前回Kawamura氏との打ち合わせの最中に,「そういえば野球って1チーム何人でプレイするんですか? 11人でしたっけ」などと聞いたのがまずかった。バスケットボールに続いて,野球という弱点を自らさらしたようなもので,これをKawamura氏が見逃すはずがない。というわけでカジュアル姉さんが今回挑戦するのは,ハンゲームが配信するスポーツゲーム「プロ野球ファミスタオンライン」(以下,ファミスタオンライン)である。
“ファミスタ”こと「ファミリースタジアム」は,1986年にファミリーコンピュータ版が発売されて以来,プロ野球ゲームの代表作として長年君臨し続けた,まさに野球ゲームの代名詞的存在。ある年齢以上のゲーマー,もっとハッキリいえば「ファミコン世代」のお兄さんやお父さんにとっては,大変郷愁を覚えるタイトルだろう。4Gamer読者の中にも,小学生時代に友達の家に上がりこみ,コントローラを奪い合うようにしてファミスタで遊んだ,甘酸っぱい思い出の持ち主も多いのではないだろうか?
最近のゲームでは小学生の子供に勝てず,一緒に遊んでもらえないといった寂しいお父さんでも,ファミスタオンラインなら昔取った杵柄で,父親の沽券を保ちつつ仲良く家族の絆を深められるだろう。
簡単に説明すると,ファミスタはシンプル操作がウリのプロ野球ゲーム。そしてファミスタオンラインは,そのネットワークゲーム版だ。固定の12球団ではなく,選手全員をトレーディングカード化し,カードゲーム感覚で自分のオリジナルチームを作って強化していけるところが,ファミスタオンラインの魅力である。
プレイヤーはまず監督名(プレイヤー名)を決定し,チームやロゴマークを選択。その後,選手の初期デッキを,「A」〜「D」の4種類から選択する。自分のチームにどんな選手達が来るのか分からない,そんなちょっとしたドキドキ感が,自分の「チーム作り」という気持ちを高めてくれるのは評価したい部分だ。
選手のデッキは5パターンまで登録できるので,攻め重視/守り重視など対戦相手によって変えられるよう,複数のデッキをあらかじめ作っておこう。デッキを組み替えるときには,選手とその能力値をじっくり眺められるので,実際の野球ファンならどっぷりハマるかも?
操作方法は「打撃」「走塁」「守備」「投球」のすべてを,D/A/Sの三つのキーとカーソルキーでカバーしてしまう……というシンプルさ。まさに,ABボタンと十字キーしかなかった,あのファミコンのコントローラの操作がほぼ再現されているのが嬉しいところ。「D+↑」でフォークボール,「D+↓」で速球,といった組み合わせはあるが,チュートリアルを1回こなせば,ファミスタ未経験者でも試合中の操作はだいたい把握できるだろう。
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選手とは別に,チームを強化するアイテムとして「アシストカード」なるものが存在する。これは,試合中に使うと一時的に選手の能力が上昇するカードで,例えば守備系カード「直球Lv2」を選べば,投手には球速+5,球威+10のボーナスが加算される。初期デッキには,このほかにも「絶好調」「ミート」など,それぞれ能力を高めるカードが用意されているが,1枚しか入っていないカードなどは使いどころをよく考えよう。
このほか,守備力や球速を上げられる装備品もある。「みんなと同じは嫌!」というプレイヤーのために用意されたオリジナルユニフォームやチームロゴも,ショップで購入可能だ。
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