順調にレベルアップを重ねる。ステータスとスキルのポイント割り振りを忘れずに |
ちなみに筆者はディーラーでプレイしているが,レベル23で"ウォーリア雇用"を習得した瞬間に,戦闘力が飛躍的にアップした。どれくらい強くなったのかというと,今まで瞬殺されていたボス"ウーピーキング"(詳細については前回を参照)を,返り討ちにできるほど,といえば想像がつくだろう。
もう少し詳しく説明すると,"ウォーリア雇用"は,ジュリー(ローズオンラインの通貨)と引き替えに,共に戦ってくれる仲間を召喚するスキルで,間接攻撃を主体とするディーラーとすこぶる相性の良いスキルだ。
せっかくなので,ここでローズオンラインの"召喚システム"についても触れておこう。
本作のキャラクターは,"召喚ポイントの最大値"とでもいうべきステータスをもっている。そして召喚用のスキルなりアイテムなりを使う場合は,一時的にこのポイントを消費して,その"最大値"まで召喚できるという仕組みだ。
アイテムでの召喚はスキルを必要とせず,レベル条件さえ満たせれば誰でも行えるため,ゲーム内では比較的ポピュラーな要素である。また召喚によって戦闘力が増大するにも関わらず,取得経験値はキャラクター一人の場合と変わらないため,とてもお得。しかも従来よりワンランク上のモンスターと対等に渡り合える場合もあるので,レベルアップのペースもかなり速い。
これらの召喚アイテムはバザーで気軽に購入できるので,マメにチェックして入手しておこう。
さて,実はウーピーキングは,ザント村を舞台とした"エピソードクエスト"(※エピソードクエストの説明は,第2回を参照)の遂行条件にも関係している。多くの冒険者にとって,ウーピーキングの討伐がゲームの一つの区切りとなるだろう。レベル20〜25程度でウーピーキングを倒したら,新天地を目指して活動範囲を広げていきたいところだ。
ちょうどザント村の東側には"風の丘",同様に北側には"エルバルーン砂漠"という新エリアがある。ザント村までのゲーム進行はある意味一本道だったが,このあたりからは徐々に変化が出てきそうな雰囲気である。
ちなみに上記の2エリアは両方ともかなり広い。モンスターの強さは基本的に,奥へ行くにつれて段階的に強くなる。つまりモンスターの強さを表す名前の色が"黄色〜緑"(自分と対等)を探しながら旅をし,発見したらしばらくそこでレベルアップに励む,というのが,効率がいいだろう。どうせその地点より前に進んでも,自分には敵わない強力なモンスターだらけなので,無理に進む必要はないのである。
キャラクターの両脇に立っているのが召喚したウォーリア。画面左上のバーが召喚ポイントだ | 召喚して一緒に戦えば,戦闘力は大幅に増す。憎きウーピーキングの討伐にも成功! |
本稿はディーラーを例に挙げたが,ほかのクラスにもキーポイントとなるスキルがある | ウーピーキングを倒してエピソードクエストを進行。ザント村近辺から活動範囲を広げる頃だ |
"冒険者の草原"に最初に降りたってから数日,それなりの数のエリアで旅するようになってきた。そこで,今までを振り返りつつ,エリア間の相関図を作ってみよう。
図中の"アニマ湖"よりも東側は,さらに高レベルになってから訪れることになるので,今はまだ気にする必要なし。それよりも"冒険者の草原"から船で,ほかの3エリアと行き来できるという点に注目してほしい。
船の利用料金は1500ジュリーと高額なので,おそらくゲーム開始直後は気にかけなかっただろう。ただ中盤以降は,こんな贅沢な移動方法も選択できるようになる。
"冒険者の草原"から船で行けるほかのエリア"ゲンジの海岸"と"ドルフィン島"に関しても,現段階では無視してよい。両方とも対象レベルが50以上と,かなり先の話だからだ。
しかし,最後の"ジュノン・ポリス"だけは例外だ。第3回の記事末尾で軽く紹介したが,このジュノン・ポリスは,現在いる惑星の"首都"という設定で,あらゆる面においてザント村をはるかに越えた大規模な拠点なのだ。初めて訪れた人は,きっとそのスケールの大きさに驚くことだろう。
