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RF online オープンβテスト開始

RF onlineのオープンβ開始から続けてきた連載も,今回で最終回。この最終回では,RF onlineの本質ともいえる「聖戦」を中心に紹介していきたい。対人戦ということで,日本で受け入れられるか多少不安もあったのだが,どのサーバーでも日夜激しいRvRが行われているようだ。未体験の人は,PvEや単純なPvPとは少し違う「RvR」に,ぜひ触れてみてほしい。また,今回が最後のチャンスとなるので,グラフィックスカードプレゼントへの応募もお忘れなく。

RF online オープンβクライアントダウンロード開始

 

ピットボス狩りもそろそろ射程圏内?
 オープンβテストも残りわずかとなり,正式サービスへ向けて,さらなる精進を続けている人も多いだろう。いかがお過ごしだろうか。
 筆者がこれまで3種族でプレイしていて感じたのは,種族間でのプレイヤー層の違いがかなり大きいことだ。それぞれ独特な雰囲気があるのだが,標準で3人のキャラクターを作れるので,いろいろ試して自分に合った種族を見つけるのは重要なことだろう。私は,結局メインキャラでやっていたアクレシアに落ち着いた。連載を手伝ってくれているもう一人は,ベラートでがんばっているようだ。

 現時点での各サーバーの勢力比率を見ると,どこもロボット軍団は苦戦しているようである。

 

Solus Ater Primus Callisto

 

RF onlineの「聖戦」とは

統制装置または鉱山中央を巡って戦いは繰り広げられる
 ようやく聖戦について語るときがきた。RF onlineのゲーム要素の大半は,このRvRである「聖戦」につながっている。鉱山の三すくみのマップや,対人でしか効果のないフォースや武器など,ゲームの主要な要素が対人戦のために作られているのだ。対モンスター戦は,その分大味な感はあるが,本作のメインはあくまでもRvRである。

 各種族ともに,レベル25になると種族長から特別なクエストが課せられる。すなわち,聖戦への参加であり,敵統制装置の破壊,自軍統制装置の防衛である。これは1日3回,朝7時,昼3時,夜11時に発令される。同時に鉱山中心のホーリーストーンキーパーが消え,各種族の統制装置は攻撃対象と認識されるようになる。

 どれかの種族の統制装置を破壊して統制チップを奪うと,ホーリーストーンキーパーを一定時間友好的な状態にできる。その間は鉱山中心で,5〜10秒に1個の速度で鉱石を掘り出せる。
 お金が欲しければ,鉱石を売って100万以上の収入を得ることも夢ではないだろう。加工費用があれば,アップグレードパーツであるタリックや宝石を10個近く入手できるかもしれない。鉱山中央の支配権は,非常に大きな意味を持つのだ。

 

●RvRでの役割分担 
 RF onlineのクラスはシンプルなので,種族で多少の差はあれ,できることは似通っている。RvRでのプレイヤーの役割はだいたい次のようにまとめられるだろう。

 

  アタッカー
  特殊アタッカー
  デバファー
  前衛
  偵察部隊
  指揮官

 

 部隊の主力はアタッカーとなる。これは全体に攻撃指向のクラスが多いことも関係しているが,攻撃力を集中させて敵を撃破していき,膨大なHPを持つ統制装置を破壊するには,アタッカーが数多く必要になるからだ。アタッカーの中でも,種族独自の攻撃を行うものは,少し違った扱いにしたほうがよいこともあるので,あえて特殊アタッカーという区分も作ってみた。
 デバファーは,"Debuff"を行う。敵の足止めを行ったり,敵の耐性を下げてアタッカーの火力をフルに引き出せるようにしたりといった役目を果たす。余裕があれば前衛陣へのBuffも行おう。聖戦ではきわめて重要な任務である。
 ウォーリア系の前衛職は,アタッカーを守り,敵の進攻を盾となって抑えたり,敵の内部に突っ込んで撹乱したりといった仕事を行うことになる。
 これらとは別に,各地の様子を偵察する部隊も聖戦では重要になる。的確な情報があれば,他種族より有利に戦略を練られるというわけだ。
 そして戦局を見据え,全軍を動かすのが指揮官である。各地での戦闘を見る限り,RvRで最も重要なのが指揮官だといえるだろう。実際,優れた指揮官と指揮系統がある軍団は,戦力で劣っていても戦線を勝利に導くこともあるのだ。

