広告企画:戦え! WarRock!

戦え! WarRock!

Text by 松本隆一 

 

 テクモとSeedCがサービス中の「WarRock」は,基本料金無料のオンラインミリタリーアクションだ。オンラインFPSというジャンルのハードルを下げたとして知られる本作だが,サービス開始から約2か月,まだまだ進化を続けている。ここでは,そんなWarRockの最近の状況をレポートしてみよう。気にはなっているんだけど,というFPSビギナーの人はぜひチェックを。さあ,戦え! WarRock!

 

基本料金無料のオンラインミリタリーアクション,「WarRock」で戦え!

 

個人技の冴えが要求される小規模戦から,写真のように大型兵器がぶつかり合う大規模戦まで,FPSの面白さを余すところなく伝えるWarRockは,現在テクモとSeedCがLieVoを通じて正式サービス中だ

 空気を切り裂いて飛ぶ銃弾,うなりをあげる戦車砲,砂塵を巻き上げて飛びたつ戦闘ヘリコプター。個人の技量がものをいう息詰まる小規模戦闘から,各種大型兵器が激しくぶつかり合う大規模戦闘まで,マルチプレイFPSのさまざまな魅力を伝えるオンラインミリタリーアクション「WarRock」。
 テクモとSeedCがLieVoを通じて正式サービスを開始したのが2007年3月8日のこと。これまでハードルが高いと思われていた「オンラインFPS」というジャンルをライトなゲーマー層にも楽しんでもらおうというWarRockの戦場は,サービス開始からそろそろ2か月が経とうとしている今,ますます加熱している。
 とはいえ相手は泣く子も黙るF・P・S。やるかやられるかのシビアな戦いを要求されるのは間違いなく(そこが面白さの源泉なのだが),さらには参加者の戦闘スキルが高まるにつれてベテラン層も確立しつつある現在,FPSビギナーの中には「やってみたい」と思いながらも二の足を踏む人もいるだろう。
 今回は,そんな新兵候補にもとりあえず安心して戦場に来てもらおうと,「最近のWarRockがどうなっているのか?」という側面からこの個性的なオンラインゲームに切り込んでみたい。テクモとSeedCが,さらにいろいろなシステムやイベントをゲームに盛り込んで,兵士を増やすべく取り組んでいることがよく分かるだろう。

 

 

 

WarRockとはどんなゲームなのか?

 

プレイヤーは一人の兵士となって,オンラインでつながった戦場を駆けめぐる。画面はこのような感じで,自分自身の姿は見えない

 さて,今さら言うのもなんだが,FPSとは一人称視点のシューターのことだ(※)。プレイヤー,つまりあなたは対立する二つの軍のどちらかの兵士となって戦場に臨み,仲間達と連携し,スコープに敵の姿を捕らえ,あるいは戦闘機を駆って自軍の勝利を目指す。

 

 時は1990年代。世界最大の石油埋蔵量を誇るDERBARAN軍と,それを狙うN.I.U軍が戦うという設定だ。時代背景から分かるように,登場する武器や兵器はほとんど実在するものをモデルにしており,まったく架空の兵器類は出てこない。むろん,その性能に関しても実物にほぼ準じており,同じピストルでも,Glockよりデザートイーグルのほうが威力が大きい,あるいはアサルトライフルのAK47は同じM4A1より集弾率が低い(いずれの銃もショップアイテム)といったリアルな設定がなされている。そのため,FPSに慣れたプレイヤーならほとんど常識の範囲内で使い分けられるはずだが,ビギナーでも心配することはない。リアリティとゲーム性のバランスがよく考えられているため,しばらく使っていればすぐにその武器の特性に慣れるはずだ。調べようと思えば調べられるが,ここは「習うより慣れろ」だろう。
 また,中規模戦マップの一部と大規模戦マップに登場する大型兵器,つまり戦車や航空機に乗るために,戦車兵やパイロットである必要はない。誰も乗っていない兵器があれば,近寄ってFキー(デフォルト。以下同)を押下するだけで搭乗できる。車両に搭乗すると,視点が三人称に自動的に切り替わるが,ハンヴィーの後部席からM2機関砲を撃つときなどはVキーで一人称視点に戻したほうがやりやすいはずだ。

 

