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Text by Gueed

もう一つの中世ヨーロッパ開拓絵巻「グラナド・エスパダ」の魅力とは?

※本記事は,クローズドβテスト時点で執筆したものです。内容は極力オープンβ相当に修正していますが,スクリーンショットはクローズドβテストのものを使用しています。あらかじめご了承ください。

ついにβテストが開放された「グラナド・エスパダ」。テストであることは言うまでもないが,十分“遊べる”内容が期待できる

 “あの”キム・ハッキュ氏のゲームとして鳴り物入りでMMORPG界に現れた,ハンビットユビキタスエンターテインメントの新作「グラナド・エスパダ」(原題 Granado Espada。以下,GE)。2004年11月の発表から実に1年と5か月を経て,ついに本日(2006年4月14日)より,待望のオープンβテストが始まる。

 当サイトの読者なら,おそらくは何度か耳(目)にしているであろうGEは,韓国のIMC Gamesが手がけるMMORPGだ。開発の指揮を執るのは同社の創始者にしてCEOを務める,キム・ハッキュ氏。ご存じのとおり同氏は,今や韓国だけでなく,世界的に有名なクリエイターである。

 

今回「グラナド・エスパダ」の父となった,キム・ハッキュ氏。アイデアマンであるだけでなく経営者でもある氏には,常に業界の注目が集まる

 

やはりGEのキモはMCCシステムだ。その戦略性は“RTSライク”,そして高いアクション性をもつ

 GEの魅力を一言で言い表すのはなかなか難しいのだが,複数のキャラクターを同時に操作できる「MCC(マルチ・キャラクター・コントロール)システム」が,内容的にもビジュアル的にも,最もインパクトのある部分だ。一人のプレイヤーが一度に操作できるキャラクターは最大3体。今となっては「なんでこれまでなかったんだろう?」という気もするが,とにかくこれが本作の最も大きな特徴といえるのだ。
 ただでさえアクション性の高いGEの戦闘だが,このMCCシステムのために,非常に戦略性が高くなっている。単純に戦闘といっても,キャラクター同士の連携をどうするか,どういう職業を組み合わせるか,どう成長させるか,どんな装備(衣装?)をまとうかなど,考えることは山ほどあるのだ。普通に考えると,これらの要素は“頭を悩ませる問題”だが,慣れてしまえばこれほど面白い要素もなかなかない。そして,GEのキモもここにあるのだ。

 

 もちろん,GEの魅力は戦闘だけではない。パッと思いつくだけでも,

  • ・ 中世ヨーロッパを模したデザイン(と,世界観)
  • ・ 美しいビジュアル
  • ・ 味のあるNPCとの会話
  • ・ MCCシステムでのPvP(Player vs. Player:対人戦)
  • ・ レアアイテム集め
  • ・ 一人で多くのキャラクターを持てる
  • ・ 実装予定の政治システム
  • ・ 軽いクライアントプログラム
  • ・ 仲間にできるNPC

……などなど,多くの見どころがあるのだ。

 なかでも一目瞭然の美しさをもつビジュアルには,多くの人の食指が動いたはず。しかもこのグラフィックス,昨今の3D MMORPGの中では比較的動作が軽いのである。硬派なシステムとキャッチーなグラフィックス,ハードルの低いプレイ環境と,“売れる三つの条件”(筆者が勝手に今考えた)を備えた期待作なのだ。

 

背景の美しさ,デザインの秀逸さ,そしてエフェクトのインパクト。GEは,ビジュアルだけを見ても三拍子揃っている

 

 発表以来あちこちで話題となり,正式サービス開始前から,すでに多くのファンを擁するGE。今回のオープンβテストも,その期待感を反映してか,最初から10ものワールドが用意されるとのこと。これまでのクローズドβテストで研磨されたPvPやミッションモード,さらにはスクワッド(パーティ)などの新システムもごっそりと実装される予定なので,思う存分“遊べる”βテストとなりそうだ。

 なお,これまでの経緯を知りたい人や,GEにどういう機能があるのかをザックリと知りたい人は,過去のクローズドβテストレポートを読んでみてほしい。以下に日韓両言語版の記事を時系列にまとめておくので,時間のあるときにどうぞ。

 

魅力的なキャラクタークラス(職業)

