広告企画 : “政治・経済”で国を動かせ! 〜君主 online〜

Text by 川崎政一郎

君主 onlineってどんなゲーム?

 「君主 online」は,「スカッとゴルフ パンヤ」などでおなじみのゲームポットが運営しているMMORPGだ。政治と経済という一見難しそうな要素を,誰でも手軽に楽しめるようにアレンジしているのが,ほかのMMORPGタイトルにはあまり見られない特徴だろう。課金形態は基本料金無料&アイテム課金のタイプで,その気になれば今すぐ始められる。
 そんな君主 onlineだが,以前お伝えしたように,2007年の3月に迎えたサービス開始一周年を記念して,大規模なアップデートが行われたのは記憶に新しいところ。それと同時に,タイトルもこれまでの「君主」から「君主 online」に変わった。ここでは,生まれ変わった君主 onlineがどういったゲームになったのかについて,基本的なゲームシステムなども含めて,あらためて紹介していこう。今回初めてこの君主 onlineを知った人や,これまで興味があったものの「政治や経済って,なんとなく難しそう……」と思っていた人は,ぜひこの記事を参考にしてほしい。

君主 onlineはクォータビューの2DタイプのMMORPGだ。政治/経済という個性的なテーマを扱いながらも,ゲームとして手軽に楽しめるところが魅力

NPCのグラフィックスは日本版のために描き起こされている。ちなみに,これらは各国のパブリッシャにも好評なため韓国版や中国版などにも取り入れられているとのこと

個性的なMMORPG,君主 onlineの目的とは?

 君主 onlineの特徴は,戦闘以外に生産にちなんだシステムが細かく整備されているところだ。プレイヤーは,キャラクターをレベルアップさせたり,より強力なアイテムを手に入れたりするだけでなく,生産活動を通じて国家の運営に直接かかわっていくことができ,さらには,サーバー内にたった一人しかいない君主として世界に君臨し,絶大な権力を手に入れることさえできるのだ。
 ……などと,いきなり言われても最初はピンとこないはず。とりあえずは,君主 onlineの政治/経済のシステムを,具体的に見ていこう。

君主onlineのここがスゴい! その1:株取引を通じて国運営にかかわれる

 この世界には数十の国(といっても,一般的なMMORPGの町くらいの規模)があり,それぞれが国というより株式会社に近い運営形態となっている。国の株は定期的に売りに出され,プレイヤーが直接売買できるのだ。そうやって集められた資金を元に国が運営され,官庁や銀行といった,必要な施設が設置されていく。それだけでなく,数多くの株を所有するプレイヤーは「国守」となって,これらの国運営に大きくかかわることができるのだ。具体的には,そのプレイヤーの株数に応じて株主総会の投票権が得られる(1株につき一票)ということで,当然,多くの株を持っているプレイヤーはそれだけ発言力が強くなるのである。極端な話,仮に国の株の過半数以上を持っていれば,国守を誰にするかも思いのままだ。

 国守をはじめとした国の首脳陣は,例えば銀行手数料を引き下げるなど,国を発展させるためにさまざまな施策を行える。行政が良ければ,より多くのプレイヤーが国に集まり,彼らの税金などによって国の資金が潤い,国はさらに発展していけるというわけである。この現実世界さながらの展開は,冒険者とはまた違う視点を得られ,とても新鮮にプレイできるだろう。

個性的な国がいくつもあり,プレイヤーは自分に合った場所を拠点にできる。人が多く集まる国には,それなりの理由があるはずだ

「君主選挙」や「サーバー間貿易」など,画期的な要素がいくつもある。為替差益によって,一儲けしている人さえいるほどだ

君主onlineのここがスゴい! その2:サーバー内のみならず他サーバーとも取引が可能

 君主 onlineでは,登場する大半のアイテムを,プレイヤー自らが作れるうえ(ちなみにモンスターは武具をドロップしない),生産や流通に関連するシステムが充実している。
 生産における特徴的なシステムとしては,アイテムの検索機能が挙げられるだろう。例えば,とあるアイテムを検索すると,それを製造するときに必要な材料がリストアップされ,さらに,それぞれの材料が,どこの場所のどのモンスターを倒せば入手できるのかまで一目瞭然となる。検索機能には,ゲーム中に登場する大半のアイテムが登録されているというから驚きだ。しかも,ハイレベルキャラクター向けのアイテムさえ作れるのである(ちなみに課金アイテムは製造できない)。