 バイクの高速性を生かした拠点の奪取。8人乗りトラックを使った兵士の素速い展開。そしてスプラッシュ効果が非常に大きい戦車など,こうした大型搭乗兵器は戦局を左右する重要なファクターになる。その運用には戦略眼や慣れが必要になるが,ただ動かすだけなら誰でも簡単で,使用するキーはごくわずかだ。とくにヘリコプター類はSpaceバーを押すだけでどんな状態からでもホバリングできるので,例えば敵の放ったスティンガー対空ミサイルに対して回避行動を取っているうちに体勢を大きく崩したとしても,すぐに立ち直れるという手軽さ。初心者でも少し練習すれば,これもまたすぐに慣れるはずだ。
 歩兵だけでなくパイロットとして,あるいは戦車乗りとしても活躍できるところがWarRockの特徴なのである。撃ち合いに自信がなくても大丈夫なゲームシステムなのだ。
 ちなみに,トレーニングモードを使えば,一人でこうした大型兵器の練習もできるうえ,マップの地理にも詳しくなれて一石二鳥だろう。

 

(※)2006年に行われた第2次クローズドβテストでTPS,つまり三人称視点がテストされたが,正式サービス後はFPSのみとなっている。TPSに関しては時期未定ながら,実装が予定されており,現在公開に向けた内部テストが続けられているところだ。

 

 

 ビギナーにとって,多様な兵科もまたプレイの助けになる。WarRockには「偵察兵」「戦闘兵」など5種類の特徴ある兵科が用意されているが,必ずしもすべてが戦闘に特化しているわけではない。例えば「工兵」は所持するスパナを使って兵器を修理できる。戦車や装甲車がダメージを受けても,工兵さえいれば,わざわざ修理ポイントまで運ぶ必要がないのだ。衛生兵は傷を負った兵士の体力を回復させ,一人いればほかの兵士の心強い味方になるだろう。FPSといえば,手に汗握る撃ち合いを考えがちだが,戦場の裏方として活躍することも可能なのだ。
 実際に「衛生兵オンリー コンクエストバトル」なども開催されており,敵を倒すばかりでなく,味方の救助によるポイントが競われたこともあるのだ。

 

 

 

プレイヤーのレベルにあったサーバーを選べる

 

レベル制限のある初心者用サーバーが用意されているので,ビギナーでも安心だ。今後,中級者用,上級者用サーバーなどが計画されている

 WarRockには「通常サーバー」以外に「初心者サーバー」があり,それぞれのサーバーに小規模戦,中規模戦,大規模戦の各チャンネルが用意されている。初心者サーバーの対象になるのはレベルが1〜3の新兵で,それ以上のプレイヤーは入ることができない。もちろん,腕に覚えがあればたとえレベル1でも通常サーバーに入れるので,じっくり慣れていきたいという人は初心者サーバーを,ベテランに思い切りもまれてみたい,という人は通常サーバーを選べばいい。
 とはいえ,クローズドβテストから続けているといった古参兵の中に,かなりの上級者層も生まれつつある現在(2007年4月27日現在),このサーバー構成はもう一度見直される予定だ。中級者や上級者向けサーバーも設置される可能性が高く,自分のレベルに合ったサーバー選びがますます大切になっていくだろう。常にハイレベルの戦場を目指していくのは,WarRockを続ける良いモチベーションになるだろうし,各レベル,それぞれのプレイヤーが安心して戦えるのも嬉しい話だ。

 

 

チュートリアルモードが追加予定

 

FPSビギナー向けの「チュートリアルモード」は今後拡充されていく予定。教官のレクチャーにより,戦場で必要な一通りのことが学べるのだ

 トレーニングモードがあるとはいえ,一人で練習するのはやはり限界がある。自由度の高いマルチプレイFPSだけに,今,何をしてどう戦えば自軍の勝利に貢献するのか,ということが慣れてくるまで分かりにくいのも事実。
 そこで,WarRockで計画されているのが,近日登場予定の「チュートリアルモード」である。これはトレーニングモードをさらに一歩進めたもので,NPCの教官が移動や銃撃,搭乗兵器の使用法などを一通りレクチャーしてくれる予定になっている。それだけでなく,今後さらに多くのフィーチャーが付け加えられ,WarRockビギナーでも,あらかじめこれさえプレイしておけばベテラン兵士にひけを取らなくなれるほど詳しいチュートリアルになっていく予定。
 チュートリアルをプレイすれば,いきなり実戦に投げ込まれ,右も左も分からないうちに撃ち倒されてしょんぼり,という事態は避けられるはずだ。

 

 

 

WarRockの華,それはクラン戦

 

