私がときめきメモリアルシリーズで最初にプレイしたのは，「ときめきメモリアル Girl's Side」（2002年6月にプレイステーション向けに発売。以下，GS）でした。
　高校生活をモチーフにした恋愛シミュレーションという点では，それまでのときめきメモリアルシリーズと同じですが，なんと主人公が女の子！　つまり，私が主人公になりきれるというわけです。これは遊ぶしかない！
　とはいえ，実際にGSを買うまでには，少し時間がかかってしまいました。「ときめきメモリアルファン＝藤崎詩織ちゃん大好きな男の子」というイメージがあったし，何より有名なゲームなので，ゲームショップで買うのが恥ずかしく，ちょっとためらってしまっていたんです。
　でもそれを乗り越えて実際に始めてみたところ，この世界にハマっちゃったのでした……。一時期なんて，妹と一緒に二晩徹夜して遊び続けてしまったほどに。

　GSに登場するキャラクターでは，ときめきメモリアル第一作にたとえるなら詩織ちゃんポジションの葉月君が文句なしにかっこいいし，それ以外にも，頭はいいけど弱気な森村くん，ロボット疑惑のある氷室先生，バスケ少年の鈴鹿くん，関西人の姫条くん，後輩で野球部の日比谷くんなど，みんなとっても個性的で大好きです。
　まったく，こんな素敵な人達に囲まれて暮らしている主人公がうらやましいわ……。私が高校生だった頃は，周りには素敵な人なんてこんなにいませんでしたからね。

　みんな大好き，なんて言っておきながら，実は一番好きだったのは姫条くん。ノリがいいのも魅力的ですが，お弁当をお裾分けしてもらったときなんて，もうメロメロになっちゃいました。
　姫条くんから告白されるのに必要な「流行コマンド」を，とにかく実行し続けたものです。ゲーム内の一週間にこのコマンドが2回失敗したら，その直前のデータからやり直すほど，頑張りました。
　その甲斐あって，卒業式で姫条くんから見事告白してもらったときには，それはそれは感動したものです。

　GSプレイ後には，シリーズ第一作の「ときめきメモリアル forever with you」（プレイステーション版は1995年10月発売）も遊びました。
　詩織ちゃんが本当に可愛くて，プレイステーション版の発売から10年経った今でも，たくさんのファンがいるっていうのもうなずけます。実は，私もアイドルなんていうお仕事をしているんですが，詩織ちゃんのほうがよっぽどアイドルらしいな，なんて思います。
　だけど詩織ちゃんとは，仲良くなるのが本当に難しいんですよね。血のにじむような努力をしないと，天下の詩織ちゃんには告白してもらえないんです。けっこうつれない態度をとられたりもしますしね。それでも，そんな詩織ちゃんがはにかんで笑ってくれると，それだけで全部許せちゃうぐらい，可愛いんですよね……。詩織ちゃんって，絶対に小悪魔ですよね。


　そんなこんなで，ときめきメモリアルの味を知ってしまった私（「2」と「3」は遊んでないんですけどね）。2006年2月に予定されている「ときめきメモリアルONLINE」（以下，TMO）のβ2テストにも，無事に当選。早く2月にならないかな……と待っていたところ，原宿に「ときメモ・カフェ『エコル』」（以下，エコル）ができたというニュースをキャッチ！　しかもただのカフェじゃなく，店内でTMOをプレイできるとのことで，それを知った瞬間にうずうずしてしまいました。