キャラクターを管理するための「バラック」。ゲームの始まりから終わり(?)まで,ずっと使い続けることになる大事な場所だ。“「既存チームで開始」を選択すると,直前までプレイしていた場所に戻れる”など多少のコツもあるので,各ボタンの役割は序盤でキチンと把握しておこう

 クライアントインストールを終えてパッチを適用し,ゲームにログインしたあと最初にやることは,家門とキャラクターの作成だ。
 家門は,操作するキャラクターの名前の後ろにつく名字(family name)のようなものと考えればいい。今後はキャラクターにどんな名前をつけても,この家門が必ずついて回る。キャラクター名=キャラクターの名前,家門=プレイヤーの名前と考えてもいいだろう。ほかのプレイヤーと会話するときや,友人としてフレンド登録するときには,常に家門が使われるということも覚えおこう。
 この家門を作成しているときにバックに表示されるのは,キャラクターを格納しておく場所「バラック」(兵舎)だ。今後も,ゲーム起動後は,常にここからスタートする。バラックには最大9体のキャラクターを格納でき,冒険を始める前に,ここで連れていくキャラクターを選ぶ。

 ちなみに,公式サイトの「こちら」にあるHUEのスタッフブログも,名前は「バラック」。ここではHUEからゲームのレポートやネタ振り(?)が行われ,記事はGMをはじめ,広報担当者などスタッフ,ときにはキム・ハッキュ氏が直々に書き込む場合もある。バラックではトラックバックを受け付けているので,もし自分のブログを持っているなら,プレイ日記などをトラックバックして,プレイヤー間でのコミュニケーションに役立てみよう。

 

 家門を作成したら,次はキャラクターを作る。GEにおけるプレイヤーキャラクターはすべて人間で,職業だけが異なる。職業は全部で五つ。ゲーム開始直後は,すべての職業のキャラクターを作れるわけではないのだが,まずは一通り,各職業の能力と特徴を紹介しておこう。

 

ファイター

接近戦を得意とする職業。攻撃力と防御力が高く,敵の攻撃を自分に集めながら戦うのが主な役割となる。盾を装備できるほか,チェーンメイルやスケイルメイルといった重い防具も装備可能。選ぶプレイスタイルによっては,武器に防具にと非常にお金のかかる職業ではあるが,攻守のバランスが良いので,初心者向けと言えるだろう。なんだかんだで,チームに一人いると心強い職業だ。

ウィザード

遠距離の魔法攻撃と,念動力・幻術による補助魔法を得意とする職業。それなりに攻撃力はあるが,薄い防具しか身に着けられないため,戦闘の軸にするのは少し難しい。ただしその補助魔法は,キャラクター強化/モンスター弱体化や,冒険に便利な瞬間移動など,使い勝手の良いものが多い。序盤さえ我慢すれば,徐々に存在感を発揮する職業といえるだろう。

マスケッティア

長短さまざまな銃器による遠距離攻撃を得意とする職業。射程の長さは,全職業中ピカ一。敵がこちらに近づく前に倒すのが,基本的なスタイルとなる。防御力は,ファイター以下,ウィザード以上とまずまずで,戦闘の軸として十分に活躍できる。ちなみに,マスケッティアの象徴ともいえるマスケット銃は威力抜群だが,装備すると足が極端に遅くなる(そこが唯一の弱点か)。

スカウト

体力回復や各種補助スキルを得意とする職業。……というより,直接的な攻撃方法を持たない,完全に支援に特化した職業だ。基本スキルであるヒーリングを軸に,移動速度アップや,攻撃力/防御力アップなどのスキルでチームを支援する。移動が最も速いほか,蘇生スキルが使えるのはスカウトだけ。スタンス“インストールトラップ”のスキルを使えば,間接的な攻撃もできる。

ウォーロック

火・氷・雷の各属性の,強力な魔法を得意とする職業。非スキル使用時の基礎攻撃力は全職業中ナンバーワンだが,防御力が最も低く,足も非常に遅い。この二つの弱点から,混戦で生き延びる確率が最も低いという,扱いの難しい職業である。ただし,やはりその攻撃力は絶大。範囲攻撃で敵を一網打尽にしたり,属性効果で敵に特殊効果(氷結など)を与えたりと,魅力的なスキルが揃う。関係ないが,グラフィックス的には,女性キャラクターが人気だ。