  

●ベラート/コラ種族が使えるDebuff一覧 

 

 

●アクレシア種族が使えるDebuff一覧 

敵のクリティカル発生率をやや下げる 敵の防御力を下げる

 

●他種族との交渉 
 他種族の存在は単に戦うのみではない。それぞれにさまざまな交渉も行えることも,RF onlineの特徴の一つだ。それぞれの族長は,他種族の族長とホットラインを結ぶことができ,これによって共同戦線を張ったり,休戦したりといった交渉を行える。交互に鉱山中央に進出したり,独自のルールを作って共闘している場合もあるようだ。

 実際一時期は,部分的にとはいえ,かなり「政治的」といってよいレベルで戦闘が行われていたこともあった。協定,裏切り,共謀,なんでもありだ。最近は単純なぶつかり合いが多くなっているような気がして残念ではあるが,システムが持つ可能性を垣間見られたような気はする。
 単純な戦闘より上のレベルでの駆け引きが有効に働けば,RvRのゲーム性は大きく変わってくる。この仕組みがあまりうまく機能していないとしたら,その理由は,族長の選ばれ方に問題があると思われる。現状のシステムでは,種族貢献度の高い者が族長となるのだが,このポイントは,主に敵を多く倒した者に与えられる。族長がすなわち指揮官というわけではなく,貢献度順位も不安定なので,族長特権が有効に機能せず,高次元での外交は非常に困難になっているのではないだろうか。ちょっと残念なことである。

 さて,筆者も聖戦に参加した当初はやられっぱなしだったものの,ある程度経験を積むことで,だんだんとコツが分かってきた。
 意外とスポーツ感覚で楽しめるなと思っていたのも束の間,やっぱり戦争とは陰惨だなと感じることも多くなっている。人と人との関わりがメインとなってくるので,人間関係,国際関係(?)がこじれてくると,どうしてもドロドロしたものも出てくる。全体的なマナー,ないしはガイドラインが確立されればもっとスポーティなゲームとして成立するのだが。まあこれは,本来はプレイヤー間の外交折衝で行われるべきものなのだろう。

 

●クレッグ鉱山の構造 

敵の進路はさまざまだ。守りやすい位置を確保して陣形を整えるようにしたい
 右は,連載第1回でも使った地図だが,ちょっと加筆して統制装置の位置と順路を入れてみた(トンネル内の線は適当に引いたものなので注意)。三角形状に配置されたポータルと統制装置の位置が分かるだろう。
 だいたい外周を回って行けば,敵統制装置に辿り着く。ただし,アクレシアとベラート間はトンネルを抜けなければならない。ちょっと分かりにくく,遠回りになる計算になる。また鉱山の六つのトンネルは,中心部の,通称「螺旋」エリアにつながっており,ここを通り抜けて侵攻することも可能だ。
 それぞれのポータルの近くに一つずつ,怪しげな転送機の「<>」マークがあることからも分かるように,いざとなれば,ほかのエリアから軍勢を回り込ませることも不可能ではない(かなり面倒だが)。
 聖戦の主目的は敵軍の統制装置の破壊だが,聖戦中はホーリーストーンキーパーがいなくなるので,鉱山中央を制圧して,聖戦中に鉱石を掘り出すという作戦も有効である。戦局が膠着してきて統制装置の破壊が難しい場合などは,こういった作戦のほうがよいかもしれない。
 二つの敵のうちどちらを攻めるか,それとも中央に行くか。戦況の的確な判断と指揮官の手腕がまず問われる部分であろう。しかし,同じ判断を,ほかの2国も同時に行っていることを忘れてはいけない。それゆえ,戦局は非常に流動的なものとなる。「敵は2国ある」という事実を一瞬でも忘れると,痛い目に遭う。 

