カジュアルゲーム連載では初となる,“落ちゲー”タイトル「メテオスオンライン」は,ニンテンドーDSの「メテオス」をオンラインゲーム化したものだ。
宇宙のとある場所で暴走を始めた「惑星メテオス」。このメテオスから吐き出される流星「メテオ」から自分の惑星を守るために,降り注ぐメテオを逆に打ち返す……というのがゲームの目的だ。ただし,打ち返したメテオは消滅するわけではなく,近隣のどこかの惑星に同じように落下するため,惑星同士が生き残りをかけて戦う……というバックストーリーになっている。
要は,ランダムに降ってくるブロック(メテオ)を,同じ色とマークで縦横いずれかに三つ以上並べて打ち上げ,さらに打ち上げたブロックの塊が「大気圏ライン」と呼ばれるラインを越せば消滅する。制限時間内に惑星のHPがゼロになれば「滅亡」,星を守りきれば「生存」だ。
と,ここまではDS版と同じだが,本作ではオンライン化による最大6人対戦が可能になったほか,DS版にはない「ブロックの横移動」など,多少ルールに変更が加えられている。DS版で遊び尽くした人も,あらためてプレイする価値があるだろう。
ゲームシステムはこれ以上ないほどシンプルだが,対戦で勝つためにはさまざまなテクニックが要求される。舞台が惑星なだけに“重力”が影響しており,大量のメテオを一度に処理できれば嬉しいのだが,大きな塊になればなるほどメテオは早く失速し,ついには大気圏ラインを越える前に戻ってきてしまうのだ。それを防ぐためのテクニック「空中ドッキング」「シュート」「ディレイドステップジャンプ」や,対戦相手を困らせるための攻撃パターン「燃えカス流星群」「列柱落とし」などがあり,これらが本作を特徴づける存在となっている。
操作はキーボードとマウス両対応だが,上級者になるほど,極端に離れたブロックを行き来するときだけマウスを使い,ブロックの入れ替えには反応の早いキーボードを活用しているようだ。
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テクニックだけでは防ぎ切れないほどのメテオが積み上がってしまったときのために,お助けアイテムなるものが使用可能だ。「破壊」「妨害」「サポート」「ジョーク」の4タイプ,全19種類のアイテムがあり,すべてのブロックを瞬時に消し去る「フィールドクリーナー」,相手の画面を一部を除いて真っ暗にしてしまう「スポットライト」など,効果はさまざまだ。
ゲーム開始前に最大5種類のアイテムをセッティングでき,対戦中にアイコンを直接クリックするか,F1〜F5キーを押すことで使用できる。このアイテムは対戦終了後に入手できる素材を集めることで,プレイヤー自身が合成/生産できる。素材が足りなければ,ゲーム内通貨を使って,アイテムを直接購入する手もある。
また,新規登録時にはキャラクターのほかに,拠点となる「惑星」を一つ選ぶ必要があり,その惑星が「母星」となる。それぞれの惑星にはメテオの落ち方,重力などに特徴があり,同時に難度も兼ねている。ゆったりとブロックが落下する水の惑星「オレアナ」,小さなブロックを次々に打ち上げるスピーディなプレイ向きの「ファイアム」,連鎖が置きやすいよう,じっくり組み立ててから打ち上げたいなら「アナサジ」……といった選択肢があるのだ。