クラン戦はWarRockの華だ。ひたすら勝利を目指すクランや,ビギナー同士が楽しく戦うというクランなど,性格はさまざま。入らない手はない

 プレイヤーならとっくにご存じだと思うが,初の公式クラン戦トーナメントが開催され,数多くのクランが最強の座を目指してしのぎを削っている(開催期間は4月1日〜27日だが,5月には決勝大会が予定されている)。こうしたクラン同士の戦いをサポートする数々の仕掛けがWarRockの大きな特徴の一つだ。現在,WarRockを舞台に活動するクランは実に約1800におよび,その性格もさまざま。シビアに勝利を目指すクランもあれば,ビギナーばかりがのんびり楽しむクランもあり,あなたの好みのタイプは必ず見つかるはず。
 クランに入るための条件はないので,WarRockを始めたばかりの人でも大丈夫だし,そろそろフリーで戦うのも頭打ちという中級者にもオススメである。3月22日に実装されたラジオチャットやクランチャットなど,集団戦闘に有効な機能もどんどん増えており,クラン戦こそがWarRockの華なのだ。それでもまだ一人で戦いますか?
 レベル5以上になれば自分のクランを作れるし,それぞれのクラン専用のホームページも持てるので,ゲームをいちいち立ち上げることなくクラン員同士の連絡や情報交換,そしてクラン戦の予約/申し込みなどが行えるのだ。
 進行中のクラントーナメント以外にも,各クランのレベルに合わせたリーグ戦が近日スタートする予定。さらには,現在WarRockがサービスされているアメリカと韓国を含めた世界大会も2007年中に企画されており,クラン活動はますます充実していくだろう。

 

 

 

ますます充実するアイテム,武器/兵器,マップ

 

武器,アイテム関係は今後も継続的にアップデートされていく予定だ。武器の使用感は個人差が多きいので,あれこれ試してみたい

 ゲーム内通貨であるDinar(ディナール)を使ってディナーショップで購入するゲーム内アイテムや,LieVoコインを使用してキャッシュショップで購入するキャッシュアイテムは,これからもさらにその数を増やしていく予定だ。キャッシュショップにはセット商品やパスポートなども登場する予定だし,4月の半ばに行われていたキャッシュアイテム「30%オフ キャンペーン」なども今後再び開催される可能性が高い。
 つい昨日(4月26日)には,都市型の新マップ「Velruf」 (ベルルーフ)と2丁拳銃で戦える新武器「BERETTA_D」(ベレッタデュアル)が追加されたが,この調子でがんがんアップデートを続けてほしいところ。
 いずれにしろ,これから夏にかけてさまざまな展開があることは間違いなさそうである。プレイヤーは期待して待っていよう。

 

 

これからも変化を続けるWarRock

 

 オンラインFPSというジャンルに一石を投じ,その間口を広げたという点で注目に値するWarRockだが,パイオニアとして挑戦していかなければならないことはまだまだ多いだろう。獲得ポイントとレベル,そしてDinarとのハンドリングはやや複雑な感じがするし,MMORPGのように強力な武器を販売するわけにはいかないFPSでのアイテムの位置づけも課題だ。リアリティを追求すればマニアのものになっていくし,どのようにアップデートを行っていくかといった方向性もまだ模索中という雰囲気。
 というわけで,WarRockはこれからも発展していくゲームであり,そんな熱気をはらんだ(いい意味での)混沌とした雰囲気のある今こそ,プレイヤーにとってゲームを始めるいいチャンスなのかもしれない。「オンラインFPSは面白い。この面白いゲームを誰にでも手軽に楽しんでもらおう」とスタートしたWarRockだけに,ゲームと一緒に自分もレベルアップしようという意気込みで,ぜひこの世界に参加してほしい。

 

 

 

 

タイトル WarRock
開発元 Dream Execution 発売元 テクモ / SeedC
発売日 2007/03/08 価格 基本料金無料
 
動作環境 OS:Windows 98/2000/XP(+DirectX 9.0c以上),CPU:Pentium III/700MHz以上[Pentium 4/2GHz以上推奨],メインメモリ:256MB以上[512MB以上推奨],グラフィックスチップ:GeForce MX2以上[GeForce FX5700もしくはRadeon 9200以上推奨],HDD:空き容量500MB以上

(C)2007 TECMO,LTD. / SeedC,Inc. / Dream Execution Technology Co.,Ltd. All rights reserved.

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http://www.4gamer.net/specials/warrock_sp/warrock_sp.shtml