2003年3月に日本で正式サービスがスタートした，武侠MMORPG「新・天上碑」は，βテストの期間も含めると5年目へと突入する息の長い作品だ。去る2006年9月4日に基本プレイ料金が無料となり，10月11日より有料アイテムの販売が開始された。さらにこの無料化に合わせて，数多くのアップデートも実施されている。ここでは本作の基本をおさらいしつつ，アップデートの詳細を紹介していこう。
Text by Chun
毎週行われる攻城戦も本作の魅力の一つ。攻城戦の仕様変更により，勝利側のメリットが増したので，より熱い戦いが繰り広げられるだろう
新・天上碑は，ゲームオンがサービスを行っている武侠MMORPG。俯瞰視点の2Dで動作スペックが低く，操作がシンプルということもあり，取っつきやすいゲームになっている。ゲームの基本は，敵と戦ってキャラクターを成長させながら，さまざまなクエストをこなしていくという，オーソドックスなスタイルだ。
キャラクターの能力は，力，攻撃耐性，敏捷性という3種類のパラメータと，使用する武器の熟練度，そして経験値によって上昇する名声（レベル）で表される。
3種類のパラメータは，モンスターを攻撃するか，攻撃されることによって徐々に上がっていく。そのため，名声を上げるために戦闘を行っていれば，それに合わせて能力値も成長していく。そして，名声がある程度上がり，条件を満たせば，転生クエストを受けられるようになり，より強力なキャラクターへと転生できる。
また，「派閥」と呼ばれるギルドを作れ，派閥戦や攻城戦といった大規模PvPが行えるシステムがあり，大勢で楽しめるというMMORPGの醍醐味を堪能できるのも特徴の一つだ。
これに加えて，50人まで入れるチャットチャンネルを自由に作れる。実際に，初心者用のチャンネルのほか，同じクエストの攻略を目指すプレイヤーを集めるチャンネルなど，さまざまなチャンネルが常に多数開設されている。ゲームを始めたばかりの人でも，こういったチャンネルに気軽に入って，分からないことを質問したりできるのだ。
無料化されたことで，新規プレイヤーがかなり増えている。何かMMORPGを始めようと思っているなら，本作はタイミング的にもバッチリ。まさにいまが旬といった感じだ。
奇人（上段）にはいくつか種類があり，それぞれ独特の容姿をしている。とくに「覇」は，男女揃って派手な容姿になる。しかしそれを上回るのが，今回導入される仙人（下段）だ。仙人には男女ともオーラのようなエフェクトがある
仙人の武技「炎華烈天功」は自分の周囲に密着したモンスターすべてにダメージを与えられる。敵に囲まれてしまっても安心だ
無料化に伴うアップデートで一番の注目は，転生の最終段階が，「奇人」から「仙人」へとステップアップしたことだろう。仙人はオーラをまとったようなエフェクトがかかり，見た目が派手になっているだけでなく，専用の技が用意されている。いま仙人になれば，ほかのプレイヤーから羨望のまなざしで見られること受け合いだ。
仙人になるためには，奇人の状態から，新たに追加された転生クエストをこなさなければならない。難しいクエストをクリアする必要があるので，すでに奇人となっているプレイヤーでもなかなか苦労しそうだ。心してかかる必要があるだろう。
仙人に転生するためのクエストは，「崋山派」マップからスタートする。このために，崋山方面に新マップが追加され，新たなストーリーが組み込まれた。
また，クエストに関わる地域として，5月のバージョンアップで追加された高レベルマップの「新疆（しんきょう）」に，一部変更が加えられている。これまでごく普通の山岳地帯だったものが，溶岩地帯へと変貌。あちこちで溶岩が流れ出ているのだ。
溶岩の上を歩くと，大幅に体力が削られる。もし溶岩上を移動しなければならないときは，体力には十分注意しておこう。
崋山派マップの内部はこれまでと変わりはないが，仙人クエストの実装に伴い，新しいストーリーやクエストに対応するマップが追加された
新疆のマップは，溶岩の流れる火山地帯へと一新された。溶岩の上は移動できるが，かなりのダメージを受けるので気をつけよう。登場するモンスターに違いはないが，高レベル向けマップなので，入るときは細心の注意が必要だ
今回のアップデートによって，獲得できる経験値の上方修正が行われている。このことで，早く奇人/仙人になれるようになっているのだ。
さらに，武器や防具といった装備品を強化するための「属性付与改造」にも変更が加えられ，9だった属性値の限界が，12に修正された。
大規模PvPの攻城戦の仕様も若干変更されており，派閥本陣を獲得すると，火鉢や製造壷が追加されるようになった。この火鉢や製造壷は，洛陽城にあるものよりも，装備品の強化改造の成功率が高く設定されている。派閥本陣を手に入れる意味合いが大きくなった分，攻城戦はいままで以上に盛り上がるだろう。
