この状況で対日戦争スタート。日本は実効IC120〜150,こちらは45……労働力では負けないぞ!
愛国心あふれる抗日統一戦線を作ったところで,一息入れて陸軍の再編と,徹底的な改革に挑む。陸軍ドクトリンをソ連式にするかドイツ式にするかはけっこう悩む。どちらでも最初の一手から指揮統制値が伸びるのだが,ドイツ式はその後も数年内に素晴らしい速度で上昇する。一方ソ連式は,同じ開発時期でみれば,いったん指揮統制が落ちたあと,もとに戻せる程度。歩兵の生産ICが減るので,まったく意味がないわけではないが,少々厳しい。
しかし,それでも今回はソ連式を採用した。国民党最優秀技術開発スタッフは,ソ連式軍事ドクトリンの研究に熟達しているためである。これも軍事顧問ボロディンの功績であろうか? 無理にドイツ式に持っていくのも一興だが,研究が遅れる=恩恵が遅れるというわけで,早い時期に高い指揮統制を確保できるのが魅力のドイツ式を,選ぶ意味がなくなってしまう。
南京が危なかった一瞬。でもここまで引き寄せれば退路を断つのも簡単。いえ,強がりなんかじゃありませんよ? ……多分
そうこうするうちに日本の宣戦布告。歩兵の研究と改良は追いついているが,重砲はいまだプレ1936年式,しかも生産すら始められていない。これはもう生産後にアップグレードでいくしかないと割り切って,旧式重砲の量産を開始する。軍事態勢が徴兵制に著しく偏っているため,量産効果は高いが,アップグレードには時間がかかってしまうのだが……。
黄河を使って防衛ラインを築き,民兵を主体とした海岸防衛線で日本軍の上陸を阻む。この時期の上陸作戦なら,民兵や守備隊で十分以上に守りきれる。
黄河正面で日本軍とがっぷり四つに組んで,猛攻を退け続ける。途中で数度日本軍の上陸を許すが,フィンランドで赤軍の圧力に耐えるのに比べれば格段に楽だ。引っ張り出して退路を断っての包囲殲滅,水際で早期撃退,わざと渡河を許し,渡河後に消耗した部隊を狙い打つなどなど,消耗戦のイロハのようなことを繰り返しているうち,日本軍の勢いが鈍りはじめた。
しめしめ……と思っていると,そこに異変が。南の広西軍閥が日本軍の大上陸を許し,領土が分断され始めている。よもや南から上陸を許すなんて思ってなかったので,南側には国民党軍はほとんどいない。これが世に言う,日本軍の逆上陸か!
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江南に上陸されピンチに。この後,雲南方向から巻き込むような形で殲滅していく。この頃すでに歩兵の質は国民党のほうが上 |
ついに研究ラインが5ラインに。こうなってくるとかなり楽。3ライン以下だと,どうしても暗号関係の技術がおろそかになりがちだが,戦闘において情報技術は極めて重要
日本陸軍94個,実効59個。国民党は実効63個。質と量で日本陸軍を上回った瞬間。でも国民党のほうが守るべき範囲は広いので,これでも圧倒的優位ではない
慌てて黄河沿いの軍隊や海岸防衛隊から数部隊を引き抜いて,江南平定軍とする。その後も生産した部隊を江南に回し続けているうちに,広西軍閥は日本に併合されたが,日本軍は東シナ海に追い落とされた。この頃になると重砲付きの部隊が安定的に生産されていたため,実際それほど難しい戦線ではなかった。
南方を平定した後,再び黄河沿岸の戦争に挑む。攻められにくい地形ということは,攻めにくい地形ということでもある。いまや攻守入れ替わった国民党にとって,黄河は守りの壁から,攻勢を阻む障害地形と化してしまった。
しかし押したり引いたりするうち,日本軍が西安近隣の山地を手薄にする瞬間が発生,すかさずそこに大攻勢を掛け,黄河に死屍累々たる光景を生じさせつつ確保した。ハーツ オブ アイアンIIにおいて山地は攻めるに難い土地だが,いったん守りを固めてしまえば,これほど頼りになる地形もないのだ。
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ついに黄河渡河に成功。良くも悪くも,黄河は日中戦争における生命線の一つになる |
和平ですって? ご冗談を。空母と戦艦で艦隊作って東京にお邪魔しますのでお待ちくださいね……と,この頃は思ってました
黄河渡河に成功した後は,もはやワンサイドゲームだった。国民党軍は歩兵と火砲の圧力で山西軍閥領を回復しつつ北上,蒙古国を凱触一蹴併合すると,満州に突入。この段階で陸軍の数は国民党軍が日本軍を上回っており,白と青の津波は満州を併合したあと,朝鮮半島もあっさり制圧した。ときに1941年。日本はなぜかこんな劣悪な戦況にもかかわらず,アメリカに宣戦布告とかしていたが,まぁ気にする必要もあるまい。真珠湾奇襲の報に大きく安堵したという史実の蒋介石が聞いたら,憤死しかねない余裕である。
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最初で最後のレンドリース。自力で頑張っている人に,アメリカは冷たいです |
満州を失い,朝鮮半島もあやういなか,日本は真珠湾に奇襲攻撃。いや,普通どうだろう |
時を同じくしてアメリカから同盟加盟を打診されたので,喜んでイエスと回答する。でもよく見たら,アメリカは連合国に入っていない! というわけで今回の世界大戦「連合国はアメリカ抜き」が確定した。国民党的には知ったことではないのだが,ヨーロッパは大丈夫なのだろうか?
やがて,ヴィシーフランス領の南ベトナムが日本領になるが,それに乗じて軽戦車2個師団を先頭にジャングルを突破,資源地帯を美味しくいただいた。国民党ではとにかく資源が足りないので,南ベトナムの希少資源は非常にありがたい。
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アメリカからの同盟打診。よくよく考えれば,これはノーだったかも。結果として連合国に入るチャンスが消えてしまうのである |
このアメリカ艦隊は,国民党の軍港に寄港し,多大な物資と石油を奪って去っていきました。日本の空母くらい沈めてから帰ってよう |