戦車は,第一次世界大戦で「塹壕戦」という泥沼の膠着戦を打ち破るために発明されたが,やがて戦争の主役を務めるほど有用性を持った陸上最強のモンスターであることが分かった。しかし第二次世界大戦後には攻撃ヘリという天敵が出現し,戦車はヘタすりゃ百両単位で葬られるようになってしまった。そして現在,戦車も攻撃ヘリも,歩兵が携行できる安価なミサイルで簡単に破壊されてしまう。結局,歩兵が最強だったのだ。
そんな現代戦の主役,歩兵の気分をいやというほど味わえるFPS「アームド アサルト」。連載も終盤に差し掛かったが,今日も元気にいってみよう。Hooah!
踏んだり蹴ったりの日々を経て,ついにアメリカの増援部隊がサーラニ島に到着した。これでさすがに形勢を逆転できるだろう。SLAども首を洗って待ってろー! ……というわけで反撃開始だ。
このマップで選択できる予備ミッションは,二つのうち片方だけ。今回も二つの予備ミッションが同時に,しかも同じ空港で開始されるのだ。ともに攻撃ヘリAH-1Z コブラを操縦して,敵の地上部隊を叩くという似たようなミッションなので,どちらを選んでもいいのだが,「Convoy Attack」のほうが比較的クリアしやすいと思われる。ArmAはヘリの操縦がけっこうシビアで,攻撃もなかなか難しいので,シングルミッションなどで自由に飛び回れるよう練習しておくといいだろう。

※マップ上の番号は,本文中の番号(1)〜(2)と対応しています
ついに到着したアメリカ軍の増援部隊により,こちらの兵力はかなり高まったので,SLA軍を島の北部へ追いやってしまおう。本部からの指令により,我々は敵に慈悲を見せることは許されない。我々は,敵が周囲に基地を築いているCorazol市を奪還しようとしている。装甲車両が多数いる基地もあるので,これを大規模な攻撃によって制圧するのだ。きみの任務は攻撃ヘリに乗り込んで,その近辺を飛び回り,空から我々の作戦を援護することにある。敵の戦車すべてを破壊したら,空港に戻るべし。我々はSLAのクズどもを一掃するため,さらに多くの部隊を送り込む。
作戦目標
- ヘリに乗り込め
- アメリカ軍の攻撃を援護し,敵のすべての戦車を破壊せよ
- 空港へ戻り,着陸せよ
前回のミッションで防衛した空港(1)からのスタートとなる。近くに2台の攻撃ヘリ(AH-1Z コブラ)があるので,手前のヘリに乗り込み,エンジンをかける。回転数が十分に上がったら,上空へ舞い上がろう。この時点でもう1台のヘリも発進していることが分かるが,これは僚機で,プレイヤーのヘリと行動を共にすることになる。移動するときにあまりスピードを上げすぎると,僚機がはぐれてしまうので気をつけよう。首都Paraisoを通過して,山を越えたところに敵の基地があり,多数の装甲車両がいるのが分かるはずだ。
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| ヘリはパイロットとガンナーに分かれている。インタフェースは「オペレーション フラッシュポイント」とだいたい同じだ |
HellfireやFFARを駆使して,すべての装甲車両を破壊しよう。この中でやっかいなのは,やはり対空兵器のZSU-23-4シルカだ。23mm機関砲を4門装備した自走式対空砲で,こいつの攻撃から逃れるのは至難の業である。今回は低空で高速移動しながら「manual-fire」でFFARミサイルを連射したのだが,これでもうまく破壊できるかどうかは運によるところが大きい。シルカさえ倒せれば,あとはHellfireやFFARなどでじっくり戦車などを破壊すればいい。ただし味方の戦車などを誤って攻撃しないように気をつけよう。
すべて片付けたら空港(1)に戻り,エンジンを停止してヘリから降りればミッション終了となる。

※マップ上の番号は,本文中の番号(1)〜(2)と対応しています
北部の道路を,SLA軍の重要なコンボイ(護送部隊)がCorazolに向けて通過中である。SLA軍は拠点を強化し,我々の攻撃に対抗するつもりなのだ。奴らが目的地に到達するのを阻止しなければならない。
作戦目標
- ヘリコプターに乗り込み,目標に向かえ
- SLAの基地を出発し目的地に向かっているコンボイを破壊せよ
- ヘリポートに戻り,着陸せよ
プレイヤーキャラが空港(1)に立っている状態でミッションがスタートする。AV-8Bハリアーなどが停まっている近くに,1機のAH-1Z(コブラ)があるので,これに乗り込もう。射手はすでにシートでスタンバイしている状態だ。エンジンを始動したら,移動中のコンボイを逃すわけにいかないので目標地点の(2)に急行しよう。
現地に行くと,かなりの数の車両が移動しているのが分かる。足止めを食らわすためにも,先頭の戦車から破壊していくといいだろう。このミッションでは敵に対空攻撃をできる車両がいないので,じっくりと攻撃できるはずだ。装甲車両はFFARかHellfireで攻撃すべきだが,トラックやUaz(ジープ型車両)など装甲のない車両は,空中に静止してガトリング砲で料理するのもいいだろう。