 さて,先ほど少し触れたとおり,この時点ではキャラクターは3体までしか作れず,冒険には1体しか連れ出せない。それは「MCCレベル」が低いためだ。
 MCCレベルは1〜3で,レベルを上げることで,2体,3体と段階的に操作可能なキャラクター数を増やせる。“レベル”とついているのでキャラクターのことと混乱しがちだが,これはプレイヤー,もしくは家門のレベルであり,そして“権限”と考えればいいだろう。もっとも,MCCレベルは数時間で3まで上げられるので,それほど意識する必要はない。

 さて,最終的に3体のキャラクターを操るとなると,最初のキャラクターも今後を見越して作りたいところだ。職業の組み合わせにはどれも一長一短あるが,以下にいくつか例を出しておこう。

 

ファイター,マスケッティア,スカウト

遠近の攻撃が可能で,回復もできるバランス型。3体とも防御力が高いので,初心者にお勧めでき,そしてそれなりに強いと思われる。マスケッティア部分をウィザードかウォーロックに変えるのもアリ。

 

ファイター,ファイター,スカウト

ウォーロック,ウォーロック,スカウト

攻撃重視型。攻撃陣をファイターだけにすると空中の敵に攻撃できず,ウォーロックだけにすると防御力が低いためすぐに死ぬ。どちらもテクニカルな操作を要求する極端なスタイルだ。

 

マスケッティア×3のスタイル。極端なスタイルな割に,そのビジュアルからか強さからか,やたらと人気がある

 3体のパターンはもちろんお好みでOK。実際クローズドβテストでも,マスケッティア×3やウォーロック×3という極端なチーム編成をチラホラ見かけたし,どんな組み合わせでもそれなりに冒険できていたようである。ほかにもスカウト×3にするとどうなるんだろう?(最初は攻撃できないけど)など,興味は尽きない。キャラクターのバランス調整でどんどん変わっていくとはいえ,ある程度は自分のスタイルを固めておきたい。

 ただ上のパターンでも必ず入れているように,スカウトはGEにおいて非常に重要な職業だ。スカウトは,最初から回復スキルを持っているし,中盤以降も強化系の有益なスキルを学んでいくしと,非常に有能である。初心者は,全滅の確率を少しでも減らす意味でも,チームに1体はスカウトを入れることをお勧めしたい。

 

そもそも家門ポイントが足らないわけだが,最初に作れるキャラクターは3体(消費家門ポイント300×3)まで。しかも,後述の「MCCレベル」が低いうちは,キャラクターを1体しか操作できない

 さて,上の表に新しい用語が出てきた。「家門ポイント」と「スタンス」「スキル」だ。スタンスとスキルについては後述するとして,まずは家門ポイントについて説明しておこう。

 家門ポイントとは,家門に対して与えられる“名声”のような値で,GE世界の通貨である“vis”とは入手方法も用途も異なる。家門ポイントは,GEで冒険しているとたびたび依頼されるクエストを達成することで得られ,キャラクターを作ったり,新たにNPCを雇用したり(そう,GEではNPCを仲間にできるのだ!)と,主に“バラック”に関する機能を使うと消費するものだ。  ちなみに,家門ポイントの初期値は900。これはウォーロックとマスケッティア以外のキャラクターを3体分作れることを意味するが,クエストをこなしているうちにいつの間にか増えているので,序盤ではあまり気にしなくていい。  また,家門ポイントはキャラクターを作るとその分減るが,そのキャラクターを削除すればポイントは返却される。そのとき,削除したキャラクターの装備品は戻らないことを覚えておこう(忘れがちだ)。

早速プレイ開始! プレイ環境を整えつつ,まずはインタフェースと戦闘に慣れよう

ここが新大陸開拓支援本部で,左のおじさんが本部長のリンドン。この人はずっとここにいて,開拓者を呼びつけてあれやこれやと指示を出すのが仕事だ

 というわけで,キャラクターを作って早速プレイ開始!
 開始後にまず訪れるのは,都市リボルドウェの中心部にある「新大陸開拓支援本部」。本部長のリンドンが管理する,プレイヤーを含む大陸開拓者にとって非常に重要な場所だ。今後も,クエストや開拓の終了報告をしたりと何かとお世話になるので,場所を忘れないように。

