連載開始当初からずっと伝えている通り,「創世紀1701 日本語版」のキモは,物資をいかにして調達するかである。序盤における「道具」の確保に始まり,アルコール,灯油,チョコレート,大理石,装飾品……と,住民がアップグレードしていくにしたがって,要求される物資の原材料は希少かつ高価になり,加工にも手間がかかるようになっていく。
こうしたレアな物資を,自分の領土だけですべて賄えるなら問題ないのだが,実際にはそうもいかないだろう。序盤を楽に過ごすために粘土や鉄鉱の多い土地を選べば,気がつくと大理石がない,チョコレートを作るためにカカオを栽培できる島に入植したら,今度はハチミツを作れる土地がない,なんて状況に陥ってしまうことも珍しくない。交易でベニスの商人から輸入するのは割高だし,AIプレイヤーが都合よく輸出してくれるとも限らないのだ。
実はここで,他国に攻め入って土地を奪取する,という選択肢もある。しかし戦艦を作ったり兵を訓練したりするには,それなりの資金が必要となる。またズルズルと消耗戦に陥るのを避けるためには,相手を上回る圧倒的な戦力を用意する必要があり,維持費も半端ではなくなるので,相当リスキーな選択だ。素直に交易を続けていたほうがよかったと,後悔する羽目になるかもしれない。
とはいえ,戦争のやり方を学んでおけば,継続プレイをより楽しめる。そこで今回は,最後のシナリオ「砲火の洗礼」を通じて,実際に兵を訓練して敵国に攻め入る方法や,軍事力を維持するためにどれだけの費用がかかるのかなど,戦争の基礎を体験してみよう。
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