連載 : カジュアル姉さん リターンズ


カジュアル姉さん リターンズ

第14回:ビッグショット編

 

 予想外の二連覇に気を良くした姉さんが,新たなカジュアルゲームを紹介しよう。ネクソンジャパンが運営する,横スクロール型のカジュアルシューティングゲーム「ビッグショット」(BIGSHOT)だ。
 操作はこれ以上なさそうなほどシンプルで,W/Sキーでジャンプ/しゃがむ,A/Dキーで左右移動,左クリックで攻撃,1〜3で武器をチェンジできる。武器はキャラごとに異なるが,1番が基本武器,2番が爆弾系,3番が重火器だ。少年キャラクター「タイ」を例に挙げると,1番はリボルバー,2番はアップルボム,3番はT1だ。

 

 キャラを選んでチュートリアルを終えたら,あとは実践訓練あるのみ。Lv.1の初期装備で猛者達の集まる対戦ルームに挑むことになるのだが,NPC相手に練習可能なモードを用意してほしいかな……(経験値やゲーム内通貨はもらえなくていいので)。ともあれ,操作やルールの難しいゲームではないので,勇気を出して対戦だ。

 

 

 

 

キャラクター

 

 初期キャラクターは少年「タイ」,少女「カシル」,ロボット「プロコ」の3人で,1アカウント1キャラといった制限はなく,いつでも好きなキャラに切り替えられる。このほか,ゲーム内通貨「PIXEL」で買えるキャラクターとして「エリアス」と「ジン」の2名が存在する。使用武器と性能はそれぞれまったく異なるため,自分にとって扱いやすいキャラクターは,プレイを重ねて探していくといいだろう。

 

タイ
HPとSP,スピードのどれをとってもまぁまぁという,使いやすいバランス型

カシル
HPとディフェンスは低いが,ずば抜けたスピードを誇るキャラクター

プロコ
重たげな見た目どおりに,HPとディフェンスがほかに比べて高いパワー型

 

エリアス
HP,SP,スピードが優れており,バランス的にはタイに近い能力の持ち主

ジン
カシルに劣らないスピードで,ディフェンスも割と高い。が,値段も高い

 

 

買物&合成

 

 マイルームは「倉庫」という味気ない名前だが,ショップで購入した衣装と武器が保管され,使用キャラクターの変更も行える。
 対戦終了後に「青い玉」「製作書」といったアイテムがランダムでもらえるのだが,これを集めると,ショップでも購入できない特殊装備品を合成できるのが,ビッグショットのお楽しみ要素の一つだ。作成できるのはキャラクター別の専用アイテムで,頭,上衣,下衣,手袋,靴の5パーツ。「Speed +5%」など能力値を補強してくれるので,全身合成アイテムを着用すれば,かなり強くなれそうな気がする。

 

 

 

ゲームモード

 

・対戦
 対戦は一部屋に最大6名のプレイヤーが参加でき,個人戦または2vs.2,3vs.3のチーム戦が選べる。対戦モードには「マックス」と「サバイバル」の2種類があり,マックス戦はキル数の上限が設けられ誰か一人がそれに達するとゲーム終了。サバイバル戦はライフ×3を各キャラクターが持ち,すべてのライフを失えば戦線離脱。最後の一人が勝者となるルールだ。

 

 

・ミッション
 一定レベルに達すると,自動的に受けられるのが「Mission」モード。Lv.1で受けられる「森の中の散歩」は,ただ左から右へ移動するだけで100PIXELがもらえる。一定レベルごとに新たなミッションが追加され,ビッグショットのバックストーリーに関係する,悪の企業「ジャミロカンパニー」などが敵として登場する。ミッションをクリアすれば,ゲーム内通貨だけでなく経験値増加などのボーナスもあるので,必ずチェックしておきたい。

 

画面左端から,ただ歩いて右端へ移動するだけの超簡単ビギナーミッション「森の中の散歩」。それなのに途中のアリジゴクに突っ込み,一度倒されたなんて,さすがに恥ずかしすぎて言えない 人手不足を理由に,傭兵として調査に送り込まれるミッション「最初の任務」。キャラ別にミッションを受けられるが,獲得した経験値やゲーム通貨は共通なので,ぜひ全キャラでクリアしておこう

 

・クエスト
 ミッションは完全にソロで行うモードだが,クエストは複数のプレイヤーと協力しながら進めていく,ちょっと難度の高いモードとなっている。五つのクエストはミッションと同様,ジャミロカンパニーの悪行と関係したストーリーで,中には前後半に分かれたクエストもある。最終的にはボスキャラが登場し,ボスを倒せばクエスト成功となるわけだ。
 ドカスカ砲撃してくる巨大な戦車や,炎を吐き散らすドラゴン風のボスモンスターの攻撃をかいくぐりつつ撃ちまくる画面は,昔懐かしいアーケードゲーム,あるいは往年の家庭用ゲーム機のタイトルを思い出させる。ビッグショットのターゲット層が,今のお父さん世代なのだろうか。あるいは,このレトロさが逆に今のゲーマーには新しいのかもしれない。

 

クエスト「秘密の島」は,レーダーにも映らない不思議な島を舞台に,ジャミロ兵と戦う。ボスの戦車が結構凶悪で,何度も下敷きにされてしまった

 