 支援本部中央にいるヒゲのおじさんリンドンに話しかけると,まずは街の人々と話しかけるのに慣れること,そして武器商店のクラウドボネに話しかけることを勧められる。後者は,初のクエストだ。Alt+Aキーでクエスト情報ウィンドウを開き,自分のやるべきことと,その報酬を確認しておこう。

 

(1)キャラクターウィンドウ

a …… ポートレート
b …… キャラクターレベル
c …… キャラクター名
d …… HP(ダメージを受けると減少)
e …… SP(スキルを使うと消費)
f …… スタンス(後述)
g …… スキル(後述)

キャラクター情報画面。残りの体力を確認したり,後述のスタンスやスキルの切り替え・発動に使う。キャラクターが複数いる場合は,ポートレート部分をクリックすることでリーダーを切り替えられる

(2)ツールバー

左から,インベントリ,クエスト情報,家門情報,スタンス/スキル,フレンドリスト,ゾーンマップ,ワールドマップ。クリックすると,それぞれのウィンドウが表示される。ショートカットキーにも対応しているので,後述の「覚えておきたいショートカット」を見て覚えよう。

(3)戦闘コマンド

左から,チーム集結,チーム選択モード切り替え(個別/全体),アサルトモード,ハーベストモード,ホールドモード,キープモード。これらは主に戦闘時に用いるコマンドだ。詳しくは,操作するキャラクターの増える次回以降に説明するが,素早くドロップアイテムを拾うための「ハーベストモード」などは,すぐにでもマスターしたい。

(4)チャットウィンドウ

全体/党/システム/告知と,それぞれのカテゴリに分けられたチャット画面。Enterキー,またはAlt+Cキーで入力待ち状態になるので,道行く人に挨拶したりして試してみよう。また,行頭に「!」マークを二つ付けると,メッセージがフキダシになり,キャラクターの頭上にずっと表示しておける。誰かに物を渡したいとき,また,人と待ち合わせをしているときなどに便利だ。

(5)ミニマップ

これを見れば,現在いる場所や進んでいる方向がだいたい分かる。左下にある+(プラス)と−(マイナス)のボタンをクリックすると,マップを拡大/縮小できる。ゾーンマップと併用して,自分の場所は常に把握しておこう。

(6)ゲームメニュー

ゲームには直接関係ないが,プレイ環境の調節をはじめ,何かとお世話になるメニュー。キャラクターにポーズをとらせる「ポージング」などもこのメニューに収まっている。一度聴いたマップの音楽を再生できる「ジュークボックス」などのユニークな機能もあるので,一通り触ってみておくことをお勧めする。

 GEは,基本的にすべての操作がマウスで行えるように設計されていている。とはいえ,マウスでの操作は精度が低いうえに,戦闘中などは忙すぎて操作が追いつかないこともある。ここはぜひショートカットをマスターして,キーボードとマウスを併用したいところだ。
 ショートカットキーの一覧は,GE公式サイトの「こちら」にある。ここでは,その中でも序盤から活用したい,使うのにちょっとコツのいるショートカットキーをピックアップしておこう。

絶対移動(Shiftキー+左クリック)

絶対移動は,モンスターのいるフィールドやダンジョンで,モンスターをクリック(攻撃)することなく移動するためのショートカット。とくに敵と戦わずに狭いダンジョンやフィールドを走り抜ける場合には,ほぼ必須となる。序盤はまだマシだが,中盤以降のダンジョンは,モンスターの群れで地面が見えない(クリックできない)こともあるのだ。

アサルトモード(Ctrlキー+左クリック)

このモードは,クリックで指定した目的地まで,一定の範囲にいるモンスターを攻撃しながら移動するモード。ある程度ターゲットを指定でき,スカウトの回復系スキルも発動するという,実に使い勝手の良いモードだ。覚えておきたいのは,操作がすべてAI任せとなり,チームのどのキャラクターも,自分に最も近いモンスターを攻撃するということ。つまりチーム全体で1体を攻撃するわけでもなければ,1キャラクターが同じ敵を攻撃し続ける保証もない(敵1体を攻撃している間にほかの敵が近づくと,ターゲットがそちらへ移る)。ある程度,マウスでターゲットをコントロールしてやる必要がある。

ハーベストモード(Ctrl+Shiftキー+左クリック)

