― 連載 ―

Text by Gueed

ついに正式サービスイン!でもここでは,テストサーバーの様子をお届け

※本記事は,テストサーバーで公開されていたバージョン1.8.9および1.8.11をベースに執筆したものです。内容は極力正式サービスに合わせて修正していますが,スクリーンショットはテストサーバーで撮影したものを使用しています。あらかじめご了承ください。

新モンスターがあちこちに配置されていて,クローズドβテストからずっとプレイしている人でも新鮮に感じられるであろう最新のGE。バラックの収容人数を36まで拡張できるという仕様変更があり,NPC集めなどの楽しみも増えた

 そんなわけで本日(7月21日)めでたく正式サービスの始まった,ハンビットユビキタスエンターテインメントのMMORPG「グラナド・エスパダ」(以下,GE)。すでにログインして,ワールド拡張などが行われた最新バージョンを堪能している人もいることだろう。
 さて,本連載も正式サービスに合わせて,2回だけ,ひょっこり復活することとなった。ただ,記事執筆は正式サービス開始前ということで,使用するのは7月4日に実装されたGE2.0のテストクライアントとテストサーバー。クライアントバージョンは,テストサーバー構築時の1.8.9および,7月17日に実装された1.8.11だ。本記事では便宜上,これらをまとめてGE2.0として記載する。

 以前の記事でもお伝えしたとおり,GE2.0では旧バージョンから多くの変更が行われた。これまで本連載も3回を数えているわけだが,はっきりいって,過去の記事はほとんど使い物にならなくなってしまった(悲しい)。もっとも,プレイヤー達にしてみれば,多くの機能が追加され,嬉しい悲鳴を上げつつ正式サービスを迎えていることだろう。また,先日のキム・ハッキュ氏へのインタビューにもあるように,正式サービス開始以降もいくつかの機能追加,バランス調整が予定される中での執筆となることをあらかじめご了承いただきたい。
 そこで本記事では,なるべくバージョンの新/旧に影響のない部分で,ゲームを進めるコツを提供していきたい。末尾には追加コスチュームの一覧も載せておいたので,目の保養にもなるだろう(?)。

 

環境設定ダイアログをチェックしよう

見落としがちだが,バージョンアップのときには必ずチェックしておきたい環境設定ダイアログ(ゲーム内のオプションウィンドウも同様)。個人的に最も嬉しかったのは,解像度を上げられる点(最大1920×1440ドット)だ。より美しい画面を見られるのはもちろん,インタフェース周りを縮小できるので,画面がスッキリする(もちろんそれなりのマシンスペックが必要なわけだが……)

テストサーバーダイジェスト(レベル1〜レベル60くらい)

 では,GE2.0でのゲームの進行はどんな具合なのかを見ていこう。
 新/旧の仕様で最も大きく異なるのは,「ゲーム進行のためのクエスト」が存在しないという点だ。旧仕様では,例えばリボルドウェからコインブラ,またテトラ地域からポルトベルロなどへ拠点や狩り場を移すためには,必ず要所で専用のクエスト――便宜上,本稿ではメインクエストと呼ぶ――をこなす必要があった。そしてメインクエストを完遂したうえで,新大陸開拓支援本部のリンドンに報告→新たな地域へ……という流れだった。

 

ゾーンも増え,“開拓”にふさわしい規模となったGEの世界。Alt+Wキーで見られるワールドマップには,ゾーンの接続関係と,出現モンスターのレベルがまとめられている。ただしレベルは“対象レベル”ではないことに注意

 GE2.0では,それらメインクエストを意識することはないようだ。実はテストサーバー公開時点では,ミッションサーバー周りに不具合があり,リボルドウェ地方のアル・ケルト・モレッツァや,コインブラ地方のテトラ遺跡などの最深部へは足を踏み入れられなかったわけだが,それでも,

リボルドウェ→採石場→フェルッチオジャンクション→
アル・ケルト・モレッツァ→カタリ滝→王達の庭園→コインブラ

と,とくに制限なく次々と新たな土地を開拓できる。この仕様が暫定的なものである可能性もあるが,ともあれ,新しい土地を見たい人はどんどん先へ行けるし,NPCを仲間にしたりレアアイテムを探したりしたい人はクエストを進めればいいしと,ゲーム進行とクエストは完全に切り分けられている。

 そしてこの仕様で嬉しいのは,キャラクターのレベル帯で狩り場を制限されないことだ。この仕様だと,例えば通常のソロプレイは適正レベルで,スクワッドでは少し上のレベルで,GEならではの「ながらレベルアップ」時(実際,食事をしながら狩りをする人も多いらしい)には少し下のレベルで,といった具合に狩り場を選択できるわけである。

