これまでカジュアル姉さんが紹介してきた6タイトルには,簡単な操作(使用キーの少なさ)で直感的にプレイが楽しめるインタフェース,そして単純明快なゲームルールといった,初心者〜中級者向けの要素が強いという共通点があった。
今回はコアゲーマーが多い4Gamer読者を意識して,ややハードルの高いカジュアルゲーム「クールにバスケ FREESTYLE」(以下,FREESTYLE)を取り上げてみよう。
FREESTYLEはストリートバスケがテーマの,最大6名で対戦できるスポーツゲームである。小さなハーフコート内で行われる試合は,常に緊張感とスピード感に溢れている。
試合ではチームプレイが必ず要求される(「1on1」形式を除く)うえに,プレイヤースキルの差がはっきり試合内容に現れてしまうため,ビギナーにはいささか参加しにくいハードルの高さが感じられるタイトルだ(もちろん初心者用チャンネルもある)。
ただし操作さえマスターしてしまえば,ディフェンスをかいくぐってパスを通したり,リバウンドボールを華麗にカットしたりといった,鮮やかなプレイが楽しめるようになる。また,キャラクター作成時に「ガード」「センター」「フォワード」のどれを選ぶかで得意技も違うため,コート内での役割を意識した動きが大切だ。ミスの少なさを競うレースゲームやリズムゲームとは異なり,チームメイトの動き一つで試合の流れがガラリと変わる面白さは,カジュアルゲームの中でもちょっと玄人向きといえる。
操作はカーソルキーでの移動に加えて,ドリブル,パス,シュートなどの基本的な動きにはW/A/S/Dの4キーを使用する。カメラ視点は状況に応じて「C」キーで3パターンを切り替えられる。
最小限の指の動きでプレイ可能にするため,一つのキーに最低でも二つの動きが割り当てられており,物覚えの悪い筆者にとってこれは実のところかなり苦戦させられた。「ドリブルはA! パスはS! シュートはD!」と三つ覚えただけで精一杯……。相手からボールをスティールするつもりが,コートの真ん中でブロックの動作で飛び跳ねていたりと,操作を完全に覚えるまではだいぶ恥ずかしい思いをしてしまった。
試合に勝てば多くの経験値が入手でき,レベル15以上になるとタイプと能力の異なるポジションに分岐する(ガードとフォワードのみ)。例えばフォワードの場合,ジャンプ力やゴール下シュートの能力に優れる「パワーフォワード」と,3ポイントシュートやスティールに長けている「スモールフォワード」のどちらかに進化できるのだ。
試合後に入手できるゲーム内通貨「BP」や,チャージが必要な「SP」を使えば,洋服や靴,リストバンドといったお洒落アイテムだけではなく「スキル」の購入も可能だ。「ワンハンドゴール下」「チップインシュート」といったスキルは,事前にどんな技なのかを確認してから購入できるし,スキルが有ると無いとでは試合運びが大きく違ってくるので,ぜひとも手に入れたいところ。
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