たそがれ時のティーンエイジャー女子4人組。右から2番目は宵月学園の夏服だが,胸元に目が行ってしまうのは人としての業か
先週から始まったこの連載だが,「ヨーグルティング」のオープンβサービス開始からは3週間が経過しており,やり込んでいるプレイヤーにはすでにちらほら3年生も見られる。つまり校庭/校舎内は,まだ筆者が入手していない上級生用の制服で満ち溢れている。いずれ手に入れてやると野心をたぎらせつつ,今回は1年生のエピソード/クエストで手に入る武器および服,そして2年生に進級するための攻略解説を行おう。どれが話題の中心かは……読んでのお楽しみだ。
クローブの利用に伴う派手なモーション。パンチが基本の武器なのに,なぜかキック&宙返りという出血大サービス付きである
ヨーグルティングのキャラクター達は,攻撃時などに実に自然でなめらかな動きを見せてくれる。例えば楽器「ミューラ」は身に着けているだけで自然に踊りだしてしまう武器だが,種類ごとに踊りも異なるため,見ていて飽きない。開発プロデューサ Di Ko氏へのインタビュー記事でも語られたとおり,このナチュラルな動きはプロの振り付け師が考えた動きをモーションキャプチャーすることで実現している。
攻撃時のモーションに限らず,女性キャラの内股気味な立ち姿,走るときの足腰の振り具合,武器を構えた半身(はんみ)のポーズには,何ともいえぬ"女の子らしさ"が凝縮されている。
こうした,実に微妙な"女の子らしさ"が,これほど的確に再現されたRPGキャラクターがかつていただろうか?ヨーグルティングのキャラクターデザインを手がけたのがどんな人かはあずかり知らないが,その人は確実に"違いの分かる"人だ。
アクションについては,静止画の画面と文字による説明だけでは伝えづらいので,ごく短いムービーを用意した。ダウンロードして確認してもらえれば,その動きのよさが分かると思う。
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ブレード(剣)系武器「スティンガー」。巨大なカッターナイフを構えたとき,つま先は微妙に内股。実にラブリーである。ブレードの種類によって構えがそれぞれ異なるのもポイントだ |
精霊を召喚する「スピリット」(通称ランドセル)は純粋な遠距離攻撃系だ。背負うとやや猫背になって,可愛らしさが少々損なわれるのが玉にキズ。効果は広範囲/高ダメージで使い勝手はよい |
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攻撃が速い代わりに,スキルにクセがある上級者向け武器「グローブ」。モンスター1体に対する攻撃力は最大なので,エピソード/クエストの内容によってはかなり効果的。魅力的なモーションも |
武器として使っていなくても,友達と話すとき,わざわざ付ける人が多い「ミューラ」。踊りのバリエーションも実に豊かなのだ。ちなみに画面のミューラ装備は「パンフルート」 |
さて,前回入手宣言を行った「飼育部」制服セットが,ついにコンプリートできた。キツネの帽子は誰でも必ずもらえるが,それ以外の飼育服,飼育靴はボーナスアイテムのため,入手できるかどうかは運次第。校舎前ではこういったパーツの売買チャットも出ているが,自力で入手してこそ愛着も増すというものだ。
何回も何回も何回も……目をつむっていてもA−以上の成績が出せるほどやり込んで,ついにゲットした飼育服セットを,ぜひともみなさまにぜひご披露させていただきたく。
嬉しさのあまり勝利の踊りとともに披露をば。飼育服セットはアースカラーで統一されていて一見地味目だが,よく見れば胸当て部分は犬の足跡,肩紐は犬の前足がモチーフになっている。
丈の短いオーバーオールの裾もさることながら,真の注目ポイントはブーツだ。蛙の顔がデザインされたブーツは,ソニープラザあたりで本当に売られていても不思議ではない,悶絶モノのプリティさだと断言しよう。
飼育服を後ろからみるとよく分かるが,袖口や背中の花びらのような模様は,宵月学院の制服に描かれているものと同じ。ソックスも宵月のテーマカラーらしい黒と薄紫をあしらうなど,実はかなりコンセプトに凝ったデザインになっているのだ。
比較的前半エピソードで手に入りやすい衣装に,「手芸部」制服セットがある。肩口がふくらんだ"提灯袖"や,大胆なカットが特徴のの上着は,いかにも手先が器用そうな手芸部のイメージにぴったりだろう。
現代風ということなのか,手芸部セットの靴下はルーズソックス。ニーソックス愛好家の筆者としては,可愛いけれど複雑なところだ。そして,どこから生えてるのか分かりづらい赤・青・レースの飾り布は質感が明らかに異なっている。この光沢はシルク混合素材なのだろうか? スカートと飾り布の縁には,ほつれ防止のロックミシンがかけられている。裁ち放しのラフさと,手の込んだ細部のアンバランスさが魅力の1品である。