 以下,ゲーム開始のチュートリアルクエスト終了後からレベル60付近にいたるまでの道のりをダイジェストで書き留めておこう。

レベル1〜20

 上はご存じリボルドウェ地方のダンジョン,「アル・ケルト・モレッツァ」。最上階へは特定のクエストをクリアしないと行けないが,無視してコインブラ地方へ進んでもいい。下はリボルドウェ地方とコインブラ地方を結ぶ「カタリ滝」。骸骨の新モンスター「スケルトン」や「レッドウルフ」「リトルコモド」などが闊歩する。アル〜の1,2階よりはドロップアイテムが高級になるので,手動で戦闘を行う場合はこちらのほうが効率が良いだろう。
 リボルドウェとアル・ケルト・モレッツァをつなぐフォルッチオジャンクションなど,既存の場所にも多くの新モンスターが実装されている。

 

レベル20〜40

 上はテトラ大遺跡地域,下はコインブラからシザベル峡谷を越えたところにあるポルトベルロ。まぁ,この二つはもはや定番と言えるだろう。どちらのゾーンでも新モンスターをチラホラ見かけるが,ポルト〜は遠距離攻撃の敵が多かったり,属性攻撃力を持つ敵が多かったりと,やはり少し上級な印象を受ける。
 なお,この2ダンジョンの拠点となる都市コインブラでは,レベル32未満の武器は販売していない。これを踏まえて,ゲーム開始ポイントおよびワープポイントを適切に設定し,無駄な往復を避けたいところである。

 

レベル40〜60

 上は「三姉妹の湖」,下は「トルシェー屋敷」。このあたりで狩りをする頃には,拠点はコインブラからオーシュへと移っているだろう。後述するが,「三姉妹の湖」は近距離戦闘がメインのモンスターばかりなので,ハンティングにもってこいだ。原稿執筆時点では,レベル50〜60をカバーできるバランスだった。前述のとおり,ワールドマップに記載されている出現モンスターレベルは目安でしかないので,党や友人とコミュニケーションをとって,適切な狩り場を選択したいところ。
 なおこの頃になると,装備品は軽く数万visに達するので,ドロップアイテムはまめに拾う必要が出てくる。

 

 また,クエストはすべてレベル制限が設けられていて,依頼人となるNPCに話しかけると「レベルxxから任務遂行可能」の旨を伝えられることが多い。このおかげで,「この地域ではまずこのクエスト,次はこれ」とシーケンシャルに任務を遂行できる。初心者にもやさしい仕様変更といえるだろう。

テストサーバー限定(?)放置の心得

 テストサーバーはやはり“検証”の色が濃く,「取得経験値10倍」など,キャラクターの成長には多くのボーナスがあった。ただ今回のテストの中で,最も効果の大きかったのは自動戦闘,いわゆる“放置狩り”を(おそらく)許容している点だ。
 連載第第2回などでお伝えしてきたとおり,GEには,キープモードやホールドモードという自動戦闘モードが存在する。どちらもキャラクターが自動的に策敵して戦闘を行うモードだが,前者はある程度キャラクターが移動する,後者はまったく移動しないという違いがある。とはいえ,プレイヤーがキーボードから手を離せるというのは共通である。

 

キープモードをSpaceバーで設定できるおかげで,敵に不意を突かれたときや,急いでスカウトの自動回復機能を使いたいときに対応しやすくなった。敵味方が入り乱れてなかなかターゲットを選べないコロニー戦でも有効だ

 これら放置可能な戦闘モードは,プレイヤーの間でも賛否両論ある。ただテストサーバーでは,自動戦闘モードを阻害する「スカベンジャー」が配置されておらず,どうやらある程度これらのモードの多用は許容されていたらしい。キーボードのショートカットキーも若干改良されているのだが,キープモードをSpaceバーだけで設定できるのは,今後も頻繁な利用が想定されているからだろうか。

 さてこれら自動戦闘モードだが,完全に放置するとなれば,使ううえでのコツが生まれる。「放置してもキャラクターが死なないレベル帯の狩り場を選ぶ」のは当然として,まず重要なのは,キープとホールドどちらのモードを使うかだ。
 結論からいうと,現在の仕様では確実にキープモードのほうが高性能だ。というより,ホールドモードの性能が悪い。ホールドモードには“敵にスキル攻撃をされるとモードが解除される”という致命的な弱点があり,気がついたらキャラクターが棒立ちになって全滅……ということが頻繁に起きてしまうからである。
 一方キープモードにも,策敵のタイミングによってどこまでも敵を追い続けてしまう弱点があるが,それは狩り場とチーム構成を考えることで回避できる。

 

