のんびりゆったりできる釣り。放っておくだけで高価なアイテムが入手できるかもしれないのだから，たとえキャラ放置でもやらない手はないだろう

　前回「こちら」では，アルバイトと裁縫，紡織に関して紹介した「マビノギ」生活系プレイ攻略。第2回は，働いてばかりでもストレスが溜まってしまうので，のんびりゆったりできる釣りから紹介していこう。

　現状，マビノギに存在する町は三つ。ゲームのスタート地点である田舎町ティルコネイルと，三つの町では一番都会的なダンバートン，そして鉄鉱の町バンホールだ。
　この中で釣りを楽しめる町は，ティルコネイルのみである。釣り竿と餌箱はNPCマルコムが経営する雑貨店で購入でき，釣りスキル自体はこれらを両手に装備するだけで得られる。

　釣りをするには，川沿いか貯水池に行って釣りスキルを発動させればよい。カーソルが糸を垂らすためのポイントを指示するものに変わり，適当に指定すればキャラクターは釣りを始める。
　さて，糸を垂らしたらしばらく待ってみよう。するとやがて魚……とは限らないが，何かが鉤にかかってくるはずだ。それを釣り上げる方法は2種類ある。ミニゲームをクリアして釣り上げるか，そのまま何もしないで放置するかのどちらかだ。

裁縫と違い，釣りのミニゲームは単純ながら結構難しい。魚が枠の外にいると危険度がグングン上がっていく

　ミニゲームは，時間内に指定された赤い枠の中に魚を一定時間留めておけばクリアとなる。枠からはみ出させてしまうと，"危険度"がぐんぐん上がっていき，バーが赤くなってしまったら失敗。このときの獲物は逃してしまうこととなる。何もしない場合は，ゲームのほうで釣り上げの成否を勝手に判断してくれる。プレイヤー側で何かする必要はまったくない。
　ミニゲームは慣れてしまえば釣り上げる確率もかなり高くなるようだが，慣れないうちは結構難しい。また，鉤に何かがヒットするまでの時間がそれなりにかかる場合があるので，大抵のプレイヤーは釣りのときはキャラクターを放置しているようである。
　釣れたものはインベントリ内に勝手に収まっていく。注意しなければいけないのは，インベントリがいっぱいになってしまった場合，釣れたものが勝手に地面に落ちてしまうことだ。地面に落ちたアイテムは，一定時間が経つと勝手に消えてしまう。それが高価なアイテムであろうと，おかまいなしである。釣り放置する場合は可能な限り，何が釣れているか，インベントリにまだ空きがあるかを一定時間ごとにチェックするとよいだろう。釣り放置のまま外出したり寝たりしてしまうと，為す術ないのだが……。

　ティルコネイルで釣れる魚は，"銀の金魚"と"ブリフネ鯉"の2種。銀の金魚は店売りでも0ゴールドで，現状では料理にも使えない，まったくの"ハズレ"の魚。一方，ブリフネ鯉は一応は店売りすれば値段がつく。ただし，大きさによって値段が変わるが，最高でもおそらくは30ゴールドにも満たない値段。いってしまえば二束三文である。しかし料理の材料として役立つ。

キャラのインベントリを増やせる「アイテムカバン」は，放置系釣り人には必須アイテムといえるだろう	釣れた魚は店に売っても，切ない感じの値段にしかならない。もう少し高く買ってくれてもいいのになぁ

　釣りをするプレイヤーのほとんどが，実は魚を目当てとはしていないだろう。ときおり，店で買うと2万ゴールド以上もの値がする万能鍋や，店売りはされていない剣士学校の制服などが釣れることもあるのだ。今はだいぶ出回って価格も落ち着いてきたようだが，一時期は剣士学校の制服は，色にもよるが結構な値段で取り引きされていた模様。また，モンスタークエストなどが釣れる場合があるが，こちらもクリアしたときにもらえる金額は，NPCが売っているものより高いようである。