飾りに手の込んだ制服を2点紹介したところで,お次はシンプルでスポーティな部活動関係を1点ご覧に入れよう。帰宅部だった人には感動が薄いかもしれないが,バスケ部セットだ。
ポーズはガッツポーズで決めてみる。かつては学校指定の上履きの代わりに,バスケットシューズを履いていた経験ある読者もいると思うのではないだろうか。カラーリングは宵月学院らしい紫色と青である。
本来は上着・ショートパンツ・靴の3点セットで着用するのが正しい姿だが,筆者からはぜひ提案したい着こなしが一つある。
それが右の画面だ。まるで,体育の授業後に着替えるのが面倒でスカートにそのままジャージを合わせてしまった横着な生徒のよう。このバスケ部セットに限っていえば,こちらの組み合わせのほうが魅力的に映るのは,ちょっと邪(よこしま)な感性だろうか。
前回手こずった「カレカノ」でコンスタントにB+の成績が出せるころには,マップ把握,つまり自分の動線を掴むコツが会得できているはず。
それに続いて1年生の後半で受けられるのは,ほとんどが進級に必要な"必須科目"エピソード。「奪われたお弁当」「ファントムオブオペラ」の二つでは,それなりにキャラクターレベルを上げていないと殲滅力が足りず,いくらよい動きを見せても好成績につながりにくい。まずはクエストを数こなすことで,ステータス値を底上げしておきたいところ。
ここでは,1年生後半のヤマ場たる「奪われたお弁当」と「ファントムオブオペラ」エピソード,それに加えてけっこうクリア難度が高いクエスト「サム先生のおねがい」の攻略をお届けしよう。
まずは「奪われたお弁当」から。学校裏手にいる「バーモント神父」から受ける「奪われたお弁当」エピソードは,神父に頼まれて狐姉妹のお姉さん「水蓮」へ届けるお弁当を,やんちゃな妹「火蓮」に奪われてしまうところから始まる。火蓮からお弁当を取り返し,きちんと水蓮に届けるのがプレイ目標だ。
エピソード開始直後,お弁当は火蓮によって奪われてしまうので,彼女を追いかけるのが序盤の展開だ。これまでのエピソードと違い,モンスターが一気に多数出現することがあまりないため,逆にポイントを外すと上位入賞は難しい。
お弁当を奪った火蓮は「逃げろ〜」などと挑発のセリフを発しながら,マップをあちらこちらへと瞬間移動する。火蓮の位置は右上のミニマップに表示されるため,近いと見たら即ダッシュすべし。
火蓮に追いつきさえすれば,必ずその位置にモンスターが出現するので,ここで数をこなしておけば2位ぐらいには楽々食い込める。3〜4人程度で協力し,火蓮を追いかけて話しかけ,ストーリーを進める役,その後を常に追って沸いたモンスターを倒す役を決めておくと効率が良い。
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エピソード最終段階で会える水蓮。お弁当は彼女に届ける。ネコミミならぬ狐耳は,亜人種好きプレイヤーの心をくすぐるに違いない |
ちょこまかと逃げ回る,小生意気な火蓮。何度かプレイすれば移動先も掴めるので,モンスターを倒したらダッシュ,を繰り返す |
1マップめはひたすら「モネラ」を叩きまくるだけ。階段に障害物はあるが,さっさとどかしてしまおう
進級には無関係だが,効率よく動く訓練に最適なのが「サム先生のお願い」クエストだ。このクエストのマップは道幅が狭く,モンスターが大量に出現する。殲滅力が低いうちはすぐに囲まれてしまい,被ダメージも大きいので,三角牛乳は惜しまずガンガン飲んで戦おう。
2マップめでは,通路にブロック状の障害物が設置されている。白いブロックは右クリックで押せば動かせるし,赤いブロックは攻撃すれば破壊できる。クエスト参加者が4人以内ならブロックは動かして最小限の手間で道を作ってもよいが,5人以上いる場合には後ろがつかえてしまうので,壊したほうが早く通れる。そうした見極めは,ほかのクエスト/エピソードにも応用が利く。
マップの一番奥までたどり着くと,大量の三角牛乳が入った箱が落ちている。これを出口まで運べばよいのだが,実は少々やっかいなのだ。牛乳運搬係は歩行速度が少し落ちるうえに,牛乳を手に持っているときは一切攻撃ができない。
ヨーグルティングではモンスターを倒した数と順位が密接に関係しているため,牛乳運搬を買って出たプレイヤーには,ここで順位が落ちる可能性がでてくる。モンスターの奪い合いでは譲らないプレイヤーも,ここでは微妙にハラを探り合う空気が……。とはいえ,誰かが引き受けないことには話が進まない。思えば,他人の面倒がる係を進んでやれ,というのも学校っぽくてよいかもしれない。
