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印刷2011/04/28 10:00

プレイレポート

ヘイト/クラウドコントロールが重要な歯ごたえ満点の“JRPG”。絶望的かつ濃密な“最後の1日”を戦い抜くPSP「最後の約束の物語」インプレッション

最後の約束の物語
 イメージエポックは4月28日,同社の“JRPG”ブランド第1弾となるPSP用タイトル「最後の約束の物語」を発売した。本作は,“ダークジュブナイルファンタジー”と銘打たれたダンジョン探索型RPGだ。
 プレイヤーはメサイア黄金騎士団の騎士である主人公ウォルフとなり,機械帝国「サヴィ・シャンティエ」の“鋼機兵”を相手に,滅びゆく魔法王国「ユグドラ」の最後の1日を戦い抜くことになる。

 滅びゆくユグドラ王国の“最後の1日”が描かれるという絶望的なストーリー展開に加え,ゲームシステムにも容赦がないのが本作の大きな特徴。繰り返される戦闘によってキャラクターのSP(魂の力)が尽きてしまうと,その時点で自爆して敵を巻き込みロスト(ウォルフの場合はゲームオーバー)するという,女性的な絵柄に似合わぬ鬼畜仕様にド肝を抜かれる。
 「咎狗の血」うたの☆プリンスさまっ♪」などでおなじみのイラストレーター 倉花千夏さんがデザインし,神谷浩史さんをはじめとする豪華声優陣がボイスを当てる魅力的なキャラクター達が,プレイヤーの采配次第で一人,また一人と死んでいくのだから……イメージエポックの謳う“究極のサディスティック・ストーリー”は伊達じゃない。

最後の約束の物語 最後の約束の物語

 本稿では,そんな「最後の約束の物語」のファーストインプレッションをお届けする。ネタバレを極力控えた構成にはなっているが,来るべき悲劇に対する心の準備くらいはできるはずだ。
 ちなみに,原稿を執筆するにあたってプレイしたのは,本作のノーマルモード。ただし「ノーマル」と言いつつも,かなりアブノーマルな難度に仕上がっているので,まずストーリーを楽しみたいという人は,無理せずイージーモードでプレイすることをオススメする。

「最後の約束の物語」公式サイト



オーソドックスなシステム群が生む緻密なバトル

戦略/戦術を駆使し絶望的な戦いに勝利せよ


最後の約束の物語
最後の約束の物語
 メサイア騎士団の指揮官ウォルフとして,一癖も二癖もある仲間達を率いながらサヴィ・シャンティエの鋼機兵を相手に戦っていくことになる本作。
 基本的なゲームの流れとしては,拠点でパーティ編成やアイテムの補給/装備などの準備を行いつつ,「住民救出」「地域奪還」といった任務を受けてダンジョンへ突入,襲い来る鋼機兵と戦いながら任務達成を目指すことになる。
 なお,任務をこなすごとにゲーム内では時間が経過していき,それに応じて戦況(受けられる任務の種類や難度)が変化。プレイヤーの選択によっては助けられない命もあるという,余裕がまったくない緊迫した戦況であるにもかかわらず,指揮官として必死に駆けずり回るウォルフに同情してしまうこと請け合いだ。

 任務は,疑似3Dタイプのダンジョンを攻略することで進行し,ザコ敵とはランダムエンカウント,中ボスやイベント戦闘などではシンボルエンカウントでバトルに突入する。
 バトルはコマンド選択式のターン制なのだが,基本的に敵の一撃が重く,油断していると数ターンで味方が倒されて貴重なSPをガリガリ削られてしまう。本作には前列/後列の概念や,ヘイト(敵対心)システムが盛り込まれており,あたかも詰め将棋のごとき緻密な戦術を組み立てていく必要があるのだ。

こちらが何かをするたびに,敵の敵対心はコロコロと移り変わる。バトルで最も重要なのはヘイト管理だと言っていいだろう
最後の約束の物語

ミスとクリティカルが結構な確率で発生するスリリングなバトルバランス。デバフが決まりやすいこともあり,戦術の幅が広い
最後の約束の物語
 ちなみに敵のヘイトは,強力な単体攻撃や範囲魔法を当てたときだけでなく,味方をヒールしたり,補助魔法をかけたりした場合にも蓄積されていく。たとえば,他のキャラクターに比べてSPが低い虚弱なラシュディの範囲攻撃で敵を仕留められなかった場合,敵の攻撃がすべてラシュディに集中。見るも無残な袋叩きにあい,天に召されてしまう可能性が高いのである。
 ともすれば単調な展開になりがちなコマンド選択式バトルだが,本作においてはそんなことは一切ない。できる限り被害を抑えつつ,敵をいかに早く殲滅するかを,プレイヤーは常に本気で考える必要があるだろう。
 参考までに筆者がプレイしたときは,ウォルフをタンク役にしてソードタウント(敵対心を大きく稼げる特殊攻撃)でヘイト管理をしつつ,ガードを有効活用して打たれ弱いメンバーの被ダメージをコントロールし,「これで勝てる!」というタイミングで強力な範囲攻撃を繰り出す……という基本戦術で戦っていたのだが,本当にこれが正解なのかと言われると,あまり自信はない。欠点として,どうしても(ヒールによってヘイトを稼いでしまう)回復役のサーシャに攻撃が集中し,後手後手に回った戦いになってしまうのだ。



