4Gamer:
今日はよろしくお願いします。
4Gamer読者の中には,松原さんのことをまだよく知らないという人もいると思うので,まずは芸能界に入ったきっかけを教えていただけますか?
松原 渓さん(以下,松原さん):
はい。
私の高校時代の友達のお姉さんの友達が,今の事務所のマネージャーなんですね。その人が私のプリクラを見て,高校の学園祭にスカウトをしに来たんです。
4Gamer:
そんなことってあるものなんですねぇ。
松原さん:
私の友達も一緒にスカウトされたんですよ。結局,その子は入らなかったんですけどね。
私も最初は全然興味なかったんですけど,スカウトされたら嬉しいじゃないですか。その頃は男の子っぽかったし,芸能界なんて全然知らなかったんですよ。でも話を聞いてみたら,夢が広がって……。これいいなぁって。
4Gamer:
興味がなかった分,変な先入観もなかったんでしょうね。
松原さん:
今思えばそうですね。それで最初に,写真集をやらせてもらったんです。でも,この仕事をやっていきたいと思ったきっかけは,舞台のお仕事でした。舞台は……,ツボでしたね。「これは夢中になれるものだ!」というか。
4Gamer:
それまで,お芝居の経験はなかったんですか?
松原さん:
まったくなかったんですよ。人に見られたり,人前に出たりするのが苦手で,凄くイヤでした。恥ずかしくて。かなり内気だったので,あんまりしゃべらなかったですし。
4Gamer:
それがいきなり,舞台に立つことに……。
松原さん:
はい。私は「できない」と思うのがイヤだから,何事にも挑戦したいんです。自分が不得意なものに挑戦するのが,凄く好きなんですよ。でも,お芝居って難しいんですよね……。難しいからこそ夢中になって,女優になりたいなと,ビビッと来ました。
4Gamer:
舞台という夢中になれるものに出会ったことで,それまでの殻を破ったような?
松原さん:
そうですね。舞台に出たことが,この世界でがんばりたいと思うきっかけにはなりました。それから続けてきて,やりたいことがどんどん広がってきているんですけどね。
4Gamer:
やりたいことの一つなのかは分からないんですけど,「エクストリームサッカー」のイメージパーソナリティである松原さんには,やっぱりフットサルやサッカーのイメージが強いんです。
松原さん:
ありがとうございます。私自身が,いま一番力を入れて,夢中になっているのは,フットサルとかサッカーなんです。なので,そう言ってもらえると嬉しいです。
4Gamer:
お,良かった……。
サッカー歴は長いんですよね。
松原さん:
小学校3年生から中学校3年生までの,実質6〜7年やっていたんです。まあ,本当に一生懸命やっていたのは,最初の4年間ぐらいですね。
4Gamer:
サッカーを始めたきっかけというのは,いったい何だったんでしょうか?
松原さん:
小学校で一番人気があった部活が,女子サッカー部と男子サッカー部だったんですよ。いつも休み時間になると,サッカー部が校庭を占領するみたいな感じで。友達も入ってましたしね。最初はそんな程度だったんですけど,サッカー部に好きな子ができたっていうのもあって,どんどんのめり込んでいきました。
4Gamer:
のめり込むきっかけが,男子っぽいですよ(笑)。
一時期はプロを目指していたとか。
松原さん:
はい。そのためのチームの入団テストも何度か受けたんですが,それには落ちてしまって。それで,社会人チームに参加して一緒に練習したりはしていたんですけど,練習場所が遠くてなかなか行けなかったりで……。
そういうこともあって,今度は卓球にのめりこんでいったんです。
4Gamer:
なんか,スポーツばっかりですねぇ。
松原さん:
そうですね(笑)。常に2種類ぐらいのスポーツを同時にやってきたんです。でも,一番夢中になれたのは,やっぱりサッカーですね。
4Gamer:
サッカーを始める以前は,山にもよく登られていたそうで。
松原さん:
山は,父に連れられて0歳から10歳までの間に登っていましたね。
小さい頃だったんで,登りたくて登っていたわけじゃないんです。自分で選択したものではないんですけど,「これが私の仕事だ」的な感覚だったんですよ。
4Gamer:
ある種,義務的な。
松原さん:
はい。なので,「やりたい!」って自分から思った初めてのものが,サッカーなんです。
4Gamer:
そういうこともあって,思い入れも一番強いんでしょうね。
登山経験はサッカーの役に立ちましたか?
松原さん:
直接は役立ってないです(笑)。
でも,体力や運動神経を養えたと思うんで,ベースにはなっていると思います。
4Gamer:
根性もつきそうですよね。
まあそんな感じで,小さい頃からとにかく体を使うことばかりやってきたんですよね。椎間板ヘルニアになるぐらい。
松原さん:
ほんっと,酷使してますね。高校1年生のときには女子バレーも始めましたし。その頃は,新聞配達のバイトもして,卓球もして……という感じだったんで,結果的に椎間板ヘルニアに……。
4Gamer:
それもう,体が「もう無理! やめて!」って言ったようなものじゃないかと。
今は大丈夫なんですか? 椎間板は。
松原さん:
ええ,その時点でスポーツを全部やめたので,なんとか。
当時は腹筋や背筋をつけるしか,椎間板ヘルニアを治療する方法がなかったんですよ。あとはせいぜい電気治療ぐらいで。手術という選択肢もあったんですけど,もの凄く高価で,しかも治る確率は50%ぐらいなんて言われていて……。それだったらもういいやと思って。大学受験もあることだし,スポーツをやめよう,と。
4Gamer:
大学受験を理由に……っていうのは,高校生っぽいですけど,その前があまりに壮絶だと思います。