これまで,男性向け,ビギナー向け,オヤジ向けのカジュアルゲームを取り上げてきた本連載だが,何か一つ紹介し忘れている気が,ずっとしてならなかった。何か大切なことを忘れている……。カジュアルゲームの魅力の一つといえる,可愛いアバターや着せ替え要素は,誰のために用意されたのか? そう,肝心な「女性ゲームファン」の存在をすっかり忘れていたのだ。
今回はネクソンジャパンから配信されているダンスゲーム,「ダンシングパラダイス」を紹介しよう。10代後半〜20代の女性をターゲットに置いたこのタイトルだが,圧倒的に男性が多いだろう4Gamer読者も食わず嫌いはよくない。ダンパラをプレイすることで,もしかしたら謎に満ちた女心が理解できるかもしれないし。
ダンシングパラダイス(以下,ダンパラ)は以前,「Ryzme」という名称でSeedCが配信していたのだが,そのあたりの事情は以前行われたインタビューを参考にしてもらうとして,まずは簡単にゲーム内容を解説しよう。
ダンパラは,ダンスとファッションと音楽が一度に楽しめてしまう,ちょっと欲張りなタイトルだ。まずはダンス部分だが,操作に必要なのはカーソルキーとSpaceバーのみ。後述のゲームモードによっては多少異なるが,操作方法の基本は,画面中央に表示される「スキルノート」のとおりにカーソルキーを入力し,その後「タイミング判定バー」のタイミングに合わせてSpaceバーを押すだけだ。
スキルノートを打つ正確さとSpaceバーを押すタイミングによって,「PERFECT」から「MISS」まで5段階で評価され,その結果,獲得ポイントや「踊り」のアニメーションなどが変わってくる。
スキルノートにはレベルが設定されており,1回成功するたびにレベルが上がる。打ち込むカーソルキーの数もそれに比例して増えていくが,慣れないうちはレベル4ぐらいが限度だろう。上級者向けのゲームモードになるとレベル6〜8(最大でレベル8)が当然,しかも判定は全員がほぼPERFECTを叩き出すため,1回のミスで最下位に転落することも珍しくないのだ。「チュートリアル」はもちろん用意されているが,はっきりいってここで一度練習したぐらいでは,タイミングやコツは全然つかめない。レベル5までのプレイヤーしか入れない「入門サーバ」で,実地訓練を重ねよう。
ファッション面ではフェミニンからモードまで,あらゆるタイプのアバターアイテムを用意。しかも購入した衣装は無制限に保存できるので,その日の気分で違ったファッションが楽しめるというわけだ。音楽についても,将来的にはオリジナル曲に加えて,国内のレーベルと提携が予定されている。ゲーム内では音楽データだけの試聴も可能なので,もしかしたら好きなアーティストの音楽が,ダンパラにログインするだけでいつでもで聴けようになるかも?
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