RvR初心者の心得

 レベル25から聖戦に参加できるとはいえ,現状でも上級プレイヤーはレベル34なのだから,前線に出向いてもあまり戦力にはならないというのは事実だ。しかし,だからといってレベルが上がって装備が調うまで聖戦に参加しないというのでは,ゲームの本質を見誤っている。単に装備だけの問題ではない。実戦に慣れておくことが,聖戦で活躍する最大のコツとなる。最初は死にまくるかもしれないが,それも最終的に無駄にはならない。聖戦には,積極的に参加していくようにしたい。
 最初に行っておくべきことは,ゲームの設定をできるだけ軽くしておくことである。普通の経験値キャンプであれば,さほどパワーのないPCでもフルスペックの美しい画像で軽々動くゲームなのだが,RvRでは,画面内に出てくるキャラクター数が段違いに多いため,画面描画のラグなどが致命的となることがある。
 そこで,見晴らしだけはできるだけ深く取りつつ,あとは軽い設定にしておこう。画面の解像度は,低くすれば当然軽くなるものの,必ずしも快適になるとはいえないので,いろいろ試して使いやすい解像度を探しておこう。
 また,事前に銃弾やポーションなども十分に補給しておくといい。とはいえ,勝利したときのことも考えて,荷物は極力少なくしておき,掘削機と電池の予備は忘れずに携帯しておきたい。
 
 戦場では,まず,なるべく立ち止まらないことが重要だ。次に深追いしないこと。低レベルだと,敵の攻撃であっというまにやられてしまうことが多い。敵も倒しやすい相手を集中的に狙ってくるからだ。基本はHit & Awayで,ターゲットして一撃入れたらすぐに引く。ジグザグに移動するなど,ターゲットを取らせにくい動きができるようになったら,一人前といえるかもしれない。
 クリック移動では,人口密度が極度に上がっている状態だと,うまく移動できないことがある。とはいえ立ち止まっていると,即座に狙い撃ちされるので,非常に危険である。そういうときはキーボードを活用しよう。カーソルキーで操作すれば,混んだ地帯でも安全に抜けられる。また,慣れると,キーボードモード時よりも,むしろマウスモードでのカーソルキー操作のほうが使いやすい。「↓」キーが決め手だ。キーボードモードではゆっくりと後ずさりの動作になるのだが,キーボードモードでは振り向いて駆け戻ってくる。
 なお聖戦初心者のレベルでは,高レベルの相手には,ほとんど攻撃が通用しないものだ。Debuffができるクラスであれば,積極的にDebuff係になろう。
 どの色の鎧や杖が低レベルかなどを覚えていけば,ある程度攻撃にも参加できるようになる。各種族とも盾持ちの前衛には,まず攻撃は通らないと思ったほうがいい。

聖戦中は見えにくい小さなイナンナだが,近くで見るとこんな感じ。敵軍にとっては,主人をこっそり回復する嫌な奴だ
 ベラートの機甲装備には攻撃をしても無駄。Debuffも無駄。レベルが上がるまでは,相手をしないほうがよいだろう。アクレシアのシージ部隊には狙われると瞬殺される。シージキットは防御力・攻撃力アップのアタッチメントなので,そう簡単には崩せないが,Debuffは有効だ。コラのアニムスでは,イナンナには比較的攻撃が通りやすい。イナンナがいたら,それだけ狙っていくのもいいだろう。
 重要なのは,低レベルでも戦力は戦力であり,それも必要な戦力であるということだ。高レベルのキャラクターのほうが活躍できるのはいうまでもないが,例え微力な戦力でも,(よほどのことがない限り)マイナスにはならない。極端な話,人数がいるということ自体が,戦局を左右する場合もある。
 これは,初心者のみならず,忘れてはいけないことである。例えば,「RvRには,強力な装備が必要か?」と問われれば,それは「ないよりはあったほうがよいが,必須ではない」という答えになる。例えノーマル装備でも,戦力としてはプラスになっているのだということを,しっかり認識しておきたい。

  

惑星制圧のために

 さて,問題はいかにして勝ち抜くかだが,これに正解はない。一介の兵士としては,指揮官の指令によく従うことが重要といえるだろう。まあ,それぞれのサーバーのそれぞれの種族でやり方は違うので,分からなければとにかく周りにいる人に聞いて回るのがいい。
 方法論として,機甲にはどう対処するか,シージラインはどう崩すか,スピリチュアリストはどう対処するかといった各論的な戦術はあるだろうが,それは各軍で検討すべきものだろう(ここで手の内をさらすのもよくないだろうし,刻々と戦法も変化している)。
 いずれにせよ,それらは負けて学ぶこともあれば,勝って学ぶこともある。結果はどうあれ,何かを学んでいくことが重要である。いつも同じ戦法でやられているようでは,PvEと変わりない。