ちなみに，生産アイテムの加工率も上がり，これまで入手しづらかったアイテムも若干手に入りやすくなるといった，初心者には嬉しい変更も加えられている。
10月11日には，ゲーム内アップデートだけでなく，リアルマネーで買えるポイント「GEM」をアイテムと交換できる，いわゆるアイテム課金がスタートした。この交換アイテムは洛陽城内の「荘園北側」にいる商人達から入手できる。
入手するには，あらかじめ公式サイト上でGEMポイントを購入しておいて，そのポイントでアイテムを交換するという流れだ。ちなみに，このGEMポイントは，アカウント単位での管理となっている。いくつかキャラクターを持っている場合でも，ポイントは共有されているわけだ。
さまざまな種類のアイテムが販売されているが，なかでも注目は，「黄公」が売っている「天上周遊箱」。これは天上周遊符や逆天符，採集場利用券など5種類の呪符が複数個入っているセット商品。この中に入っている天上周遊符は，今回新たに追加されたアイテムで，30日間さまざまな土地を行き来できるという便利なもの。通常は街ごとに移動呪符を使うのだが，そのわずらわしさから解放されるのだ。ただし，日をまたぐと1日として計算されるため，例えば23時50分過ぎなどに使い始めるといったことは，避けたほうがいいだろう。
また，ポイントショップで売られているアイテムは，効果が通常のアイテムと同じでも，重量が軽いのがポイントだ。本作では，キャラクターが運べるアイテムに重量制限があるため，軽いというのはそれだけでありがたい。多くのアイテムを持ち運べるので，効率よく経験値稼ぎが行えるだろう。
洛陽城の荘園北側に新しく追加されたNPCがポイントショップの商人だ。ここにいるNPCは，それぞれ異なるジャンルのアイテムを販売している。ポイントは公式サイトで購入することで，アカウント単位でチャージされる仕組みだ
薄暗いダンジョンでモンスターハントを行うことも。多数のプレイヤーを集めて行う大規模な討伐クエストも用意されている（写真は怪龍討伐クエストの様子）
今回のアップデートでは，細かい追加や変更も行われているので紹介しよう。まず，中上級者向けの名声別クエストが10個追加された。クリアすればアイテムだけでなく経験値ももらえるので，名声を上げたい人には嬉しい追加といえるだろう。
もちろん，これから本作をプレイする人用のアップデート項目もあり，初心者用クエストの報酬がグレードアップしている。つまり初心者にとっては負担が軽い仕様になっているのだ。
また，盟主機能の変更が加えられており，盟主の負担が軽減されている。これまで，盟主となったプレイヤーは，練武館の開催時間の設定を毎回終了後に行わなければならず，定期的なログインを余儀なくされていた。だがこのアップデートで，1度設定しておけば，同様の設定で，次回の予定が自動的に組まれるようになった。
無料化されたことで，以前本作を遊んでいた人も，戻ってきやすい環境になったといえるだろう。また，仙人になるという新たな目標を立ててプレイするのも，面白いのではないだろうか。
シンプルな操作性，軽快な動作は以前と変わらないうえ，初心者にもやさしく上級者の楽しみも増えた。基本プレイが無料になったことで，新たにプレイし始める人も増えているようだ。この機会に友達と一緒に始めてみてはいかがだろうか。
新・天上碑のアップデートを記念して，ゲームオンから4Gamer読者のためにプレゼントをいただいた。
下のバナーのリンク先から応募してくれた人の中から抽選で20名に，「新・天上碑」のゲーム内アイテム「富くじ（特）」が贈られる。締め切りは2006年11月2日。
ちなみに富くじとは，必ず何かしらのレアアイテム（通常はモンスターがドロップする）が当たるというもの。レアアイテムを簡単に入手するチャンスなので，奮って応募しよう。
「新・天上碑」ゲーム内アイテム「富くじ（特）」 20名
応募される4Gamer.net読者の皆様へ
本企画のプレゼント応募には，株式会社ゲームオンが運営する新・天上碑の登録時に入力したメールアドレスの入力が必要となります。
応募者の皆様から頂いたメールアドレスは，応募期間である2006年11月2日以降に，Aetas株式会社から株式会社ゲームオンへ譲渡します。その後のマッチング，抽選，当選のお知らせ，プレゼントの送付は株式会社ゲームオンによって行われます。
なお，応募者のメールアドレスについては，株式会社ゲームオンによって抽選が行われた後に破棄させて頂きます。
上記の内容について，同意したうえでのご応募をお願い致します。
