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日本Shuttle,ゲーマー向け水冷仕様キューブPC「SDXi」発表
2007/04/10 16:34
 日本Shuttleは,水冷仕様のコンパクトなキューブPC「SDXi」を4月11日より発売する。水冷による冷却システム搭載は,キューブPCとしては世界初のものとなる。
 
 SDXiは,非常にコンパクトなボディにハイスペックなパーツを詰め込み,ゲーム用としても十分なパフォーマンスを発揮するように製作されたキューブPCだ。CPUには「Core 2 Duo E6600/2.40GHz」を採用,メインメモリには,オーバークロック動作に定評のあるCrucial Technologyの「Ballistix」ブランドによる1GBモジュール×2を搭載している。Core 2 Duo E6600は,最高クラスのCPUというわけではなく,L2キャッシュ4MBを搭載した,現時点で最も低クロックのCore 2 CPUである。これは,もうオーバークロックしてくださいと言っているようなものだ(無論,保証対象外だろうが)。
 HDDも速度を重視したWestern Digital製「Raptor」(回転数10000rpm,150GB)が採用されている。
 SDXiの水冷ユニットは,CPUだけでなく,同時にGPUも冷却するものとなっており,はじめから2大熱源をカバーする設計となっているため,狭い筐体内でも安定した動作が期待できる。グラフィックスカードには,AMDの「ATI Radeon X1950 Pro」×2のCrossFire構成が採用されている。単体で使えばミドルレンジ向けのGPUだが,CrossFireが有効なゲームタイトルに対してはほぼ2倍の性能を発揮し,現時点でもかなり上級といえるゲーム環境が構築されている。

 また,画像を見てお分かりのように,キューブ筐体自体が美しくペインティングされている。これはペインティング集団「Smooth Creations」によるものだそうで,筐体には8時間以上をかけて描かれるという,Smooth Creationsお得意の炎パターンが躍っている。

 消費電力の化け物的なPentium 4全盛時代から低消費電力なCore時代に移行して以来,「水冷」というマッシブなソリューションの必然性は希薄になってきていた。あえていえば,GPUを冷却する手段として注目されているくらいだろうか。放熱設計の難しいキューブPCに高性能パーツを盛り込み,水冷で安定させるというのは,なかなか面白い試みといえるだろう。(aueki)

■SDXi公式サイト
URL:http://www.shuttle-japan.jp/products/sd37p2/SDXi_index.html
■SDXi基本構成(※リリースより)
Base:SD37P2
OS:無し(選択可)
CPU:Intel Core 2 Duo E6600/2.4GHz
CHIPSET: Intel 975X ICH-7R
GRAPHIC:ATI RADEON X1950 Pro ×2
MEMORY:Crucial Ballistix DDR2 667 1GB×2
HDD:10,000RPM Western Digital Raptor 150GB
ODD:18X18 DVD±RW Dual Layer
AUDIO:7.1Ch(HD)
Network:Gigabit LAN
PSU:400W(max 450W)
Size:325 (L) x 220 (W) x 210 (H) mm
Cooling : Shuttle ICE Heat Pipe Technology
Liquid-Cooling System by CoolIT MTEC(tm) System

直販価格:29万9800円(税込)


デスクトップPC
■開発元:各社
■発売元:各社
■発売日:-
■価格:製品による

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http://www.4gamer.net/news/history/2007.04/20070410163436detail.html