NVIDIAは，「GeForce 8800」シリーズの発表に合わせて，同社製GPU（グラフィックスチップ）用ドライバ「ForceWare」の最新版，「ForceWare 97.02」を公開した。
ForceWare 97.02は，GeForce 8800シリーズをサポートするRelease 95世代としては，初めての公式版。ただし，発表合わせの“突貫工事”で用意されたためか，GeForce 8800シリーズ以外は非サポートとなっている。2006年11月9日時点でForceWare 97.02は，対象ユーザーがかなり限られた特別版，と理解するのが正しいだろう。
なお，ForceWare 97.02では，先に掲載したプレビュー記事で指摘している，「プレス向けの評価用ドライバでは，オーバークロック機能や温度センサーが動作しない」という問題が解決しており，別途フリーソフトウェアとしてNVIDIAから提供されている「nTune 5.05」以降を用意すれば使えるようになっている。
ちなみに英語版リリースノートによれば，今後NVIDIAコントロールパネルはオーバークロック機能や温度モニターを搭載しない。NVIDIAのドライババージョンアップ方法を考慮するに，「オーバークロックや温度モニターは別途nTuneで」というこの方針は，今後登場するForceWareにおいても継続されるはずなので，今回のバージョンは無関係と思っている人も，これまでnTuneを使ったことがないなら，今のうちに試しておいてはどうだろうか。
ForceWareおよびnTuneに関しては，最新ドライバページのリンクを更新してあるので，入手したい人はそちらからどうぞ。ただし，いつも同じ言い回しで恐縮だが，ドライバのアップデート作業は自己責任となるので，この点は注意してほしい。（佐々山薫郁）
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