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牛乳箱を目指す途中に見える,このブロックが重要。必ず押しのけて道を作っておこう。これが後々クリアタイムに大きく影響する |
ここまでくれば牛乳箱まではあと1歩。ブロックに近づくと周囲にモンスターが現れるため,サポート役も立ち位置をよく考えたい |
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牛乳箱を頭上に掲げて運び,ゴール地点へ向かう。クエスト達成も目前である。後はいかにクリアタイムを短縮するかに全力を注ごう |
「ファントム オブ オペラ」を除いて,すべての必修科目(エピソード)でどうにかB+を取得できた筆者。最後のエピソードでB+を取れば,ようやく2年生になれる。
クエストをくれるのは職員室にいる生徒会役員「シンソンヒョ」嬢。実はこのエピソードは複数マップにわたっており,モンスターの出現ポイントや,自キャラの動線を覚えるには数回こなさないと難しい。さらに,ラスボスである「ファントム」の一撃は,1年生には酷なくらいのダメージだ。三角牛乳ではとても間に合わないので,回復力の大きい「ガンバミン」の使用をお勧めする。
なぜかマップ上にいる,オカルト研究部の暗田。ネーミングがアレだが,プレイのコツを教えてくれるなど,意外に親切なヤツだ
ここでB+以上を狙うコツは,とにかくクリアタイムの短さに重点を置くこと。3マップめはミニマップを見ても分かるとおりほぼ一直線で,大量の「ソソスケルトン」が出現する。
もしもレベルが低くて,最初から練習程度に考えているならば,ここでソソスケルトンの全滅を狙うのが,まさによい練習になるだろう。しかし,本気で進級を考えているならば,意外なことにソソスケルトンはすべて無視し,一気に走り抜けて最終マップに飛びむのが正解だ。
最終マップにはなぜか,公式サイトでも紹介されているキャラクター,オカルト研究部の暗田が……。大量に出現する「ゼロセブン」を退治していると,左上にカウントダウンの数字が出るはず。これが0になればいよいよラスボス「ファントム」のお出ましとなる。
ただし,ファントムがマップ上のどこに出現するかは,なんとランダムである。目の前に出てくれれば話は早いが,なかなかそうはいかない。ファントムの位置はミニマップ上に黒い点で表示されるので,素早く確認して駆けつけよう。
基本的な戦いかたとしては,ブレード使用者とグローブ使用者が前衛を担当し,ミューラは周囲の雑魚を一掃するか,距離をとりながらボスへの攻撃に協力したい。それに対して召喚系のスピリットは攻撃モーションは少し遅いので,ファントムの攻撃が当たらない遠方からHPを削っていこう。
そして,前衛はスキルポイントが溜まり次第,即ファントムにぶつけるべきだが,スピリットの場合スキル発動とディレイからの回復が遅いので,むしろ通常攻撃に専念するのがよい。
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ファントム登場時には,ショートムービーが流れる。なかなかオドロオドロしい雰囲気だ |
自分のすぐ横にファントムが現れたラッキーなタイミングで,攻撃しつつ撮ってみた画面 |
進級させてくれるのは,学校から姿を消さなかった保険医「妖艶」先生。この童顔で妖艶という名前には,何か深い意味があるのか
最後のエピソードを首尾よく終えれば,いよいよ2年生への進級だ。2年生エピソードでは,なんと割烹着やスクール水着(ぜひスク水と略したいところ)が手に入るらしい。スク水という単語に恥じらいと興奮を覚えつつ,進級の儀式を受ける。
基本情報の「進級」タブを開けば,必修エピソードの名前とクリア成績一覧が確認できる。
制服フェチぶりを思う存分まき散らしながらお伝えした,2年生進級までの様子,いかがだったろうか? これからも可愛いキャラクターにさまざまな着替えを楽しませるべく,2年生になっても衣装コレクターとしての情熱を発揮し続ける決意の筆者。いやその,さらなる進級や謎解きも忘れずにね!
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進級にここまで派手なエフェクトが必要かどうかも問題だが,わざわざ一張羅の「飼育服」に着替えた筆者も筆者であろう |
妙な色の照明と,星が輝く夜空をバックに,どアップでお別れのご挨拶。みなさま,また来週お会いいたしましょ〜 |