 また,士気を上げるも下げるもプレイヤー次第なので,チームワークは重要だ。
 最近は,「指揮官を育てること」が最も重要ではないかと感じている。戦力を有していても,指揮官が不在な軍団は,意外なほど脆いものだ。我が軍も,弱いからこそ団結し,工夫してまだなんとかなっているのだが,敵軍にまともな指揮官が現れたりすると……と,戦々恐々としているのも事実だ。
 ここで重要なのは,「最初から優秀な指揮官はいない」ということを,全員が認識しておくことだろう。三つ巴の戦いというのは,非常に複雑な展開をするものである。判断ミスが命取りになることもあるかもしれない。かといって,必ずしも的確な判断が行えるわけでもない。判断を誤ったときにどうするか,予想外の事態にどう対処するか。これはもう,経験を積むしかない。
 いくつかの戦いを見てきて感じるのは,敵軍は,必ずしもこちらの思ったとおりには動いてくれないということだ。罠を張ったり,挟撃を目指したりというのは往々にしてうまくいかない。その場その場の状況に合わせ,素早く戦術を変えていくことが重要だ。

 戦争は人数で決まるというのは,かなりの程度で正しい。人数を確保することは,非常に重要である。しかし,少人数で大軍を蹴散らすというのも,一つのロマンであろう。現状のバランスで最弱といわれるアクレシア軍に籍を置き,圧倒的な大軍を封じ込むことに快感を覚え出すと……ちょっとハマってきているのかもしれない。
 Mob相手の単調な作業ではなく,人数だけの力押しでもなく,軍団の統制が勝負を分ける,このあたりがRvRの醍醐味であろう。これはもう「戦闘」ではなく,「戦争」なのだ。
 

今週のTips

●初心者エリアのアイテム売り  

初心者狩り場の近くにいるミティーとその家族(?)
 各国とも,初心者エリアの近くには「ミティー」という搭乗券販売人がいる。搭乗券自体はまだ縁のないものなのだが,このNPCが,トレーダーだということを忘れている人も結構多いように思われる。
 初心者エリアはアイテムがザクザク出てくるものの,リュックサックがすぐに一杯になるので,アイテムを取らずに放置している人が非常に多い。最初のリュックサックを買うまでには,22000円(単位は各自換算のこと)貯めなければならない。しかしアイテムを放置していては,そのお金も貯められないわけだ。
 そこで,搭乗券販売人をうまく使うと,手に入れたアイテムをすぐに換金でき,リュック獲得への近道となる。リュックを2個くらい買っておけば,しばらくの間はアイテム売りでお金を備蓄できるようになるはずだ。初心者ならば,ぜひ狩り場に近いベンダーとして搭乗券販売人を活用しよう。

 

●レベル上げが苦しくなったらパーティで 
 HQのある基本占領区のマップも,レベル24くらいでピットボス関連以外はソロで倒せるようになっていることと思う。レベル25になると,基本占領区にはいないMobを倒せというクエストが入って,狩り場も占領区の外に広がってくる。しかし,そういった場所では,Mobの強さもハンパではなくなってくる。クエストだけならポーション連打でなんとでもなるが,効率良く経験値稼ぎをしたいなら,パーティを組むことが重要だ。
 このレベル帯のパーティでは,硬い前衛が最低二人はほしいところで,削り要員にも,ある程度の高レベルのキャラクターがいるとよい。ハンパな装備の前衛職は遠隔武器を使うなり,Mobから離れておいたほうがいいだろう。高めのレベルのキャラが,低めのレベルのキャラを引き上げるスタイルが一般的だ。レベルアップはパーティで,熟練上げはソロでがんばろう。
 なお,レベル上げのときは,A級など強敵を相手にすることが多いので,熟練はほとんど鍛えられない。A級の体力はもの凄く多いのだが,攻撃時に一定の割合のダメージを入れないと,近接も遠隔も熟練判定に引っかからないためだ。パーティでどんどんレベルだけ上げていると,先で苦労するので注意が必要だ。

