「ネオアンジェリーク」の新プロジェクトも発表された「ネオロマンス 20th アニバーサリー・フィナーレ」をレポート

2015/12/11 14:18

　2015年12月5日と6日の2日間，神奈川県のパシフィコ横浜で「ネオロマンス 20th アニバーサリーフィナーレ」が開催された。この公演は，コーエーテクモゲームスの女性向け恋愛ゲーム「ネオロマンス」シリーズが2014年に20周年を迎えたことを記念して行われたものだ。
　本稿では，「アンジェリーク」「ネオアンジェリーク」「遙かなる時空の中で」「金色のコルダ」「下天の華」といったシリーズから，豪華声優陣が集結したイベントの模様をお届けしよう。なお，今回は12月5日の昼公演を取材している。

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〇出演者（敬称略）：
■「アンジェリーク」シリーズ
速水奨（ジュリアス役）
神奈延年（ランディ役）
堀内賢雄（オスカー役）
岩田光央（ゼフェル役） ※12月6日のみ
森川智之（エルンスト役）
立木文彦（ヴィクトール役） ※12月6日のみ

■「遙かなる時空の中で」シリーズ
井上和彦（橘友雅，翡翠，梶原景時，風早役） ※12月6日のみ
保志総一朗（永泉，源泉水，平敦盛，布都彦役）
置鮎龍太郎（アクラム，白龍，ナーサティヤ役）
阿部敦（チナミ，コハク役) ※12月5日のみ
竹本英史（福地桜智，本条政虎役）
四反田マイケル（アーネスト・サトウ，萩尾九段役） ※12月6日のみ

■「金色のコルダ」シリーズ
伊藤健太郎（土浦梁太郎，八木沢雪広役）
内田夕夜（吉羅暁彦，榊大地役）

■「ネオアンジェリーク」シリーズ
高橋広樹（レイン役）
楠大典（マティアス役）
木村良平（ロシュ役） ※12月6日のみ

■「下天の華」シリーズ
松風雅也（織田信長役） ※12月6日のみ
檜山修之（百地尚光役） ※12月5日のみ
岡本寛志（織田信行役）

■スペシャルゲスト・「ネオアンジェリーク」シリーズ
平川大輔（ベルナール役） ※12月5日のみ

■スペシャルゲスト・「下天の華」シリーズ
柿原徹也（竹中半兵衛役） ※12月5日のみ

■演奏
竹本隼也

■司会
久遠一

■アシスタント
アンフィニ（ユーキ，Kan）

ロビーには，この時期にぴったりな大きいクリスマスツリーが飾られていた。とっても華やかで，みんな写真を撮るのに大忙し！

　12月5日昼の部のステージでオープニングを飾ったのは，オスカー（堀内さん），コハク（阿部さん），八木沢雪広（伊藤さん），レイン（高橋さん），織田信行（岡本さん）による出迎えの挨拶だ。それぞれ「よく来たな，お嬢ちゃん」（オスカー），「大切なお前と過ごしたい」（レイン）など持ちキャラの甘いセリフで迎えてくれた。

　その後も，「よく来たな，甘ったれ」（檜山さん），「いらっしゃい，姫」（柿原さん），「アメージング！」（高橋さん），「ぱっPー！」（保志さん）など，さまざまな挨拶で出演者が次々と登場した。

撮影／大山雅夫

　オープニングのあとはライブコーナーだ。伊藤さんと内田さんが歌う「Auftact」では，コラボ企画として森川さんと保志さんも登場。4人で一緒に熱唱し，作品の垣根を超えたステージに，会場からは大きな歓声が上がった。

1：「光の翼」（ジュリアス：速水さん）
2：「忘れえぬ面影」（百地尚光：檜山さん）
3：「Auftact」（土浦梁太郎＆吉羅暁彦：伊藤さん＆内田さん）
　　　　　　（コラボ：エルンスト＆永泉：森川さん＆保志さん）

　続いて，今回の目玉企画ミュージックショーが行われた。ミュージックショーは，ミニドラマへ誘導する前後のブリッジドラマとメインのミニドラマ，そして歌という三つで構成されている。
　最初のブリッジドラマには，ランディ（神奈さん），ナーサティヤ（置鮎さん），マティアス（楠さん）の3人が登場。息の合った様子で，「下天の華」の世界観などを紹介した。

撮影／大山雅夫

　続くミニドラマには，「下天の華」より，織田信行（岡本さん）と百地尚光（檜山さん）が登場した。

　兄である織田信長を暗殺しようと目論み，百地を雇う信行。そんなとき，兄からの使いとして主人公が干し柿を届けに来る。子どもの頃，一緒に食べた思い出のある干し柿を贈られ，心が乱される信行。そんな彼に雇われた百地も，自分と出会ったことで信行の運命を狂わせたのではないかと心を痛める。それと同時に，百地の弟子である主人公のことも心配するのだった……。

