攻防戦が開始される前のフィールドは,通常のモンスターが徘徊しているので普通に狩りを楽しめる
「クライウルフ要塞攻防戦」は,ロレンシアの隣にあるロレン峡谷の奥に作られた新マップ「クライウルフの要塞」で行われるイベント。攻略部隊副司令官「バルガス」が率いるバルガス軍と,プレイヤー達との大規模な攻防戦が行われるイベントだ。その目的は,プレイヤー達が一丸となって強力なバルガス軍から「狼の神像」を守り抜き,バルガスを倒すこと。
狼の神像の周りには,神像へパワーを送る「狼の祭壇」と呼ばれるオブジェクトがある。レベル350以上の「エルフ」か「ミューズエルフ」が祭壇と契約を結ぶと,そのHPが狼の神像のHPになる。祭壇は全部で五つあるので,最大で5人分のHPが狼の神像のHPとなるわけだ。ただし,契約を結んだキャラクターは,契約後動けなくなってしまうので,ほかのプレイヤー達はこの契約者達を敵から守らなければならない。また,契約途中で敵にやられてしまう,あるいは祭壇の外に出てしまうと契約失敗となる。一つの祭壇で2回契約に失敗してしまうと,その祭壇での契約はできなくなってしまうので,契約をしようとしているキャラクターも,周りのプレイヤー達で守らなければならない。
この攻防戦は,30分という制限時間が設けられており,開始5分前に案内が告知される。そして攻防戦が始まると,エリア内にバルガスと,その配下であるダークエルフ達が現れ,モンスターを召喚し始める。ちなみに,この模様はマップ内にいるすべてのプレイヤーが見られる。なかなか凝ったものに仕上がっているので,必見だ。
初めはバルガスに仕えるダークエルフが襲ってくる,よって序盤はダークエルフと,彼らが召喚するモンスターの撃退がメインとなる。プレイヤー達は,この猛攻をしのぎながら,祭壇および契約を済ませたキャラクターを守ることになるのだ。ここで契約が一つも成立しなかったり,契約済みキャラクターが倒されてしまったりすると,その時点で敗北が決まってしまう。なんとしても契約者を守り抜かなければならない。
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| 開始時間になるとバルガス軍がクライウルフ要塞へと降り立つ。この演出では,徐々に兵士を召喚していくダークエルフの姿などが映し出される |
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イベント開始から25分が過ぎると,ようやくバルガスが現れる。バルガスをイベント終了までの5分以内に倒せれば,プレイヤー達の勝利となるのだ。
勝利のためには,ギルドなどの垣根を越えて,参加しているプレイヤー全員が一丸とならなければならない。そういう意味で,これは参加者全員が一体感を味わえる盛大なイベントと言えるだろう。
なお,クライウルフ要塞攻防戦で防衛に成功した場合には,参加したプレイヤーの中からその戦績に応じて個人報奨(経験値)が与えられる。また,モンスターの体力が10%ダウンし,クエスト入場アイテムの合成確率が5%アップするという,サーバー全体に影響する報奨も得られる。逆に敗北すると,サーバー全体にペナルティが課せられる。具体的なペナルティの内容は,クライウルフ要塞内のNPCがいなくなり,試練の地に棲息するモンスターの「守護の宝石」ドロップ率がダウンするといった厄介なもの。イベントに挑むときは,それなりの心構えで臨んだほうがよさそうだ。
ちなみに,このイベントが開催されていないときのクライウルフ要塞は,通常の狩り場として使える。ここに棲息しているモンスターはレベル97からレベル134までと,なかなかの歯応え。そのうえこのマップ内は,敵に囲まれやすい地形になっているので,狩りのときは十分気をつけよう。
Season.1〜クンドンの逆襲では,「フェンリル」が新たなペットとして追加される。
このフェンリルは,「フェンリルの角笛」を装備すると召喚できるペットで,騎乗すると,移動速度が速くなり,専用スキルのプラズマストームを使用できるようになる。プラズマストームは,範囲攻撃が可能な強力なスキルで,うまく使えば戦闘がより有利になる。
そんないいこと尽くめのフェンリルだが,召喚用のアイテムであるフェンリルの角笛は,なかなかドロップされないアイテムや宝石を3回にわたり合成して作らなければならないので,かなり手に入れにくい。
フェンリルの角笛を合成するために必要なアイテムは,クライウルフにいるモンスターがドロップする。前述したように,ここには強力なモンスターが多いので,合成材料を集めることもなかなか大変だ。さらに合成に失敗すると,使用したアイテムはすべて失われてしまう。こればかりは運任せなので,諦めずに何度も挑戦しよう。
また,フェンリルは,黒い鎧のダメージ増加型フェンリルと,青い鎧のダメージ吸収型へと強化できる。合成の詳細は以下のとおり。
大規模PvPシステムの「MU WORLD WAR」も,このアップデートによって仕様が変更されている。攻城側の連合マークの変更など小さなものがいくつかあるが,ここではプレイに一番影響する「職責スキル」について説明しよう。
これは,ギルドマスターやバトルマスター,サブギルドマスターのみが使えるスキルで,キルカウントを消費して発動する。キルカウントのカウンターが画面左上に表示され,それが白いときにのみ使用可能。赤くなっているときは使用できないので,その場合は敵を倒してキルカウントを増やさなければならない。
バトルマスターが使用できるスタンは,敵を麻痺状態にできる。ただこのスタンは,敵味方関係なく範囲内のキャラクターを巻き込む。ほかのキャラクターとの連携が必要だろう。
透明化スキルは,ギルドマスターやサブギルドマスターが使え,特定のキャラクターを透明にできる。味方はその姿を見られるが,敵は見られなくなるので,いろいろな局面で使えそうだ。
これらを実際にどのように活用するかは,プレイヤー次第。対人戦での相手は,予想もしない使い方をしてくる可能性もある。敵軍のマスタークラスのプレイヤーと対戦するときは,いままで以上に気を引き締めて臨んだほうがよさそうだ。
クライウルフ要塞攻防戦,新ペットフェンリルの追加,「MU WORLD WAR」の仕様変更は,どちらかというと,かなり上級者向けの内容だ。だからといって,今回のアップデートが初中級者にとって無関係というわけではない。例えば,新マップ「アイダ」は,レベル130から入れる,中級者にとっての新たな狩り場だ。
また「カルリマ」は,下位レベルのカルリマすべてに入場できるように変更された。これは,やり方次第でレベルの低いキャラクターも大量の経験値を獲得できるようになったことを意味している。さらに,取得経験値が増加され,「祝福の妖精セラフィー」のサポートがレベル180まで受けられるようになった。初中級者にとっては,成長しやすい変更が加えられているのだ。
ミューは,正式サービスの開始から2年以上の時間が経っており,じっくりやり込んだ上級者が多い。そんな,レベルが上限に近づいてしまっているような人にとって,今回実装されたクライウルフ要塞攻防戦は,新たなモチベーションとなるだろう。数人レベルでは味わえない大規模なイベントを体験してもらいたい。
一方初中級者は,カルリマをうまく利用してレベルアップを図り,このアップデートによって魅力を増したミューを,じっくりと楽しもう。
→「ミュー 〜奇蹟の大地〜」公式サイト