旅人を襲う謎の怪物の噂を聞きつけ,調査に訪れるタイ達。溶岩の中から現れるドラゴン風ボスは,その巨大な全身のうち特定の位置を撃たねばならない

 

・練習
 まだ撃っても狙い通りに当たらず,対戦してもボコボコに倒されるばかりで悔しいという人は,練習モードで特訓するしかない。練習モードには「固定射撃」「移動射撃」「手りゅう弾投てき」の三つが用意されている。最も簡単な固定射撃は,飛行船に乗って空から降ってくる敵を撃ち落とすというもの。一定数を倒すとレベルが上がり,降ってくる敵の数やスピードが変化する。飛行船が大ダメージを受けるとゲームオーバーだ。ゲーム内でも「ミニゲーム」と表示されているだけあって,練習というより昔懐かしい家庭用ゲームで遊んでいる気分が味わえる。
 シューティングゲームだけに,素早い動きと射撃の正確さばかりを重視しがちだが,実は手りゅう弾がビッグショットでは一発逆転を可能にする大切な武器なので,こちらも練習しておこう。

 

 

 

ステージ

 

・フォレスト ・カメル地下遺跡

 

・メガトロン ・エスペラン ・ドミル

 

 

対決

 今回対戦相手として出てきたのは,なんと以前「ゴルトモ」で叩きのめしたはずの松本氏であった。かつて「真のおやじ称号」を懸けて戦い,そして破れた松本氏(おかげで筆者は真のおやじに)。しかしFPSを得意としており,教官や軍曹といったニックネームを持つ氏のことだ。もしかしてシューティング全般に強いのではなかろうか? ちょっと今回は負けそうだし,どんな卑怯な手を使おうかなぁ〜。

 

麻生ちはや
今回は「お父さん世代」にとって懐かしい横スクロールアクションだが,割とお母さん世代の姉さんは,初めてハマったゲームが「リネージュ」という遅咲きゲーマー。ファミコンなどで遊んだことはほとんどないそうだ

松本隆一
FPSは好きだが,一般的な縦/横スクロールのシューティングゲームは「ドラゴンスピリット」(X68000版)しかプレイした記憶がないという松本。せっかくなので姉さんに連勝の「目」を残すために送り込まれた刺客である

 

 

 動いているものを撃つのが得意なはずの松本氏と,真正面からぶつかったところで勝てるわけがない。1週間の特訓で考え出した作戦は,ステージの特性などを把握される前に,爆弾系の武器でやってしまおう! というものだった。ステージは溶岩の吹き出る「エスペラン」を,キャラクターは一撃の威力が重たいプロコを選んだ。ルールは,先に相手を4回倒したほうが勝ちという「マックス」モードである。
 筆者の作戦は,開始と同時にジャンプして吊橋に飛び乗り,あとは松本氏のキャラクターがいる画面下方向へ,放物線を描く武器を使用しまくるというもの。うまくいけば,上のほうからほぼ一方的に攻撃できるという作戦である。
 タイを使っている松本氏は,こちらの必死の攻撃を二段ジャンプで軽やかに避けつつ,ビシバシこちらのHPを削ってくる。今さらだが,やっぱりプレイヤースキルの違いは歴然だ。

 

上から一方的にせめる作戦は,最初のうちは大成功。HPバーを見れば,松本氏の追い詰められてるのは一目瞭然だ

 

まさかの敗北に茫然自失。あんまり悔しいので待機ルームで松本キャラをぶっとばしてみた。次回はまた勝ちますよっ

 それでも作戦は途中までうまくいったのだ。こちらが先に3キルを成功させたのに対して,松本氏はたったの1キル。いける,これはいけるかもしれない! と思ったのは,やはり甘かったようで,本気を出した松本氏があっさり逆転勝利をおさめた。編集部では,ギャラリーが「また麻生さんらしい姑息な手を使ってるなー」などと呆れていたらしく,こちらの作戦はバレバレだったらしい。
 「やっぱ2Dのゲームは難しいですわー」とぼやきながら去っていく松本氏。真のおやじ称号はお返しします……。

 

 

 

■■麻生ちはや(ライター・お姉さん)■■
さて麻生氏の希望で,ライターの星原氏に「カジュアル姉さん」の「対決」への参戦を打診してみたところ「えっ? やですよ」「なんで僕が」「どうせまたミッシェルネタで僕を笑いものにしようというんでしょう」という,けんもほろろな返答が。麻生氏は麻生氏で「またフラれた」「どうせ私なんかエマ以上に」「そういえばエマがしわくちゃのお婆さんになってて気絶しそうでした」といった具合で,荒れる荒れる。ええと,皆さん過去の記事を引きずりすぎですね。
タイトル ビッグショット
開発元 N/A 発売元 ネクソンジャパン
発売日 2007/04/12 価格 基本無料(アイテム課金)
 
動作環境 OS:Windows 2000/XP[Windows XP以上推奨](+DirectX 9.0c以上),CPU:Pentium IIIもしくはCeleron/800MHz以上[Pentium 4/1.8GHz以上推奨],メインメモリ:256MB以上[512MB以上推奨],グラフィックスカード:GeForce 2 MX200以上[GeForce 4 Ti 4200以上推奨],HDD空き容量:200MB以上[500MB以上推奨],WWWブラウザ:Internet Explprer 5.0以上[Internet Explprer 6.0以上推奨]

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