 また,製造されたアイテムや材料品は,マーケットを通じて活発に取引が行われている。とある製造品がかなりの高値で取引されていたとすると,さきほど説明した検索機能を用い,レシピを元に自分自身でその高値賞品を製造し,一攫千金を目指すこともできるのだ。腕自慢の冒険者であれば,モンスターを倒して材料品を入手し,それをマーケットに売りに出してもよいだろう。

 さて,同じサーバー内にいるキャラクターがマーケットを通じて取引を行うのはよくある話だが,なんとこの君主 onlineでは,ほかのサーバーにいるキャラクターと取引を行うことも可能になっている。これにより,例えば,他サーバーでは安く取引されている(かつ自分のサーバーでは高価な)品や,固有の特産品などを手に入れることで利益を得たりなど,より幅広い経済活動を行えるわけだ。
 異なるサーバーとの貿易は,通常用いる通貨“Q”ではなく,“ACU”というサーバーの共通通貨で行う。ACUに対するQのレートは現実の為替市場と同様に常時変動しているので,この変動を利用したお金儲けさえ行える。
 以上,少々駆け足の説明だったかもしれないが,もし,さらに詳しく君主onlineのシステムを知りたいという人がいたら,以前掲載したレビューをぜひ見てほしい。

データベースの検索機能は誰でも利用可能。ここまで生産者にとって至れり尽くせりのシステムは,あまり聞いたことがないかも

オークションで落札するところ。プレイヤー間の取引価格は常に変動している。これを利用すれば一財産築けるかもしれない?

 国の運営を行う国守とは別に,サーバー内には最高権力者の席が用意されている。それこそが,タイトル名にもなっている君主である。君主は,レベル60以上など,一定の条件を満たしたキャラクターなら誰でも立候補できる。もちろん,その名に見合う絶大な権力を持ち合わせており,例えばサーバー全域に届くチャットを行ったり,各地域にいつでもワープできたりと,ある意味GMに近いことができるのだ。しかし,多くのプレイヤーからの支持を受けるには,並大抵の努力では到底不可能だと思われる。
 ちなみに,ゲーム初代の君主は靴職人の出身。毎日こつこつと靴を作り続けて資金を貯めると同時に,良い仕事をすることによって人望を集め,今の地位を手に入れたというのだ。「最強の冒険者」というわけではないのが,いかにも本作らしいエピソードだろう。

 

一周年を記念して「君主」から「君主 online」にリニューアル

 冒頭にも書いたように,本作は3月末に大型アップデートを実施している。タイトルも「君主」から「君主 online」になり,初級者,上級者にかかわらずプレイヤーがより遊びやすくなったのだ。というわけで,君主 onlineのどこがどうなったのかを見ていこう。

公式サイトやゲーム内グラフィックスの一部が変更

 君主 onlineのリニューアルに合わせて,公式サイトが大きく変わった。中でも見逃せないのがFlashコンテンツの「弐号式おみくじ」だ。これは一日に一回だけひくことができるおみくじで,大吉から大凶までの5種類が出てくる。その結果に応じて“KSP”(君主サービスポイント)がもらえ,これを貯めることでゲーム内アイテムと交換できる仕組みだ。おみくじをひくことによるデメリットは一切なく,継続的に挑戦すれば,いつか必ずアイテムを得られるはずだ。

ログイン時やキャラクター作成/選択時の画面が一新された。なんとなく新鮮な気持ちでプレイできる

公式サイトではサーバー別に,株価グラフや為替相場が見られる。まるで本物の経済新聞のようだ

君主 onlineのIDを持っている人なら,このおみくじは誰でも挑戦可能。定期的に訪れたいところだ

新サーバー「ヨウギク」がオープン

 君主 onlineのリニューアルと同時に,「エナレット」「アルディア」に続く三つめのサーバー,「ヨウギク」がオープンした。オープンからまだそれほど時間が経っていないため,サーバー内の経済などはまだまだ成長段階にあり,国守や君主も選出されていない。これから君主 onlineを始めるという人は,ヨウギクで始めるのがいいだろう。ゲーム内経済がめまぐるしく変化していくさまを,目の当たりにできるだろう。

