ベンキュー ジャパンは，ゲームプレイに適した機能を持つ24インチ液晶ディスプレイ「BenQ FP241VW」を発表した。
FP241VWは，フルハイビジョンに対応した1920×1200ドットの解像度（WUXGA）を持ったディスプレイで，HDMI端子も装備，1080p映像の再生に対応している。
ゲーム用ディスプレイで重要なのは，まず液晶の反応速度である。FP241VWでは，反応速度で16ms，いわゆるオーバードライブ処理によって通常反応が鈍りがちな中間調（Gray to Gray）で6msを実現しており，秒間60コマでの映像再生にも余裕で対応している。
また，最近の液晶で，動画解像度を上げるために行われているのが「黒フレーム挿入」という技術で，FP241VWはPerfectMotionという名前でこの技術を採用している。液晶の反応速度からいうと，画像のブレはないはずなのだが，人間の目が動きを補正してブレを感じるというのがホールドタイプ（CRTなどと異なり，常に映像が表示されているデバイス）の欠点となっており，黒フレーム挿入とは，映像のコマとコマの間に真っ黒い画面を挟み，都度，画像を消すことで，人間が感じる残像感を抑制するというものだ。この方法は，輝度の低下やちらつき，フレーム数低下の懸念など，問題がないではないが，動画のブレを抑える処理として有効であることが知られている。
また，ゲームや映画など映像の種類によってディスプレイモードをスタンダード，ダイナミック，ムービー，フォト，アクションゲーム，レーシングゲームの6種類に切り換えることができるほか，全画面への拡大表示，アスペクト比固定や1：1モードなどを備えており，多彩な入力ソースに対応している。
そのほかの機能としては，PiP（Picture in Picture）も用意されており，PCでの作業中に小窓を開いてテレビを見るといった使い方も可能だ。
FP241VWの価格はオープンプライスだがBenQ Direct価格は10万9800円 （税込）で，出荷は5月末から開始される予定となっている。（aueki）
|