すべての車両を破壊したら,空港に戻って指定の場所に着陸する。エンジンを停止してヘリを降りればミッション終了だ。
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| 攻撃ヘリ1機でコンボイを壊滅させる。今まで兵士一人で同じようなことを何度かやらされてきたが,それに比べりゃ随分マシだ |

※マップ上の番号は,本文中の番号(1)〜(5)と対応しています
海兵隊の地上攻撃機と機甲部隊の突破口を開くため,第3小隊は敵前線の後部に送り込まれ,数か所にあるZSU-23対空システムを破壊し,その近くにある橋を制圧する。
作戦目標
- 敵の前線の背後に潜入せよ
- 2か所の対空要地を破壊せよ。これが無力化されれば,武装ヘリ「コブラ」が空からの援護をするためにやってくる
- 第1および第3小隊が敵の基地を無力化させる間に,Weapon Squadと共に目標となるマイル標石を奪取するため北に進軍せよ
- 海軍の援護を得てCorazol市に進軍し,非武装地帯を確保せよ。だが北部の領域には進入してはならない
規模の大きなミッションなので,クリアまでに結構な時間を要することだろう。(1)の地点でスタートするが,ここはスクリプトで進行する。敵の前線に風穴を開けるため,上空をAV-8Bハリアーが通過していく。これを合図にそれぞれの小隊がストライカーに乗り込み,敵の前線の後部(2)へと移動する。ストライカーを降りてからがプレイヤーの操作となる。
まずは敵のシルカをブッ叩いて,ヘリが飛べる安全な空を取り戻そう
まずは敵の対空拠点であるZSU-23-4シルカを破壊するため,ほかの小隊と共に(3)に向かって展開する。ここでの戦闘では,かなり距離を置いての交戦となるが,なんとか小隊に死者を出すことなくシルカまでたどり着いてほしい。シルカは(3)付近の(!)マークのあたりにいる。このミッションでは,RPG(対戦車ロケット砲)を持った敵が非常に多いので,できるだけ多くの味方隊員にRPGを拾わせておきたい。最終的には小隊の全員がRPGを携行するくらいのつもりでいいだろう。ちなみにシルカの23mm機関砲は航空兵器だけでなく,歩兵とっても大変な脅威となる。シルカを発見したら,できるだけ素早く破壊しよう。2台のシルカを破壊したら,ミッションが更新され,次の目標である橋の制圧を指示される。
ここで敵の歩兵に気をつけながら待っていると,シルカの脅威がなくなったことで味方のコブラがやってくる。橋の制圧のとき,上空から援護してくれるのだ。これを待たずに橋の制圧を試みると痛い目にあうことになる。
攻撃ヘリが全部やってくれれば助かるんだけど,そうもいかない
丘の上から橋を見ると,BMP-2やT-72など多くの装甲車が確認できる。しかもうまく地形を利用した,かなりいやらしい配置になっており,うっかり対戦車ロケットなどで攻撃しようものなら,すぐに機銃で蜂の巣にされてしまうだろう。ここはT字路を左に進み,橋の手前で準備をすることにしよう。対戦車ロケット砲を持たない隊員をどこかに避難させ,数人で橋の手前に向かう。
この時点でコブラが敵を間引いてくれているはずだ。T-72へは二人一組でロケット砲を撃つように指示を与え,プレイヤー自身は橋手前のBMP-2を狙う。反撃が怖いので,できるだけ攻撃は一斉に行うように心がけてほしい。橋周辺のすべての敵を排除すると,橋を制圧したことになり,次の目標へ進むことになる。
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| アメリカ軍増援部隊の到着前に南サーラニ王国の首都を落とせなかったのが運の尽き。さあ,Corazol市を解放するのだ |
最後の目標はDMZ(非武装地帯)の制圧である。非武装地帯とは国境付近に設けられる戦闘が許されない区域のことであるが,もちろん交戦中である現在はそんなものは関係なく,敵がうようよいる。Corazolでの市街戦となるので,かなり緊張感のある戦いとなるはずだ。
道路沿いに進むとかなりヤバそうなので,今回は海岸近くを通って市内に向かってみた。こちらのほうが見通しがよく,不意に敵と遭遇するのを避けるためである(恐らく実戦では逆に危険な行為だ)。Corazolに向かうにつれて敵の攻撃が激しくなり,あちこちから銃撃を受けることになる。T-72戦車なども数台(少なくとも3台)いるので,敵のRPGを拾いまくりながら進もう。敵の攻撃はかなり激しいので,小隊も無傷ではいられないはずだ。交戦中は隊員の衛生兵が死なないよう,建物の陰などに待機させておくといいだろう。先ほどの要領で,戦車を攻撃するときは複数の隊員で一斉にロケット砲を発射させるように指示しよう。
Corazol市内の敵を排除すれば,めでたくCorazol奪還となり,ミッションクリアである。

エド:この数日間,非常に多くの出来事が語られている地上の楽園サーラニ島。SLA軍が占領していたCorazol市にアメリカ軍が突入,南サーラニ王国は解放されました。現地には新しいリポーター,トーマス・ノドウィックを派遣しており,中継がつながっております。トーマス,現地の様子はいかがでしょうか?