このモードは,クリックで指定した目的地まで,一定の範囲のドロップアイテムを拾いながら移動するモード。キャラクターが1体でも3体でも,全員がドロップアイテムの取得に専念する。戦闘では,常に敵への攻撃とこのハーベストモードを交互に使うことになる。それほど頻繁に使うモードだ。ちなみにCtrl+Shiftキーを押した段階でドロップアイテムの名前を表示できる。

終了メニュー(Altキー+Q)

バラックへの移動,ログアウト,ゲーム終了など,各種メニューを呼び出すショートカット。実はこのバラック移動というのがミソで,これは戦闘中“敵から逃げる”機能として使える。死にそうになったら,バラックへ移動してしまい,ある程度時間をおいて敵がいなくなってから「既存チームで開始」を選んで直前の場所へ戻るわけだ。

方向転換(Ctrl+Altキー+左クリック)

キャラクターをその場で方向転換するショートカット。スクリーンショットの撮影に必須だ。……重要ですね。

ちなみに,「スキルのショートカットが利かない」ときは,チャットウィンドウがアクティブになり,入力がチャットに奪われている場合が多い。EnterキーかCtrlキー+Cを押して,チャットモードを解除しよう。

 

 インタフェースを大体覚えたら,次はプレイ環境を整えよう。とりあえず,下の画面を見てほしい。
 この画面に映っているウィンドウは,Alt+O(オー)キーで表示できるゲームオプション画面だ。ここでは,各種プレイ環境を調節できる。街を移動してみて「少し重いな」と感じたら,グラフィックスオプションの「反射効果」「ウォーターエフェクト」「エフェクト水準」をそれぞれ「オフ」または「低い」にしてみよう。見た目の美しさは少しだけ損なわれるが,動作は軽くなるはずだ。
 エフェクトは,魔法などを使ったときに出るオーラのようなもののこと思えばいい。敵味方,そしてほかのプレイヤーのいる混戦状態では,このエフェクトがゲームの動作に大きく影響する。街の移動程度ですでに重いと感じたら,あらかじめ「低い」に設定しておいたほうがおいだろう。

 

左が「高い」設定での画面,右が「低い」設定での画面だ。あまり変わらないようにも見えるが,右側の画面では,キャラクターや風景のエッジが少しギザギザしているのが分かる。それでもそこそこキレイな画面なのはお分かりのはず(GEの凄いところだ)。スクリーンショットを撮るとき以外は,下げておくといいかも

 

 さて,街をぐるっと一周りしたら,クエストの指示どおり,武器屋のクラウドボネのところへ行ってみよう。すると,女王陛下からのプレゼントとして「開拓民支援セット」をもらえる。支援セットの中身は,ファイター,ウィザード,マスケッティアそれぞれの武器・防具と,ヒーリングアンプル(体力回復アイテム)だ。
 このタイミングで,クエスト情報もアップデートされて,いくつかの依頼が届いているはず。でもまずは,もらった武器・防具を装備して,少しモンスターと戦ってみよう。

 

Ctrl+Shiftキーを押せば,モンスターのドロップしたアイテムの名前と所有者(倒したプレイヤーの家門)が分かる

 リボルドウェの街中を西へ走っていくと,クイーンズゲートに出られる。まだこの場所に敵はいないが,ここからさらに北側へ進むと,モンスターがうじゃうじゃ徘徊する「採石場」に出るはずだ。

 ここにいるのは,「ハニースパイダー」や「ハニースパイダーミニオン」といった弱めのモンスター。戦闘は,敵をクリックすれば自動で始まる。ハニースパイダーなどはやや大きくてグロテスクだが,初期のどの職業でも,数回攻撃すれば倒せるので,恐がらずにザックザックと狩るべし。

 

 モンスターを倒すと,アイテムを落とすことがある。アイテムをクリックすると自動的にインベントリに格納されるので,どんどん拾おう。ちなみにGEでは,敵がお金(vis)を落とすことはない。visは敵が落としたアイテムを売ることでしか手に入らないので,横着をしないでマメに拾うのが重要だ。

 

たまに現れる「スカベンジャー」(掃除屋)シリーズは,GEの自動戦闘機能で戦い続ける,ちょっぴり“ずるい”戦術を多用する人への対策に一役買っている。フィールドにダンジョンにいろいろなスカベンジャーがいるが,いずれも画面に収まらないほど巨大だ。序盤ではまず勝てないので,手を出さないように

