあれば楽勝でクリアできるようになる。クリアが厳しいと思ったら引くのも戦略。デスペナルティで経験値を失っては意味がないので，アイテムの“トラエストストーン”か，支援魔法の“トラエスト”を使ってホームポイントに戻ろう。
　ガルムを倒せば報酬が手に入るのだが，五つ出現する箱から一つ選んで開くという形式になっている。その中身は，筆者が確認した限り，ガーネット，ヒスイ，トパーズ，ターコイズといった宝石，初心の香，体験の香，無銘の刀，錬気の剣，ガルムの首輪などが入手できた。

 

　スギナミ魔階坑道に登場する悪魔は，炎属性の攻撃に弱いものが多い傾向にある。そのため，炎属性の攻撃を持つ仲魔を連れていけば，攻略はより楽になるはず。仲魔にいなければ，第三ホームでアギストーンを大量に購入しておくのもグッドだ。なお，スギナミ魔階坑道内に出てくるコダマを倒すと，“魂のかけら”というアイテムがドロップされる。これはエピソードのAct.2（詳しくは後述）で集めるアイテムなので，忘れずに入手しておこう。
　スギナミ魔階坑道に出現する主な悪魔を以下にリストアップした。カッコ内の悪魔のレベルは，レベル18のキャラクターで確認しているため，ネコマタや巨獣ガルムのレベルが不明な点はご容赦いただきたい。

　最後に，2月26日より導入されたエピソード（クエスト）についても解説しておこう。エピソードはゲームのバックストーリーに関連したクエスト群で，進めていくと「真・女神転生」と「真・女神転生II」の間にある“空白の10年”の謎が解き明かされることになる。
　エピソードを遂行している途中でのプレイヤーの行動によって，プレイヤーの属性がLOW（善）やCHAOS（悪）に傾くようになっており，MMORPGにありがちな，単なるおつかい系のそれらとは意味合いの違うものとなる。現段階では「Act.1 仲魔」と「Act2.予兆」がプレイ可能。要求されるレベルも高くないので，まずはこれを遊んでみてエピソードがどういうものか体験してみるといいだろう。

 

　Act.1，Act.2とも，スネークマンとの会話からエピソードがスタートする。プレイしたいときは第三ホームに行こう。Act.1は，リーダーピクシーを連れてくるという内容。ただ，リーダーピクシーのレベルを9以上まで上げないといけないという条件がある。
　リーダーピクシーのレベルが9以上になったら，スネークマンに話しかけよう。リーダーピクシーを渡すか否かの選択に迫られるのだが，ここでどちらを選択するかは，（LNC属性に関わると思われるので）慎重に決めよう。ちなみに，リーダーピクシーを渡すと，1000マッカとオベリスクの石片が報酬としてもらえ，渡さないとリーダーピクシーはそのままで，オベリスクの石片のみが手に入る。