TMSEには「ソロ」「マルチプレイヤー」「エディター」の3モードがあるが,まず挑戦してほしいのが一人で遊ぶ「ソロ」。ソロには,さらに「オフィシャルキャンペーン」「コミュニティキャンペーン」「シングルチャレンジ」といったゲームモードが用意されている。今回は,この中でもメインであるオフィシャルキャンペーンのレースを紹介していこう。
ちなみに「コミュニティキャンペーン」は,コミュニティにアップロードされている,ほかのプレイヤーが作成したキャンペーンをダウンロードして挑戦できるモード。もう一つの「シングルチャレンジ」は,オフィシャルキャンペーンコースの練習に使ったり,ミニゲーム的なボーナストラックに挑戦できるだけでなく,自分で作成したオリジナルコースやネット上にアップされているほかのプレイヤーが作ったチャレンジに挑戦できるモードだ。
実は,チャレンジやコースを無限大に増やしていけるところが本シリーズのウリでもあるのだが,このあたりについてはエディット機能と併せて,連載の最後で触れる予定なのでお楽しみに。
というわけで,今回は真っ先に全部クリアしたいオフィシャルキャンペーンのレースモードを紹介していこう。
オフィシャルキャンペーンは,Nadeoが用意したコースを舞台とした,数々の「チャレンジ」を走破していくモード。各チャレンジは何戦かのレースが集まったシリーズ戦で構成されており,すべてのチャレンジにあるレースを合計すると,その数なんと150種類にもなる。各レースともクリア成績により,ゴールド,シルバー,ブラウンのメダルが授与され,メダルを獲得していくことでワンステップ上のレベルのチャレンジがプレイできるようになるという具合だ。
「レース」チャレンジと「エクストリームレース」チャレンジは,スタートからフィニッシュラインまでを可能な限り速く走ることに挑戦する。ライバルカーも同時に走るが,順位は関係なく,ターゲットタイムを切ることが目的。ライバルカーの走り=ターゲットタイムになっているため,彼らの前でフィニッシュする走りをすればよい。「エクストリームレース」チャレンジは,コースマップ全体を使うような大規模なコースが用意されており,「レース」チャレンジよりも攻め応えがある。シルバーメダルまでは比較的簡単に獲れるが,ゴールドメダルのターゲットタイムともなると,かなりシビア。明らかにショートカットを使わないと達成できないコースや,大ジャンプするとブースターを踏めずにタイムロスするコースもあるので,ライバルカーの走りを見つつ研究したいところだ。タイムアタックが好きな人は燃えること間違いなし。
「プラットフォーム」チャレンジは,スタートからフィニッシュラインまで,いかに失敗(リトライ)を少なく完走できるかに挑戦する。フィニッシュまでの走破タイムは関係なく,どれだけ時間がかかっても構わない。とにかく復帰ポイントへのリトライさえしなければよい。リトライ回数により授与されるメダルが変わってくる。もちろん,スタント顔負けのトリッキーなコースレイアウトばかりなので,たとえコースを完全に覚えていても些細なミスでコースアウトしたり,ひっくり返ったりするため,ノーミスで走破するのは猛烈に大変だ。
「パズル」チャレンジは,一部が欠落したコースに道路やジャンプ台,ブースターなどの建設ブロックを配置して,全チェックポイントを通過してスタートからフィニッシュラインまで最短時間で到達できるよう,コースを補完していくゲームモード。使用できる建設ブロックは種類と数は決められており,実際に走ってタイムが上がるように微調整をしていくわけだ。コースを作るだけでなく,実際に走ってタイムを出す必要があり,最短コースを作っても走りが悪くてタイムが上がらないとクリアできないので,走りのテクニックも磨いておきたい。
「スタント」チャレンジは,制限時間内にスタントアクション(技)を出しながらコースを走ったり,ジャンプ台を使ってド派手なスタントアクションを決めたりしてポイントを稼ぐ。滞空時間の長いジャンプをしたり,空中で何度も車が回転するようなジャンプを決めたりするとポイントが入る。どんなスタントアクションをするとポイントが入るのかは,マニュアルにも記述がないため種類など正確なところは不明だが,「Spin 180」「Chained Spin 360」「Aerial 360」など,スノーボード競技で見かけるようなアクションがある。同じ技を連続で繰り出したり,キレイな着地を決めるとボーナスポイントが加算されるなど,なかなか奥が深い。制限時間をオーバーするとフィニッシュラインを通過するまで稼いだポイントが減算されていくので,欲を出しすぎると損をする。
「クレイジー」チャレンジは,多くのライバルカーと同時にショートレースを行い,1台ずつライバルカーを打ち負かしていく。少々ややこしいのだが,例えば16台のライバルカーを相手にする場合,スタートと同時に16台+自分がワラワラと走り出す(ある意味,壮観)。ゴールした時点で自分よりも遅かったライバルカーが自分のチームとなり,これを繰り返して,すべてのライバルカーに勝つのが目的だ。はっきりいって同時走行する車が多く,ライバルカーとの当たり判定がないため,自車と重なり合ったり,かなりジャマくさい。しかも打ち負かしたライバルカーは自車と同じ色になって見づらくなるので(中央にいるので分かるが),味方が増えて嬉しいかどうかも微妙。なんとも不思議なチャレンジだ。
ちなみに「レース」「エクストリームレース」では,ゴールドメダルよりも上のメダルも用意されている。苦労してゴールドメダルをゲットしたら,さらに上のランクの「デザイナーメダル」なるもののターゲットタイムが現れた。このマニュアルにも載っていないデザイナーメダルを獲得すべく,いろいろなコースで挑戦したが,ゴールドメダルよりさらに高難度というわけで残念ながら一つも取れず,このメダルを獲得するとどうなるのか定かではない。とほほである。