敵モンスターのスキル攻撃を食らうと,ホールドモードは解除される。うかつに使うと「さぁてどれぐらいレベルが上がってるかな……ぎゃ!(死んでる!)」という状況を経験するはず

 キープモードによる自動戦闘でまず考慮すべきことは,「敵が多い/敵の発生(repop)間隔が短い」狩り場を選ぶこと。これは,常にチームの周囲をモンスターが取り囲んでいる状態を作るためだ。こうすることで経験値取得効率が良くなるのはもちろん,キャラクターの不用意な移動を抑えることができる。ちなみにテストサーバーは,本サーバーに比べて敵の密度が低い半面,repopタイミングがとてつもなく早く,より放置狩りに適していた。これもある程度レベルアップのスピードを上げる措置だろう。

 狩り場選びに関するもう一つのポイントは,「モンスターの攻撃属性が遠/近どちらかに偏っている」こと。これはチーム構成によっても変わってくるが,ファイター系のキャラクター(またはNPC)で戦闘する場合は近距離戦闘,ウォーロックやウィザード,マスケティアがメインなら遠距離戦闘のモンスターを相手にするのが望ましい。大抵のゾーンは遠/近攻撃両方のモンスターがまんべんなく配置されているが,例えば,「ポルトベルロ忘れさられた埠頭」(遠距離攻撃のモンスター「キャノントータス系」のみ」),「三姉妹の湖」(近距離攻撃のモンスター「ボンバーエージェント」「ハンマーエージェント」「スラッシュエージェント」およびそれぞれのエリートクラスのみ)のような場所も,探せばいくつかある。

 

筆者のチームはファイターを主戦力としているため,近距離攻撃系のモンスターの多い「テトラ遺跡」付近,および「三姉妹の湖」でかなりの時間を過ごした

 

 見出しにもあるとおり,上記のような特色はテストサーバー限定のものかもしれない。ただ,「自動戦闘モードにしておいて寝る」とはいかないまでも,スクワッドによる多人数プレイで一定範囲を制圧するなどの機会を考えれば,覚えておいて損はないだろう。

新装備(コスチューム?)全部見せます

 最後に新コスチュームの一覧を掲載しておこう。基本的にはレベル40以上,大抵は60前後の高レベル向けの装備品ではあるが,プレイのモチベーション向上には一役買うはずだ。

 

鎧

ボーンフレームアーマー

・レベル:

88

・系統:

革鎧系列

・クラス:

ファイター

プレイトメイル

・レベル:

64

・系統:

金属鎧系列

・クラス:

ファイター(男性用)

トルシェードレス

・レベル:

64

・系統:

法衣系列

・クラス:

ウォーロック(女性用)

ロサマトリモーニオ

・レベル:

84

・系統:

法衣系列

・クラス:

ウォーロック(男性用)

メイド服

・レベル:

84

・系統:

礼服系列

・クラス:

ウィザード(女性用)

ドラグーンコート

・レベル:

88

・系統:

礼服系列

・クラス:

マスケッティア

コルセアロッソ

・レベル:

84

・系統:

礼服系列

・クラス:

マスケッティア(男性用実装)

レスキュースーツ

・レベル:

80

・系統:

革鎧系列

・クラス:

スカウト

帽子

メイドヘアバンド(帽子)

・レベル:64
・系統:帽子系列
・クラス:ウィザード(女性用)

プレイトヘルム

・レベル:64
・系統:帽子系列
・クラス:ファイター(男性用)

トゥルーパーヘルム

・レベル:40
・系統:帽子系列
・クラス:全キャラクター
ヘア

シープホーンヘア

・レベル:

64

・系統:

帽子系列

・クラス:

ウォーロック(女性用)

ダンディーオールバック

・レベル:

64

・系統:

帽子系列

・クラス:

ウォーロック(男性用)

ボリュームパーム

・レベル:

64

・系統:

帽子系列

・クラス:

マスケッティア(女性用)

おまけ

レスキュースーツ

・レベル:

44

・系統:

槍・斧槍系列

・クラス:

ファイター

 

 

タイトル グラナド・エスパダ
開発元 IMC Games 発売元 ハンビットユビキタスエンターテインメント
発売日 2006/07/21 価格 基本プレイ料金無料,アイテム課金
 
動作環境 OS:Windows 2000/XP(+DirectX 9.0c),CPU:Pentium III/1GHz以上[Pentium 4/2GHz以上推奨],メインメモリ:512MB以上[1GB以上推奨],グラフィックスチップ:GeForce2 MX 400以上[GeForce4 TiまたはRadeon 9000以上推奨],グラフィックスメモリ:64MB以上

(C)2003-2007 IMC Games Co.,Ltd./Published by Hanbit Ubiquitous Entertainment Inc.

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/specials/ge_specials/004/ge_specials_04.shtml