 

 GEには,スタンスとスキルという概念がある。これらはそれぞれ「構え」(スタンス),「技」(スキル)という意味だ。
 最初は少し分かりにくいかもしれないが,GEではキャラクターの装備する武器によって使えるスタンスが絞られ,スタンスを決めることによって使えるスキルが絞られる。以下の図で,だいたいの仕組みをつかんでおいてほしい。

 

 

 スタンスやスキルにもそれぞれレベルがあり,使えば使うほど熟練度が高まっていく。スタンスによっては,キャラクターレベルxx以上,xxスタンスのレベルxx以上といった制限があることも覚えておきたい。

 

これはかなり高レベルのキャラクターのスクリーンショット。次々に強力かつ派手なスキルを使えるようになり,その都度プレイのモチベーションが上がる

 

まずはクエストを完遂すべし 〜MCCレベル3までの道乗り〜

 基本的な操作と戦闘に慣れたら,そろそろMCCレベル3を目指して,クエストをこなしていこう。今後はさておき,少なくともMCCレベル3までのクエストは“受けたものを一通りこなす”のが基本だ。クエストウィンドウを見て,一つ一つ順番に任務を遂行していくべし。
 以下に,MCCレベル3までのクエストを紹介しておく。プレイの仕方で順序は多少前後するが,このような手順を踏めば,(大幅な修正が入らない限り)ほぼ確実にMCCレベル3まで上げられるはずだ。

 

【左】ゾーンマップを開いてNPCの位置を確認しよう。ゾーンマップは街だけでなく,外のフィールドでもいつでも見られるので便利だ
【右】あちこちに点在するウェイポイントは,その土地その土地で一度タッチしておけば,以後はワープゲートのようにポイント間を瞬間移動できる

 

「私のハッピーハッピーモーニング」

依頼者:アンドレ ジャンジール
内容:「ハニースパイダーアイ」(ハニースパイダーなどがドロップ)を3個集めて,依頼者に報告
場所:フェルッチオジャンクション(採石場でも可)
報酬:アンドレのポーズガイド第2巻,50家門ポイント

「100パウンドの爆薬」

依頼者:グレイス ベルネルリ(武器商店)
内容:グレイス ベルネルリにもらった「爆薬」を,採石場の現場所長「ジャック」に渡す
場所:採石場の北東
報酬:デリンジャー(レベル16),100家門ポイント

リボルドウェ警備隊第2中隊給養支援任務

依頼者:パンファルロ ドナルバイス(料理人)
内容:パンファルロ ドナルバイスから受け取った弁当を,採石場の北東の果てにいる門衛に届ける
場所:採石場の北東
報酬:リボルドウェ公認開拓支援家門推薦状,80家門ポイント,100家門ポイント

公式協力家門登録

依頼者:
内容:採石場の門衛から受け取った「リボルドウェ公認開拓支援家門推薦状」を,リボルドウェ公務員に渡す
場所:リボルドウェの役所街
報酬:市民証,個人取引機能

リンドンの緊急召集

依頼者:
内容:新大陸開拓株式会社 開拓支援本部本部長のリンドンに会う
場所:リボルドウェ開拓支援本部
報酬:MCCレベル2,スカウト作成権限

ここでスカウトが作成可能に。もちろん一人で冒険してもいいが,やはり戦闘の効率はやや落ちる

 以上のクエストを完遂すると,MCCレベルが2に上がってキャラクターを2体操作できるようになると同時に,職業スカウトが使用可能になる。バラックに戻れば,スカウトを作成できるようになっているはずだ。
 複数のキャラクターを扱えるようになると,戦闘の幅もグッと広がる。詳しくは次回以降で解説するが,まずはF1,F2キー(3体の場合はF3キー)でリーダーのキャラクターが切り替えられること,インベントリ(アイテムバック)はキャラクター共通であることを覚えておこう。

 

屑鉄収集

依頼者:クラウドボネ
内容:アイアンピース6個(「サーベルボア」などがドロップ)を,依頼者に渡す
場所:フェルッチオジャンクション
報酬:ハイガード秘伝書,100家門ポイント