本を入手する必要があるため，料理スキルを覚えるにはダンバートンに行かなければならない。料理道具はティルコネイルでも買えるのだが

　このゲームでは生命力（HP）やマナ（MP）のほかに，スタミナ値がある。スタミナは戦闘時などに減少し，0になると一時的に戦闘不能になるといった制限がかかる。スタミナは自然に回復するが，最大値が徐々に減っていく仕組みとなっており，最大値を元に戻すには，何かを食べる必要がある。
　店で売られているイチゴや肉などを食べてスタミナの最大値を補う手もあるが，料理されたものを食べると，スタミナ最大値の回復に加えて，一時的ではあるがStrやDexなどのステータスがアップする。料理には星一つから星五つまでの等級があり，星の多い料理を食べたほうが，ステータスアップの幅が大きい。
　一部の料理は店でも売られているが，星五つの究極料理はプレイヤーキャラによって作られたものしか存在しない。究極料理は専用のムービーが見られることからも，人気が高いのだ（料理によっては星五つでもムービーが流れないものもある）。

料理で肝となるのが材料の"割合"だ。バーがブレるので，意外に調整に気を遣う。制限時間はないので，焦らずに

　料理スキルを身につけるためには，まずダンバートンの食料品店にいるNPCグリニスに「スキルについて」というキーワードで話しかけよう。すると「レッツトライ！ 料理スキル」という本がもらえるので，この本を熟読すればよい。これでスキルの修得自体は完了する。
　料理をするためには専用の道具が必要となる。道具はティルコネイルでは旅館前にいるNPCノラ，ダンバートンでは雑貨屋のNPCバルターから購入できるが，ショップのウィンドウ上部の，右向きの三角印を押さないと料理道具のタブが表示されず，気づきにくい。ちょっと注意が必要だ。
　最初はクッキングナイフと簡易テーブルを購入するだけでよい。ほかにも道具はあるが，スキルランクの低いうちは"混ぜる"料理しかできないので，買っても使い道がないのだ。

焼く，茹でるといった料理の場合には，近くにキャンプファイアや，かまどなどの火が必要となってくる

　料理をするには両手に道具を持った状態でスキルを発動させよう。料理用のウィンドウが立ち上がるので，調理方法を選択し，材料を入れて，それぞれの材料の量（割合）を調節すれば料理ができる。このときの材料の割合で料理の星の数が決まるのだが，実は「レッツトライ！ 料理スキル」の本に書いてあるイチゴ牛乳のレシピ通りの割合で料理をしても，星五つのイチゴ牛乳は完成しない。あとは経験と勘でどうにかするか，ほかに料理をやっている人に訊くなどしてみよう。
　料理はスキルのランクが上がるごとに，焼く，茹でる，生地作りなどの調理法が可能になっていく。それだけ料理のレパートリーも広がっていくわけだ。だが，焼く/茹でるといった料理には万能鍋とおたま，生地作りには生地用麺棒がそれぞれ必要となり，またスキルのランクを上げていくには，ダンバートンの書店で売っている料理の本を買う必要もある。

スキルのレベルアップのため，目玉焼きを九つ一気に食べたら，すごく太った。この後，必死のダイエット

　料理はランクアップにお金がかかるスキルだが，真の問題は実はほかにある。トレーニングのために，かなりの量の料理を食べる必要も出てくるのである。このゲームでは，満腹（スタミナ最大状態）でさらにものを食べると，キャラクターが太ってしまう。別に見た目などは気にしない，というプレイヤーならよいが，キャラのスタイルを気にするプレイヤーにとって，これは鬼門だ。太りたくないなら，スキルのトレーニングの料理を長い期間かけて少しずつ消費していく，まとめて食べてしまったあとはイチゴや木の実など，痩せる食べ物中心の食生活にする，などの工夫が必要となるであろう。

　洋裁などの生産物と違い，料理は1回食べればなくなってしまうため，需要が極端に減ることはない。ほかのプレイヤーに販売するときにも，単品ではそんなに多くの儲けは出ないだろうが，長く細々と根気よく売っていけば，収支を黒字にできるはずだ。やはり星四つの料理よりは，星五つの究極料理のほうが人気が高く，高額で購入してくれるプレイヤーもいる。地道に精進して，名高い一流シェフを目指してみよう。