 

●キーがおかしいときは「¥」を試すべし  

 たまにキーボードでの操作がおかしくなることがたまにある。多いのは,ファンクションキーに登録したショートカットがうまく動かないという症状だ。これはチャット時などにキー操作ミスが起きたことが原因と思われる。怪しいのは「¥」キーだ。これはファンクションキーの機能とフルキーの数字の機能を入れ替えるものだが,誤って押されやすいのだ。ファンクションキーのショートカットは死活問題でもあるので,おかしくなったときは,まず「¥」キーを試し,ダメだったらRelogしよう。

 

●アイテムの種類 
 戦利品で,たまにちょっと変わったアイテムを拾うことがあるのは,皆さんすでに体験済みだろう。普通のアイテムに特殊効果がついたもので,どれもベンダー売りは並のアイテムと同じ値段だが,使いようによっては便利なものもある。せっかくなので,ちょっとまとめておいた。配列については,だいたい使えない順に並んでいると思ってもらえばよい。

 

インジュアド 最大SP量アップ
ミューラル ダメージの一部をFPに変換
ファイン 命中率アップ
グランド 射程距離アップ
シャープ クリティカル率アップ
セービング 使用FP量を抑える
ソウル 最大FP量アップ
ソリッド 防御力アップ
スマート 回避率アップ
ストロング 攻撃力アップ
バンパイア ダメージの一部をHPに変換
スピリット FP回復率アップ
インテンス 攻撃力または防御力大幅アップ

 

 これら以外にも,ごくマレに,普通のアイテムに特殊な効果が付いているものもある。売るときは,よく確認してからにしよう(一見すると普通のアイテムと変わらないので注意)。

 アクセサリでは,エレメントとかパワーとかの超レアものもあるが,まあトレードマシンの高値側にあるものを覗いてみるのもいいかもしれない。

 

●汽車ぽっぽ 

退屈な移動もこれで楽しくなる?

 最近,一部でひそかにはやっている(いないか?)のが,頭の上からBuffエフェクトアイコンを垂れ流しにして走る,通称「汽車ぽっぽ」だ。なんの役にも立たない技だが,見た目に面白いので紹介しておこう。

 やり方は簡単で,Buffをつけた状態で走りながら,「A」キーを押しっぱなしにするだけ。キーボードモードの人は「:」キーを使う。グループで並んで走ると壮観(?)だ。

 

●機甲装備熟練度と機甲チューニングの基本 

遠隔攻撃のできるカタパルト
 ベラートのロボ軍団こと機甲装備。ドライバーにしか乗ることのできないユニットで,その種類は現在「ゴリアテ」「カタパルト」の二つだ。
 どちらも移動速度が極端に遅いのが致命的だが,カタパルトは遠隔攻撃用ユニットのため,足が遅くても敵を射程に入れて戦うことが可能だ。それに対してゴリアテは,硬い装甲と高い耐久性が売りの近接攻撃用ユニットだが,その移動速度はとにかく遅いため,走り回る敵に追いつくことは不可能だ。いくら装甲が厚くて耐久力があるといっても,足が遅いのではRvRのときには格好の的であり,統制装置破壊用兵器としてしか使い物にならない。そこで行いたいのが,機甲装備のチューニングである。
 機甲装備をチューニングできるのは,ユニット商人だけ。話しかけてメニューからチューニングを選択,チューニングウィンドウが開いたら,チューニングを行いたい機甲の鍵をウィンドウ左上のスロットに置く。するとチューニングパーツなどが表示される……のは,熟練度が十分足りている場合。機甲を強化するパーツは,機甲装備スキルの熟練度の度合いによって出現するようになっているのである。
 機甲装備スキルの熟練度を上げるには,機甲に搭乗した状態でMobを攻撃すればよい。ただし,熟練度が上がるMobは,自分が生身の状態で経験値を得られるMobのみなので注意。また,機甲での攻撃には,攻撃用のエネルギーパックを搭載しなければならず,ゴリアテには1000発分のエネルギーパックしか搭載できないので,頻繁に街との往復が発生する。
 圧倒的な攻撃力と防御力を持っていて,転職できるレベル30時点でいうと,生身で700程度のダメージを与えてくる敵ならば,ほぼ1ダメージまで軽減する。ただし,機甲は耐久度が設定されており,修理しないと壊れてしまうので,注意が必要だ。機甲の修理には,減った耐久度とアップグレードアイテムの状況によって,莫大な修理費がかかるようになるので,効率の良いMobを選ぶ必要があるだろう。