誰をどう育て,どのように戦っていくか

物語の結末が非常に気になるRPG


最後の約束の物語
最後の約束の物語
 バトルの概要と印象を抜き出してみると,やたらと難しそうに思える本作。しかしメサイア騎士団の面々は,残された“1日”という時間の中で,急速に成長していく。
 本作ではキャラクターのレベルが上がると,スキルツリーの中から,習得条件を満たしているスキルを習得していける。スキルには,先ほどもちらっと紹介したヘイト管理に効果のあるものや,単体/範囲攻撃,ヒール,デバフなどさまざまなものが用意されており,プレイスタイルに応じたルートでキャラクターを強化していけるのだ(ただし,ツリーすべてのスキルを習得することは不可能)。
 各キャラクターをどのようなルートで育てるかはプレイヤーの自由。筆者は,ウォルフをタンク役(ヘイト管理系,ガード系などを集中的に習得)にすることで豆腐ディフェンスの仲間を守る戦略をとってみたが,タンクに頼った戦い方をしていると,どうしても手数が少なくなり,ヒーラーの消耗も激しい。
 範囲攻撃特化パーティで瞬殺狙い,パッシブスキル(習得するだけで効果を発揮するスキル)重視で総合戦力の底上げなど,さまざまな方針が考えられるので,キャラクタービルドには相当悩むことになりそうだ。

 ただし,プレイヤーが仲間の命を何とも思わない冷酷非道な精神を備えているのならば,ボス戦で“イーリアの秘法”(キャラクターの命と引き替えに発動する究極技。いわゆるメ◯ンテ)を発動することによって,レベルやスキルなどあまり気にせずクリアできるのが,本作の恐ろしいところ。ストーリーの節目となるボスは仲間と同じ数だけいるので,ボス一体につき仲間一人を犠牲にする覚悟さえあれば,難敵もスーッと倒すことができて……これは……外道……。

SPを削って繰り出す大技や,命と引き替えに発動する自爆技も用意されている。使いどころはくれぐれも慎重に見極めたい
最後の約束の物語 最後の約束の物語

最後の約束の物語
 ちなみに,意外なことに戦闘以外の面では割とプレイヤー想いの要素が盛り込まれている。キャラクターのレベルアップ時にはMPなどが回復するし,任務達成時にはメニューから瞬時に拠点へと戻れるのだ。一部セーブポイント間では瞬間移動も可能だし,拠点で定期的に回復アイテムなどの物資がもらえるのも嬉しい。ダンジョン攻略中,マップを常に閲覧できるのも,方向音痴としてはありがたいところである。

 なお今回のプレイでは,序盤をみっちり遊ばせてもらったが,任務を通じて特定のNPCを救出したりすると,拠点の施設(機能)を拡張することができた。武器を生産するためのNPCなどは比較的早いタイミングで救出できるので,装備面でのキャラクター強化にも注力したほうがよさそうだ。武器強化のシステムは,戦闘で得た素材などを売ると店のラインナップが増えるという仕様となっている。戦闘終了後はこまめに立ち寄り,お金稼ぎとラインナップの拡充/チェックをしておくといいだろう。

最後の約束の物語 最後の約束の物語

最後の約束の物語
最後の約束の物語
 「最後の約束の物語」はネタバレ級のネタが豊富に盛り込まれた,全編クライマックス的なストーリー展開がウリの作品であるため,今回はこのあたりで締めるとしよう。とりあえず言えることは,「うっかりしていると,仲間が本当にいなくなっちゃう」ので,ノーマルモード以上をプレイするときは,こまめにセーブをしつつ,あれこれ試行錯誤しながらゲームを進めたほうがいい。基本的には,レベル上げさえしておけば,よほどのことがない限り攻略に行き詰まることはないと思うが……場合によっては,SP技やイーリアの秘法など,文字通り命がけの攻撃で難局を打破することも検討しよう。仲間がロストするという要素は,一見するととんでもなく厳しい仕様に思えるかもしれないが,実は攻略の一助になる救済策としても機能するわけだ。
 しかしヘイトやHP/MPだけじゃなく,仲間の寿命まで管理することになるとは,RPG史上最もヘビーな“最後の1日”になりそうである。一筋縄ではいかないのは確実だが,ゲームのクライマックスで好きなキャラクターと契りを結べるという最後の合体……いや“最後の約束”を確認するためにも,全力で攻略したいものである。

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