マリアンが恋しくなるような新しいリポーター,トーマス
トーマス:こんにちはエド。戦闘が行われた期間が短かったこともあり,戦闘のあとにしては落ち着いています。市民は戦闘が終わり,北の軍が国境まで追いやられたと安心していますが,今回の事件により北の隣国に対する人々の見る目は恒久的に変化したことでしょう。王国軍は,激しい戦闘で破壊された国家を再建するため,王国の全土で必死に働いております。しかし彼らはCayo市で発見されることになる驚愕の事実を,受け入れる準備はできていませんでした。我々の調査で,Cayo市が今回の戦争で最大の悲劇に巻き込まれた都市であることが判明しました。RACSのリボリ大尉にお越しいただきました。ここで何が起きたのかお聞かせ願えますか?
なんと一つの街が無人と化すほどの虐殺が行われていたらしい
大尉:ここはSLA軍に制圧された都市の一つ,Cayo市だ。市民がまったく見当たらないことにお気づきだろう。この街を奪還したとき,最初はただ彼らは疎開しているのだと思っていたんだが,だんだん墓が見つかるようになったんだ。街のいたるところに墓があったんだよ。この街の人々,彼らは家畜のように虐殺されたんだ。
トーマス:でも大尉,ここは前線の近くでした。近くにいたアメリカ軍が,このような残虐行為を許すはずがない……それとも彼らはここにいなかったのでしょうか?
racsのリボリ大尉はかなりお怒りのご様子。まあ当然だろう
大尉:いや,アメリカ軍はここにいたよ,しかし彼らはもっと戦略的な防衛拠点に向かって移動することになり,Cayo市やTiberia,そのほかの町は防衛されなかった。それでSLA軍は易々とこの市に侵入できたというわけだ。だが私はアメリカを責めることはしない……北の軍がこれほどの蛮行を行うとは,誰にも想像できなかったことだ。しかし今まさに直面しているこれこそが,恐ろしい現実だったのだよ。
トーマス:これは大変な悲劇ですよ!
大尉:そのとおりだ,私はこの地に正義を求める! 我々はこの恐ろしい行為を許すわけにいかない!
トーマス:ありがとうございます,大尉。この戦争による悲劇は,簡単には忘れられないものになるでしょう。
トーマス:我々はアメリカ軍の指揮官であるデイビス大佐に,どうしてこの島で恐ろしい大虐殺が発生したのかインタビューを試みましたが,コメントは得られませんでした。しかし島の半分を防衛できなかったのには正当な理由があったものと思われます。
エド:トーマス,何か起こるのではないかという予兆はありますか? 疑問なのは,我々のリポーターであるマリアン・クアントのような市民を含む多くの犠牲者に対し,アメリカの政策担当者がどのように言明するかです。人的な災害とでも言うのでしょうか?
トーマス:先ほどお伝えしたとおり,デイビス大佐と話すことが叶いませんでしたので,南サーラニにいるアメリカ軍からは公式なコメントを期待することはできません。状況に変化があればまたお伝えします。
エド:ありがとうトーマス。続いてサーラニ島の情勢をお伝えします。チャンネルはそのままで。
……この後スタジオでは,マリアン達の葬儀が今夜行われること,アメリカの国会議員にコメントを求めたことなどが告げられる。どうやらアメリカは今回の紛争で,同盟国に対する防衛力を問われることを恐れているようで,虐殺についてもアメリカ政府からは正式なコメントはないようだ。
大規模な反撃作戦により,Corazol市をはじめ周辺の街も奪還し,再び南サーラニ王国は元の国土を取り戻した。しかし市民の虐殺……どうやら一番恐れていたことが起きてしまっていたようだ。それにしてもAANでは,まるでアメリカ軍のせいでそれが起きたかのように語られている。限られた残存部隊をフル稼働して防衛に当たったというのに,えらい言われようではないか。マリアンが爆死したのはアメリカ軍のせいじゃないぞ? くそー,こうなったらSLAに八つ当たりだ! 攻め込むぞ! ……ということで次回に続く。