アル・ケルト・モレッツァの聖魔水

依頼者:パンファルロ ドナルバイス
内容:「聖魔水」を,依頼者に渡す
場所:アル・ケルト・モレッツァB1階の空部屋
報酬:500vis,200家門ポイント

新しい製錬法

依頼者:イッジ インブリア
内容:「タルト」(「ハニースパイダー」などがドロップ)12個を,依頼者に渡す
場所:フェルッチオジャンクション
報酬:400vis,200家門ポイント

魔境の聖物

依頼者:ブルーニ エティエン
内容:「銀の燭台」を依頼者に渡す
場所:アル・ケルト・モレッツァB2階の空部屋
報酬:800vis,500家門ポイント

 

※アル・ケルト・モレッツァ入場直後にリンドンから「凶賊!ディロスラテム討伐」の依頼が届くが,MCCのレベルアップには必要ない

試作品完成

依頼者:
内容:イッジ インブリアに会う
場所:リボルドェ武器商店(防具屋)
報酬:イッジプロトタイプ(防具)

リンドンの認定

依頼者:
内容:リンドンに会う
場所:リボルドウェ開拓支援本部
報酬:MCCレベル3,ウォーロック作成権限

晴れてMCCレベル3に。キャラクターを3体操作できるようになると同時に,ウォーロックが作成可能になった。ここからが本格的な冒険の始まりだ

 クエストをどういう順番でクリアするかは,お好みだ。というより,クエストはいくつかを掛け持ちで遂行しないと,移動に時間がかかって効率が悪い。できるだけ街で多くのNPCに話しかけてクエストをアクティブにし,クエストAのついでにクエストBの達成条件も満たしてしまう,という「行きがけの駄賃」をうまく利用したい。しばらくの間,クエストは都市リボルドウェと近隣の狩り場で完結するが,今後は大陸を横断するような大規模なクエストも出てくる。移動には時間だけでなく,お金もかかるので,できるだけ節約したい。

 

 

 上記ではMCCレベル3までのクエストを駆け足で紹介しているが,普通にプレイすれば,MCCレベル3になるまでには数時間かかる。チュートリアルクエスト終盤「魔境の聖物」ではダンジョン「アル・ケルト・モレッツァ」の中盤まで進む必要があるので,レベルも20前後必要だろう。

 ただ,もう少し早くMCCレベル3を獲得する方法もある。方法はシンプルで,クエスト「魔境の聖物」を得るためだけに,敵を無視してダンジョンを走り抜けるというもの。
 アル・ケルト・モレッツァの地下2階までには,プレイヤーキャラクターより足の速いモンスターがいない。少々ダメージを受けても構わずに,回復アイテムを使いながら目的のアイテム奪取に専念するというわけだ。
 もちろんそれでも,(職業にもよるが)キャラクターレベル12以上程度は必要だが,素直に敵を殲滅しながら目的地に向かうよりはずいぶん早い。決してお勧めするわけではないが,「本格的な冒険のスタート地点」とも言えるMCCレベル3を少しでも早く手に入れたい人は,ぜひチャレンジしてみてほしい。

 

左が「アル・ケルト・モレッツァの聖魔水」,右が「魔境の聖物」それぞれのクエストのマップ。要するにここが,ダッシュのポイントだ。ダッシュする場合は,キャラクター1体で,防御力の高いファイターか足の速いスカウトがお勧め

 

 さて次回(4月21日掲載予定)以降は,キャラクター3体のチームで本格的に大陸の開拓に乗り出してみたい。3体のキャラクターでどう戦うかや育て方,またリボルドウェの近隣エリアとダンジョンの紹介などを行っていくので,お見逃しなく。

 

 

タイトル グラナド・エスパダ
開発元 IMC Games 発売元 ハンビットユビキタスエンターテインメント
発売日 2006/07/21 価格 基本プレイ料金無料,アイテム課金
 
動作環境 OS:Windows 2000/XP(+DirectX 9.0c),CPU:Pentium III/1GHz以上[Pentium 4/2GHz以上推奨],メインメモリ:512MB以上[1GB以上推奨],グラフィックスチップ:GeForce2 MX 400以上[GeForce4 TiまたはRadeon 9000以上推奨],グラフィックスメモリ:64MB以上

(C)2003-2007 IMC Games Co.,Ltd./Published by Hanbit Ubiquitous Entertainment Inc.

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/specials/ge_specials/001/ge_specials_01.shtml