 熟練上げを行う場所には,アナカデやソルスセクターなどが適している。中立地帯のベース基地のすぐ外にいるMob程度なら,ほぼ1ダメージしか食らわないので,序盤はこういった場所で熟練度を上げていくのが無難だ。また,修理コストを気にしないなら,両中立地帯のA級Mobを狙えば,成長速度は飛躍的に上がる。とくにソルスにはユニット商人もいて,移動距離が短くてお勧めである。

 こうして熟練度が12程度になると,ゴリアテのヘッドパーツが選択肢に追加される。見た目上は防御力が上がっていないのだが,Mobから受けるダメージが若干減るのを確認できた。A級Mobを使って熟練上げをするならば,この段階でヘッドパーツをすぐに装着するのが無難だ。

 
 さらに熟練度15になるとブースター,そしてアームパーツが選択できるようになる。アームパーツは近接攻撃用の武器ということで,攻撃力が飛躍的に上がる重要なパーツだ。そしてブースターはゴリアテの移動速度を上げるパーツ。どちらも欠かせないパーツなので,機甲を買ったら,とにかく熟練度15を目指すのがドライバー転職後の最優先事項といえるだろう。

ブースターは機甲にとって最も重要なパーツでもある

 とくにブースターは,ただの棺桶になりかねなかったゴリアテを生き返らせるために,絶対に欠かせないパーツだ。キャラクターの装備を売ってでも資金を作って購入するべきである。ブースターを搭載すると,機甲搭乗時にも機甲用SPがHPゲージに表示されるようになる。ゲージは最大100で,ブースター作動時に徐々に消費していき,止まっている間に徐々に回復するといった具合だ。意外と長距離でもブーストして移動できるが,慢心は禁物。
 とはいえ,歩く速度でしか移動できなかったゴリアテが,走る速度程度にはなるので,この差は非常に大きいといえる。

 カタパルトでは,火炎放射攻撃が可能なファイアブラスターが熟練度15で選択可能になる。背面装備には,ブースターの代わりにマガジンキャリアを選択できるようになり,余分に4個のマガジン,計4000発分の予備弾を搭載できるようになる。つまり,弾切れで戻る回数が減り,より効率良く熟練度上げことができるというわけだ。RvR中の弾切れほどやりきれないものはないので,カタパルトなら装備必須だろう。

 なお,機甲装備に搭乗しているときは,Mobを倒しても経験値を得られないので,キャラクターを育てるというよりは,機甲装備スキル上げと割り切ることが重要だ。うまく探せば,アイテムのドロップ率の高いMobもいるので,低ダメージでアイテムドロップが見込めるMobを使って熟練上げをするのがコツである。
 そして,アームパーツを強化できるのが,熟練度30となる。ゴリアテはカッターアーム,カタパルトはロケットランチャーが追加される。どちらもこれまでと弾倉(エネルギーパック)が違うので注意が必要だ。こうしてみると,どうやら熟練度15刻みでアームパーツが追加されるようなので,目標を持って地道に鍛えていくといいだろう。ドライバーを目指す諸君は,がんばってもらいたい。

 

カッター ロケットランチャー

 

 

●矢/弾製作その後 

 前回の生産記事のあとで,手軽に上げられる矢/弾製作を続けたところ,スキル熟練度29になったところで,残弾数の多いギガマガジンを作成できるようになった。残弾数はすべて500となり,これまでの弾数100のマガジンに比べると,明らかに弾切れを起こしにくくなる。遠隔好きにはたまらない逸品だ。
 遠隔のダメージバランスに疑問があるとか,そんなことにめげずにがんばる遠隔好きは,同時に鍛えていくことをお勧めする。