ジュノン・ポリスの構造は,中心部に大きな建造物があり,その周囲をぐるりと囲むように真四角の街路がある。街路はかなり幅が広く,至るところで冒険者がバザー活動を行っている。筆者はザッとその数を数えようとしたものの,すぐに諦めてしまった。まさしく数百人レベルのプレイヤーキャラクターでごった返しているのだ。
街路のさらに外側には,各職業用のトレーナーや,装備品を販売するNPC達が並んでいる。
中でも注目は,レベル30で選択可能となる組織"組合"の存在だ。組合とは冒険者が加入するギルドのようなもので,ゆくゆくは"クエスト"や"対人戦"といったさまざまな面でプレイスタイルを広げてくれる。
ただ組合への加入が可能となるレベル30までは,ジュノン・ポリスの恩恵はそれほど大きくない。また,今回は海路での移動方法を説明したが,これが陸路の場合だと高レベルモンスターのひしめく"アニマ湖"というエリアを通過する必要がある。ここはかなり危険で,倒されるか,通過できてもギリギリといった感じだ。
よって現時点では,ジュノンポリスについて「こういった世界もあるんだ」という程度に受け止めておいてほしい。
"冒険者の草原"へ戻ってみよう。1500ジュリーと引き替えに,さまざまなエリアへショートカットできる | ジュノン・ポリスでは,至る所で人でごった返している。まさしく首都と呼ぶにふさわしい光景 |
建造物はとにかくスケールが大きい。エリア内を観光するだけでも時間は過ぎてしまう | ジュノン・ポリスにはいくつかの"組合"がある。レベル30になったらいずれかに所属するとよいだろう |
惑星間のキャラクター移動をしてくれるNPCも登場する。この巨大な飛空艇に乗って移動するのだろうか? |
例えばキャラクターレベルが50以上になると,モノ凄い速さで地上を駆けめぐる"カート"の乗車権利を得られるし,レベル70になれば,四つある一次職から,さらに"二次職"への転職も可能。そしてなんといっても,カートをも上回るインパクトをもつ巨大ロボット"キャッスルギア"にも乗れるようになるなど,まだまだ触れていない要素があるのだ。
【上段】カート【中段】キャッスルギア |
またキャラクター成長以外の要素としては,組合内での対人戦イベントや,エリアの"星間移動"での移動,といったビッグイベントも数多く存在する。ローズオンラインの魅力は,ジュノン・ポリスに到着して,いよいよ本格的に開花するといっても過言ではない。
「リネージュ2」に代表されるように,韓国産のMMORPGは,全体的に高レベル向けの要素が充実している。
ローズオンラインも例に漏れず,一見ライト寄りのゲームデザインとは裏腹に,かなり奥深い内容となっている。もし興味をもった読者は,本誌の紹介ページなどの関連記事を参照してほしい。今までの連載で紹介してきた内容とは,また違った要素が数多くあることを実感できるだろう。
というわけで,本連載はこれでひとまず終了となる。
最後に振り返ってみると,ローズオンラインの特徴は,慣れ親しんだクリック式の基本システムに,一次職やスキルなど,キャラクターの個性を豊かにするための味付けが行われているところにある。しかも単にライト寄りかというと実はそうでもなく,高レベル向け要素もぎっしり詰め込まれているというわけだ。
現在ローズオンラインは無料のオープンβテスト期間中なので,もし興味をもったら,試しにこの世界に飛び込んでみてはどうだろうか。
すべてのエリアに観光名所らしき場所がある。冒険しながら,これらを回ってみるのも面白い | レベルが上がるにつれて装備品は派手に,そして格好よくなる。街行くキャラクタにも注目 |
試しに最深部の"静かなる谷"に挑戦してみた。しかし写真を撮影した数秒後に昇天……。強すぎる | 何度かGMに遭遇したが,,みんなフレンドリーだったのが印象的。イベントも多く行われている |
「ローズオンライン」
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