
イベント「敵国から奪った技術」で国民党から青写真を奪取! ……敵国?
さて,国民党の降伏イベントにおける大きな選択肢が,その後の中国をどうするかという問題である。要は日本が併合する(日本領にする)か,傀儡政権を立てるか,に分かれるのである。
ここで中国全土を日本領にすると「ヨーロッパ ユニバーサリスII」の安定度-3が可愛く思えるような,大パルチザン祭りが展開される。これをすべて守備隊で抑えようとすれば,今度は守備隊維持に物資が要求される。そして,守備隊はいちいち海を渡らせて配置しなくてはならない。
一方,傀儡政権を立てても,なぜかこの政権,ちっとも傀儡になってくれない。いや一応同盟国として軍隊の統帥権などは取れるのだが,資源のバーターにしても青写真の交換にしても,敵国扱いのレートである。事実「敵国から青写真を奪うイベント」が,傀儡国民党相手に発生したりする。どういう傀儡なのかとも思うが,もしかすると深いデザイン意図が込められているのかもしれない。
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三択だが実質ニ択といってもいいだろう。傀儡は一見すると損なのだが,ちゃんとメリットもある |

新国民党。併合してみたところで,結局海外ICも労働力も100%を利用できるわけではない。それよりも,技術供与して優れた軍隊を組織させ,統帥権を取って利用することで,文字通り2国分の力を使えるわけだ
どちらも実にやりきれないが,ここで筆者は迷わず傀儡化を選んだ。このとき,筆者のなかには黒いアイデアが成立しつつあったのである。
それはそうとして,とりあえず山西軍閥と西北軍閥を独立させる。「我らが血を流して獲得した土地を手放すなど!」と,日本国内では再び右翼クーデターが起こり,今度は絶対王政政権が立った。……スライダーを動かし直す手間が省けるというものだ。
ちなみに,独立させた国はそのときの宗主国の政体を引き継ぐので,中国はファシズム一色である。……正直,国家と国民に申し訳なし。

無理な独立政策で再度国民不満度を上げてしまい,またもやクーデターが。今度はファシズムから絶対王政に戻って,もうけものだ
日中戦争で疲弊した戦力を回復させ,多少悪化した日米関係も改善し,技術開発と物資生産を主体として,日本は平和を謳歌した。政体スライダーは毎年左翼方向に動かし,社会保守派への復帰も果たした。もののついでに中国共産党も併合しておく。この期に及んで国共内戦が起こるとも思えないが,不安要素は可能な限り取り除くべきだろう。
毛主席の未来はさておき,この「次の戦争までの平和」において,日本はほとんど軍拡らしい軍拡を行わなかった。海軍艦艇だけは建造したが,陸軍については山岳歩兵を増強し,戦車を生産した程度で,大動員は避けた。それよりも,生産した膨大な物資をアメリカに売って大金を獲得,それを米・独・ソにばらまいて,世界の主要国とマブダチ関係の日本を構築する。
もっとも,軍事面で進展がなかったわけではなく,技術開発だけは全力で行った。そして獲得した技術は,ほとんど仮想敵国といっていい関係にある国民党に投下していった。国民党はその見返りに何一つよこさないのだが,別に問題はない。代償はのちほどきちんと払っていただきますから。
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アデュー,毛沢東。中国共産党の跡地に何か国家が出来るかなと思ったが,残念ながらそんなことはないようだ。いや,プレイ上は残念じゃないのだが |
日本を盟主とした謎の同盟。西北軍閥や広西軍閥が名簿に連なっているのが熱い。効率を考えるなら,たぶん両方とも独立させないほうがいいとは思う |

この体制最大の問題は,政府首班に「同盟の確率-20%」があること。なんとかならないではないが,正直厳しい

記念すべき真珠湾会議(仮称)。非常に戦争向けでない野坂参三だが,彼がいなければ成功率は43%。え,えーと,ありがたみも微妙……
その傍ら,日本の左傾化(というか中道化)と民主化をどんどん進めていくと,日本はついに社会民主派となり,国家元首である「大本営」は引退,代わって野坂参三が元首の地位についた。このゲームにおける彼の能力はずばりマイナス効果なのだが,一つだけ光り輝く能力を持っている――「民主国家との同盟の可能性+30%」である。当然ながらアメリカは民主国家,日米同盟が視野に入ってきた。それはそうとして,民主国家アメリカは戦時体制もしくは著しく介入主義に偏らないと軍事同盟に加盟しない。わくわくしつつも,じっと我慢である。
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この手のイベントを使って右翼/左翼をスライドさせていくと楽でいい。1年1回しかないスライドは,できれば常備軍化のほうに使いたいところ |
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ということで,野坂政権発足。なんというか全体にこれはどうかな,という人材が溢れているが,要はアメリカとの同盟が第一。考えてみれば,ここでスライダーを止めて,同盟してから大本営体制に戻せばよかったかも
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そうこうするうち,1939年には独ソによるポーランド分割,1940年にはフランス降伏と,ヨーロッパでの戦争が本格的に始まった。ヴィシー政権が立つや,仏領インドシナを割譲していただく。
インドシナもそのまま日本領にしておいて問題ないのだが,はっきりいって今回の日本に工業力はいらないので,むしろ資源を積極的に輸出してくれる同盟国にすることにした。かくして「インドシナ」国の誕生である。ベトナム・ラオス・カンボジアに分割して独立させると面倒なうえ,各国個別のリソースが低下するので避けた。将来もしベトナム戦争があったとしたら,アメリカ軍は「ここから先はラオスだから入っちゃダメ」とか考えなくてもいいわけだが,歴史にそれどころでない変化をもたらしているので,気にしないことにしよう。
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ヴィシーフランスからインドシナを割譲してもらうところ。マダガスカル割譲まで望むのも魅力的だが,成功率は低い |
その後,ドイツから三国同盟のオファーがあったものの,当然却下。ドイツと戦争するつもりはないが,それはそうと,同盟する以外にも「協力する」ことはできる――などと思いを巡らす1941年4月,アメリカがついに完全な戦時体制に移行。同盟が組めるようになる。
おそるおそる同盟打診をしてみると,成功率73%! そして一発で成功した。日本外交が勝利した瞬間である。よく分からないが,真珠湾のミズーリ号,もしくはサンフランシスコで調印式をしたに違いない。
この瞬間,アメリカの連合国入りはなくなった。まあ,日本が味方になるより,アメリカが敵にならないほうが総統閣下の野望により大きく貢献してしまうのだが。
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まだ防共協定だが,あえて拒否してみた。Ver.1.3aパッチ以降のドイツさんなら,ソ連くらい単独でなんとかできると思いますよ |
三国軍事同盟。これをやるとドイツが盟主の「枢軸」同盟に入ってしまうので,アメリカと組めなくなる。今回は却下 |