ハイレベル向け要素も追加

 ベテランプレイヤー向けの要素ももちろん追加されている。例えば,新たに導入された「冥土宮(めいどきゅう)」は,以前からあった「天土宮(てんどきゅう)」と対をなすダンジョンである。全10層の構造を持つ冥土宮に挑戦するにはシークレットキーが必要だ(3,6,10階に入るために必要)。このシークレットキーはギルドによる特別なイベントでしか得られないので,ギルドに参加するモチベーションも高まるはずだ。

冥土宮には,一層目からレベル70以上の強力なモンスターが登場する。ぜひともギルドメンバーと一緒に挑戦してもらいたい

君主 onlineは生産面のシステムが充実しているが,戦闘系のシステムもアップデートされている。写真はその内の一つ“ギルドバトル”(GvG)機能で,ゲーム内通貨などを賭けて戦える

冒険に役立つアイテムも追加

上は「エルマシア学生服」を,下は「黒龍セット」を着用したところ

 冒険時に役立つ,さまざまなアイテムも追加されている。例えば,課金アイテムの一つ「ワープ定期チケット」は,好きな都市やモンスターの狩場などへ瞬時に移動できるアイテム。しかも,決められた期間内であれば,何度でも利用可能だ(1日/7日/30日の3種類)。
 そのほかにはレベル90以上を対象とした最高ランクの防具として,「灼炎セット」と「黒龍セット」の2種類がある。基本的に,これらは製造で入手可能。しかし一筋縄ではいかず,アイテムを分解した際,まれに得られるレアメタルを手に入れなければならない。ハイレベルプレイヤーにとっての大きな目標となるだろう。

 

馬などの騎乗動物を呼び出すと,キャラクターの移動速度やステータスがアップしたり,運べる荷物の量が多くなる

君主 onlineには多くの課金アイテムが用意されており,これらを購入することでより快適なプレイが可能になる

 君主 onlineならではの展開としてもう一つ,「君主新聞」を紹介しよう。これは一般プレイヤーの中から立候補して選ばれた人が記者となり,ゲーム内のさまざまな活動を,ブログとして記事にするというもの。
 例えば国の株式公開や,君主選挙といったイベントが行われるときは,どこからともなく記者がやってきて,プレイヤーの視点によるリアルな記事が書かれて掲載されるというわけだ。
 君主新聞を読んでみると,「政策討論会」や「君主解任騒動」など,ファンタジーMMORPGではあまり耳にしないリアルな単語が飛び交っている。それらの中でも,“君主初の国買収劇”の記事は,これがゲーム内の出来事だというのを一瞬忘れてしまうほどの緊迫感が伝わってきた。それにしても,これを書いた人は,現実世界でも記者として活動しているのかもしれない。
 君主新聞のそのほかの記事も,読み応えのあるものばかりだ。あれこれ説明するより,まず読んでみよう。

 

 パッと見は親しみやすいグラフィックスの君主 onlineだが,政治と経済というテーマを正面に据えた,非常に個性的なタイトルだということがお分かりいただけただろうか。政治や経済なんて分かりにくそうだなあ,と思う人もいるかもしれないが,実際にプレイしてみれば,その面白さがすぐに分かるはず。
 最初は製造を行い,それをマーケットに並べてお金を稼いでいれば,少しずつ株の売買や国の運営などにも興味が持てるようになるはずだ。これまでのMMORPGで“生産”が大好きだったという人は,ぜひ一度プレイしてほしい。

 

タイトル 君主 online
開発元 NDOORS 発売元 ゲームポット
発売日 2006/03/31 価格 基本料金無料+アイテム課金
 
動作環境 OS:Windows 98SE/Me/2000/XP(+DirectX 8以上),CPU:Pentium III/800MHz以上,メインメモリ:128MB以上,3D対応グラフィックスカード

(C)2005 Ndoors Corporation., All rights reserved.
(C)2005 Gamepot Inc., All rights reserved.

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http://www.4gamer.net/specials/kunshu_ol_sp/kunshu_ol_sp.shtml