　信行の葛藤が見える切ないシーンから，キャラクターソング「希望の光輝（ルビ：ひかり）」へ。

　これを岡本さんは，ほぼアカペラ状態でサビを歌いあげる。信行の想いがビシビシと伝わってくる演出だ。

　しっとりと聴き入ったあとは，最新情報のコーナーへ。ここでは，2016年2月25日に発売予定の注目作「金色のコルダ4」の最新PVが初公開された。新たな攻略キャラクター須永巧（CV：武内駿輔）やイベントスチル，さらに月森蓮（CV：谷山紀章）と土浦梁太郎（CV：伊藤健太郎）の8年後の姿が公開されるなど，シリーズファン大興奮の内容に，会場からは大歓声が上がった。

新キャラクター公開！『金色のコルダ４』PV

　すでに収録を終えたという土浦役の伊藤さんは，「○○なんて呼ばないでくださいよ」というセリフが気に入っているようで，「○○に何が入るのかはゲームで確かめてください」とのことだ。
　ちなみに新攻略キャラクターの須永は，星奏学院の先生なのだが，彼を演じる武内さんは18歳の高校生。TVアニメ「アイドルマスターシンデレラガールズ」のプロデューサー役としてもお馴染みの，大人っぽく色気のある声に，会場からは感嘆の声が上がっていた。

　その後は，物販で販売されたグッズの紹介を挟んで，バラエティコーナーへ。

　「○×で大分析！　20th Question」と題されたコーナーでは，出演者が出題される問に○×で答え，その内容を深掘りしていくというもの。速水さん，置鮎さん，阿部さん，高橋さん，檜山さん，柿原さんが登場し，「20年間続けている習慣がある？」や「自分のキャラに言わせたいセリフがある？」など，全5問に答えた。

　「弾きたい楽器がある？」では，なんと全員が○を出す結果に。どんな楽器をやりたいかと聞かれた柿原さんは，「サックスをやりたい。吹ければかっこいいし，飽きたときインテリアとして置いてもカッコイイから（笑）」と，冗談交じりに答えて会場を沸かせた。
　「自分のキャラ以外で演じてみたいキャラは？」では，速水さんはオスカーを演じてみたいとのこと。「何も考えていないようで，思慮深いからうらやましい」と，その理由を語った。

　楽しいトークのあとは，12月17日発売の「アンジェリークルトゥール」（PS Vita / PSP）の紹介や，愛のメッセージコーナー「Xmas present for you」が披露され，再びミュージックショーの開幕だ。

　ミニドラマには，「ネオアンジェリーク」から，レイン（高橋さん）とマティアス（楠さん）が登場。レインを呼び出したマティアスは，主人公の様子がおかしいと相談する。しかし，レインも原因が分からないため，マティアスは主人公から直接聞くことに。その結果……主人公はとくに落ち込んでいるわけでもなく，ただの取り越し苦労だったことが判明。ほっとしたマティアスだが，一方で自分の情けなさを悔やむレイン。彼は，主人公に何があったのか，自ら聞きに行くのではなく，相談されることを待っていたのだ。

　そんなレインの気持ちを表す「臆病なままのPierrot」を高橋さんが熱唱した。ミュージカルを見ているような演出に，再び会場は魅了された。

　続いてのライブコーナーでは，なんと神奈さんがギターを演奏しながらの歌を披露した。神奈さんの演奏と声に，うっとりしてしまった乙女も多いことだろう。やはり，楽器を弾ける男性は魅力的だ。

1：「どうしても忘れられない」（ランディ：神奈さん）
2：「終焉の儚き願いとは」（アクラム：置鮎龍太郎さん）
　　　　　　　　　　　　（コラボ：オスカー＆チナミ：堀内さん＆阿部さん）

　そして夢のような時間はあっという間に過ぎ，最後に「ネオロマンス」シリーズ作品のメドレーを各作品のチームごとに熱唱。ネオロマンス20周年を記念した「Eternal Kiss」でイベントの幕を閉じた。

○作品曲メドレー～20周年記念曲
1：「君は独りじゃない～ALMAYS～」（アンジェリーク）
2：「遼遠の旅路を行け」（遙かなる時空の中で）
3：「BLUE SKY BLUE」（金色のコルダ）
4：「軌跡～The brilliant days～」（ネオアンジェリーク）
5：「光射す未来へ」（下天の華）
6：「Eternal Kiss」（ネオロマンス20周年記念曲）

撮影／大山雅夫

　……ここで，アンコールの声に応えて登場する出演者達。それぞれ感謝の言葉と作品への想いを語った。そこに待ちに待ったスペシャルニュースが到着する。「ネオアンジェリーク」の新作ゲームプロジェクト始動が発表されたのだ。しかも，コーエーテクモゲームスとオトメイトがタッグを組んで開発するとのこと。詳しい情報はそれ以上出ていないが，期待の大きな発表となった。

　そのニュースに興奮を抑えきれないなか，12月にふさわしい「クリスマスの街角にて」を全員で歌い，初日の20周年記念イベントはフィナーレを迎えた。