 また,この段階で作れるギガマガジンシリーズは,製作に必要な材料が弾数100の同種マガジンと同じなので,しばらくはお店でまかなえる。ただし,使用する数が単に5倍になるのではなく,マガジンからギガマガジンでミカ4個がミカ25個になるなど,大幅なコスト高になるのは否めない。
 とはいっても,持ち歩くマガジンの数を考えると,5分の1のスロット数で同じだけの弾を持ち歩けるわけで,背に腹は変えられないといったところだ。機甲装備などに乗って,順調に稼げるようになっていれば,これもそれほどの負担ではないだろう(機甲装備に乗るから使わないというのはなしで……)。

 なお,ここまで熟練度を上げても,まだマガジン製作だけでスキルを上げることができるため,熟練上げだけなら無理にコスト高なギガマガジンなどを作る必要はないので,安心してもらいたい。


 

 また,この段階で新たに作れるようになる弾の種類として,エネルギーマガジンとアドバンスビームセルが追加されている。どうやらこれが強化弾のようだ。ただしカーソルを合わせてみても,ダメージ欄には1-1としか表記されない。ここの表記は間違っているのか解釈が違うのか悩むところだが,ともかくエネルギーマガジンはレーザーマガジンと同種の武器に対応しているので,少し期待ができる。製作に使用する材料は,主材料のミカと,Mobドロップのみのソルジードを必要とする。落とす敵をひたすら狩るか,トレードマシンで購入すればよいだろう。

 というわけで,エネルギーマガジンを作成して,レーザーマガジンとの比較を行ってみた。敵はレベル30でも熟練上げに使えるバファールーダー。レーザーガンと,それぞれのダメージの最小,最大値をチェックしてみた感じでは,レーザーマガジンで93〜174程度のダメージに対して,エネルギーマガジンでは103〜224。最小値はそれほど上がった感じがしないのだが,200ダメージ前後の値は比較的出やすくなった印象だ。
 過度の期待はできないとはいえ,少しは役に立つという程度か。最初から地道に矢/弾製作をしたとしても,エネルギーマガジンの副材料ソルジードが拾えるレベルでは,ややコスト高になる感触だ。この先化けることを期待しよう。
 なお,その先の目標としては,属性弾のギガシリーズが熟練度65,強化弾のギガシリーズが89ということで,RvRまで目標とするならば,熟練度89まではこつこつと上げるのがよさそうだ。


 

 

 RF onlineは,RvRを中心としたゲームなのだが,そこまで辿り着けない人も多いようで,4Gamerの掲示板などを見ても,RvR以前の部分での批判が目立つのは残念なことだ。
 はっきりってRvR以外の部分はオマケにすぎないので,最低でもRvRを何度かやってみてから評価してほしいと思う。やってみれば,PvEでの問題点よりも,もっと深刻な問題点がいくらでもあることが分かるだろうし,逆にさまざまな可能性も見えてくるだろう。
 バランス面や諸々でまだまだ多くの課題を抱えたゲームではあるのだが,比較的カジュアルなRvR指向を実現している点は,素直に評価してよいと思う。
 人対人ということで,このゲームの最重要項目はやはり「人」,プレイヤーだと感じるこの頃である。ゲームそのものの設定より,プレイヤー自体が最大の変動要素であり,ゲームバランスを超えたところでゲーム性を作り出すことすらできるだろう。正式サービスに向けて,セガにはさらなる調整を期待しつつも,プレイヤー諸兄には,よりよいゲームを自分達で作り出す気概を持っていただきたいものである。

 
 以上で本連載は終了する。戦士諸君,また戦場で会おう。


 
 

 

 

タイトル RF ONLINE Z
開発元 CCR 発売元 ゲームオン
発売日 2007/04月中旬 価格 基本プレイ料金無料(アイテム課金)
 
動作環境 OS:Windows 2000(SP2以上)/XP(SP1以上)(+DirectX 8.1以上),CPU:Pentium III/1GHz以上[Pentium 4/2.0GHz以上推奨],メインメモリ:256MB以上[512MB以上推奨],グラフィックスチップ:Direct3D対応,グラフィックスメモリ32MB以上搭載,GeForce3またはRadeon 7500以上[GeForce4 TiまたはRadeon 8500以上推奨],サウンド:DirectX 8.1互換,HDD空き容量:3.4GB以上(別途インストール時に約870MB,ゲームプレイ時に約2.5GB必須),ネットワーク環境:256kbps以上[1Mbps以上推奨],画面解像度:800×600,16bitカラー以上

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